クラウドサービス

クラウドサービスとは

クラウドサービスとは、インターネット上に存在するアプリケーションおよびインフラストラクチャのリソースのことです。サードパーティプロバイダーがそのようなサービスのサブスクライバーと契約を結ぶことで、顧客はハードウェアやソフトウェアを購入および維持することなく、強力なコンピューティングリソースを活用できるようになります。

クラウドサービスを利用する理由

クラウドサービスを利用すると、お客様はインフラストラクチャの管理を任せて、それを使用することだけに注力することができます。お客様が選んだプロバイダーが、アプリケーションの処理や、データのやり取り、格納、管理など、ビジネスを継続するための幅広いアクティビティをサポートします。このようなサービスを利用することで、自社のIT部門によるアクティビティの監督、維持、支援を必要とせずに、許可されたユーザーがコミュニケーション、コラボレーション、プロジェクトの管理、データの分析/処理/共有/格納を行うことができます。

クラウドサービスのメリット

クラウドコンピューティングサービスを利用することで、クラウドでホストされているデータおよび資産を保護するように構成されているワークステーション、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンで、サブスクライバーはオンラインリソースにアクセスできます。従量課金制モデルにより、クラウドサービスは、自社のコンピューティングサービスよりも効率的に需要の急増に対応する、低コストの方法を提供します。

クラウドサービスはどのように利用されているか

クラウドサービスの能力、柔軟性、アジリティによって、無数の使用法が生み出され、日々さらに考案され続けています。

メール: おそらく初めて提供されたクラウドサービスであるメールを利用するには、ローカルデバイスにソフトウェアをインストールする必要はありません。そのアプリケーション自体がクラウドでホストされています。これはSaaSのユースケースです。

ビッグデータ分析: ビッグデータとは、AmazonやFacebookといった企業が人々の購買行動を把握するために収集する膨大な情報のことです。今ではほとんどの企業が自社の顧客データを使用して、セールス、マーケティング、研究開発などに関する意思決定を行っています。クラウドサービスを利用してこのデータを格納、管理、分析することで競争優位性を得られます。これはIaaSのユースケースです。

ソフトウェア開発: クラウドの柔軟性により、ユーザーは環境の構築、テスト、撤去を迅速に行うことができます。以前はプロビジョニングに数か月かかっていたことが、今ではわずか数分間で済むので、ソフトウェア開発などの反復性の高いプロセスに最適です。PaaSを使用すれば、開発者はメンテナンスを気にかける必要がないので、開発に集中して取り組むことができます。

バックアップとディザスタリカバリ: IaaSを使用すれば、組み込みのデータライフサイクル管理ポリシーを備えた、ほぼ無制限のストレージ領域を利用できます。高度なデータストレージサービスを利用すれば、データバックアップや30日以上経過したデータのアーカイブプロセスを実装することができます。また同様に、インターネットにアクセスできさえすれば、自社の施設に何が起きたとしても、そのデータにアクセスできます。

Webホスティング: 複数のサーバー間でトラフィック負荷のバランスを取り、トラフィックが変動したときに迅速かつ自動的にスケールアップやスケールダウンを行うことができるように、組織では、WebホスティングにIaaSを利用することがよくあります。プロビジョニングおよび自動スケーリングを実装する機能によって、プロセス全体が簡素化され、必要とされる管理入力やメンテナンスの大半が取り除かれます。

利用可能なクラウドサービスのタイプ

利用可能なクラウドコンピューティングサービスの主なタイプとして、次の3つがあります。いずれの場合も、基盤となるクラウドインフラストラクチャのメンテナンスはサービスプロバイダーが行います。他のコンピューティングリソースは、サブスクライバーのニーズに応じて、プロバイダーが対処することも、そうでないこともあります。

Software as a service (SaaS)

プロバイダーが、クラウドインフラストラクチャ上で実行されているソフトウェアの利用をサブスクライバーに提供します。そのため、そのアプリケーションを広範囲に分散させてアクセスすることができます。SaaSベンダーによってホストされる、よくあるタイプのビジネステクノロジーには、生産性向上スイート、顧客関係管理 (CRM) ソフトウェア、人材管理 (HRM) ソフトウェア、データ管理ソフトウェアなどがあります。ユーザーには、プログラムインターフェイスや、Webブラウザーなどのシンクライアントインターフェイスを使用して、そのアプリケーションにアクセスするという選択肢があります。このサービスでは、サブスクライバーはそのアプリケーションへのアクセスと使用のみを行います。それ以外のすべてのこと、つまり、ネットワーク、サーバー、オペレーティングシステム、ストレージ、仮想化、データ、ミドルウェア、アプリケーションの個々の機能の管理と制御などはプロバイダーが対処します。通常、SaaSのアプリケーションは、幅広い対象ユーザーにとって使いやすいように設計されています。

Platform as a service (PaaS)

PaaSでは、ユーザーがオペレーティングシステムの立ち上げからフレームワークにアクセスできるため、SaaSよりもユーザーの制御性が少し高まります。PaaSでは、プロバイダーによってサポートされているプログラム言語、ライブラリ、サービス、ツールを使用して、ユーザーが独自のアプリケーションをクラウドインフラストラクチャに配置できます。サブスクライバーは、展開されるアプリケーション、データ、およびアプリケーションでホストされる環境の構成設定を管理します。ただし、ネットワーク、サーバー、オペレーティングシステム、ストレージはプロバイダーによって管理および制御されます。

Infrastructure as a service (IaaS)

IaaSを使用すれば、他のネットワークからセグメント化されている仮想ネットワークを構成することによって、サブスクライバーが環境全体を設計することができます。その環境内で、ユーザーはオペレーティングシステムを実行し、クラウドインフラストラクチャ上で実行するアプリケーションで必要とされる処理、ストレージ、ネットワーク、およびその他の基本コンピューティングリソースをプロビジョニングします。IaaSでは、選定されたネットワークコンポーネント (ホストファイアウォールなど) をサブスクライバーが制限付きで制御することもできます。プロバイダーによっては、監視、自動化、セキュリティ、ロードバランシング、ストレージの耐障害性などのサービスが提供されることもあります。

Anything as a service (XaaS)

これらは、上記の3つのカテゴリに厳密には当てはまらないためにXaaSと定義されている、他のいくつかのサービスモデルです。基本的にはas a service型のあらゆるものが該当しますが、より狭義のサービスに限定されることがよくあり、その例として、Disaster Recovery as a service、Communications as a service、Monitoring as a serviceなどがあります。

HPEクラウドサービス

HPEは、サービスだけでなくエンドツーエンドのクラウドエコシステムソリューションを提供して、お客様がビジネス目標を迅速かつ効率的に達成するのを支援できます。コンテナから仮想マシンそしてデータベースプラットフォームまで、HPEには、お客様が組織に適正なクラウドシステムを構築することを支援する、業界をリードする実績あるソリューションがあります。

たとえば、HPE Pointnext Servicesはお客様のデジタルトランスフォーメーションを支援できます。お客様のワークロードに適したテクノロジーおよびプラットフォームを備えたクラウドコンピューティングの実装をお客様が計画、設計、加速するために必要となるガイドラインを、HPEのエキスパートが提供します。

そして、お客様がリソースを迅速に展開し、容量ニーズが変動したときにスケールアップおよびスケールダウンし、コストに目を光らせるのに役立つクラウドサービスを、HPE GreenLakeが提供します。業界をリードするフルマネージド型のHPEのクラウドサービスを使用すれば、お客様はIT運用から解放されて、より少ないスタッフでデータセンターやアプリケーションをプロビジョニングすることにリソースを割けるようになります。

HPE Alletraは、お客様がリソースを管理する方法を簡素化し、一貫性のあるデータサービス、一元管理、およびシームレスなデータモビリティを提供する、エッジからクラウドまでの統合データプラットフォームでサポートエクスペリエンスを再定義します。また、HPE AlletraはHPE InfoSightを活用しているので、IT全体にわたる予測インテリジェンスによって自律型インフラストラクチャを実現することができます。

さらに、HPEは、お客様の環境全体でシンプルさ、効率性、経済性を実現する、ハイパーコンバージド インフラストラクチャも提供しています。HPEのインテリジェントなハイパーコンバージド インフラストラクチャを使用すれば、運用を効率化し、ワークロードを統合し、データを保護することによって、革新を加速し、市場投入までの時間を短縮することができます。