HPE Nimble Storageを新たに採用し、全社仮想化基盤用ストレージを刷新、リソース利用効率を3倍以上にアップ、大幅コスト削減と運用効率化にも成功



ネットワンシステムズ株式会社 様

 

 

 

 

 

"これまで4ラック分もあったストレージが、わずか4Uのスペースに収まってしまったのには驚かされました。圧縮・重複排除機能の効果も高く、リソースを有効に使えています。もちろん、性能や運用管理面での不満も全くありません"

先進ICTソリューションプロバイダのネットワンシステムズ株式会社様では、全社仮想化基盤のインフラ更新を契機に、HPE Nimble Storageのオールフラッシュ ストレージを新たに導入。基幹業務システムに求められる高い性能・信頼性を確保すると同時に、ストレージリソースの有効活用やコスト削減も実現しています。

 

業界

通信・メディア

 

導入以前の課題

・全社仮想化基盤用ストレージの性能・信頼性・可用性を改善すること
・ストレージリソースの有効活用とインフラコスト削減を図ること

 

ソリューション

・HPE Nimble Storage AF5000
・HPE Nimble Storage CS1000
・HPE InfoSight (同梱)

 

導入効果

・今後のシステム負荷増大にも対応できる高信頼ストレージ環境を実現
・データ容量を約1/3に削減。5年間で約3600万円のコスト削減も可能に

仮想化基盤の更新に伴い新ストレージの導入に着手
 

顧客企業のビジネス課題解決に向け、多彩なICTソリューションをワンストップで提供するネットワンシステムズ。現在は顧客のビジネスアプリケーションを、プライベートクラウド、パブリッククラウドなどの場所を意識することなく安全に活用できる「セキュアなクラウドシステム」の提供に力を注いでいます。

同社 経営企画本部 情報システム部 インフラ基盤チーム マネージャー 中平 忠芳氏は「お客様の多様なニーズにお応えするために、当社では各種製品/ソリューションの自社導入も積極的に行っています。我々情報システム部門でも、RPA(Robotics Process Automation)ツールを用いた業務の自動化や、働き方改革を下支えするテレワーク環境の整備など、様々な取り組みを実施。こうして得られた知見やノウハウをお客様にフィードバックすることで、より最適なソリューション提供を目指しています」と語ります。

そして今回、同社では、全社のビジネスを支える仮想化基盤用ストレージの刷新に取り組むこととなりました。同社 経営企画本部 情報システム部インフラ基盤チーム 喜田 篤史氏は、プロジェクトの背景を「本仮想化基盤には、SAP基幹システムや各種業務システム、社内情報共有基盤など、主要な業務システム群がほとんど収容されています。そのインフラがそろそろリプレースのタイミングを迎えたため、これを機にストレージも新たな製品に入れ替えたいと考えたのです」と語ります。

全ての要件をクリアしたHPE Nimble Storageを採用
 

今回の対象となった全社仮想化基盤は、約500台ものサーバーが稼働する大規模環境です。加えて今回から、同社が運用・保守を任されている顧客サーバー向けの別環境も統合することになったため、新ストレージには高いレベルのパフォーマンスが求められました。

同社 経営企画本部 情報システム部 インフラ基盤チーム エキスパート 青木 康弘氏は「これまでも特に性能問題などが起きていたわけではないのですが、仮想基盤の規模は年々拡大しており、サーバー台数も前回更新時の2倍弱くらいにまで増えています。こうした傾向は今後も続くことが予想されるため、今回はより高性能なオールフラッシュストレージを導入したいと考えました」と振り返ります。

同社では複数のオールフラッシュ ストレージ製品を比較し、綿密な検討を実施。その結果、新たに採用されたのが、「HPE Nimble Storage」です。中平氏は製品選定のポイントを「まず、SAP基幹システムへの適用を行うことから、SAP社の認証を取得している製品であることが一つ。また、ストレージの設置スペース削減やリソースの有効活用を図るために、圧縮・重複排除機能を備えていることも要件となりました。さらに、もう一つ重要なのが、リーズナブルなコストで導入できるストレージであるということです。当時候補に挙がった製品の中で、これらの要件を全てクリアできたのは、HPE Nimble Storageだけでした」と説明します。

ネットワンシステムズ株式会社

経営企画本部 情報システム部
インフラ基盤チーム
マネージャー
中平 忠芳 氏

ネットワンシステムズ株式会社

経営企画本部 情報システム部
インフラ基盤チーム
エキスパート
青木 康弘 氏

ネットワンシステムズ株式会社

経営企画本部 情報システム部
インフラ基盤チーム
喜田 篤史 氏

格段に向上した性能・信頼性コスト削減にも大きく寄与

 

今回構築された新仮想化基盤には、本番システム用として120,000 IOPSのハイパフォーマンスを誇る「HPE Nimble Storage AF5000」を採用。旧環境のストレージ性能は概ね10,000~12,000IOPS前後でしたので、処理能力は格段に向上しています。これにより、今後のシステム増強にも余裕を持って対応できるだけの環境を実現。また、ハイブリッド・モデルの「HPE Nimble StorageCS1000」も遠隔地サイトに導入し、災害対策のための遠隔レプリケーションを行っています。

構築作業も非常にスムーズに進んだとのこと。青木氏は「以前、別システムで『Nimble StorageCS235』を利用した経験もあったため、導入作業は全て社内で行いました。各種の設定なども非常にシンプルなので、2~3日位で作業は完了。あまりに手が掛からないので、そういえば自分で作業したなと今思い出したくらいです」と、にこやかに語ります。ちなみに、このCS235を利用した経験は、今回のAF5000/CS1000採用にも大きく影響しています。導入後の障害がほぼ皆無だったため、重要な仮想化基盤に適用しても大丈夫との判断につながったのです。実際に旧環境では、しばしばディスクの交換などの作業に煩わされていましたが、現在ではこうした問題も解消しています。

導入後は、旧環境からのシステム/データ移行、災害対策環境の構築などを順次実施し、2017年11月より本番稼働を開始。これにより、同社の業務にも数多くのメリットが生まれています。「まず、運用管理面では、ユーザーへのストレージ提供がかなり効率化されました。以前は、新しいサーバーを立てる度に、ボリュームの切り出しやLUN設定などの作業を行う必要がありましたが、現在ではシンプロビジョニングに加え重複排除・圧縮機能を活用することでボリューム自体を大きなサイズに設定しサーバーを立てる事に依存する運用が改善されました」と青木氏。また喜田氏も「サーバーとの接続ではマルチパスの設定を行いますが、HPE Nimble Storageには、専用のマルチパスソフトウェアも用意されています。これをESXiに入れるだけで、自動的に最適化された設定が行われますので、非常に作業の手間が省けますね」と続けます。クラウドベースの予測分析/運用監視サービス「InfoSight」も、システムの安定稼働に大きく貢献。青木氏は「必要な情報が一目で手に入るだけでなく、サポート体制も大変充実しています。特にストレージ本体だけでなく、その上の仮想化基盤の動きまでチェックしてくれるのは助かりますね。おかげで安心してシステムを運用できます」と語ります。

さらに見逃せないのが、インライン圧縮・重複排除機能の効果です。中平氏は「事前に4ラック分のストレージが4Uに収まるとの紹介を受けていましたが、これが本当に実現できたのには驚かされました。当初はデータ移行が進むに連れて空き容量がどんどん減っていったので少々心配していたところ、6割程度に達したあたりからほとんど容量が増えなくなりました。現在では約131TBの実データに対し、ストレージ利用量が約38TBと、3倍以上のリソース有効活用を実現。3 ラック分のスペースや電気代などが不要になったことで、5年間で約3600万円のコスト削減も可能と試算しています」と語ります。プロジェクトを振り返って「HPE Nimble Storageは仮想化基盤だけでなく、DB基盤やVDI 基盤などの用途でも高い効果が見込めます。非常に大きな可能性を秘めた製品だと感じましたね」と語る喜田氏。今回得た経験が活かされる場面も、ますます拡がっていきそうです。

ご導入企業様

ネットワンシステムズ株式会社 様

 

所在地:東京都千代田区丸の内 2-7-2 JPタワー

URL:https://www.netone.co.jp/