マンツーマン英会話のGABAが、アプリケーションと仮想化基盤を最新化し新たな成長戦略を推進
カスタマイズしたHPE ProLiant DL360 Gen10 サーバーをオンラインストアHPE DirectPlusを利用し短期間で導入
"私たちはこれからも、ビジネスの競争力を支えるコアアプリケーションの自社開発と、ITインフラの自社運用という方針を貫いていく考えです。HPEには、優れたテクノロジー製品の提供とHPE DirectPlusの更なるサービス拡充を期待しています"
―株式会社GABA IT部門 ITインフラストラクチャー課 マーティン・リンドナー 氏
マンツーマンに特化した英会話スクール「Gabaマンツーマン英会話」を運営するGABA(ガバ)が、2015年から取り組んできたプロジェクト「GNE 2.0」を完遂させた。独自のノウハウを投入してアプリケーション群を強化するとともに、HPEサーバー&ストレージ製品によって仮想化基盤を最新化。オンラインストア「HPE DirectPlus」を利用し、独自仕様にカスタマイズしたHPE ProLiant DL360 Gen10サーバーを短期間で導入した。
業界
教育
目的
プロジェクト「GNE 2.0」の推進。急成長する英会話ビジネスを支えるアプリケーション群の強化およびオンプレミス仮想化基盤の最新化。
アプローチ
複数のサーバーメーカーを比較検討。自社IT部門が策定した仕様通りのサーバーを短納期で調達し、短期間で仮想化基盤を構築する。
ITの効果
・HPE ProLiant DL360 Gen10サーバーを採用し仮想化基盤の信頼性・セキュリティを強化
・オンラインストア「HPE DirectPlus 」を利用し短納期で要求仕様のサーバーを調達
・HPEサーバー&ストレージ製品を全面採用し、短期間で仮想化基盤の最新化を完遂
ビジネスの効果
・ビジネスの競争力を支える最新の独自アプリケーションを、高い信頼性とセキュリティを備えたオンプレミス環境で稼働可能に
・拠点拡張に伴うシステムリソースの増強と将来の拡張性を確保
ご導入製品
チャレンジ
マンツーマン英会話のノウハウを自社開発のシステムに投入
マンツーマンに特化した英会話スクールGaba(ガバ)は、ビジネスマンからシニア、学生まで「使える英語を身につけたい」というニーズを持つ幅広い層から支持を獲得している。「オリコン顧客満足度調査」の英会話スクール部門において2年連続(2017-2018年)で第1位、2018年に新設された法人向け英会話スクール部門でも第1位を占めるなど、Gabaのマンツーマンレッスンへの評価は高い。IT部門 ITインフラストラクチャー課の高橋裕子氏は次のように話す。
「独自に行ったアンケートでは、Gabaに通われた方の95.8%が『上達を実感できた』と回答しています。世界50ヵ国以上の国・地域出身の、独自の認定プログラムを修了したインストラクターによる質の高いレッスンや、自社開発のカリキュラムが、Gabaマンツーマン英会話ならではのクオリティを支えています」
受講者にとっては、自身の目的やレベルに合わせてレッスンをカスタマイズ可能で、インストラクターと1対1でより多くの会話量が得られるメリットが大きい。学習計画や上達をサポートする専門カウンセラーの存在も、受講者には心強いだろう。さらに、Gabaでは自主学習を含むオンラインでの幅広いサービス開発にも力を入れている。
「受講者のための専用サイト『myGaba 』では、PCやスマートフォンからレッスンの予約や変更ができ、インストラクターからのアドバイスを受けることもできます。また、自主学習用のオンライン教材『Home Study 』をご利用いただけるなど、レッスン時間以外でも英語に触れることのできる環境を充実させています」(高橋氏)
GABAでは、「myGaba」や「Home Study」に代表される英会話教育ビジネスの「コアアプリケーション」を独自に開発し、自社内でのシステム構築・運用にこだわっている。IT部門 ITインフラストラクチャー課のマーティン・リンドナー氏は次のように話す。
「独自の学習メソッドをオンライン教材やコンテンツに注ぎ込んでいます。また、マンツーマンレッスンを起点とする学習サイクルの中で、日々英語に触れて学ぶための仕組みもオンラインで構築しています。これらは、受講者とインストラクターを結ぶプラットフォームであり、私たちGABAのビジネス基盤そのものです。この環境を常に改善し、スピード感をもってより良い学習の場を提供し続けるには、自社開発・自社運用が不可欠なのです」
株式会社GABA
IT部門
ITインフラストラクチャー課
マーティン・リンドナー 氏
ソリューション
コアアプリケーション最適化のための一大プロジェクト「GNE 2.0」
GABAは、2015年7月にプロジェクト「Gaba Next Engine(GNE)2.0」に着手した。アーキテクチャー変更を伴うコアアプリケーションの改修、データベーススキーマ(構造)の再設計、ITインフラの最新化までを網羅する一大プロジェクトであった。
「度重なる増改築で複雑化したコアアプリケーションをJavaベースで書き変え、大胆にシンプル化しました。また、Microsoft SQL Server 2014を採用しデータベース構造も大きく見直しています。新しい機能要件や変更に柔軟かつスピーディに対応でき、改修を繰り返しても複雑化しないよう工夫したことが設計上のポイントです」(リンドナー氏)
GABAのアプリケーション開発チームは、GNE 2.0に臨むにあたってJavaプログラミングのスキルを新たに習得。新しいJavaアプリケーションとデータベースを稼働させるサーバー環境も最新化された。リンドナー氏は次のように振り返る。
「仮想化基盤の再構築は大きく3段階に分けて進めました。2015年からの第1フェーズでは、当時の最新モデルHPE ProLiant DL360 Gen9を採用して旧サーバーを更新。第2フェーズでは、HPE 3PAR StoreServ 8400オールフラッシュアレイによりストレージ基盤を強化。2017年に入った第3フェーズでは、発売になったばかりのHPE ProLiant DL360 Gen10を導入して仮想化基盤の最新化を完了させました」
HPE ProLiant DL360 Gen10は、ベストセラーの1Uラックマウント型サーバーの最新モデル。業界に先駆けてシリコンレベルのセキュリティを実装した「世界標準の安心サーバー」であるとともに、セットアップや運用管理を容易にする標準機能や、ワークロードに合わせたパフォーマンス最適化など「自働サーバー」としての能力を大幅に強化させている。
「GABAでは1995年の創業以来、コアアプリケーションの自社開発・自社運用にこだわってきました。ITインフラ設計、サーバーやストレージの仕様策定と調達もIT部門で行っています。チームは全員が忙しいので、要件仕様のサーバーを手間なく調達し、短期間で導入できることが特に重要です。私たちが『HPE ProLiantサーバー』と『HPE DirectPlus 』を使い続けている理由はまさにここにあります」(リンドナー氏)
オンプレミス環境の構築と運用を容易にするHPE ProLiant Gen10サーバー
HPE ProLiant Gen10サーバーの導入の容易さには定評がある。F10キーを押すだけの操作で「インテリジェントプロビジョニング」による自動セットアップが実行され、ドライバーやファームウェアのアップデート、RAID構成、OSインストールまでを数分で完了させることが可能だ。リンドナー氏は次のように話す。
「HPE ProLiantサーバーを長年使ってきましたが、Gen10になって扱いやすさがさらに向上した印象です。中でもiLO 5(Integrated Lights-Out)によるリモート管理は、仮想化環境のセットアップから、日常的なサーバー監視・操作まで、私たちの業務に欠かせないツールになっています」
第5世代に進化した「iLO 5」は、HPE ProLiant Gen10サーバーの導入、運用監視、性能最適化、メンテナンスに至るライフサイクル全体を網羅する先進的なマネージメント機能を提供する。iLO 5はサーバーCPUとは独立して動作する管理専用チップ(ASIC )であり、サーバー本体やOSの稼働状況に影響されない特長を持つ。
「今後サーバーの台数が増えてきた際には、管理サーバーなしで複数のサーバーを統合的に管理できる『iLOフェデレーション』や、サーバーの不調を知らせてくれる『自動通報サービス』なども活用していきたいと考えています」(高橋氏)
さらに、HPE ProLiant Gen10サーバーでは「Intelligent System Tuning」と呼ばれるパフォーマンス最適化機能を備えている。そのひとつ「Workload Matching」では、初期設定時に推奨設定から選ぶだけでワークロードに最適な設定を行える。ユーザーは時間や手間をかけることなくサーバーのパフォーマンスを最大化することが可能だ。
HPE DirectPlusを利用しカスタマイズしたサーバーを短納期で導入
日本ヒューレット・パッカードが運営する公式オンラインストア「HPE DirectPlus」では、使い勝手の良いコンフィグレーター(構成ガイド)を提供し、WebページのGUIが示す手順に沿ってベースモデルとコンポーネントを選んでいくだけで、必要な構成での見積をリアルタイムで算出できる。
「HPE DirectPlusで基本構成を決めたうえで、追加オプションの相談と納期確認のためにコールセンターへ連絡しました。HPEの担当者にはとても手際よく対応していただき、確定した仕様での見積もすぐに作成してもらえました。もちろん、最終的な価格は非常に満足できるものでした」と高橋氏は振り返る。
HPE DirectPlusでは、ユーザー自身が構成を決めてオンラインで発注まで行えるが、コールセンターの専門スタッフと電話やメールで相談しながら構成を検討することもできる。作成した見積・構成IDを引き継いで、HPE販売パートナー経由で購入することも可能だ。HPE DirectPlusで注文したサーバー製品は、国内工場でCPU・メモリ・ディスクなどをカスタマイズし、最短5営業日で納品される*。(*一部製品・一部地域を除く)
「コンフィグレーターに表示されないオプションも選べることがわかり安心しました。他のサーバーメーカーよりも価格優位性があり、コールセンターの担当者にスピーディに対応してもらえたことが大きかったですね。迷わずHPE DirectPlusで購入しました」(高橋氏)
HPE ProLiant DL360 Gen10は、CPU・メモリはもちろん、SSD/HDDやネットワークカード、アレイコントローラーなど多彩なコンポーネントを選択できる。OSのプリインストールやデータセンターへの設置サービスも提供される。
株式会社GABA
IT部門
ITインフラストラクチャー課
高橋 裕子 氏
ベネフィット
GABAの新たな成長戦略を支えるアプリケーションとITインフラを実現
2017年7月、プロジェクト「GNE 2.0」は計画通り完了した。GABAのコアアプリケーションは刷新され、ビジネス要求にさらに柔軟かつスピーディに対応できる環境が整えられた。これを支える仮想化基盤は、HPE ProLiant Gen10サーバーとHPE 3PAR StoreServ 8400オールフラッシュアレイにより最新化されている。
「GABAでは、創業以来HPE ProLiantを使い続けています。グローバルで大きなシェアを持ち、最も信頼できるサーバーだからです。豊富なカスタマイズオプションが用意されており、技術情報や構成情報などのドキュメントも充実しています。何より、サーバー製品としての品質が高く、安心して使い続けられることが大きいですね。ハードウェアレベルで強化されたというサーバーセキュリティは、今後サーバーを選定する上で重視するポイントになるでしょう」(リンドナー氏)
「世界標準の安心サーバー」を掲げるHPE ProLiant Gen10サーバーは、HPE独自開発のシリコンチップ iLO 5を信頼の起点(Silicon Root of Trust)とすることで、ハードウェアレベルで世界最高水準のサーバーセキュリティを実現している。さらに、サーバーの製造工程と流通・移送を含むサプライチェーンまで厳格なセキュリティ対策が施されている。
「HPE ProLiant Gen10のiLO 5によるリモート管理は使い勝手が良く、IT部門の限られたメンバーで効率的に運用するために欠かせません。最新のiLO 5では、ハードウェアレベルでセキュリティ機能が強化されており、ビジネス基盤であるオンプレミス環境を運用し守っていくうえで大きな安心となっています。HPE OneViewによるサーバーとストレージの統合管理が、次のテーマになるだろうと思っています」(高橋氏)
最後にリンドナー氏が次のように語って締めくくった。
「GNE 2.0を完遂し、GABAは新しい成長のスタートラインに立つことができました。2018年春からの全国展開によりラーニングスタジオは全国120を超える規模へと拡大しましたが、拠点が拡大しても十分に対応できるITインフラが整備されたのです。私たちはこれからも、ビジネスの競争力を支えるコアアプリケーションの自社開発と、ITインフラの自社運用という方針を貫いていく考えです。HPEには、優れたテクノロジー製品の提供とHPE DirectPlusの更なるサービス拡充を期待しています」
ご導入製品情報
HPE ProLiant DL360 Gen10
マルチワークロード環境に対応できるきわめて高い柔軟性と他にはない拡張性を備えた、2P/1Uの高密度コンピュートの標準です。
本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。