自分が「やりたい!」と思うことがあるなら実際に手を挙げることでどんどん実現できるだけの環境と助けてくれる人たちが日本ヒューレット・パッカードにはいます。

八波 理奈

Pointnext事業統括 クロス・インダストリ・ソリューション統括本部

システムエンジニア

2011年4月入社。グローバル文化学科出身。入社の決め手はグローバルな働き方ができるという点と、ITを使って社会貢献がしたい、社会問題を解決していくような仕事をしたいという想いにHPEの理念が合っていると感じたため。ITに関する技術と知識は、すべて入社してから身につけた。

「ITの力で国際問題を解決したい」という想いが原動力

大学在学時から国際問題に触れる機会の多いグローバルな学科に在籍していたこともあり、途上国の支援活動に興味がありました。そのため私は育休を迎えた際に、子育て中でも無理なくできる支援活動である、途上国に寄付をする方と受け取る方、双方間の手紙の翻訳をするボランティア活動を始めたのです。当時私が担当していたのは、アフリカに暮らす男の子。しばらくの間やりとりは続いたのですが、途中でぱったりと途絶えてしまい、後からその子が病気で亡くなってしまっていたことが判明。大きなショックを受けました。この出来事をきっかけに、育休から復職したときには世界最先端のIT企業であるヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)の技術を使うことで、より大規模な支援活動をしたいと強く思うようになりました。そうして復職した際に、社員が自主的に提案した企画を実現でき、さらに海外とのネットワークを作りながら新しいことにチャレンジすることができる「Project Astronaut (プロジェクトアストロノーツ)」の存在を知り、これはチャンスだと思ったのです。

世界で活躍するHPEの技術を、より役立てるために

HPEのインド支社 では、eHealth Centerという施設でHPEの技術を利用した遠隔医療サービスを営んでいます。この施設は病院の無い僻地に合計58箇所 (*注1) 設置されており、システムを通じて医療データを都市部にいる医師に送付し、遠隔診断を行うことや、ビデオ会議システムを使って専門家にリアルタイムで意見を仰ぐことを可能にしています。育休中の経験から、この eHealth Centerをアフリカなどの途上国にも横展開することで、これまで十分なケアが受けられなかった人々にも医療サービスを提供したいと考え、その第一歩としてProject AstronautにインドでのeHealth Centerの視察を提案しました。企画は採用されたのですが、進行するにあたって苦労したことがあります。それは、日本にいながらインドなどの海外と円滑にコミュニケーションを取ることです。

すでにeHealth Centerを取り入れているインドで使われている技術の詳細や費用の仕組みなどについてより深く知るために、プロジェクトチームのリーダーとして現地の責任者と頻繁に連絡を取る必要があったのです。しかし、時差や責任者の多忙なスケジュールにより、必要なタイミングでなかなか連絡が取れず、プロジェクトの進行が難航しました。そこで、同じくeHealth Centerがあるフィリピン支社に連絡を取り、先行してeHealth Centerの技術についての情報を収集しました。同時に、HPEによる環境・社会貢献活動「Living Progress (*注2)」を取りまとめている部署を通してインドの施設の責任者を確認し、ようやくコンタクトを取ることができたのです。しかし、いざ視察へ行くとなった際に第二子の産休に入る予定であった私は現地へ行くことができず、代わりにプロジェクトメンバーの1人に行ってきてもらいました。繰り返し行ってきたeHealth Centerからの情報収集や実現した視察により、遠隔医療施設での業務や必要な技術について、プロジェクトメンバーの理解が大いに深まりました。これらの活動を通じ、日本で同じ目的を持ち共にプロジェクトを進める仲間が集まったということが、企画が始まって1年経った現時点での成果です。

大きなゴールに向けて、小さくとも着実な一歩を

このプロジェクトは3年計画で考えており、1年目がようやく終わったところです。最終的な目標としては、より多くの遠隔医療施設を途上国、そして日本の災害被災地にも展開したいと考えています。プロジェクトメンバーと協力しあいながら、徐々に遠隔医療センターを増やしていけるよう企画を進めていくつもりです。Project Astronautは実際に海外へ製品や開発現場を見に行くチャンスをもらい、現地で得たものを持ち帰ることで国際的なキャリアの実現やビジネスの拡大に繋げることを目的としているプロジェクト。今私が進めているプロジェクトのように、やりたいと思うことがあるなら臆せずに手を挙げることで実現することができる環境と気質があるのが日本ヒューレット・パッカードという会社です。この恵まれた環境を活かし、途上国の支援活動にさらに深く関わるという目"標を実現させようと思っています。

*注1) 2016年9月 時点のインド国内の情報。そのほか、フィリピンで1箇所 設置されている。
*注2) Living Progressの概要 https://www.hpe.com/jp/ja/japan/about/living-progress.html

「エバンジェリスト・ プログラム」

(実施期間:1年)

ヒューレット・パッカード エンタープライズでは、各国に技術の顔となるエバンジェリスト(伝道師)がいます。そこで日本でも、日本のお客様に、日本語でHPEの様々な最先端テクノロジーを語れるエバンジェリストを育成します。

「OneHPEアーキテクト・ プログラム」

(実施期間:1年)

お客様のビジネス動向、関連市場のITトレンド、HPEの各種製品やサービスを把握。お客様のCEOやCIOの相談相手となり、最適なITソリューションでお客様の課題解決にあたるOneHPEアーキテクトを育成します。      

「輝き(次世代マネージャー 育成支援プログラム)」

(実施期間:1年)

ビジネスの最前線で企業戦略を的確に推進できるスキルとノウハウを習得した、輝く次世代マネージャーを育成します。マネージャーになった時、即戦力として活躍する姿を見せることで、後に続く社員のモチベーション向上にも貢献します。

「アストロノーツ・ 海外派遣プログラム」

(実施期間:1年)

全社員を対象とした海外派遣プロジェクト。選ばれた社員には製品・サービスの開発拠点へ行ってもらい、自社製品やソリューションをより多くの社員が愛せるようその体験を通して得た技術と「生きた想い」を社内外に発信してもらいます。