エッジデバイス

エッジデバイスとは

エッジデバイスとは、データセンターと実世界を結ぶインターフェイスである、ネットワークにあるエンドポイントのことです。エッジデバイスは情報を収集または伝達します。単純なセンサーから複雑な産業用システムまで多岐にわたり、スキャナーやスマートフォン、医療機器や科学機器、自動運転車や自動機械など、IoTのあらゆる「モノ」が含まれます。

エッジデバイスが必要である理由

地球上には人口の何倍ものエッジデバイスがすでに存在し、企業データの3分の2以上を生成しており、増加する一方です。そして、エッジデバイスの数とそれらが生成するデータの量は増大し続けているため、それらのデバイスを制御することや、データセンターやクラウドからの情報を処理することは、次第に困難になり、不可能にもなっています。データが生成されたときにその場でデータを分析および利用する能力を備えたインテリジェントエッジデバイスが、将来の分散コンピューティングにとって不可欠です。

エッジデバイスの役割

エッジデバイスは、デジタルプロセスと物理環境の境界に存在し、エンドユーザーからの指示を受け入れて情報を返し、機械を監視および制御し、測定可能な現象を記録して使用可能なデータに変換します。そして、デバイスがますます高機能になると、エッジでますますデータを処理および応用できるようになり、レイテンシと帯域幅の制限が回避されます。

エッジデバイスとエッジではないデバイスの違い

空調管理されたデータセンターの外にあるのが、エッジにあるデバイスとそれを接続しているインフラストラクチャ (エッジルーターやIoTのウェイポイントとして機能する小さなデータ部屋など) です。エッジデバイスは企業ネットワークの外向きの側面であり、物理世界がデジタル化される境界です。エッジは、人、場所、モノ、データが交わる場所です。インテリジェントエッジが出現したとしても、エッジデバイスは使用するよりも多くの情報を収集します。エッジからのデータのフローの大部分は一方向であり、エッジデバイスはデータセンターから受信するよりもはるかに多くの情報をデータセンターに送信します。

これに対して、エッジではないデバイスは主にデータセンターおよびクラウドに関係しており、企業ネットワークの中枢部であり、そこで情報の組み立て、処理、分析が行われ、結び付けられ、結論が引き出され、価値が創出されます。それぞれのエッジデバイスはパズル全体のほんの一部分ですが、その目的を果たすのに十分な役割を果たして関連する細部を特定し、それをデータセンターに送り、そこでエッジではないデバイスが断片をつなぎ合わせて全体像を把握します。

HPEとエッジデバイス

HPEは、データセンターの外部にあるすべてのネットワークインフラストラクチャはエッジにあり、エッジは日々多様化し複雑化していると考えています。エッジデバイスとそれが生成するデータの量と多様性を管理するには専門知識と専門技術が必要であり、HPE GreenLakeにはエッジで成功を収めるために必要なリソースと実績があります。

HPE GreenLake for AI/ML and Analyticsは、ほぼすべての業種の組織で、人工知能 (AI) や機械学習 (ML) を活用して、企業ネットワークのエッジで生成される途方もない量のデータからビジネス価値や実用的かつ有益な情報を引き出すことに役立ちます。

HPE GreenLake for Business Applicationsは、エッジからクラウドまでの企業情報システムの パフォーマンス、効率、セキュリティを向上させ、ネットワークインフラストラクチャの拡張およびデータセンターからエッジへの運用の移行に応じてスケールアップできる、サービスのスイートを提供します。

HPE GreenLake for Big Dataは、エッジデバイスから流れてくる大量の情報を効果的に利用し、そのデータを実用的で有益な情報や貴重なビジネスインテリジェンスに変えることに役立ちます。ビッグデータを適切に活用することで、企業は市場投入までの時間を短縮でき、資本支出を削減できます。