スケールアップサーバーとは
スケールアップサーバーでは、メモリおよび処理能力を追加することで、サーバーのワークロード容量を向上させます。サーバーユニットを追加するような「スケールアウト」ではなく、サーバー自体を「強化」することです。
スケールアップサーバーの定義
ワークロードの増加に対処するには、2つの基本的なアプローチがあります。"スケールアップ"では、メモリと計算能力を追加し、より大規模で強力なサーバーを構築することで対処します。このような垂直方向のサーバーの"強化"は、サーバーユニットをワークロードに追加する水平方向の「スケールアウト」アプローチとは対照的です。スケールアップサーバーは、シンプルかつコスト効率に優れた方法でシステムリソースをサーバーに追加できるように設計されており、"スケールアップ"アプローチを可能にします。
-
スケールアップサーバーを選ぶ理由
スケールアップサーバーは、次のようなさまざまなシナリオで役立ちます。
- ワークロード自体が、高レベルの計算能力を備えた少数のマシン上で最適な性能を発揮する場合
- 物理的な空間や電力が限られており、高性能なサーバーを少数配置するほうが、性能が低いサーバーを多数配置するよりも適している場合
- ソフトウェアライセンスの面から少数のサーバーの使用が好ましい場合
- 「スケールアウト」されたサーバー群をセットアップする作業の複雑さが、ワークロードに見合わない場合
-
HPEのスケールアップサーバー
HPE ProLiantサーバーファミリは、業界最高水準のスケールアップ機能を提供します。これらのファミリに含まれるHPE ProLiant DL560およびBL660c Gen9サーバーは、高密度のコンピュート機能、最適なサイズのストレージ、および大きなメモリフットプリントを備えています。これら2種類のサーバーは、SPECjbb20152ベンチマークのMultiJVMカテゴリで、max-jOPSとcritical-jOPSの両方について、4Pサーバーにおける世界1位の記録を獲得しました。DL560 Gen9は、世界最高レベルのエネルギー効率を実現する4Pサーバーであり、SPECpower_ssj20082のベンチマークで3つの世界記録を達成しました。