Backup as a service (BaaS)
Backup as a service (BaaS) とは
Backup as a service (BaaS) とは、データを安全なハイブリッドクラウドやオフサイトのクラウドリポジトリに保存し、不正アクセス、破損、ハッキング、窃取から保護するサードパーティのマネージドサービスです。データには、ファイルや画像からアプリケーションワークロードやデータセット全体に至るまで、ビジネス価値のあるあらゆるものが含まれている可能性があります。バックアップの頻度は、お客様のニーズに応じて決定されます。
Backup as a serviceの仕組み
BaaSでは、データをオンプレミスではなく、プロバイダーが管理するハイブリッドクラウドで、暗号化された改ざんが不可能な状態のアプリケーションとデータを保護し、セキュリティを確保します。企業はバックアップされたデータへのアクセスを維持しますが、すべての管理と保守はサードパーティによって行われます。データは必要に応じて、または定期的にバックアップできます。
Backup as a serviceのメリットとは
優れたバックアップ/リカバリソリューションは、情報の保存と追跡のプロセスを自動化し、潜在的なデータ損失 (ヒューマンエラー、サイバー攻撃、その他の致命的なエラーによるもの) を最小限に抑えることによって、社内ITチームの作業負荷を軽減し、チームがその他の重要なタスクに集中できるようにします。
BaaSの具体的なメリットは、シンプルさと従量制課金モデルであることです。Backup as a serviceは、バックアップインフラストラクチャの管理に伴う複雑さや、ハイブリッドクラウドで複数の異なるソリューションを使用することによって起こるサイロ化を解消します。
また、BaaSは複数のレベルの冗長性を提供することで、データの復旧を容易にします。データが消失したり破損したりした場合でも、1つ以上のコピーを簡単に見つけて復元できるため、ダウンタイムの可能性、生産性の低下、および企業の評判の低下を最小限に抑えることができます。
Backup as a serviceの主なタイプ
データバックアップは、フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップの3つのタイプに分かれます。フルバックアップは、定期的にセカンダリストレージにすべてのデータをコピーして保護します。差分バックアップは、直近のフルバックアップ以降に変更されたデータのみをコピーします。増分バックアップは、前回のバックアップ以降に変更されたデータのみをコピーします。
この3つのタイプの最大の違いは、バックアップ処理の完了とデータ復元に必要な時間とネットワーク帯域幅です。フルバックアップでは、バックアップ処理の完了までに最も時間がかかりますが、復元に要する時間は最も速くなります。差分バックアップでは使用する帯域幅が少なく、復元に要する時間は中程度になります。増分バックアップは使用する帯域幅が最も少なくなりますが、復元が最も遅くなります。
各タイプにはそれぞれメリットがありますが、そのメリットは企業の規模やデータのニーズによって決まります。たとえば、中堅・中小企業では、データの作成量や使用量が多くない可能性があるため、定期的なフルバックアップが適切な選択肢となり得ます。一方、膨大な量のデータを扱う大企業では、ネットワーク帯域幅を維持するために増分バックアップや差分バックアップを採用する場合があります。
ハイブリッドクラウドバックアップとは
ハイブリッドクラウドバックアップは、従来のBaaSのように機能しますが、プロセスが追加されます。サードパーティのリモート拠点にコピーをバックアップするだけでなく、データはローカルのオンプレミスデータセンターや接続デバイスにも保存されます。また、BaaSと同様に、マネージドソリューションとして提供され、企業は主に利用しているバックアップと同じタイプのものを選択し、そのメリットを得ることができます。
総合的に見て、ハイブリッドクラウドバックアップは、あらゆるデータ損失シナリオにおいて、階層化されたほぼ確実な保護を企業に提供します。ランサムウェア攻撃などの極端な状況でバックアップ自体が影響を受けた場合でも、企業はデータを迅速に復旧することができます。そのためハイブリッドクラウドバックアップは、今日の優れたベストプラクティスの1つとなっており、業界のエキスパートは「3-2-1-1バックアッププラン」と呼んでいます。簡単に言うと、3-2-1-1バックアッププランでは、2種類のストレージ (つまり、ローカルとクラウド) にわたって3つのデータのコピーを作成し、1つをクラウドまたはデータセンターのオフサイトに、1つをオフラインに保存するというものです。
HPEとBackup as a service (BaaS)
HPEは、優れたパフォーマンスと保護の両方を実現する先進的なソリューションを提供していると自負しています。
HPEのデータ保護ソリューションにより、企業は俊敏性に優れたオンデマンドのデータ保護ソリューションを利用し、管理のオーバーヘッドやCAPEX費用を、ビジネスニーズに合わせた予測可能な従量制課金に置き換えることができます。企業は常に必要な容量を確保できるため、エッジからクラウドまでデータの場所を問わず、安定したデータ保護を行うことができます。HPEのデータ保護ソリューションは、ポリシーベースの自動化とオーケストレーションを実現し、データ保護の複雑さを排除して、あらゆるSLAに対応します。
HPE GreenLake for Data Protectionは、オンデマンドのクラウドバックアップ/リカバリサービスで、アジリティを実現するとともに、事前構成済みのオンプレミスソリューションでビジネスの選択肢を広げます。これらすべてに柔軟な拡張性と、ビジネス価値と使用量を合致させる従量制課金構造を提供します。ハイブリッドクラウドを即座に保護し、オンプレミスのデータ保護ソリューションを数日で展開できます。HPEのエキスパートがデータ保護を管理することで、ITチームは煩雑な作業に費やす時間を削減し、ビジネスに資するイノベーションにより多くの時間を費やすことによって、最大限の価値を実現できます。
HPEバックアップ/リカバリサービスは、ハイブリッド/マルチクラウドワークロード向けに設計されたBackup as a serviceです。HPE GreenLakeを通じて提供され、グローバルな保護ポリシーと高度な自動化を特徴とするHPEバックアップ/リカバリサービスにより、お客様は、オンプレミスやクラウドでのバックアップ/リカバリの運用の管理に伴う複雑さを排除しながら、簡単な手順で数分以内にワークロードを保護することができます。ランサムウェアやマルウェアのような脅威は、組み込みの暗号化、データの不変性、エアギャップ機能によって無力化され、サイバー犯罪者はバックアップデータにアクセスできなくなります。従量制の価格設定および極めて効率的なデータ削減テクノロジーによって、オンプレミスまたはクラウドでデータを保護するコストが軽減されます。