
Multi-Gigabit Ethernet Multi-Gigabit Ethernetとは
マルチギガビットイーサーネットは、既存のケーブルで超高速パフォーマンスとPoEサポートを提供し、高速Wi-Fi 5およびWi-Fi 6のアクセスポイントやIoTデバイスに下地を用意します。
既存のCAT5eとCAT6のツイストペアケーブルの使用により、マルチギガビットイーサーネットは費用を節約し、新しいケーブル接続インフラストラクチャの複雑さを軽減します。

- Multi-Gigabit Ethernetを採用すべき理由
- Multi-gigabit Ethernetのメリット
- HPE Smart Rateマルチギガビットイーサーネットとは

Multi-Gigabit Ethernetを採用すべき理由
今日のスマートデジタルワークプレイスは、キャンパスネットワークに多大な要求を突き付けています。マルチギガビットイーサーネット (IEEE 802.3bz規格) は、既存のケーブルを使用しながら、2.5GbEと5GbEのPoE給電速度を提供し、時間とコストを節減します。
無線ネットワーク全体にわたる高帯域幅のワークロードと相まって、スマートフォン、タブレット、IoTデバイスの急増は、これらの需要を満たすためのネットワークインフラストラクチャの進化を迫っています。この変革を遂行するには、自社のWLANインフラストラクチャをアップグレードして、トラフィックの増加とパフォーマンス/セキュリティ要件の増加に対応することが求められます。無線アクセスに依存するモバイルデバイスやIoTデバイスが増大する中、デバイスタイプ、アプリケーション、サービスのさまざまな組み合わせに適応できるネットワークが必要です。
世界各地で設置されている現在のイーサーネットケーブルの大半は、100メートルで1Gbps速度に制限されています。これまで、帯域幅の追加には大規模ケーブル接続向けの新規投資が伴っていました。
Multi-gigabit Ethernetのメリット
- 最新のアクセスポイントやIoTデバイスに必要な付加速度を提供します。
- 既存のケーブルを使用するため、既存のケーブル接続インフラストラクチャの完全な置き換えは発生しません。
- Power over Ethernet (PoE) 標準に対応するため、AP、セキュリティカメラ、その他のデバイスに電力を供給できます。
- IEEE 802.11ax対応のアクセスポイントにより、期待どおりの1ギガバイト超の速度でネットワーク容量を4倍に増やすことができます。
HPE Smart Rateマルチギガビットイーサーネットとは
HPE Smart Rateテクノロジーは業界標準のIEEE 802.3bzに対応しており、既存のツイストペアケーブルを完全に置き換えることなくトラフィックのボトルネックを解消します。また既存のケーブル接続インフラストラクチャを活用することで現在の投資を保護し、より高速なソリューションへのアップグレードを簡素化します。
- Smart Rateは、既存のケーブル接続インフラストラクチャに比べて2.5~10倍の帯域幅容量を提供します。高コストで中断を伴うケーブルのアップグレードは不要です。
- Smart Rateマルチギガスイッチポートは、2.5GbEと5GbEの速度に対応しています。一部のスイッチは、100Mbps、1GbE、10GbEにも対応しています。(製品データシート参照)
- Smart Rateスイッチポートは、高電力のIEEE 802.3btスイッチにより、ポート速度を問わず最大60WのPoEを提供します。Smart Rateで使用する、ツイストペア構造のケーブル接続を介した電力の送受信メカニズムには、IEEE802.3btとIEEE802.3atの各PoE仕様との完全な互換性が備わっています。
- 自動ネゴシエーション機能を持つSmart Rateのスイッチングポートにより、イーサーネットリンクは所定のケーブル構成で達成できうる最高速度にとどまることができます。
- HPE Aruba Networkingの510シリーズ802.11ax対応アクセスポイントには、統合されたHPE Smart Rateポートが含まれています。そのためアプリケーションの高密度化と多様化が問題となっている環境においてもモバイルデバイスとIoTデバイス向け高性能Wi-Fiを実現できます。