ITOM (IT運用管理) ITOM (IT運用管理) とは
IT運用管理 (ITOM) は、組織のITインフラストラクチャと通常運用を監視して、効率的で信頼性が高くシームレスなITサービスを実現します。これには、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドの環境全体にわたるリソースのプロビジョニング、キャパシティプランニング、パフォーマンス監視、セキュリティ管理、ITシステムの可用性が含まれます。ITOMは、これらの重要な領域に重点を置いて企業の継続性と運用目標をサポートします。
所要時間: 10分08秒 | 更新日: 2026年2月5日
目次
現代のビジネスにとってITOM戦略が不可欠な理由
十分に検討され、適切に実行されるIT運用管理 (ITOM) 戦略は、企業にとって非常に重要です。今日の組織はあらゆるレベルでテクノロジーに依存しています。IT環境は、オンプレミスデータセンターからマルチクラウド、マイクロサービス、エッジデバイスへと成長しました。明確な戦略がなければ、このようなハイブリッドインフラストラクチャの管理はリアクティブで支離滅裂なものとなり、ビジネスに悪影響を及ぼします。
正式なITOM戦略は、次の3つの主なメリットを提供することでIT運用をコストセンターから価値の源泉へと変えます。
1. 一元的な可視化: 個別のチームにそれぞれのドメインを監視させるのではなく、正式なITOM戦略ではさまざまなドメインが1か所に集められます。これにより、ITチームはサービスのパフォーマンスを完全に把握できるようになります。何か問題が発生した場合、チームは、ネットワークスイッチやデータベースなど、1つの領域の問題がカスタマー・エクスペリエンスにどのような影響を与えるのかをすぐに確認できます。これにより、問題の発見と修正がより迅速かつ容易になります。
2. AIOpsによるプロアクティブな運用: 最新のITOMでは、IT運用向けAI (AIOps) を使用してシステム管理を改善します。機械学習とビッグデータ分析を活用することにより、ITチームは基本的なアラートに対応する以上のことが可能になります。AIOpsは、起こりうる障害を予測してユーザーに影響が及ぶ前にパフォーマンスの問題を特定し、ルーチンの修正を自動的に処理します。このようなプロアクティブな方法により、障害を防げるようになってサービスレベルアグリーメント (SLA) が維持され、ITチームは反復的なタスクではなくイノベーションに注力できるようになります。
3. ビジネスの整合: 優れたITOM戦略は、ITパフォーマンスをビジネス成果に直結させます。CPU使用率やネットワーク容量などの技術的な測定尺度をアップタイム、売上高、顧客満足度などのビジネス目標に変換します。このような整合により、ITチームは最も重要なことに注力できるようになるため、ビジネスですばやくイノベーションを実現して信頼性の高いサービスを提供し、デジタルの世界で一歩先を行くことが可能になります。
ITOMの簡単な歴史と進化
ITOMは、主にサーバー、データセンター、ネットワークに重点を置いた従来のIT管理から生まれたものです。今日のITインフラストラクチャが抱える課題に対処するため、ITOMは、クラウドコンピューティング、仮想化、自動化テクノロジーの進歩に伴って発展してきました。ITOMは、AI主導のインサイトと自動化を活用して動的なインフラストラクチャを管理し、問題にプロアクティブに対処し、パフォーマンスを最適化するとともにユーザーエクスペリエンスを向上させます。テクノロジー環境の変化に適応できるITは、今日のIT運用に不可欠となっています。
ITOMフレームワークのキーコンポーネント
ITOMフレームワークは、さまざまなツールとプロセスを統合して、さまざまなITシステムの明確で一元的なビューを提供します。
最初のステップは、ITインフラストラクチャの検出と監視です。これは、サーバー、ストレージ、ソフトウェアなどのインフラストラクチャを検出してマッピングし、それらの健全性、パフォーマンス、可用性を追跡することを意味します。次に、ネットワークパフォーマンス管理でレイテンシ、帯域幅、パケット損失などを分析してデータがシステムをどのように移動するのかをチェックし、接続の信頼性を維持します。アプリケーションパフォーマンス管理 (APM) では、各トランザクションを追跡してソフトウェアのパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスをさらに深く調べます。
これらすべてのデータは、ITOMの頭脳としての役割を果たすイベント管理と相関に送られます。このフレームワークは、AIOpsを使用して不要なアラートをなくし、関連する問題を1つの明確なインシデントにグループ化して問題の考えられる原因をすばやく見つけ出します。この情報を使用して、自動化とオーケストレーションが処理を引き継ぎ、サービスの再起動などの問題を自動的に修正したり、新しいアプリケーションスタックのセットアップなどのより複雑なタスクを処理したりします。
ITOM、AIOps、可観測性の関係
ITOM、AIOps、可観測性の関係は、進化と機能強化の関係として理解するのが最も適切です。ITOMは確立された規律であり、可観測性はそれを支える最新のデータ収集哲学であり、AIOpsはその原動力となるインテリジェントエンジンです。
ITOM (IT運用管理) は、ITサービスの健全性、可用性、パフォーマンスを維持する規律です。これまでITオペレーターは、「サーバーのCPUは90%を超えているか」といった単純な質問に答えるために特定の監視ツールを使用していました。しかし、このような方法は今日の複雑な分散型システムには適していません。
ここで役に立つのが可観測性です。可観測性を活用すれば、システムを外部から見てシステム内で何が起きているのかを把握できます。可観測性では、事前に定義された質問に答えるのではなく、評価基準、イベント、ログ、トレースなどの詳細なデータを使用します。これは、「最後のマイクロサービスの展開後に特定の地域の顧客だけチェックアウトに時間がかかるのはなぜか」といった新たな問題を解決するのに役立ちます。可観測性は、現代のITOMにとって重要な情報源です。
AIOps (IT運用向けAI) は、可観測性および監視ツールからの膨大なデータを分析するスマートレイヤーです。機械学習を使用することにより、さまざまなソースからのイベントを関連付けてユーザーに影響が及ぶ前に問題を見つけ出し、根本原因を特定して問題を自動的に修正します。AIOpsは、すべてのデータを理解できるようサポートし、それらを有用なアクションに変換します。
つまり、AIOpsが適切に機能するには、可観測性によって提供される詳細なデータが必要です。可観測性とAIOpsはITOMに取って代わるものではなく、急速に変化する今日のクラウドベースの環境でITオペレーターが効果的に作業できるようサポートします。可観測性は何が起きているのかを示し、AIOpsはその発生理由と修正方法を説明します。これらを組み合わせることにより、ITOMはデジタルサービスの効果と信頼性を維持できます。
組織に適したITOMツールとITOMプラットフォームを選択する方法
ITOMプラットフォームを選択するときは、機能の比較より各ツールがビジネス目標をどのようにサポートするのかに重点を置くことをお勧めします。ベンダーの約束を無視し、組織の特定のニーズに対応する明確なプロセスを使用します。
主な目標と最大の課題を特定することから始めます。平均復旧時間 (MTTR) の短縮、サービスのアップタイムの向上、ルーチン作業の自動化、クラウドコストの管理の強化など、優先順位を付ければどの機能が最も重要なのかを判断できます。自社で頻繁に障害が発生している場合は、強力なイベント相関と根本原因分析を探します。クラウドコストの高さが問題になっている場合は、堅牢なクラウドコスト管理ツールを備えたソリューションに重点を置きます。
次に、プラットフォームが既存のシステムやプロセスにどの程度適合するのかをチェックします。ServiceNowのようなITSMシステム、CI/CDパイプライン、SIEMツールなど、他の主要なツールとデータやアラートを共有できるよう、強力なオープンAPIを備えていることを確認します。これにより、統合運用環境を構築できます。
次に、プラットフォームがAIOpsと自動化の点でどれだけ進んでいるのかを確認します。ベンダーの誇大宣伝に頼るのではなく、多数のアラートをいくつかの重大なインシデントに変換してアラートのノイズを削減できるかどうかをチェックします。問題を未然に特定する予測分析機能が備わっているかどうかを確認します。チームが反復的な作業に費やす時間が短縮されるよう、修正がどれだけ自動化されているのかを調べます。
最後に、総コストとプラットフォームがビジネスに合わせてどれだけ成長できるのかを検討します。ライセンス価格だけを見るのではなく、セットアップと維持に必要な時間と労力を考慮します。最も価値をもたらすソリューションを選択できるよう、必ず独自のデータと主要なユースケースを使用して最優先の選択肢で概念実証を実行します。
ITOM (IT運用管理) のメリットとは
IT運用管理のメリット
ITOM (IT運用管理) は、効率を高めてダウンタイムを短縮し、セキュリティを強化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。ITOMにより、企業はタスクの自動化、リアルタイムの可視化、プロアクティブな問題解決を実現して安定したセキュアなIT環境を維持できるようになるため、生産性が向上して運用コストが削減されます。
そのメリットは次のとおりです。
1. 自動化と効率の向上
- ITOMは、インシデント管理、変更管理、サービスリクエストなどの通常業務を自動化することにより、ITチームが戦略的なプロジェクトに注力できるようにします。
- ITOMはワークフローを自動化し、手作業と手作業によるエラーを最小限に抑えて運用を迅速化します。
2. ダウンタイムの短縮と信頼性の向上
- ITOMは、AIと機械学習を活用してコンシューマーに影響が及ぶ前に潜在的な問題を特定し、ダウンタイムとサービスの中断を最小限に抑えます。
- ITOMは、リアルタイムの可視化とワークフローの自動化によってインシデント解決までの時間を短縮し、最短の時間でサービスをリストアできるようにします。
3. サイバーセキュリティの向上
- ITOMは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを含むITインフラストラクチャの全体像を示すことで可視性を向上させ、セキュリティ監視と脅威検出を強化できるようにします。
- ITOMは、構成の管理、セキュリティポリシーの適用、脆弱性の特定をサポートし、全体的なセキュリティポスチャを向上させます。
4. ユーザーエクスペリエンスの向上
- ITOMは、ダウンタイムを最小限に抑えて問題を迅速に解決することでエンドユーザーエクスペリエンスを向上させます。
- ITOMは、日常的なITタスク向けのセルフサービスツールを提供してITチームへの依存を最小限に抑え、ユーザー満足度を向上させます。
5. コスト削減
- ITOMは、コストのかかる問題をプロアクティブに認識して解決することで未然に防ぎ、システムのダウンタイムを短縮して修理と交換のコストを削減します。
- ITOMは、企業がITリソースを把握して管理できるようにすることでリソース使用率を向上させ、無駄な支出を削減します。
6. 柔軟性の向上
- ITOMにより、企業はすばやく効率的に変更を加えられるようになります。
- ITOMは拡張性に優れており、企業はビジネスニーズの変化に合わせてITインフラストラクチャを調整できます。
ITOMの課題とは
ITOM (IT運用管理) はITインフラストラクチャおよびサービスに不可欠ですが、今日の動的で複雑なIT環境ではさまざまな問題が発生します。管理者は、ますます多様化するIT環境を管理しながらセキュリティを確保し、レガシーシステムを統合し、急速な技術開発に対応し、リソースの制約に対処する必要があります。いくつかの問題の詳細は次のとおりです。
1. 今日のIT環境は、新しいテクノロジーとハイブリッドインフラストラクチャにより、ますます複雑になっています。
- オンプレミス、クラウド、ハイブリッド、IoT、エッジコンピューティングなどの多様なテクノロジーを導入すると、エコシステムの効率的な管理と監視が困難になります。
- ITチームが十分に把握できていないと、非効率性、リソースの不適切な割り当て、セキュリティリスクの検出や修正が困難になるといった問題が生じる可能性があります。
- 関係のないシステム、アプリケーション、ツールをつないでスムーズなコミュニケーションと機能性を実現するのは難しく、時間もかかります。
- クラウドシステムでは、動的なワークロードが予測不可能であるために、キャパシティプランニングやリソースの最適化が困難になる可能性があります。
2. 攻撃の複雑さと頻度が増しており、IT運用のセキュリティ強化は不可欠です。
- ITOMは、ランサムウェア、フィッシング、ゼロデイエクスプロイトなどの進化する攻撃に対処するために、常に警戒を怠らず最新の状態にしておく必要があります。
- 攻撃者は、最新のセキュリティ手法や更新に対応していないという理由で古いシステムを標的にします。
- 社内で許可されていないツールやアプリケーションは、ITOMチームにとってのセキュリティギャップとなります。
- 企業が収集して保存しているユーザーデータは大量にあるため、GDPRやCCPAなどの規制への対応は簡単でありません。
3. 予算と経験豊富な人材が不足していると、ITOMの有効性も大幅に低下する可能性があります。
- 多くの企業は予算と人材の制約に悩まされており、高度なITOMツールへの投資、経験者の採用、プロアクティブなメンテナンス手順の実装が困難になっています。
- ITOMは、クラウド管理、自動化、サイバーセキュリティの分野で人材不足に直面しており、専門的なスキルを持つ人材の獲得と維持が困難になっています。
- 多忙なIT運用チームは、複雑な環境の管理を求められることで燃え尽きてしまったり、重大なミスを引き起こしたりする可能性があります。
4. 最新のテクノロジーとビジネスニーズの増大が障害となっています。
- ITOMチームは、新たなスキルとツールを必要とするAI、機械学習、エッジコンピューティングなどの新しいテクノロジーに適応する必要があります。
- ビジネスが成長すると、パフォーマンス、信頼性、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなく、ITインフラストラクチャを拡張できるようにする必要があります。それには戦略的な計画と投資が必要です。
- 特に急速に変化する業界の場合、ITOMの手法では企業の優先事項や期待の変化に適応するのが難しいことがあります。
5. さまざまな問題があるなか、効果的なITOMの成功にはシームレスな統合と自動化が必要となります。
- ITOMツール、ITSMプラットフォーム、およびその他のビジネスシステム間の連携が不十分だと、データサイロ、非効率性、ワークフローの不整合が生じる可能性があります。
- 自動化によって効率を向上させて手作業を最小限に抑えられますが、正しく実装されていなければ、構成ミス、障害、予期しない影響が発生する可能性があります。
- 組織においては、監視、パフォーマンス管理、自動化に複数のツールを利用することでツールが無秩序に増加し、一元管理が困難になる場合があります。
6. ITOMは、運用効率と信頼性に影響を与える根本的な課題のほかにも、さまざまな障害に直面しています。
- ITOMチームは、不正アクセス、侵害、内部脅威から重要なデータを常に保護する必要があります。
- ITOMは、(HIPAA、PCI DSSなどの) 業界の要件や企業規則を確実に遵守するためのITシステムの監視と監査でコンプライアンスの問題に直面しています。
- 柔軟性に乏しく、サプライヤーの変更が困難なITOMソリューションでは、コストと危険性が増大する可能性があります。
- トレーニング不足やITプロフェッショナルの過労により、障害や構成ミス、事故が発生する可能性があり、自動化と厳格なプロトコルの必要性が浮き彫りになっています。
- 従業員の抵抗に遭う可能性のある新しいITOMソリューションまたはプロセスを導入するにあたっては、効果的なコミュニケーション、トレーニング、変更管理戦略が不可欠です。
- ダウンタイムな大きな損失をもたらします。高可用性を維持して障害を最小限に抑えるには、プロアクティブな監視とメンテナンスが必要です。
- 特にクラウドインフラストラクチャの拡張と高度なテクノロジーの導入においては、ITOMのコストと卓越した運用のバランスを取ることは困難です。
ITOMを形作る今後の動向
ITOMの将来は、4つの主要な動向によって形作られつつあります。
最初の動向は、人工知能がIT運用に与える影響です。AIOpsプラットフォームは、ITチームに大量のアラートを送信するのではなく、イベントストリームを取り込んで関連するイベントを自動的につなぎ合わせ、考えられる根本原因を見つけて自動的に修正を開始します。このような変化により、ITOMは手動による監視ではなくスマートな自動化に重点を置くようになり、問題をより迅速に解決できるようになります。
2番目の動向は、クラウドネイティブテクノロジーとハイブリッドクラウドテクノロジーの導入の増加です。コンテナとマイクロサービスは短命であるため、従来の監視はもはや機能しません。ハイブリッド可観測性ソリューションは、さまざまなクラウドやオンプレミスシステム間の接続を自動的に検出してマッピングします。これにより、ビジネスサービスの各部分だけでなく、ビジネスサービス全体がどの程度適切に実行されているのかがわかります。
3番目の動向は、クラウドコストの管理においてFinOpsが果たす重要な役割です。企業が利用するクラウドサービスが増えるのに伴って、コストの追跡が重要になります。FinOpsツールは、クラウドリソースの詳細なビューを提供し、パフォーマンスを高く維持しながらコストを抑える賢明な選択を行うのに役立ちます。
4番目の動向は、問題が発生する前にITチームが行動するのに役立つ予測分析の影響に関するものです。ITOMツールは、機械学習を使用して過去のパフォーマンスデータを分析することにより、将来のニーズを予測して大きな問題に発展する前に問題を特定し、ハードウェアまたはアプリケーションの障害の可能性について警告できます。これにより、チームはユーザーが気付く前に障害を阻止できるようになり、サービスの信頼性が維持されて長期的な計画の策定が可能になります。
HPE OpsRampがITOMで果たす役割とは
ヒューレット・パッカード エンタープライズ (HPE) では、IT運用管理 (ITOM) があらゆるIT組織の成功に必要な基盤であると考えています。AIを活用したIT運用管理 (AIOps) ソリューションであるHPE OpsRampは、企業がハイブリッド/マルチクラウド環境やクラウドネイティブ環境のニーズに対応するのに役立ちます。HPE OpsRampは、ITOMを最新化してアジリティ、インテリジェンス、耐障害性を向上させます。
1. 基盤となるITOMの機能の最新化: HPE OpsRampは、ツールとインテリジェンスを通じてITOMの中核となる柱を再定義し、複雑なIT環境を正確かつ簡単に管理できるようにします。
従来のITOMは、インフラストラクチャ、ネットワーク、アプリケーションの監視に重点を置いていました。HPE OpsRampは、ハイブリッド/マルチクラウド エコシステム間で統合された可観測性を実現します。OpsRampは、評価基準、イベント、ログ、トレースを単一のプラットフォームに統合することでIT環境を包括的に可視化し、複雑化の一途をたどるIT環境でのより多くの情報に基づいた迅速な意思決定を可能にします。
ITOMに不可欠な要素に、アラートとインシデントの管理があります。HPE OpsRampのAIOps機能は、強力な機械学習に基づく相関と重複排除により、アラートノイズを最小限に抑えます。ITチームは、根本原因を特定して適切なチームにインシデントをインテリジェントにルーティングすることにより、解決までの時間を短縮してサービスの中断を減らすことができます。
HPE OpsRampは、インテリジェントな自動化を大規模に実現し、IT運用における日常的なタスクの停滞を軽減します。ポリシー主導のワークフローとランブック自動化により、一般的な問題の解決、ソフトウェアのパッチ適用、構成管理が自動化されます。ITチームは、反復作業や単調な作業を自動化することにより、イノベーション主導の戦略目標に注力できます。
効果的なITOMでは、検出とインベントリ作成のためにIT資産を可視化する必要があります。HPE OpsRampは、オンプレミス、クラウド、クラウドネイティブ環境にわたるリソースの識別とインベントリ作成を自動化し、IT環境をリアルタイムで把握できるようにします。包括的な可視性により、IT運用の迅速性と適応性が維持されます。
2. AIOpsによるITOMの強化: HPE OpsRampは、最先端のAIを活用してITOMをリアクティブな管理からプロアクティブな管理へと進化させます。
HPE OpsRampは、AIによる分析を使用して異常を検出し、サービスに影響を与える問題を、悪化する前に予測します。このようなプロアクティブな戦略により、ITチームはユーザーの問題を防いでサービスの信頼性を維持できます。
OpsRampの機械学習アルゴリズムは、膨大な運用データからインシデントの原因を迅速に特定します。これによって平均復旧時間 (MTTR) が大幅に短縮され、通常のプロセスも迅速化されます。
HPE OpsRampは、反復的なタスクを自動化し、アラート疲れを軽減することで効率と生産性を向上させ、ITスタッフがよりスマートに作業できるようにします。各チームは、問題対応からイノベーションへと軸足を移し、組織の成長や変革につながるプロジェクトに注力できるようになります。
3. ITOM環境へのシームレスな統合: HPE OpsRampはお客様のITOMエコシステムにシームレスに統合され、相互運用性を確保しながら統合型のIT運用プラットフォームを構築します。
HPE OpsRampは、ServiceNow、APMソリューション、セキュリティ管理システムなどの主要なIT管理ツールと、2,500以上の統合により、シームレスに統合されます。OpsRampは、「マネージャーのマネージャー」として複数のツールを単一の運用フレームワークに統合し、運用を簡素化して効率化します。
HPE OpsRampは、他のITOMツールとデータを交換することで、明確なコミュニケーションとコンテキスト共有をサポートします。これにより、運用手順が強化され、チームに必要な情報を必要なときに提供できるようになります。
ITOMとITSMの違い
| 機能 | ITOM | ITSM |
|---|---|---|
| 重点 | ITインフラストラクチャおよびアプリケーションの運用管理 | エンドユーザーへのITサービスの提供 |
| アクティビティ | キャパシティプランニング、パフォーマンス監視、インシデント管理 | インシデント管理、サービスリクエスト、問題管理 |
| 視点 | 技術的、インフラストラクチャ重視 | ユーザー向け、サービス重視 |
| 目標 | ITインフラストラクチャおよびアプリケーションが効率的かつ確実に動作していることを確認 | ITサービスがビジネスニーズとユーザー満足度を満たしていることを確認 |
| 対象範囲 | 検出、サービスマッピング、自動化などのタスクをカバー | サービス設計、移行、提供などのプロセスをカバー |
| 出力 | 安定した信頼性の高いITインフラストラクチャ、運用効率 | サービスレベルアグリーメント (SLA)、ユーザー満足度 |
| ツール | SolarWinds、BMC TrueSight、ServiceNow ITOMなどのITOMツール | ServiceNow、Jira Service ManagementなどのITSMツール |
| 対象となる主なコール先 | IT運用チームとインフラストラクチャエンジニア | ITサービスデスクチームとビジネスユーザー |
FAQ
ITOMの主な目標について教えてください。
IT運用管理 (ITOM) の主な目標は、ITサービスとインフラストラクチャをスムーズかつ効率的に稼働させることにあります。IT運用チームは、サービスの健全性を監視してルーチン作業を自動化し、ユーザーに影響が及ぶ前に問題を修正することにより、事業継続性を維持できるようにします。
ITOMの成功を測定するために使用されるキー評価基準 (KPI) について教えてください。
ITOMの主な成功評価基準は、速度、安定性、効率に重点を置いています。最も重要な評価基準は次のとおりです。
- 平均復旧時間 (MTTR): 問題がどれだけ早く解決されるのかを測定します。
- サービスの可用性またはアップタイム: チームがサービスレベルアグリーメント (SLA) をどの程度満たしているのかを追跡します。
- アラートノイズの削減: 未対応のアラートのうち、何パーセントが実用的なインシデントに変わるのかを示します。
- 変更失敗率: 変更がシステムの安定性にどの程度影響するのかを測定します。
AIOpsは根本原因分析 (RCA) にどのように役立ちますか。
AIOpsは、rawデータを役に立つ有益な情報に変えることで根本原因分析を迅速化し、IT環境全体からのさまざまなイベントをまとめます。AIOpsは、関連するイベントを結び付けてパターンを特定し、CMDBからの依存関係マッピングを使用して問題の実際の原因を見つけ出します。このアプローチにより、調査時間が短縮されて問題の再発が阻止されます。
ITOMソリューションの実装にはどのくらいの時間がかかりますか。
ITOMソリューションの実装にかかる時間は、その範囲によって異なります。たとえば、小規模なチームであれば、わずか数週間で基本的な監視ツールを稼働させることができます。一方、AIOps、自動化、CMDB統合を含む完全なエンタープライズ展開の場合は、6~18か月かかることがあります。より早く成果を得るには、イベント相関などの価値の高いユースケースから開始し、そこから範囲を広げます。
ITOMによってネットワークオペレーションセンター (NOC) は不要になりますか。
ITOMはネットワークオペレーションセンター (NOC) に代わるものではなく、NOCの機能を変化させます。最新のITOMプラットフォームは、ルーチンタスクの自動化をサポートし、AIOpsを使用して役に立つ有益な情報を提供します。これにより、NOCアナリストはインシデントの管理や動向の分析など、より重要な作業に注力できるようになります。その結果、運用全体がより効率的かつ戦略的になります。