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ITIL🄬 (version 5) 情報
目次
- ITIL (Version 5) の概要
- ITIL (Version 5) の特徴
- 変わらない点(継承される核心)
- 主な変更点(進化したポイント)
- ITIL (Version 5) 資格体系
- ITIL ファンデーション (Version 5)
- ITIL プラクティス マネージャー (Version 5)
- ITIL マネージングプロフェッショナル (Version 5)
- ITIL ストラテジックリーダー (Version 5)
- ITIL トランスフォーメーション (Version 5)
- ITIL AI ガバナンス (Version 5)
- ITIL マスター (Version 5)
- ITIL 4 から ITIL (Version 5) への移行
- ITIL 4 称号の取得を継続中の方へ
- ITIL V3 から ITIL (Version 5) への移行
- ITIL 4 廃止のタイミング
- ITIL (Version 5) のリリース予定
- 当社の取り組み
- ― 日本のIT投資を「守り」から「攻め」へ転換する好機に ―
- HPE教育サービスを選択すべき5つの理由
2026年1月、PeopleCert社より ITIL (Version 5) が公式にアナウンスされました。本記事では、新しい ITIL の情報をお知らせします。
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ITIL (Version 5) は、世界で最も認知されたサービスマネジメントフレームワークの最新バージョンであり、今日のデジタルおよびAI主導の環境に合わせて進化しました。
新しい ITIL は ITIL 4 をベースとしています。ITIL 4の「リプレイス」ではなく「進化」です。実証済みの ITIL の原則を維持しつつ、あらゆる産業や規模のデジタルファースト企業向けにその範囲と適用性を近代化しています。
今回のアップデートの最も大きな特徴は、AIネイティブで設計・構築されていることです。ガバナンス、説明責任、責任ある導入を核に組み込んでいます。プロダクトとサービスマネジメント、エクスペリエンス、トランスフォーメーション、ガバナンスを一つの実用的でモジュール的かつ役割に合わせたフレームワークに統合しています。
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新しい ITIL の主な特徴を整理します。
AI ネイティブ
最も変革的な変更の一つは、AIと自動化を明確に組み込んだ点です。フレームワークは、AIを活用した意思決定、ガバナンス、責任ある導入に関する実践的な指針となります。これにはAIケイパビリティモデル (6C):Creation (創出)、Curation (キュレーション)、Clarification (明確化)、Cognition (認知)、Communication (コミュニケーション)、Coordination (調整) が含まれ、組織がAIソリューションを分類・管理できるようにします。
デジタルプロダクトとサービスマネジメントの連携
新しい ITIL は、ビジネス全体で機能するよう設計されています。チームを結集し、サイロを削減し、一体となって行動・提供・成長することを可能にします。
従来のITサービスマネジメント (ITSM) が拡張され、デジタルプロダクトとサービスマネジメント (DPSM:Digital Product and Service Management) に進化しました。従来の「サービス」中心ではなく、デジタルプロダクトとサービスを統合したエンドツーエンドのライフサイクルマネジメントを支援します。
用語の簡素化
ITIL 4で導入されたService Value System(SVS)とService Value Chain(SVC)は、サービスのみを前提とする考え方でした。新しい ITIL の包括的なデジタルの価値フローへの移行を反映して、Value System(バリュー システム)とValue Chain(バリュー チェーン)に簡素化されました。
エクスペリエンス中心
新しい ITIL はデジタルエクスペリエンスを価値の基本的な尺度として位置づけます。ユーザー、顧客、利害関係者の体験が、デジタルの成果を設計・提供・改善するうえで中心的な役割を果たします。
複雑性思考
私たちはVUCA※の世界に生きています。新しい ITIL は、複雑で不確実な運用環境を乗り切るためのツールを導入します。現代の組織が非線形で急速に変化するエコシステムで運営されていることに対する指針を提供します。
※VUCA:Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
現代的で包括的なアプローチ
ITIL (Version 5) は、経営・戦略から日々の運用まで、組織全体を横断するガイダンスです。チーム間の連携を強化し、優先順位の整合を取りながら、変化の激しい環境でも安定した価値創出を実現できるよう支援します。
これまでのITILとの継続性
ITIL 4までで培われた価値体系や指針は継承されています。ITIL (Version 5) は「リセット」ではなく、正当な「進化」です。
IT部門に限らず全社向け
従来のIT部門にとどまらず、すべての部門・役割で活用でき、あらゆる規模の組織に対応します。
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この分野では、ITIL (Version 5) の代表的なプラクティスを採用し、実務に応用するスキルを身に付けます。
プラクティス マネージャー (PM) の称号を取得するためには、以下の3つの要件を満たす必要があります。
- ITIL ファンデーション
- ITIL トランスフォーメーション
- 以下のプラクティス専門モジュールのうち、いずれか1つ(各モジュールは5つのプラクティスを網羅)
- Monitor, Support and Fulfil (MSF)
- プラクティス:サービスデスク、インシデント管理、問題管理、サービス要求管理、モニタリングおよびイベント管理
- Plan, Implement and Control (PIC)
- プラクティス:変更実現、展開管理、リリース管理、サービス構成管理、IT資産管理
- Collaborate, Assure and Improve (CAI)
- プラクティス:関係管理、サプライヤー管理、サービスレベル管理、継続的改善、情報セキュリティ管理
| 所有している ITIL 4 の資格 | 移行のための研修と試験 | 移行後の ITIL Version 5 の称号/資格 |
|---|---|---|
| ITIL 4 ファンデーション | 移行しない | ITIL 4 ファンデーションのまま
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| ITIL 4 ファンデーション | ITIL ファンデーションブリッジ(予定) | ITIL ファンデーション (Version 5) |
| ITIL 4 プラクティスマネージャ― | ITIL トランスフォーメーション | ITIL プラクティスマネージャ― (Version 5) |
| ITIL 4 マネージングプロフェッショナル | ITIL マネージングプロフェッショナル トランジション | ITIL マネージングプロフェッショナル (Version 5) |
| ITIL 4 ストラテジックリーダー | ITIL トランスフォーメーション | ITIL ストラテジックリーダー (Version 5) |
| ITIL 4 マスター | ITIL マネージングプロフェッショナル トランジション | ITIL マスター (Version 5) |
| ITIL 4 プラクティスマネージャ― と ITIL 4 マネージングプロフェッショナル の両方を所有している | ITIL マネージングプロフェッショナル トランジション | ITIL プラクティスマネージャ― (Version 5) と ITIL マネージングプロフェッショナル (Version 5) |
| ITIL 4 マネージングプロフェッショナルとITIL 4 ストラテジックリーダーの両方を所有している | ITIL マネージングプロフェッショナル トランジション | ITIL マネージングプロフェッショナル (Version 5)とITIL ストラテジックリーダー (Version 5) |
| ITIL 4 プラクティスマネージャ―とITIL 4 ストラテジックリーダーの両方を所有している | ITIL トランスフォーメーション | ITIL プラクティスマネージャ― (Version 5) と ITIL ストラテジックリーダー (Version 5) |
| 所有している ITIL 4 の資格 | 移行条件を満たすための研修と試験 (ITIL 4 ) | 必要な研修と試験 (ITIL Version 5) | 移行後の ITIL Version 5 の称号 |
|---|---|---|---|
| ITIL 4 ストラテジックリーダー ストリーム(取得済み1つ、未取得1つ) | 移行せず、Version 5 で再度取得しなおし | ITIL ストラテジーとITILトランスフォーメーション ※ITIL ファンデーションは免除 | ITIL ストラテジックリーダー (Version 5) |
| 〃 | 未取得の資格を取得し、ITIL4 ストラテジックリーダーの称号を完了する | ITIL トランスフォーメーション | 〃 |
| ITIL 4 マネージングプロフェッショナル ストリーム(取得済み3つ、未取得1つ) | 未取得の資格を取得し、ITIL4 マネージングプロフェッショナルの称号を完了する | ITIL マネージングプロフェッショナル トランジション | ITIL マネージングプロフェッショナル (Version 5) |
| ITIL 4 マネージングプロフェッショナル ストリーム(取得済み1つ、未取得3つ) | 移行せず、Version 5 で再度取得しなおし | 以下の4つの資格を取得する
※ITIL ファンデーションは免除 | ITIL マネージングプロフェッショナル (Version 5) |
| ITIL 4 プラクティスマネージャ―を目指していてCDS資格のみ所有 | ITIL 4 プラクティスマネージャ―の称号を完了する | ITIL トランスフォーメーション | ITIL プラクティスマネージャ― (Version 5) |
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当社は ITIL 研修において、以下の取り組みを推進してまいります。
- ITIL (Version 5) 日本語研修の速やかな開始
- 日本語試験のリリース後、いち早く高品質な研修コースを提供いたします。提供時期等の詳細は、本ウェブサイトにて順次ご案内します。
- ITIL 4 研修の継続的な実施
- PeopleCert社による並行提供期間に合わせ、当社においても ITIL 4 研修を継続して提供いたします。
- 最新情報のタイムリーな発信
- ITIL (Version 5) および ITIL 4 に関する最新動向を、本ウェブサイトにて随時お知らせいたします。
- スムーズな移行支援
- ITIL 4 資格保有者や学習中の方に対し、お客様の状況に合わせた最適な移行パスをご提案いたします。ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
- 試験対策コンテンツの継続と進化
- ITIL (Version 5) においても、ご好評いただいている以下のサポートを提供・強化してまいります。
- スマートフォンで学習可能な試験問題集の提供
- 安心の「再試験無料プログラム」
- 短時間で効率よく学べる「要点整理」教材
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日本のIT投資は、長らくその約75%が「現行ビジネスの維持・運用」という、いわゆる「守りのIT」に費やされてきました。欧米諸国が投資の多くを新規開発やビジネス変革という「攻め」に振り向ける中、この構造的な乖離が日本の国際競争力低下の一因として指摘されています。
ITIL 4が成し遂げた ITIL V3 からの画期的な飛躍、および今回のITIL (Version 5) への進化は、この膠着した状況を打破し、ITを真の「価値創造の武器」へと転換させる強力なプラットフォームとなります。
本バージョンの導入は、組織に以下の3つの大きな変革をもたらします。
- 運用リソースを「攻めの投資」へ解放
- ITIL (Version 5) が提唱するAI(人工知能)の高度な活用や自動化のプラクティスは、単なる効率化を超え、運用のあり方を根本から変えます。属人化した維持管理から脱却することで、貴重な人的リソースを「攻めのIT」へと再配分することが可能となります。
- 「ビジネスとIT」の壁を打破する価値共創
- 本バージョンでは、テクノロジーをビジネス戦略の「実行手段」ではなく「核(コア)」として統合することが強調されています。IT部門がビジネス部門と共に価値を創出する「価値共創」の担い手へと変貌を遂げることで、デジタル時代の競争優位を確立します。
- VUCAを乗り越える組織能力の構築
- 今日のVUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))の世界を生き残るには、最新のフレームワークを使いこなす高度な専門人材の育成が不可欠です。組織が、柔軟で迅速かつ強靭な能力を手に入れることで、変化に強い持続的な成長基盤を構築します。
HPE教育サービスはITILの進化に賛同し、教育の側面から組織の進化を支援いたします。ITIL がもたらす変革を最大限に引き出す学習プログラムを提供してまいります。ITIL (Version 5) を単なる資格取得のための知識ではなく、日本のIT環境を構造から作り変え、再び世界で勝てる組織へと導くための「ビジネス変革の羅針盤」であると確信しています。
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HPE教育サービスは、ITILの導入を推進する組織としてグローバルに活動しています。日本でも20年以上にわたりITIL認定トレーニングを提供し、国内で数万人の人材育成に貢献してきました。
HPE教育サービスを選択すべき5つの理由
- ITILの執筆を主導したHPEの知見:HPEはITILの編纂において中心的な役割を果たしてきました。HPEだからこそ伝えられる、理論の背景と本質があります。資格取得の先にある『現場で使える実践力』を養います。
- 経験豊富な専門インストラクター:実務経験に基づいた深い洞察と、試験のポイントを押さえた分かりやすい講義を提供します。
- HPEオリジナル問題集による高い合格率:eラーニングで繰り返し学習可能な独自の問題集により、効率的な試験対策が可能です。
- 安心の再試験無料プログラム:万が一不合格となった場合も、追加費用なしで再受験が可能。着実な資格取得をバックアップします。
- 柔軟に選べる受講スタイル:教室での対面授業、またはリモート受講(VILT)からご都合に合わせて選択できます。
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