データアクセス

データアクセスとは

データアクセスとは、データベースやその他のストレージシステムに保存されているデータを取得、使用するための機能を指し、データの検索、管理、分析、保護などさまざまなアクティビティが含まれます。データアクセスの目的は、個人や組織に対してリポジトリに保存されるデータにアクセスおよび取得できる機能を提供することにより、ユーザーが幅広いユースケースでデータを取得、移動、処理できるようにすることです。

データアクセスには、さまざまな技術、ツール、プロセスが含まれ、たとえば、データベース管理システムによるデータの保存と取得、データセキュリティ対策の実装による未許可アクセスからの保護、データ分析ツールを使用したデータの可視化、処理、有益な情報の抽出などがあります。

サイロ化したデータソースにアクセスし、情報に基づいた意思決定を行えるようにするデータアクセスは、総合的に見て、現代の組織のIT運用においてきわめて重要な役割を担っていると言えます。

スムーズなデータアクセスとは

スムーズなデータアクセスは、ハイブリッド環境でのデータへの迅速かつ安全なアクセスを可能にし、企業が、複数のロケーション、プラットフォーム、フォーマットにわたるデータの保持とアクセスに関する課題を克服できるよう支援することを目的としています。

スムーズなデータアクセスの主な特徴は次のとおりです。

一元的なデータアクセス: スムーズなデータアクセスにより、多くのソースにまたがるデータを一元的に把握できるようになるため、企業はさまざまなプラットフォームやフォーマットのデータに容易にアクセスし、分析することができます。

データセキュリティ: スムーズなデータアクセスはデータ暗号化、アクセス制限、データマスキングなどの強力なデータセキュリティ機能を備えているため、機密データが保護され、法的基準に準拠していることを保証できます。

拡張性: スムーズなデータアクセスは、複雑な構造を持つビッグデータ環境のニーズに対応するために拡張性を備えており、バッチ処理、リアルタイムストリーミング、インタラクティブクエリなど、さまざまなデータアクセスのパターンに対応し、膨大なデータを管理できます。

データガバナンス: スムーズなデータアクセスは、組織がデータ品質、データ系統、データプライバシーを管理できるようデータガバナンス機能を備えています。

クラウドネイティブアーキテクチャー: スムーズなデータアクセスは、ハイブリッドマルチクラウド環境を可能にするクラウドネイティブアーキテクチャーを基盤としているため、企業はデータアクセスサービスを迅速かつ容易に導入し、管理することができます。

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データアクセスが必要かつ重要である理由

データアクセスは、組織がデータ資産を活用し、有益な情報の獲得、適切な意思決定、収益の拡大を実現できるよう支援するというきわめて重要な役割を担っています。データアクセスが不可欠かつ重要である理由は次のとおりです。

ビジネス上の意思決定: 組織は、データを活用してデータ主導の意思決定を行い、ビジネス成果と収益性を向上させることができます。組織は、データを十分に活用することにより、戦略や意思決定の指針となるトレンド、パターン、有益な情報を得ることができます。

高い競争力: データアクセスにより、企業は市場の変化、顧客ニーズ、新たなトレンドに、競合他社よりも迅速かつ効率的に適応し、競争力を高めることができ、その結果、市場シェアと収益の拡大が期待できます。

イノベーション: データアクセスは、新たな製品やサービスの開発、既存の製品/サービスの改善、新たなビジネスモデルの構築を可能にすることにより、組織のイノベーションを促進します。データを分析することで、組織はイノベーションを後押しする新たな機会を見極め、有益な情報を生み出すことができます。

効率性: データアクセスは、組織全体にタイムリーで正確なデータを提供することで、組織の運用効率を向上させます。これにより、組織のビジネスプロセスの合理化、コスト削減、生産性の向上が実現します。

コンプライアンス: データアクセスは、組織が法的義務を遵守し、データが安全かつセキュアであることを保証するために必要とされる場合があります。組織は、データへの規制されたセキュアなアクセスを付与することで、法的義務を遵守し、機密データへの不要なアクセスを防止することができます。

結論として、データアクセスは、組織の確かな情報に基づいた選択、競争力の獲得、イノベーションの促進、業務効率の向上、法的および規制上の義務の遵守の実現をサポートするため、きわめて重要な機能と言えます。組織は、データ資産の効率的な保持とアクセスによって、データの価値を最大化し、ビジネスを成功へと導くことができます。

データアクセスゲートウェイとは

データアクセスゲートウェイとは、異なる場所やフォーマットで保存されたデータへのセキュアかつ制御されたアクセスポイントを提供するソフトウェアまたはハードウェアコンポーネントのことで、データソースとエンドユーザー、アプリケーションの間の中継として機能し、異なる環境間での安全なデータのアクセス、処理、共有を可能にします。

データアクセスゲートウェイは、オンプレミスデータセンター、パブリック/プライベートクラウド、SaaSアプリケーションに保存されているデータへのアクセスに使用できます。また、データが複数の場所に分散しているハイブリッドマルチクラウド環境でもよく使用されます。

データアクセスゲートウェイは通常、データ暗号化、認証および承認、データの変換とフィルタリング、データキャッシュなど、さまざまな機能を提供します。これらの機能を使用することで、社内ユーザー、外部パートナー、サードパーティアプリケーションに対して、データへのセキュアかつ制御されたアクセスを提供できます。

データアクセスゲートウェイの一般的な使用事例として、次のようなものがあります。

  • パブリッククラウドやリモート拠点からオンプレミスデータへの安全なアクセスの提供
  • 分散環境でのリアルタイムのデータストリーミングと処理が可能
  • SaaSアプリケーションやAPIへのセキュアなアクセスの提供
  • パートナーと顧客間の安全なデータ共有が可能

データアクセスゲートウェイは、さまざまな場所やフォーマットで保存されているデータへのセキュアかつ制御されたアクセスを可能にする重要な要素で、組織が柔軟かつスケーラブルな方法でデータ資産にアクセスし、活用できるようにします。

ハイブリッド環境でデータアクセスが重要である理由

ハイブリッド環境でデータアクセスが重要である理由は、現在では多くの組織がデータの保存と管理にオンプレミス、クラウド、SaaSベースのシステムを組み合わせて使用しているからです。これにより、複雑なデータ環境が生まれ、データへのアクセスや管理を効率的に行うことが難しくなっています。以下でハイブリッド環境でのデータアクセスが重要である理由を紹介します。

データ主導の意思決定が可能になる: あらゆる組織にとってデータは最も価値のある資産の1つであり、情報に基づいたビジネス上の意思決定を行うためには、さまざまなソースからのデータへのアクセスが不可欠です。ハイブリッド環境全体にわたるデータへの一元的なアクセスが提供されることで、組織はデータ分析から得られる有益な情報に基づいて意思決定を行うことができます。

運用効率の向上: データへのアクセスに制限があると、ビジネスプロセスの非効率性を招き、生産性の低下やリソースの無駄が生じてしまいます。ハイブリッド環境全体にわたるデータへのシームレスなアクセスが提供されることで、組織は運用を効率化し、コストを削減することができます。

イノベーションを促進: ユーザーはアクセスできるデータが多いほど、より有益な情報を得ることができます。これにより、自信を持ってイノベーションとビジネス戦略を推進し、新たなビジネス機会にいち早く対応できるようになります。

コラボレーションを促進: ハイブリッド環境では、多くの場合、複数のチームや部署が異なるシステムで作業しています。一元化されたデータアクセスが提供されることで、コラボレーションとデータの共有が促進され、ビジネス成果の向上が実現します。

データセキュリティの確保: ハイブリッド環境で一貫してセキュリティを適用するには多額のコストがかかります。データにアクセスするためには、各プラットフォームに専任の従業員のチーム、ツールのソフトウェアライセンス、各システムの手動による構成が必要となります。ハイブリッド環境全体で一貫してポリシーが適用されるようにするには、自動ポリシーの採用が有効でコストを削減できます。ハイブリッド環境全体にわたるデータへの一元的なアクセスが提供されることで、組織は競争力を高め、ビジネス成長を促進することができます。

データアクセスが複雑である理由

データアクセスは、次のような理由で複雑になる可能性があります。

データがさまざまな場所に保存されている: データは、オンプレミスデータセンター、パブリック/プライベートクラウド、SaaSアプリケーションなど、さまざまな場所に保存されています。異なる場所にあるデータにアクセスするには、異なるツールやプロトコルが必要になる場合があり、データへのアクセスや管理を効率的に行うことが難しくなる可能性があります。

データがさまざまなフォーマットで保存されている: 非構造化データ、半構造化データ、構造化データ (XMLファイル、および文書やソーシャルメディアの投稿など) など、データが保存されるフォーマットは複数あります。そのため、データの加工やクレンジングが必要となる場合があり、多くのソースからのデータを組み合わせて分析することは困難な場合があります。

さまざまなユーザーのデータアクセスに対応: 各データソースにアクセスするには、アクセスする前に所有者との認証のための交渉が必要です。異なるデータサイロにアクセスするための認証の交渉には時間と手間がかかるため、タイムラグが生じ、データの価値が低下する可能性があります。

データは規制およびコンプライアンス要件の対象となる: デジタルエコノミーの拡大と組織に対するサイバー攻撃の増加により、すべての個人データが適切に使用、保存、保護されるように厳しい規制が設けられています。データコンプライアンスとは、組織がこれらの規制に準拠していることを確認するために使用されるプロセスです。データコンプライアンスの監査に合格できない場合、厳重な罰則を受ける可能性があります。

増大するデータソース: データを生成するデバイスやシステムは大幅に増加しています。たとえば、電子メール、ソーシャルメディア、モバイルデバイス、POSシステムなどです。これらのソースはそれぞれ異なるフォーマットに対応している可能性があり、迅速にデータを取得し、リアルタイムで分析することが難しくなっています。

コスト効率の高いデータアクセスを実現するには、多数の異なるツールの使用や専用ストレージへのアクセスを必要とするアプローチから、ユーザーが日常業務に必要なデータセットに素早くアクセスして取得できる新しいアプローチに移行することが必要です。 

HPEとデータアクセス

ヒューレット・パッカード エンタープライズ (HPE) では、データアクセスに対応する幅広いソリューションをご用意しています。

HPE Ezmeral Data Fabric: このソリューションは、オンプレミス、コロケーション、クラウド、HPE GreenLake、エッジロケーションにわたるさまざまなデータタイプの概要を把握して直接アクセスできるようにするハイブリッドデータプランにより、企業のデータアクセスに関する課題解決を支援します。

HPE Ezmeral Unified Analytics: クラウドのようなエクスペリエンスを備えたフルマネージド型のセキュアなオープンソースSaaSソリューションと非常に人気の高いオープンソースツールの厳選されたスタックにより、ハイブリッド環境でのアプリケーションと分析ワークロードの開発と展開を支援します。

HPE Ezmeral Data Pipeline: データの取り込み、変換、分散のためのツールを提供する、データパイプライン自動化プラットフォームです。これにより、組織はデータワークフローを自動化し、タイムリーかつ効率的にデータを分析に活用できるようになります。

HPE Data Access Gateway: オンプレミスデータセンター、パブリッククラウド、SaaSアプリケーションなど、さまざまなソースに保存されているデータへのセキュアかつ制御されたアクセスを提供するソフトウェアソリューションです。このソリューションは複数のソースにまたがるデータへの統合アクセスポイントを提供し、組織のデータ資産の管理、保護を支援します。

HPEサービス: HPEでは、組織のデータアクセスのニーズに対応するコンサルティングおよびプロフェッショナルサービスも提供しています。サービスには、データアーキテクチャー設計、データ移行、データ管理などが含まれます。

HPEでは、データ管理プラットフォーム、コンテナ化、MLOps、データパイプライン自動化、データアクセスゲートウェイ、コンサルティングおよびプロフェッショナルサービスなど、データアクセスに関する幅広いソリューションを提供しています。これらのソリューションは、組織がデータ資産を効率的に管理し、データから有益な情報を得られるように設計されています。