ITIL4の資格体系について

ITIL4資格体系のご紹介

ITIL4の資格体系について

Version1、2、3(2007Edition)、3(2011Edition)と発展してきたITILが、ITIL 4としてさらなる進化を遂げました。
ITIL 4はデジタル技術を活用するすべてのビジネス、産業、分野で活用できます。
例えば、次の両方のサービスの成功に役立ちます。

  • 基幹システムなどの長期間あまり変更がなく、安定稼働を重視するサービス(下図モード1)
    • ITIL V3が得意としてきた分野ですが、V4ではさらに強化・洗練されており、より詳しく説明しています。
  • スマホアプリやDXなどの頻繁な変更や試行錯誤が必要で、イノベーションと安定稼働の両方が求められるサービス(下図モード2)
    • V4で新たに追加された分野です。企業の競争力強化に役立つとされているリーン、アジャイル、DevOpsなどを全面的に取り入れ、ITILと融合させ、どのようにビジネスとITが連携するかを説明しています。

ITIL 4 認定制度

ITIL 4の資格スキーマは以下の通りです。

■ ITIL4 各コース概要

ITIL 4 ファンデーション(3日間コース2日間速習コース

  • 概要
    • ITIL 4の基礎を網羅します。
    • サービスバリューシステム(SVS)、サービスマネジメントの4つの側面、サービスバリューチェーン、従うべき原則およびサービスマネジメントのプラクティスを習得できます。
    • 上位研修の前提資格です。
  • 対象者
    • ITILを初めて使用する方で、ITIL4フレームワークの基本的な概要を習得したい方
    • ITIL4とサービスマネジメントの概念を適用して、顧客にとっての価値を創造したい方
  • 前提条件
    • コンピュータの初歩的な知識があることが望ましいですが、必須ではありません
  • 概要
    • サービスマネジメントの中心となる活動(設計、構築、テスト、運用、サポートなど)を網羅します。サービスの創造を網羅するためにITIL V3を拡張します。
    • ITを使用した製品やサービスを作成、提供、サポートするためのさまざまなバリューストリームと活動の統合に焦点を当て、さらにサポートの実践、方法、およびツールも網羅します。
    • また、サービスのパフォーマンスも扱います。サービスの品質と改善方法についてのスキルを提供します。
    • これらの知識によって、いっそう競争が激しくなる市場において、ITの実践者が革新的であると同時に信頼性の高いITサービスを顧客に提供し続けることができるようになります。
  • 対象者
    • ITを使用したデジタル製品およびサービスの運用を管理するITSMの実践者
    • エンドツーエンドの提供を担当する担当者
  • 前提条件
    • ITIL 4 スペシャリスト 作成、提供およびサポートの認定トレーニングの受講
    • ITIL 4 ファンデーション認定資格
  • 概要
    • サービスプロバイダとその顧客、ユーザ、サプライヤ、およびパートナーとのあらゆる種類のエンゲージメントおよび対話を網羅します。 IT対応サービスがどのように需要を価値に変換するかを焦点とします。
    • SLAの設計、マルチサプライヤ管理、コミュニケーション、関係管理、CXおよびUX設計、カスタマージャーニーマッピングなどの主要トピックについて説明します。
    • 現在の競争環境において、ビジネスの成功に不可欠な利害関係者の満足度を高めるための方法を提供します。
  • 対象者
    • 利害関係者の管理と統合を担当する実務者
    • カスタマージャーニーと経験に責任を持つ担当者
    • パートナーやサプライヤとの関係を促進する責任を負う担当者
  • 前提条件
    • ITIL 4 スペシャリスト 利害関係者の価値を主導の認定トレーニングの受講
    • ITIL 4 ファンデーション認定資格
  • 概要
    • デジタル企業とデジタルオペレーションモデルがハイベロシティ環境でどのように機能するかを解説します。 これは、意欲ある企業が、すでに成功しているデジタルネイティブの企業と同様の方法でビジネスを運営するのを支援します。
    • このモジュールでは、アジャイルやリーンなどのプラクティス、クラウド、自動化、自動テストなどの技術的方法やテクノロジー など、最大の価値を得るための製品とサービスの迅速な提供に焦点を当てます。
  • 対象者
    • ハイベロシティ環境におけるデジタルサービスまたはデジタルトランスフォーメーションプロジェクトに携わるIT管理者および実務家
  • 前提条件
    • ITIL 4 スペシャリスト ハイベロシティITの認定トレーニングの受講
    • ITIL 4 ファンデーション認定資格
  • 概要
    • 強力かつ効果的な戦略的方向性を持つ「学習と改善」のIT組織を構築するために必要な実践的スキルを提供します。
    • アジャイルとリーンの作業方法の影響と効果、およびそれらを組織の強みにどのように活用できるかについて説明します。
    • また、俊敏に継続的な改善を計画し実行するための実践的で戦略的な方法を提供します。
  • 対象者
    • 方向性と戦略の形成、または継続的に改善するチームの育成に関わるすべてのレベルのマネージャー
  • 前提条件
    • ITIL 4 ストラテジスト 指示・計画・改善の認定トレーニングの受講
    • ITIL 4 ファンデーション認定資格
  • 補足
    • ITIL マネージングプロフェッショナルおよびITIL ストラテジックリーダーの両資格に必須です。
  • 概要
    • デジタルビジネス戦略とIT戦略の整合性に焦点を当てます。新しいテクノロジによる破壊があらゆる業界の組織にどのように影響しているか、そしてビジネスリーダーがどのように対応しているかについても説明します。
    • 市場での競争力を維持しつつ顧客に価値を提供し続けるために、企業はスピーディかつ柔軟に環境に適応する必要があります。
    • ITIL® 4 リーダー:デジタルおよび ITストラテジー<含認定試験> (DITS :Digital and IT Strategy)は、ITILに新しい視点を加え、ビジネスリーダーと意欲的なリーダーの間でITILの概念に関する議論を戦略的なレベルに引き上げます。
    • このモジュールは、ITのリーダーや意欲的なリーダーが、デジタルの破壊に対処して成功に導く効果的なITおよびデジタル戦略を構築および実装するのに役立ちます。
  • 対象者
    • ITのリーダーや意欲的なリーダー
  • 前提条件

リリース時期

  • 日本語版
    • ITIL 4 ファンデーション - リリース済み、コース実施中
    • ITIL 4 スペシャリスト 作成、提供およびサポート - リリース済み、コース実施中
    • ITIL 4 スペシャリスト 利害関係者の価値を主導 - リリース済み、コース実施中
    • ITIL 4 スペシャリスト ハイベロシティIT - リリース済み、コース実施中
    • ITIL 4 ストラテジスト 方向付け、計画および改善 - リリース済み、コース実施中
    • ITIL® 4 リーダー:デジタルおよび ITストラテジー- リリース済み、コース実施中

V3と何が違うのか

ITIL V3はサービス投資の最適化、顧客ニーズに基づいた安定稼働のための設計・移行・運用・改善に関するガイダンスとして大変役に立ちます。
しかし、デジタルトランスフォーメーションに対応するための組織構造や必要なスキルや人材、仕事の進め方に対する最新の研究成果は記載されていません。
ITIL 4には、V3の利点に加えて、先進的なIT企業が採用して多くの成功事例がある、リーン、アジャイル、DevOpsなどのデジタルトランスフォーメーションに向けた最新のプラクティスが数多く記載されており、ITILとの関連や組み合わせ方なども盛り込まれています。
また、一貫性の向上、用語の見直しなどさらなる洗練がなされています。

V3の試験はすべて終了しました

認定の更新にはルールがあります。PeopleCertの公式ページをご一読ください。
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