DevOpsプロフェッショナル <認定試験なし>
At a glance | |
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スケジュールと申し込み | |
コースコード | HU0H1S |
日数(開始時間~終了時間) | 2日間 (10:00~18:30、 2日目は17時00分まで) |
実施方法 | ・クラスルーム (本社) |
受講料 | 130,000円(税込み:143,000円) |
コースの概要
ITサービスの俊敏さと品質を改善するためにDevOpsを採用または採用を検討している方向けのコースです。
DevOpsの基本概念から実装に必要な知識までを網羅します。
DevOpsの原則である3つの道(第1の道:フローの原則、第2の道:フィードバックの原則、第3の道:継続的な学習と実験の原則)をわかりやすく解説します。
DevOpsに関わる人材やプロセス、テクノロジーはもちろん、DevOps導入のための具体的な手順を提案します。
研修は講義とディスカッション演習で構成されています。
ベンダーに依存しないトレーニングです。
EXIN DevOpsプロフェッショナル認定試験対応コースですが、試験は含まれません。
DevOpsの知識を習得したいが、試験は必要ない方向けの研修です。試験が必要な方は、「H9TP2S DevOpsプロフェッショナル<含認定試験>」をお申し込みください。
研修は、「DevOpsプロフェッショナル<含認定試験>」と同じ教室で行います。
DevOpsとは)
DevOpsとは何かといった決まった定義はありません。
強いて言えば、急速に変化する市場ニーズに機敏に反応し、短期間でソリューションを提供するためのカルチャーや実践と言えます。
Webやモバイルなど変化の激しい市場では、短期間で顧客ニーズを満たす機能を提供し続けない限り生き延びることはできません。従来のウォータフォール型開発では価値実現までに時間がかかり、出来上がる頃には顧客ニーズは変わってしまっています。役に立つ機能は僅かしか残っていないという事も珍しくなく、コストやリスクは大きく、失敗した時のインパクトは甚大です。これに対し、アジャイル型開発では顧客が求める機能の中から優先順位の高いものを選んで短期間で開発します。短いサイクルでこれを繰り返すことでニーズの変化に柔軟に対応できます。顧客は欲しい機能をすぐに手に入れることができ、競争力を強化できます。
しかし、ITサービスは安定稼働しなければいけません。ビジネスに必要なのはアプリケーションの機能だけではなく、非機能(可用性、性能、セキュリティなど)も不可欠です。変化は安定を妨げるものとして、運用の現場では疎まれる傾向にあります。その一方で、開発は運用の現場を理解していないことが多く、非機能要件は軽んじられがちです。この壁を乗り越え、事業(Biz)、開発(Dev)、運用(Ops)がコラボレーションしない限り、変革と安定は両立しません。
顧客ニーズを満たす高品質で迅速な変革サイクルを実現するためには様々な工夫が必要です。その工夫の全てを一言で表す言葉が、DevOpsです。
EXIN DevOpsプロフェッショナル資格について
EXIN(本社オランダ)は、ベンダに依存しない資格とスキルアセスメントを提供している国際的な試験機関です。
EXIN DevOps Professional 資格プログラムは主要なDevOpsプラクティスの理解が得られるようデザインされており、米国、インド、スペイン、カナダ、スイス、ブラジル、フランス、中国、オランダからのDevOpsエキスパートにより、企画、策定されました。
EXIN DevOpsプロフェッショナル資格について、詳しくはこちらのサイトをご参照ください。
前提知識
- 基礎的なコンピューター環境の知識と経験
- アジャイル開発やITSMの概要を知っていると理解がしやすいですが、必須ではありません。
主な対象者
- 上級ITマネジメント、IT開発スタッフ、IT運用スタッフ、IT責任者、経営者、ビジネスプロセスの責任者
- DevOpsが顧客の成功にどのように貢献できるかを理解したい方
- DevOpsを採用した組織で、より効果的な運用を求められるITプロフェショナル
コースの目的
このコースを修了すると以下の知識が習得できます。
- DevOpsの基本概念
- DevOpsのゴールとビジネス利益
- DevOpsの原則である3つの道を理解して、実装する
- DevOpsのために必要とされる変化
- DevOpsに必要なプロセス、ツール、人材、カルチャ
- DevOps成熟モデル
- DevOpsに適した情報セキュリティ、変更管理
コースの説明
このコースでは以下のトピックを扱います: (内容は変更となる場合がございます)
DevOps概要
- 現状の問題点
- ウォーターフォール、アジャイル、DevOpsとリスク
- DevOpsの歴史、ビジネス上の利点
DevOpsの原則と概念
- 3つの道
- 技術的負債
- モノリシック VSマイクロサービス
- マイクロサービスアーキテクチャの概要
- 実用最小限の製品(MVP:Minimum Viable Product)
- アジャイル マニュフェスト
- アジャイル スクラムの基本
- プロダクトオーナー、チーム、スクラムマスター
- プロダクトバックログ、スプリントバックログ
- スクラムのミーティング(スプリント計画、デイリースクラム、スプリント レビュー、スプリント レトロスペクティブ、バックログ リファインメント)
- ユーザーストーリー
- 準備完了の定義:Definition of Ready (DoR): INVEST
- ユーザーストーリーの見積もり
- ユーザーストーリーマッピング
- リーンの基本
- リーンソフトウェア開発の7つの原則
- 無駄とは
- リードタイム、WIP、バッチサイズ
- バリューストリーム、ITバリューストリーム
- カンバン
第1の道:フローの原則
- 継続的インテグレーション
- 継続的テスト
- 継続的デリバリ
- 継続的デプロイ
- デプロイパイプライン
- 壊れたビルド
- 行燈
- テスト駆動開発
- 理想的なテスト、そうでないテスト
- Infrastructure as Code
- ブルーグリーンデプロイメント、A/Bテスト、カナリアリリース
- 機能フラグ(機能トグル)
第2の道:フィードバックの原則
- 遠隔測定
- 一元的な遠隔測定インフラストラクチャ
- 遠隔測定が価値を生むためには
- 遠隔測定による問題の検出
- フィックスフォワードとロールバックを使用したデプロイ問題の解決
- 開始(ローンチ)準備調査(LRR)と受け渡し(引継ぎ)準備調査(HRR)
- 開始(ローンチ)準備ガイド
- ユーザーエクスペリエンス(UX)をフィードバックとして使用する方法
- 仮説駆動開発
- プルリクエスト
- ピアレビュー
- ペアプログラミング
第3の道:継続的な学習と実験の原則
- 日常業務への学習の注入
- Netflix Simian Army
- カルチャーと人材
- 継続的な改善と協調
- 「非難のない」事後分析
- 非機能要件(NFR:Non-Functional Requirements)と機能要件
- プロダクトバックログに非機能要件を組み込む
- DevOpsと情報セキュリティ
- DevOpsと変更管理
ツールとオートメーション
- DevOpsで利用できるツール
- ソースコード管理(Git、Subversion)
- ブランチVSトランク
- 継続的インテグレーション(Jenkins)
- 構成管理(Puppet、Chef、Ansible)
- DevOpsの組織
- コンウェイの法則
- 組織構造の原型(職務指向、市場指向、マトリックス指向)
- 1つに統合されたチーム
- DevOpsの典型的な役割
- スキルセットの種類(I型、T型、E型)
カルチャーと人材
どこから始めるか
- セルフアセスメント
- DevOps成功のためのKPI
- グリーンフィールズ開発とブラウンフィールド開発
- SOE:System of EngagementとSOR:System of Record
- バイモーダルITのための組織編成
- チームの選択
- イノベーションに関心を持つ人材・チームを探す
- DevOpsの実行:チームの選択または編成