Certified Data Center Facility Operations Manager<含認定試験>(データセンター・ファシリティオペレーションマネージャ認定コース)
At a glance | |
---|---|
スケジュールと申し込み | |
コースコード | HK763S |
日数(開始時間~終了時間) | 3日間 (10:00~18:00) |
実施方法 | ・クラスルーム (本社) ・ライブオンライン |
受講料 | 215,000円(税込み:236,500円) |
コースの特徴
- データセンター ファシリティを運用管理するためのベストプラクティスを習得します
- ベンダーに依存しない、世界で通用する認定コースと試験のセットです
- 日本では、HPEでのみ受講および受験が可能です
コースの概要
データセンター ファシリティを運用管理するためのベストプラクティスを習得します。
ベンダー、保守契約、安全、法令要件、SLA、セキュリティ、フロア、容量、清掃、体制、監視など、運用管理に必要なすべての課題を網羅します。
データセンター運用を改善・強化して、費用対効果の高い一貫した品質のサービスを提供できるようになります。
コース最終日に実施されるデータセンター ファシリティー オペレーション マネージャ認定試験に合格すると、CDFOM(TM): Certified Data Center Facility Operations Manager資格が取得できます。
CDFOM TM資格とは
CDFOM は全世界で有効な、データセンターのファシリティを運用管理する高度な専門知識を有することを証明するベンダーに依存しない世界資格です。
スキル標準ユーザー協会によって研修と資格の有用性が認められており、ITスキル標準のスキルマップにも記載されています。
日本においては当社の研修でのみ取得可能です。
有効期限は、3年です。期限切れの期日は、認定証の下の方に記載されます。
なお、有効期間内にCDFOM再試験を受験して合格することで資格を更新できます。更新すると、有効期間は3年間延長されます。
本研修のすべての講義を受講すること。
2時間以上の席外し・遅刻・早退がある場合は、受験資格を失います。
【認定証のPDF提供】
認定試験合格後に発行される認定証はPDFでのご提供となります。
認定証は試験機関のWebサイトよりダウンロードできます。
HPE ライブオンライン研修
本コースはHPE ライブオンライン研修に対応しています。
HPE ライブオンライン研修はインターネットを使ったオンライン研修です。場所を選ばずに、演習を含め全ての研修項目を、教室での受講と同じ高いレベルで受講する事ができます。
ライブオンラインに関して、詳しくはこちらをご覧ください。
ライブオンラインでは、オンライン試験を実施いたします。
2021年3月開催分よりテキストは電子版になります。事前に電子テキストをご入手いただいていることを前提に研修を進めさせていただきます。 ご入手いただくための方法は、お申し込み後の弊社からのメールに記載されています。
ライブオンラインではオンライン試験用の試験バウチャーを発行いたします。
バウチャーを使用して後日オンライン試験をご受験いただきます。
オンライン試験についてはこちらをご覧ください。
- オンライン試験:研修終了後、ご自身の都合に合わせた場所、時間でPCを使用してご受験いただけます(受験に必要となるバウチャーは研修終了日までに発行します)。一定の要件がございます。詳しくはこちらをご覧ください。
前提知識
コンピュータの基礎知識を有する方。
CDCP(データセンタープロフェッショナル認定)を取得しているか、同等の知識があることが望ましい。
※CDCPは必須ではありません。
主な対象者
データセンター ファシリティーの運用管理を担当される実務者、責任者、コンサルタント、マネージャ
コースの目的
このコースを修了すると以下のことができるようになります。:
- データセンターの運用に関する課題を挙げる
- 運用管理のための効果的で効率的な組織を設計する
- ベンダーを管理し、高いパフォーマンスの発揮を促す
- 適切な保守契約を結ぶ
- 安全のための対策を施し、事故を防ぐ
- 妥当なSLAを定義および管理する
- 様々なデータセンターのセキュリティの課題に取り組み、改善する
- データセンターの日常の運用管理のベストプラクティスを理解して、適用する
- 検討すべき様々なキャパシティ領域を理解し、管理する
- 設備の設置と撤去を問題を起こすことなく効率よく実施する
コースの説明
1. データセンター運用チーム
- なぜ運用管理は重要なのか
- 一般的な運用上の問題点
- 一般的な運用上の問題点を防止するには
- データセンター運用チーム
- 運用チームを構成する
- 運用チーム組織の例
- 設備担当マネージャ
- フロア担当マネージャ
- 運用担当マネージャ
- 継続した教育
- 役割と責任
- 職務記述書
- 例: データセンター技術者
- パフォーマンスプラン
- 重要パフォーマンス達成目標(KPO)
- 評価
- パフォーマンス評価
- 例: 重要パフォーマンス達成目標(KPO)
- キャリア開発
- 研修と査定
- 研修計画
- 配置転換
- 配置転換プログラム
- 後継者育成計画
- スキルマトリックス
- 不測事態対応 / バックアップ体制
- シフト管理とスケジュール作成
- 人材スケジュールマスター表の例
- 週間スケジュールの例
2. ベンダー管理
- ベンダー管理
- ベンダー認定
- サービス要件分析
- 例: サービス範囲と提供可能なサービス
- 例: ビジネス的・法務的な要件
- 例: 技術的要件
- 情報提供依頼書(RFI)/提案依頼書(RFP)
- RFPに含む最低要件
- RFP 回答書の処理
- RFP 判断基準評価マトリックス
- 信用照会の検証
- サービスレベル契約(SLA)
- ベンダーとのSLAで考慮すべき事柄
- ベンダーSLAで考慮すべき事柄
- ベンダー管理
3. メンテナンス契約
- メンテナンス契約
- メンテナンス契約の選択肢
- タイム&マテリアル契約
- 基本契約・標準契約・非包括契約
- 包括契約
- メンテナンス範囲を決定する
- サービス提供業者の評価
- 保証の落とし穴
- メンテナンス契約の最低要件
- メンテナンス契約:実践的な助言
- サービスレポート
4. 安全性・法令要件管理
- 重要な注意事項!!
- 安全性規則
- 最も一般的な事故
- どうして事故が起きるのか?
- 安全性 予防策
- 研修 研修 研修 研修
- 作業許可(PTW : Permit To Work)
- 作業地域
- 制限区域での一般的な規則と規制
- 外部サービス提供業者
- 安全性基準
- 作業中の安全性基準
- 一般的な緊急事態対応
- 緊急事態対応:事故・処置
- 緊急事態対策:火災時の安全性
- 緊急事態対策:感染症
- 緊急事態対策:爆弾
- 緊急事態対策:物理的攻撃
- 緊急事態対策:動揺・ストレス
- 避難
- 技術的検討
- 一般的な個人の安全性
- 個人の安全性:空気の品質
- 個人の安全性:騒音
- 個人の安全性:電磁界
- 個人の安全性:感染症
- 人間工学に基づく作業空間
- 標準作業手順書(SOP): 火災
- 標準作業手順書(SOP): 停電
- 標準作業手順書(SOP): 爆弾の脅威
5. サービス品質保証契約(SLA)管理
- サービスレベル契約(SLA)
- なぜサービスレベル契約は重要なのか
- サービスレベル契約
- サービスレベル契約 構成要素
- サービスレベル契約を定義する
- データセンターの制限を定義する
- Tierレベルの概要
- 連続稼働時間・可用性の測定
- データポイント
- SLAのデータポイント
- サービスレベル管理
6. 物理的セキュリティ管理
- 情報セキュリティ
- セキュリティ計画にはDDDRRRを含める
- セキュリティ プロセスアプローチ
- 計画・実行・評価・改善
- 規格とガイドライン
- 指針と手順
- 設備の物理的セキュリティとアクセス制御の手順
- 管理運用規定
- 境界制御
- CCTV(クローズド・サーキット・テレビカメラ)
- CCTVの管理運用規定
- 物理的アクセスと警備員巡回の管理運用規定
- 搬入口・入荷物置場の管理運用規定
- 車両入館制御の管理運用規定
- 個人入館制御の管理運用規定
- 物理的アクセス制御:内部スタッフ・外部スタッフ
- 物理的アクセス制御:業者・契約者
- 物理的アクセス制御:訪問者
- 物理的アクセス制御:バッジ
- 物理的アクセス制御:一般的なアクセス手順
- 物理的アクセス制御:建物内部
- 物理的アクセス制御:搬入品・搬出品の検査
- 物理的アクセス制御:入館・退館の登録
- 物理的アクセス制御:鍵管理
- 制限された区域のセキュリティ規則
- セキュリティ侵害管理:ISO/IEC 18044:2004
- セキュリティ侵害対応
- セキュリティ侵害管理:査定基準
- セキュリティ担当スタッフ
7. 日常のデータセンター管理・フロア管理と性能検査(コミッショニング)および退役(ディコミッショニング)
- データセンターにおけるITIL
- ITIL V3のフレームワーク
- シフト引継ぎ
- 巡回義務
- フロア管理者の責任
- 資産管理と在庫管理
- 設置前の検証
- 機器のインストレ-ション
- トラックからラックへ
- 配達物の受取
- 開梱手順
- 資産管理
- ステージング手順
- コンピュータ室への機器インストレーション
- 設置完了承認ドキュメント
- 撤去・退役(ディコミッショニング)
8. 容量管理
- 容量管理の目的と手段
- 容量管理:容量計画
- データセンター施設の制限
- 現状の容量 建物-物理的空間
- 現状の容量 建物-アクセス経路
- 現状の容量 建物-コンピュータ室
- 現状の容量 建物-床荷重
- 現状の容量 建物-コンピュータ室
- 現状の容量 建物-追加項目
- 容量計画:冷却容量
- 容量計画:冷却容量-CFM計算方法
- 容量計画:冷却容量-CFMの計算
- 容量計画:冷却容量-CFM
- 容量計画:冷却容量-CFD
- CFD技法
- 部屋構築のモデリング
- キャビネットのモデリング
- ラックと設備のシミュレーション
- 容量計画:電力の制限
- 容量計画:電力の最大値を決定する
- 容量計画:電力の閾値
- 容量計画:電力の測定
- 容量計画:電力 報告
- 容量計画:ネットワーク
- 容量計画:ネットワーク 設計上の検討事項
- 容量計画:ネットワーク テクノロジー
- 容量管理ソリューション
9. ケーブル管理
- ANSI/TIA-942とANSI/TIA-606
- TIA-606検討項目
- TIA-606によるラベル付け管理レベル
- TIA-606によるレベル付けの仕様
- TIA-606による名前付け慣例
- UTPケーブルのラベル付け
- 光ファイバーケーブルのラベル付け
- ラベル付けの要件
- 主配電盤(MDF)
- 光ファイバー端子盤(ODF)
- 水平通路の配線
- 通信ケーブルの経路制御
- ラック内データケーブル
- ラック内電源とネットワークケーブル配線
- ラック内電源ケーブル配線
10. データセンター清掃と有害生物駆除
- 汚染の分類
- 規格
- 気体 一般的な発生原因
- 気体 リスク
- 固体(微粒子) 一般的な発生原因
- 固体 リスク
- 液体 一般的な発生原因
- 液体 リスク
- 害虫・齧歯動物 一般的な発生原因
- 害虫 リスク
- 汚染度測定
- 予防策と清浄化 気体
- 予防策と清浄化 微粒子
- 予防策と清掃 微粒子
- フリーアクセスフロアの清掃
- 吊り天井の上の清掃
- 予防策と清掃 微粒子
- 予防策と清掃 液体
- 予防策と清掃 害虫・齧歯動物
11. 機械設備・電気設備のメンテナンス体制ベストプラクティス
- 設計Tierレベルはすべてのリスクを排除はしない
- 包括的メンテナンスプログラム
- メンテナンスの定義
- RCMプログラム
- RCMベースメンテナンス
- 包括的メンテナンスプログラム
- 階層化インフラストラクチャ・メンテナンス基準(TIMS)
- Tier-1 故障時対応
- Tier-2 手順化されていないメンテナンス
- Tier-3 手順化されたメンテナンス
- Tier-4 促進されたメンテナンス
- TIMSの選択
- メンテナンス頻度 チラー
- メンテナンス頻度 冷却塔
- メンテナンス頻度 ポンプ
- メンテナンス頻度 AHU/FCU
- 電気設備のメンテナンス
- メンテナンス頻度 発電機
- メンテナンス頻度 UPS
- メンテナンス頻度 BMS
- メンテナンス頻度 建物
- システムログの目的
- ログシート 重要な統計
- データログ 重要な基準
- データログ分析 ・スペアパーツ管理 ・スペアパーツ所有オプション
12. データセンター監視と自動化
- データセンター監視の要件
- 監視
- 監視ポイントマトリックス
- 閾値の検討
- 通知
- エスカレーション要件
- データセンター監視: 報告
- サービスデスク
- 役割と責任
- インシデントの優先度
- 自動化されたサービスデスクシステム
13. ドキュメント・記録管理
- ドキュメント化手順と標準
- ドキュメント管理
- ドキュメント管理手順
- 作成手順
- 承認手順
- 発行手順
- メンテナンス手順
- 保管手順
- 廃棄手順
- ドキュメント登録
- 必要なドキュメント 一般
- 必要なドキュメント 指針
- 必要なドキュメント 建物設備
- 必要なドキュメント 電気設備
- 必要なドキュメント 機械設備
- 必要なドキュメント 通信設備
- ドキュメント セキュリティ
- ドキュメント 安全性と消防
- ドキュメント 漏水検知
- 緊急時対応計画
- ドキュメント 法令準拠
14. 設備ライフサイクル管理
- 施設・設備のライフサイクル管理
- 指針・手順・法令遵守
- サービス条件
- 点検
- 範囲
- 点検報告
- トリガー
- 退役(ディコミッショニング)
- スペアと付属品
- 在庫管理、継続監視、ソフトウェア・ファームウェア
- 点検
- ライフサイクルの点検
15. CDFOM 試験対策
16. CDFOM 認定試験
(ご注意:ライブオンライン研修の場合は研修期間中の試験実施はございません。研修終了後、お客様のご都合に合わせた日程でご受験いただけます。
オンライン試験の詳細はこちらをご参照ください。)
ご受講いただいたお客様の声
CDFOM)
「国内、海外の傾向などもわかり有意義だった」
「運用で自分の考え方、進め方で迷う部分があったが、研修をうけて正しいことだったと自信が持てた」
「安全管理に関する建築業者とIT事業者のギャップの大きさをあらためて認識した。今後のDC拡張、リプレイス等の場面で役立てたい」
「断片的な知識が体系立てて受講することができ、有益だった」
「講師の話がとてもヒントになり面白かった」
「データセンタのファシリティマネジメントに関してあるべき姿は体系的に理解でき、満足」
「講師の話が分かりやすい。今後の業務へのたくさんの気づきをもって帰ることができた」
「運用担当のお客様からの質問(問い合わせ)に対する回答時に役立たせたい」