Certified Data Center Specialist<含認定試験>
(データセンター・スペシャリスト認定コース)
スケジュールと申し込み | |
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コースコード | HK259S |
日数(開始時間~終了時間) | 3日間 (10:00~18:00) |
実施方法 | ・クラスルーム (本社) ・ライブオンライン |
受講料 | 270,000円 (税込み:297,000円) |
主催 | 日本ヒューレット・パッカード合同会社 |
※受講料は、予告なく変更されることがございます。
●ご注意●
本コースのご受講にはCDCPの認定証のPDFが必要です。
お申し込みをいただきましたら教育サービス受付よりメールをお送りいたします。
認定証のPDFを添付して返信をお願いいたします。
認定証の確認後、受講票をお送りいたします。
コースの特徴
- CDCP認定資格をお持ちの方を対象に、さらに詳細で実務的な知識を習得します
- ベンダーに依存しない、世界で通用する認定コースと試験のセットです
- 日本では、HPEでのみ受講および受験が可能です
- データセンター認定資格について、詳しくはこちらをご覧ください。
コースの概要
データセンター ファシリティーの構築に際して、設計のレビュー、ベンダーからの各種提案の妥当性の判断、実情に適した装置の選択などに必要となる詳細で実務的な知識を網羅します。また、既存のファシリティーを評価・改善するスキルを習得できます。
データセンター・スペシャリスト認定試験に合格すると、CDCS® : Certified Data Center Specialist資格を得ることができます。
【CDCS® 資格とは】
CDCSは全世界で有効な、データセンターのファシリティについての高度な専門知識を有することを証明するベンダーに依存しない世界資格です。
CDCSの資格保持者は世界中にいて、データセンター関連業務に携わる者が持つ基本資格として広く知られています。
日本においては当社の研修でのみ取得可能です。
有効期限は、3年です。期限切れの期日は、認定証の下の方に記載されます。
なお、有効期間内にCDCS再試験を受験して合格するか、上位資格であるCDCEを受講および受験して合格することで資格を更新できます。
更新すると、有効期間は3年間延長されます。
以下の場合は、再度コースを受講していただく必要があります。
・受講後1年以内に合格していない場合
・試験に3回連続で不合格になった場合
CDCS認定資格の有効期限が切れた場合、再度資格を取得するためには前提となるCDCPのコース再受講・再受験と合格、およびCDCSの再受講・再受験と合格が必要になります。
本研修のすべての講義を受講すること。
研修時間全体の30%以上の席外し・遅刻・早退がある場合は、受験資格を失います。
【認定証のPDF提供】
認定試験合格後に発行される認定証はPDFでのご提供となります。
認定証は試験機関のWebサイトよりダウンロードできます。
※コース概要は、予告なく変更されることがございます。
HPE ライブオンライン研修
本コースはHPE ライブオンライン研修に対応しています。
HPE ライブオンライン研修はインターネットを使ったオンライン研修です。場所を選ばずに、演習を含め全ての研修項目を、教室での受講と同じ高いレベルで受講する事ができます。
ライブオンラインに関して、詳しくはこちらをご覧ください。
ライブオンラインでは、オンライン試験を実施いたします。
2021年3月開催分よりテキストは電子版になります。事前に電子テキストをご入手いただいていることを前提に研修を進めさせていただきます。 ご入手いただくための方法は、お申し込み後の弊社からのメールに記載されています。
ライブオンラインではオンライン試験用の試験バウチャーを発行いたします。
バウチャーを使用して後日オンライン試験をご受験いただきます。
オンライン試験についてはこちらをご覧ください。
- オンライン試験:研修終了後、ご自身の都合に合わせた場所、時間でPCを使用してご受験いただけます(受験に必要となるバウチャーは研修終了日までに発行します)。一定の要件がございます。詳しくはこちらをご覧ください。
前提知識
- CDCP(データセンタープロフェッショナル認定)を取得していることが必要です。
主な対象者
- データセンター ファシリティーの構築を担当される実務者
- 顧客の課題や要望を理解する必要がある営業職
コースの目的
このコースを修了すると以下のことができるようになります。
- 実情に適した装置を選択する
- 請負業者やベンダーに対して適切な質問をし、協力して進める
- 提案された設計や設備機器を審査して、一般的に起こりがちな誤りを避ける
- 設備機器やその設置の観点から、高品質なデータセンターの構築を保証する
- 現状のデータセンターを評価して改善を図る
コースの説明
1.データセンター設計
- データセンターのライフサイクル
- 設計、改善対策の継続、変更
2.規格とTierレベルの定義
- Tierレベルの歴史
- Tierレベルの概要
- Tierレベルの定義:概要
- 定義:N + X
- N’ 冗長性オプション
- 定義:2N+X
- 2N冗長性オプション
- 例:Tierレベル1
- 例:Tierレベル2
- 例:Tierレベル3
- 例:Tierレベル4
- Tierレベルは電力評価と冷却評価のみの定義ではない
- どのTierレベルを選択するか?
- 設計Tierレベルの達成だけで全てのリスクを排除することはできない
- Tiered Infrastructure Maintenance ・Standards(TIMS)
- Tier-1
- Tier-2
- Tier-3
- Tier-4
- TIMSの選択
- 適切な運用プロセスを採用する
3.建物に関する検討事項
- 建物床荷重と変換比
- 床荷重の検討項目
- データセンターの火災
- 防火壁
- その他の危険要因
- データセンター防火壁
- 防火ガラス
- 爆風衝撃
4.フリーアクセスフロア/吊り天井
- フリーアクセスフロアの設置
- フリーアクセスフロアの施工
- 開始ポイント
- 格子を構築する
- フロアパネルを施工する
- 柱脚と桁:クリップ式
- 柱脚と桁:ボルト式
- フリーアクセスフロアの問題点
- 穴あきパネルとグリルパネル
- パネルの配置
- 冷却の効率化のためのフロアプラン
- 空調機設置場所
- 耐震構造
- 震動検査とコンプライアンス
5.電力設備(上級)
- 電力の基本 単相/三相
- ワット/電圧/電流
- VA/ワット/Pfの定式
- 電力設備レイアウト
- 基本単線結線図
- 単線結線図(SLD)
- 電力システムの保護装置
- 過電流保護機器
- 定義
- ヒューズ
- 過電流保護:MCB/MCCB/VCB/ACB
- MCB/MCCB/VCB/ACB
- 過電流装置上の表示
- 遮断曲線
- ヒューズとブレーカー
- 残留電流/漏電保護
- 漏電保護
- 電圧の許容レベル
- 残留電流装置/ブレーカー( RCD/RCB/GFCI/ALCI)
- 残留電流遮断器の動作と主要な表示
- 遮断部品のサイジング
- 正しい構成が重要
- サージ保護
- 落雷場所と影響
- サージ電流と過渡電流の発生原因
- サージからの保護: 過渡電圧抑制装置、避雷器
- サージ保護に使われる技術
- 提供する保護のタイプ
- 標準方式サージ保護
- 全専用方式サージ保護
- サージ保護のカスケード化
- サージ保護のカスケード化
- 過渡電圧抑制装置/避雷器の適切な設置法
- 電力ケーブル
- 設置の検討事項
- 分電盤の必要要件
- 発電機
- 発電機の重要性
- 交流発電機による発電の原理
- 非常用発電機の部品
- 燃焼エンジン
- 交流発電機
- 調速機
- 燃料計算
- 燃料タンク
- 発電機の並列化
- 発電機室の要件
- UPSシステム
- VFIクラスUPSのブロック図
- 通常モードのUPS
- バッテリー稼動時のUPS
- スタティックバイパスで稼動しているUPS
- メンテナンスバイパスで稼動しているUPS
- 出力の入力への同期
- 注意すべきUPS仕様
6. 電磁界(EMF)
- 検討すべき2つの標準規格
- データセンターで検討すべき電磁界の発生源
- 単相ケーブルと三相ケーブルの放射量の違い
- 電磁界の計測方法
- 安全間隔のガイドライン
- 距離により遮蔽材要件が削減される
7. 冷却(空調)設備(上級)
- ICT機器の環境等級の定義
- 機器の温湿度仕様
- どうしてこのような制限があるのか?
- 熱伝達(放散)
- 標高差による温度の見直し
- 機器のエアーフロー
- エアフローのパターン
- 温度/湿度の測定
- ICT機器のデルタ温度
- 暖気通路封じ込めと冷気通路封じ込め
- 冷却効率の高いフロアプラン構成
- 暖気通路と冷気通路に関する助言
- フリーアクセスフロアのないデータセンター
- 空調設備の配置
- ラックへの機器の設置
- 超高密度なデータセンター
- 3kWまでの熱負荷への対応
- 3kW~5kWの熱負荷への対応
- 5kW~12kWの熱負荷への対応
- 10kW~25kWの熱負荷への対応
- 20kW以上の熱負荷への対応には冷気通路冷却を封じ込める
- 20~25kWおよび25kW以上の熱負荷への対応には閉鎖回路式液体冷却装置を使う
- 冷却の基本
- フィート3/分(CFM)
- 空調機の選択:容量
- 経験に基づいた目安値:総必要容量
- 空調機を選択する場合のその他検討項目
- 設置要件
- 空調機の適切な設定
- 適切なフロアパネルを使う
- すべての隙間とケーブルの入口が密閉
- 防弾(弾道特性)
- 防弾基準(UL-752)
- 闖入防護
- 闖入防護規格
- 耐震対策 ブレイシング
- 耐震対策 耐震ラック
- 耐震対策 衝撃吸収
- 耐震対策 免震プラットフォーム
- 耐震対策のベストプラクティス
- 吊り天井
- 並列構成の要件
- 高調波フィルタ
- 高調波
- 高調波フィルタリング/削減方法
- 受動高調波フィルタ
- 能動高調波フィルタ
- バッテリー
- UPSシステム用バッテリー
- バッテリーバンクを設計する
- 賢者のための一言
- バッテリーバンクを計算する:どのような情報が必要か?
- 段階的バッテリー計算-1
- 段階的バッテリー計算-2
- バッテリーバンク計算の例
- バッテリーを選択する
- 充電器電流を計算する
- 充電電流の要件
- 整流器を経由する充電
- DC-DCコンバータを経由する充電
- 充電カードを経由する充電
- バッテリーバンクの並列接続
- 並列バッテリーバンクのガイドライン
- バッテリー検査
- バッテリーケースの選択
- フライホイール式UPS/エネルギー貯蔵
- フライホイール エネルギー貯蔵
- 水素燃料電池
- 遮蔽材の減衰係数計算方法
- 透磁率と飽和点されていることを確認する
- サービス用廊下設置への配慮
- エアフローを最適化する(施設内)
- 設備から暖気を排出するガイド
- 冷気増量が可能性がある
- 吊り天井へのダクト
- エアフローを最適化する(ラック)
- 適切なケーブル管理が必要である
- 空調の冗長化
- 数値流体力学(CFD)
- CFD技法
- 設備建設模型
- キャビネット模型
- ラックとファシリティのシミュレーション
- 継続したメンテナンスが必要である
8. 消防対策(上級)
- 火災の脅威
- 火災トライアングル
- CDCPの復習
- 検知装置
- VESDA/HSSD
- VIEW
- 煙検知ヘッドの設置
- 煙検知器を点検する
- 消火設備の選択
- 水消火設備のタイプ
- 乾式設備と予作動式設備の問題点
- 腐食の例
- スプリンクラー装置
- ガス方式消火設備をどのように選択するか
- フルオカーボン消火設備と不活性ガス消火設備
- 比較
- 最適なガス方式消火設備の選択方法
- 消火設備の能力計算(kg/m3) - FM200
- 計算例
- 計算における安全性の検討項目
- 消火設備の放出時間と維持時間
- 火災報知盤
- 配管サポート(ハンガー)
- 設置の検証
- メンテナンス
- 消火設備の選択肢:ウオーターミスト
- 消火設備への新しいアプローチ
- 消火設備の選択肢:低酸素設備
- 消火設備の選択肢:複数設備の組合せ
9. ケーブル管理とラベル付けの方式
- データセンターで使われるケーブルのタイプ
- 電力ケーブルの要件
- ラック内の電源ケーブル
- ネットワークケーブルの論理的構成
- テレコミュニケーションケーブル配線
- ラック内のケーブル配線
- 高密度配線
- UTPケーブルのラベル付け
10. 環境に関する仕様
- 騒音の定義と人体の限界値
- 騒音放射
- ( 過度の)騒音の影響
- データセンターでの騒音制限
- 機器の騒音レベル仕様
- ITにおける音圧の世界標準
- 騒音防止と騒音制御
- 騒音防止対策
- データセンターの汚染
- 汚染の分類
- 気体
- 固体(微粒子)
- 固体:影響する範囲
- 液体
- レベルと測定
- ISO-14644クラス
11. データセンターの効率
- 効率的なデータセンターを構築する要素
- データセンターにおける典型的な電力使用
- 電力効率の指標
- PUEとその影響
- PUE改善とその成果
- PUE改善と増加%
- システムレベルの電力節約
- サーバ仮想化
- ファイバーケーブルのラベル付け
- ネットワーク配線管理
- TIA-606:識別子と設計図
- 計画的な検査を実施
- 予防処置
- 予防処置
- フリーアクセスフロア
- 天井パネル
- フィルターを使用
- 陽圧
- 静電気放電(ESD)
- オペレーションシステム(OS)/アプリケーションのストリーミング
- 冷却設備の電力節約
- 照明設備の電力節約
12. CDCS 試験対策
13. CDCS 認定試験
(ご注意:ライブオンライン研修の場合は研修期間中の試験実施はございません。研修終了後、お客様のご都合に合わせた日程でご受験いただけます。
オンライン試験の詳細はこちらをご参照ください。)
※コース内容は、予告なく変更されることがございます。
ご受講いただいたお客様の声
CDCS)
「CDCP同様、全体をカバーしており、知識の整理、考慮点の確認にとても良い内容だと思う」
「データセンターの一般常識が広く学べる大変有意義なコース」
「コースの内容だけでなく、他の参加者との意見交換がためになった」
「テキストの解説に加え、最新の動向や、国別の比較等、吸収できることが多く非常にためになった」
「事例・体験談・図解・余談が多く、飽きることなく受講できた」