ファイルサーバー/オブジェクトストレージで大量データを一箇所に集約

全世界に住む同僚とデータを共有してプロジェクトを進めたり、様々な国のクリエーターが一つの作品を共同で創作を行う場面で必要とされるのが、どこからでも安全、高速にアクセスが可能な「データ置き場」です。
また、工場の生産ラインで撮影した大量の画像データや、様々な実験で得られたセンサーデータを1か所に集めて機械学習を行い、品質の向上を図ったり、新製品の開発を行う動きが活発化しています。
HPEは、規模や用途に合わせて選択が可能な様々なソリューションを提供しています。

ファイルサーバーとは

文章ファイルや、表計算のファイル、写真・動画ファイル等を保存し、複数人で閲覧・編集を行うことができる「共有フォルダ」機能を提供する事がファイルサーバーの役割です。
チームやグループの複数のパソコンとファイルサーバーをネットワークで接続することにより、いつでもだれでもアクセスが可能な「共有フォルダ」が利用可能になります。ユーザー毎にアクセスできるフォルダを分けることも可能です。
また、パソコン単体で保存できる容量をはるかに超える大容量データの保存も可能となっており、大量の実験データやログデータ、過去の書類やビデオデータ等のアーカイビング用途としても利用されはじめています。

オブジェクトストレージとは

オブジェクトストレージは、ファイルサーバーと同様にデータを保存する器の一種ですが、データを保存する方法が大きく異なります。オブジェクトとはデータの「塊」を表しており、データの保存や読み出しは「塊」単位で実施します。そのため、ファイルサーバー上のデータは直接編集を行うことができますが、オブジェクトストレージ上のデータは直接編集が不可能です。データの一部を変更したい場合は、「塊」を作り直して保存する必要があります。
しかし、「塊」単位でデータを取り扱うことにより、より多くのデータを貯めることや、目的のデータを高速に検索することが可能となります。
また、データを保存するのが人間ではなく、カメラやIoT機器などの機械の場合は、ファイルサーバーと比較して少ない処理能力で保存することが可能です。

ファイルサーバー/オブジェクトストレージ 製品ラインアップ

ファイルサーバーやオブジェクトストレージの導入により、様々な種類の大量のデータを高速・安全に保存、活用することが可能になります。

Windows/Linuxを利用した
ファイルサーバー

NAS 
(ファイルサーバー専用機)

SDS (Software Defined Storage) - ファイルサーバー/オブジェクトストレージ
関連ブログ:SDS(Software Defined Storage)とは何か?「包丁」と「皮むき器」の関係!?

ソフトウェア    

HPE ProLiant/HPE Apollo

ファイルサーバー
Qumulo

ファイルサーバー
Cohesity

オブジェクトストレージ
Scality RING/ARTESCA

ハードウェア

HPE ProLiant/HPE Apollo

製品特長

一般的なOSのファイル共有機能を利用。汎用OSなのでファイルサーバー以外 のサービスも併用提供可能。Windows Serverを利用の場合はCAL(クライアントアクセスライセンス)が必要。

ファイルサーバー専用Windows Server OSを利用。CAL不要で、ユーザーが増えてもコストはそのまま。Windowsベースなので専門知識不要で管理可能。

スケールアウト型超高速ファイルサーバー。複数サーバーをソフトウェアで統合することで大容量、超高速なファイルサーバーの構築が可能。

ファイルサーバーだけでなく、バックアップ、リモートコピー、アーカイブ、クラウド連携など企業の様々なデータを一元管理。ランサムウェア対策機能が充実。

オブジェクトストレージ。オンプレミスでAWS S3互換ストレージを提供。低コストで大容量データの保存が可能。

OS

Windows/Linux

Windows Server IoT 2019
for Storage Standard Edition

不要

Linux

おすすめ容量

数TB-数十TB

数TB-数百TB

80TB-数十PB

20TB-数PB

RING 500TB-
ARTESCA 50TB-

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ソフトウェア    

ハードウェア

製品特長

OS

おすすめ容量

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ファイルサーバー/オブジェクトストレージ関連 お客様導入事例

お客様導入事例
合同会社DMM.com様のロゴ

先進デジタルサービスを加速する大容量ファイルストレージ基盤を実現

エンターテインメントから金融、教育、地方創生に至るまで、幅広い領域でビジネスを展開するDMM.comが、新たにクラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサーを搭載する大容量ストレージサーバー「HPE Apollo 4200」と、膨大なファイルをサポートする高度なファイルシステム「Qumulo」による大容量ファイルストレージ基盤を構築。

課題

大量の大容量コンテンツを有効に活用できるストレージ基盤の確立

解決方法

高性能サーバー+Software Defined Storage製品を用いて先進的なスケールアウトNAS環境を実現

”HPE Apollo + Qumuloを導入したことで、「ペタバイト級」「ファイルストレージ」「スケールアウト」の3要件を満たすストレージ基盤を実現できました。今後は社内向けファイルストレージサービスも展開し、新たなビジネス/サービスの創出に貢献していきたいと思います。”

合同会社DMM.com ITインフラ本部 インフラ部 IaaS開発グループ Team Leader 高橋 尚史 氏

結果

  • 増え続ける大容量データを確実に収容できる環境を実現
  • 高い性能・信頼性を活かしユーザーの業務生産性を向上
  • 現場部門の多様なストレージニーズにも柔軟な対応が可能に

ファイルサーバー/オブジェクトストレージのよくあるご質問

ファイルサーバーとは

文章ファイルや、表計算のファイル、写真・動画ファイル等を保存し、複数人で閲覧・編集を行うことができる「共有フォルダ」機能を提供する事がファイルサーバーの役割です。

オブジェクトストレージとは

オブジェクトストレージは、ファイルサーバーと同様にデータを保存する器の一種ですが、データを保存する方法が大きく異なります。オブジェクトとはデータの「塊」を表しており、データの保存や読み出しは「塊」単位で実施します。「塊」単位でデータを取り扱うことにより、より多くのデータを貯めることや、目的のデータを高速に検索することが可能となります。
また、データを保存するのが人間ではなく、カメラやIoT機器などの機械の場合は、ファイルサーバーと比較して少ない処理能力で保存することが可能です。

ファイルサーバーとオブジェクトストレージの違い

ファイルサーバー上のデータは直接編集を行うことができますが、オブジェクトストレージ上のデータは直接編集が不可能です。データの一部を変更したい場合は、「塊」を作り直して保存する必要があります。

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ファイルサーバーの活用方法

チームやグループの複数のパソコンとファイルサーバーをネットワークで接続することにより、いつでもだれでもアクセスが可能な「共有フォルダ」が利用可能になります。ユーザー毎にアクセスできるフォルダを分けることも可能です。
また、パソコン単体で保存できる容量をはるかに超える大容量データの保存も可能となっており、大量の実験データやログデータ、過去の書類やビデオデータ等のアーカイビング用途としても利用されはじめています。

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