OpenVMS システム管理
システム管理ツール
OpenVMSのシステム管理のためにさまざまなツールが提供されています。 利用可能なツールおよびソリューションは、 おおまかには以下のようなカテゴリに大別できます。
- ユーザーアカウント管理、パフォーマンス管理、システム・リソース管理など、OpenVMS の特定の機能領域を管理するために従来から提供されている管理ツール
- HPE Insight Management による管理ソリューション。 HPE Insight Management に含まれるいくいつかのコンポーネントで、 管理対象システムとして OpenVMS をサポートしています。 これらのコンポーネントには、 HPE Systems Insight Manager (SIM) を利用してアクセスします。
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OpenVMS システムのために従来から提供されている管理ツール
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Availability Manager
Availability Manager は、OpenVMS ノードあるいは Windows ノードから OpenVMS システムを監視するためのリアルタイム・パフォーマンス・モニターです。 システム管理者や分析担当者が、特定のノードにターゲットを絞って分析する際に役立ちます。 プロセス・クォータの調整等も可能です。
詳細は下記のページを参照してください。
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OpenVMS Management Station
ユーザーアカウント、ストレージ、プリンターの管理などを DCL コマンドの代わりに Windows PC からグラフィカル・ユーザーインタフェースを 使用して行うことができます。
サーバーソフトウェアはオペレーティング・システムとともにインストールされ、 PC にクライアント・ソフトウェアをインストールして利用します。詳細は下記のページを参照してください。
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ECP Performance Collector
OpenVMS用のグラフィカル・パフォーマンス解析ツールです。 Alpha および VAX のみサポート。
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Performance Data Collector
Performance Data Collector (TDC) は、 システムの構成データと性能データを収集および管理するためのソフトウェアです。 収集したデータは、HPE Performance Agent や EPC Performance Analyzer など、他のアプリケーションによる分析に利用されます。 TDC は、オペレーティング・システムのインストール時に自動的にインストールされます。
HPE Insight Management による OpenVMS システムの管理
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HPE Insight Management (以前の HP Insight Software)
HPE Insight Management は、 HPE サーバーを効率的に管理および監視するための包括的なソフトウェア製品です。 このソフトウェアを利用して、Microsoft Windows が稼動する中央管理サーバーから OpenVMS ノードを管理することができます。HPE Insight Management に含まれる以下のコンポーネントで、 OpenVMS ノードの管理をサポートしています。
- HPE Systems Insight Manager
- Matrix OE ビジュアライゼーション
- Capacity Advisor
- Global Workload Manager
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HPE SMH for OpenVMS
HPE SMH (System Management Homepage) は、 Web ベース・エージェントからデータを収集して、 個々のサーバーのハードウェア障害、監視状況、システム閾値、および診断結果を 表示するためのインタフェースを提供する、 シングルシステムのための管理ソリューションです。 HPE SMH をマルチシステムの管理機能を提供する HPE SIM と統合し、 HPE SIM のコンソールから SMH にアクセスすることもできます。
HPE SMH は、OpenVMS 用のキットの他に、 HP-UX、Linux、および Microsoft Windows 用のキットがそれぞれ提供されています。
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OpenVMS Provisioning Plug-In for HPE SIM
このプラグインにより、Web ベース・インタフェースで HPE 製サーバーとストレージを集中管理するためのマルチプラットフォーム対応のツールである HPE Systems Insight Manager (SIM) を使用して、OpenVMS システムのプロビジョニングが可能になります。
詳細は下記のページを参照してください。
HPE SIM およびプラグインは、下記からダウンロード可能です。
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WBEM Services for OpenVMS WBEM Providers for OpenVMS
WBEM (Web-Based Enterprise Management) Services は、 業界標準のエンタープライズ管理フレームワークおよびリソース・ディスクリプションを提供するためのコンポーネントです。 また、WBEM Providers は、サーバーの状態を監視するために CPU、メモリ、電源装置、冷却ファン等の状態情報を取り出すためのソフトウェアです。
HPE SIM、Instant Capacity、gWLM などで提供する管理サービスを利用する場合、これらのコンポーネントが必要になります。 どちらのコンポーネントも、オペレーティング・システムとともにシステムにインストールされますが、インストール後に構成作業が必要です。 インストール後の構成方法については、 『OpenVMS インストレーション・ガイド [翻訳版]』のインストール後の作業の説明 を参照してください。
OpenVMS Availability Manager
Availability Manager は、LAN 上にある OpenVMS システムを OpenVMS システムあるいは Windows システムから監視するためのシステム管理ツールです。
Availability Manager は、システム管理者が特定のノードあるいはプロセスを詳細に分析するのに利用できます。 複数の OpenVMS システムからシステムおよびプロセスのデータを収集し、 データを分析し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースに結果を表示します。
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Availability Manager の特長と利点
Availability Manager は、OpenVMS ノードおよび OpenVMS クラスタの可用性、アクセス、および性能を向上させるさまざまな機能を提供します。
- 問題の迅速な通知
分析したデータに基づいて、監視しているノードで性能上の問題が発生した場合、 特にノードへのユーザーアクセスに影響を与えるような問題が発生した場合に 即座に問題を通知します。 発生した問題が一時的なものではなく、さらに調査や修正が必要になるような継続性を持つものであるかどうかを一目で確認できます。
- 集中管理
LAN 内のリモートノードを集中管理する機能を提供します。
- 直感的に理解できるインタフェース
わかりやすく使いやすいグラフィカル・ユーザーインタフェースで分析結果を表示します。 このツールの以前のバージョンである DECamds では Motif GUI が使用されていましたが、Availability Manager は、Java GUI を使用して OpenVMS あるいは Windows ノードに情報を表示します。
- 修正機能
リモートノードがハングした場合でも、 ノードやプロセスのパラメータに対してリアルタイムでの介入が可能です。
- 独自のプロトコル
Availability Manager の大きな特長の 1 つに、 独自のネットワーク・プロトコルを使用している点があります。 他の多くのパフォーマンス・モニターとは異なり、 Availability Manager は TCP/IP やその他の標準プロトコルに依存していません。 このため、何らかの理由で標準プロトコルが利用できなくなった場合でも Availability Manager は動作し続けます。
- カスタマイズ可能
さまざまなカスタマイズオプションを使用して、 サイトの状況に合わせて Availability Manager をカスタマイズすることができます。 たとえば、表示するイベントの重大度レベルを変更して重要度を上げることができます。
- 拡張性
監視対象の OpenVMS ノードの追加が非常に容易なので、多数のノードの監視を簡単に行うことができます。
- 問題の迅速な通知
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Availability Manager の 3 つのコンポーネント
Availability Manager は以下の 3 つのコンポーネントで構成されています。
- Data Collector
Data Collector は OpenVMS ノードで実行します。 このコンポーネントは次の 2 つの処理を行います。Data Analyzer からのデータ収集要求を受け取り、データを収集します。
Data Analyzer あるいは Data Server に対して他の Data Collector と通信することを許可します。
- Data Analyzer
OpenVMS あるいは Windows ノードで実行します。 Data Analyzer は、Data Collector にデータの収集を指示して、 収集されたデータを分析し、 収集されたデータと分析結果を GUI に表示します。 問題の修正処理も行います。
LAN 構成の場合は、下図のように Data Collector と Data Analyzer で簡単に構成できます。
- Data Server
OpenVMS あるいは Windows ノードで実行します。 IP を利用して Data Analyzer と Data Collector の WAN 経由での通信を可能にします。
Data Server を利用することで、下図のように WAN 構成も可能です。
- Data Collector
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キットおよびドキュメント
OpenVMS オペレーティング・システムをインストールすると Availability Manager の基本キット (Data Collector 用のファイル) もインストールされます。ただし、OS のインストール後に構成作業が必要です。 詳細は『OpenVMS インストレーション・ガイド[翻訳版]』のインストール後の作業の章を参照してください。
- ライセンス
OpenVMS Integrity では、Available Manager のライセンスはオペレーティング環境 (HA-OE) に含まれています。 OpenVMS Alpha では、オペレーティング・システムのライセンスに含まれています。
- ライセンス
OpenVMS Management Station
OpenVMS Management Station は、Microsoft Windows PC 上で利用できる管理ツールです。 OpenVMS Management Station には、 システム管理者やシステム管理を行うその他のユーザーのために、 強力で使いやすいユーザー・インタフェースが用意されています。
OpenVMS Management Station を利用すれば DCL 構文やコマンド・プロシージャを覚えなくても OpenVMS システムを管理できるため、 システム管理者やヘルプデスクのスタッフによる システム管理作業がはるかに簡単になります。
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OpenVMS Management Station の機能
OpenVMS Management Station を使用すると、 ご使用の環境に最適な方法で管理できるようにシステムを整理し、 ユーザーアカウント、プリンター、およびストレージを効率的に 管理することができます。
包括的なユーザーインタフェースが提供されているため、 複数の OpenVMS システムのユーザーアカウント、プリンター、 およびストレージを簡単に管理することができます。 たとえば、複数の異なる OpenVMS Cluster システムにアカウントがある場合、 OpenVMS Management Station を使用すると、 そのアカウントの各インスタンスに対してプロセス・クォータの変更、 特権の追加、権限識別子の付与などが簡単に実行できます。 -
ストレージ管理
OpenVMS Management Station を使用すると、 ご使用のストレージ環境を制御するために複雑なコマンドファイルを管理する 必要がなくなります。 使いやすい Windows インタフェースでストレージの作成、削除、管理が可能です。
OpenVMS Management Station により、複数の OpenVMS Cluster システム間で さまざまなストレージ・デバイスを簡単に管理することが可能になります。 システム起動時に自動的にシステムのストレージ構成の判断および構成を 可能にするデータベースが用意されます。
OpenVMS Management Station により、 以下のようなストレージ管理作業を実行できます。
- ストレージ構成の監視
- ストレージ属性の確認および修正
- ボリュームの作成
- リブート時のストレージ構成情報の保管
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プリンター管理
OpenVMS Management Station により、 複数の OpenVMS Cluster システムおよび OpenVMS ノードで使用されている さまざまなプリンターおよびプリンターキューを簡単に管理することが 可能になります。 また、プリンター監視機能により、プリンターに関する問題を すばやく検知して対処することができます。
プリンター環境を制御するために 複雑なコマンドファイルを管理する必要はなくなります。 使いやすい Windows インタフェースにより、 プリンターおよびプリンターキューの作成、削除、管理に加え、 それらのプリンターのプリントジョブの管理が可能です。
以下のようなプリンター管理作業を実行できます。
- プリンターの監視
- プリンター属性の確認および修正
- プリンターとプリンタキューの削除
- プリンターとプリンタキューの作成
- キュー属性の確認と修正
- ジョブ属性、再キューイング・ジョブ、削除ジョブの確認と修正
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アカウント管理
OpenVMS Management Station を使用すると、 OpenVMS のユーザーアカウントを効率的に管理することができます。 たとえばアカウントを作成する際、 OpenVMS Management Station で ユーザー認証ファイル (UAF) のエントリーの追加、権限 ID の付与、 OpenVMS ディレクトリの作成、ディスククォータの設定、 OpenVMS Mail 属性の設定などが可能です。
また、複数の OpenVMS システムのユーザーアカウントを 簡単に管理することができます。 たとえば、3 つの異なる OpenVMS Cluster システムにアカウントがある場合、 OpenVMS Management Station を使用すると、 アカウントの各インスタンスごとに プロセスクォータの変更、特権の追加、権限 ID の付与などを 簡単に行うことができます。
OpenVMS Management Station を使用して以下の OpenVMS リソースを管理できます。
- SYSUAF.DAT ユーザー認証ファイル
- RIGHTSLIST.DAT ユーザー権限ファイル
- ネットワークプロキシ・データベース
- アカウントのログイン・ディレクトリツリー
- ユーザーアカウントのディスククォータ
- OpenVMS Mail の VMSMAIL_PROFILE.DATA ファイル
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インストールと設定、ダウンロードキット、最新情報について
インストールおよび設定
OpenVMS Management Station のサーバーソフトウェアは、 オペレーティング・システムともにインストールされます。 クライアントソフトウェアのファイルについても、 オペレーティング・システムのインストール時に OpenVMS システムのディスク上へ置かれます。
ご利用の前に、サーバーソフトの設定と、PCへのクライアントソフトの インストールが必要になります。 詳細については、『OpenVMS インストレーション・ガイド[翻訳版]』の OpenVMS Management Station に関する付録を参照してください。
HPE Insight Management
HPE Insight Management による OpenVMS ノードの管理
HPE Insight Management (以前の HP Insight Software) は、 HPE サーバーを効率的に管理および監視するための包括的なソフトウェア製品です。 HPE Insight Management に含まれているいくつかのコンポーネントで OpenVMS ノードの管理をサポートしており、Microsoft Windows が稼動する中央管理サーバーから OpenVMS サーバーを管理することができます。
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Insight 製品の製品ブランドの変更について
HP Insght Software は、HPE Insight Management に名称が変更されています。 HPE Insight Management への名称変更に伴って製品名が変更されているコンポーネントを以下に示します。 なお、こちらに記載されていない製品については、名称は変更されていません。
以前の名称→新しい名称
- HP Insight Software → HPE Insight Management
- HPE Insight Dynamics → HPE Matrix Operating Environment
- HPE Insight Dynamics - VSE → HPE Matrix Operating Environment for Integrity
- HP Insight Orchestration → HPE Matrix OE インフラストラクチャオーケストレーション
- HP Insight Recovery → HPE Matrix OE リカバリ管理
- HP Virtulization Manager → HPE Matrix OE ビジュアライゼーション
- HP Insight Software → HPE Insight Management
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OpenVMS ノードを管理対象としてサポートする Insight Management コンポーネント
HPE Insight Management に含まれている HPE Matrix OE のコンポーネントのうち、 次のコンポーネントで OpenVMS を管理対象システムとしてサポートしています。
これらのコンポーネントを使用して、 OpenVMS V8.3-1H1 あるいは V8.4 がインストールされた HPE Integrity システムを中央管理サーバー (CMS) から管理できます。 これらのコンポーネントには HPE SIM (System Insight Manager) を利用してアクセスします。 また、Integrity Virtual Machines Manager を使用すると、 OpenVMS V8.4 が稼動する仮想マシン (ゲスト) を中央管理サーバーから管理することができます。OpenVMS ノードの管理に利用可能なこれらの HPE Insight Management コンポーネントの概要を、以下に示します。HPE Systems Insight Manager (SIM)
HPE Systems Insight Manager は、HPE Insight Management の基盤となる製品です。 HPE Systems Insight Manager 自身が持つ管理機能のほか、 中央管理サーバー (CMS) にインストールされた HPE Insight Management の各コンポーネントを利用して、 OpenVMS システムを管理することができます。SIM についての詳細は、下記を参照してください。
HPE Systems Insight Manager
Global Workload Manager (gWLM)
HPE Global Workload Manager (gWLM) は、インテリジェント・ポリシーエンジンを組み込んだマルチシステム/マルチ OS 対応のワークロード管理機能です。 gWLM は、リソース管理とパーティショニング技術を統合し、 アプリケーション性能とビジネスポリシーに基づいて、 アプリケーションに対してリソースの動的な再割り当てを行い、 これによりサーバーのサービスレベルを維持および監視しながら、 サーバーの利用率を向上させることが可能になります。Global Workload Manager および OpenVMS 用のエージェントについての詳細は、 下記のページを参照してください。
gWLM Agent for OpenVMS
Integrity Virtual Machines Manager
HPE Integrity Virtual Machines Manager (VM Manager) は、 ブラウザから HPE Integrity Virtual Machines のリソースを管理するための GUI アプリケーションです。 VM Manager を使用して、仮想マシンの作成、構成、評価を行い、 VM ホストのレベルでデータとリソースの監視および評価が可能です。 OpenVMS V8.4 以降、Integrity VM 上のゲスト OS として OpenVMS がサポートされています。
VM Manager は、HPE Matrix OE のコンポーネントとして提供されている他、 単体製品としても提供されています。 Matrix OE のコンポーネントとして提供される場合、 VM Manager は Matrix OE の他のコンポーネントとシームレスに統合されています。 一方、単体製品として提供される場合は VM ホストにインストールされ、 VM ホスト上の HPE SMH (System Management Homepage) でアクセスします。
上記のコンポーネントの他に、HPE Insight Control 電力管理でも OpenVMS をサポートしています。 Insight Control 電力管理のライセンスは OpenVMS V8.4 の BOE に含まれています。 -
ダウンロード
下記のページから、HPE Insight Management の DVD ISO イメージがダウンロード可能です。
gWLM Agent for OpenVMS
HPE Global Workload Manager Agent for OpenVMS
HPE Global Workload Manager (gWLM) は、インテリジェント・ポリシー・エンジンを組み込んだマルチシステム/マルチ OS 対応のワークロード管理機能です。gWLM は、リソース管理 (単一のオペレーティング・システム内で CPU 単位でワークロードにプロセッサ・リソースを割り当てるメカニズム) とパーティショニング技術を統合し、 アプリケーション性能とビジネスポリシーに基づいて、 アプリケーションに対してリソースの動的な再割り当てを行います。 これにより、多数のサーバーのサービスレベルを維持および監視しながら、 サーバーの利用率を向上させることが可能になります。
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gWLM を使用する利点
gWLM を使用する利点は以下のとおりです。
- 既存のサーバーの能力をより効率的に使用
多くの場合、1 つのワークロードに対して、 需要のピークに対応可能な十分な能力を持つサーバーが用意されます。 一方 gWLM を利用すると、 異なる需要パターンの複数のワークロードを組み合わせて、 1 つのサーバーで複数のワークロードを処理することができ、 ミッションクリティカルなワークロードで CPU を必要としていない時の処理能力の余剰を有効活用するすることができます。
- ミッションクリティカルなワークロードに必要なリソースを確実に確保
1 つのサーバーで複数のワークロードを処理するような設定を行っても、 ミッションクリティカルなワークロードで必要とする CPU リソースを確実に確保できるように構成できます。 gWLM は、CPU リソースに余剰がある場合はそれを共有し、 特定のワークロードで CPU リソースの需要が急増したらそちらに割り当てるように、 自動的にリソースの割り当てを調整します。
- システム管理コストの低減
gWLM により、より少ないサーバーの組み合わせで、 より多くのワークロードを処理できます。 サーバーの集約が可能になるため、管理コストを低減できます。
- 既存のサーバーの能力をより効率的に使用
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中央管理サーバー(CMS)
OpenVMS システムにインストールされた各 gWLM エージェントは、 Microsoft Windows Server システム上で稼動する中央管理サーバー (CMS) により管理されます。 中央管理サーバーでは、HPE Matrix Operating Environment (HPE Matrix OE) と HPE Systems Insight Manager (SIM) が稼動しています。
注意: HPE Matrix Operating Environment は、以前は Insight Dynamics - VSE (ID-VSE) と呼ばれていました。
gWLM アプリケーションは HPE Matrix OE のコンポーネントとして提供されており、 HPE Matrix OE と HPE SIM は一体で動作します。 なお、HPE SIM は無料で利用できますが HPE Matrix OE はライセンスが必要な製品です。
また、HPE Matrix OE および HPE SIM は、 HPE Insight Management 製品の一部として提供されています。
下記のページから、HPE Insight Management の DVD ISO イメージがダウンロード可能です。
HPE Insight Management ダウンロード
注意: HPE Insight Management は、以前は HP Insight Software と呼ばれていました。
HPE Insight Management および HP Insight Software の各バージョンでサポートする管理対象ハードウェアや管理対象 OS バージョンについては、 下記のページで公開しているサポートマトリックスを参照してください。 -
gWLM Agent for OpenVMS 日本語ドキュメント
OpenVMS Provisioning Plug-In for HPE SIM
HPE SIM による OpenVMS のプロビジョニング
HPE Systems Insight Manager (HPE SIM) にプロビジョニング・プラグイン (OpenVMS Provisionning Plug-In for HPE SIM) (英語PDF)を組み合わせることにより、HPE SIM でプロビジョニング機能がサポートされ、 ネットワーク上の複数のサーバーに対して OpenVMS オペレーティングシステムをすばやく簡単にインストールあるいはアップグレードすることができます。この機能により、 最大 8 台のサーバーに対して OpenVMS を同時にインストールあるいはアップグレード することができます。 また、プロビジョニングのサポートにより、CD/DVD ドライブを持たない Integrity サーバーでの OpenVMS のインストールあるいはアップグレードが可能になります。
なお、最新世代の HPE Integrity rx2800 i2 サーバーおよび HPE Integrity BL8x0c i2 サーバーブレードに対して OpenVMS V8.4 のプロビジョニングを行うには、 Provisioning Plug-In V4.1 以上が必要になります。
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HPE SIM
HPE SIM は,HPE のサーバ・ストレージ統合管理ストラテジの基盤となる製品です。 HPE SIM を使用すれば,Web ベースの統一されたインタフェースで複数のサーバやプラットフォームを,簡単かつ一元的に管理することができます。 HPE SIM には,ネットワーク内のシステムやリソースなどを識別,検出,監視,および展開するために必要な基本ツールが備わっています。 HPE SIM のコア・ソフトウェアは,WBEM を使用して HPE のサーバ・プラットフォームを管理するために必要な機能を提供します。
HPE SIM についての詳細は下記のページを参照してください。
HPE Systems Insight ManagerMicrosoft Windows が稼動する ProLiant サーバー上の HPE SIM は、 HPE Integrity rx3600、rx6600、rx2800 i2 サーバーおよび HPE Integrity BL8x0c i2、BL860c、BL870c サーバーブレードで OpenVMS のプロビジョニングをサポートします。 ただし、Windows ProLiant サーバーに OpenVMS プロビジョニングのためのプラグイン (OpenVMS Provisionning Plug-In for HPE SIM) をインストールしておく必要があります。
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HPE SIM と InfoServer によるプロビジョニング
ネットワーク経由で OpenVMS をインストールあるいはアップグレードするために,HPE SIM プロビジョニングを InfoServer ユーティリティおよび TCP/IP Services for OpenVMS と組み合わせて使用することができます。 この場合、InfoServer からアクセス可能なネットワーク上の OpenVMS ブートイメージ(コンテナファイル) に対して、サービスを作成します。OpenVMS InfoServer ユーティリティによるプロビジョニングは, Ignite-UX を使用して Integrity サーバ上で HP-UX をプロビジョニングするのと ほとんど同じように行うことができます。 HPE SIM を InfoServer と組み合わせて使用すると, 最大 8 台のサーバを同時にプロビジョニングできます。
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HPE SIM と vMedia によるプロビジョニング
別の方法として、HPE SIM を vMedia と組み合わせて使用することもできます。 この場合、OpenVMS OE DVD の ISO イメージを作成して HPE SIM を実行している サーバーに保管し、HPE SIM を使用して vMedia で ISO イメージを利用します。 vMedia を使用した場合,同時にプロビジョニングできるサーバは 1 台です。 なお,HPE SIM は利用せずに vMedia を単独で使用して,ネットワーク経由で サーバへのインストールあるいはアップグレードを行うことも可能です。
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プロビジョニングの手順
HPE SIM による OpenVMS のプロビジョニングの手順については、 『OpenVMS インストレーション・ガイド[翻訳版]』 の付録 D で説明しています。