HPE Virtualized NonStop

HPE Virtualized NonStopがVMware ESXi 6.5に対応開始、HAクラスターでは実現できない可用性をVMware vSphere®上に提供


「HPE Virtualized NonStop」は無停止システムを実現する「HPE NonStop OS」をx86サーバー上の仮想マシン上で運用可能にするソリューションです。昨年提供を開始したLinux KVM版に加え、この度、VMware vSphere®版をリリース、VMware ESXi 6.5ハイパーバイザー上に「HPE NonStop OS」「NonStop SQL」を実装することで、プロセスペア技術による100%の可用性、性能と規模をリニアに拡張可能な無停止データベースなどフォールトトレラントサーバーがVMware仮想サーバー環境でご利用いただけるようになりました。

NonStop on Cloudの主な特長

無停止システムを実現する「HPE NonStop OS」「HPE NonStop SQL」を、x86サーバーの仮想マシン上で稼働可能にするHPEの戦略・ビジョン。HPE NonStopサーバーファミリに「HPE Virtualized NonStop」が加わることで、様々なシステム/アプリケーションの「無停止化」を目指します。

無停止をもっと 幅広く

HPE Virtualized NonStopは、仮想化によりあらゆるシステム/アプリケーションの「無停止化」を実現。フォールトトレラントサーバーの活用領域を大きくひろげます。

無停止をもっと 柔軟に

HPE Virtualized NonStopは、「無停止」という資質を備えたハイブリッドクラウド環境を実現。OpenStackによるオーケストレーションなど柔軟な運用を可能にします。

無停止をもっと 手軽に

HPE Virtualized NonStopは、汎用的なx86サーバーの仮想マシン上で稼働。コストを抑制しながら、幅広い用途へのフォールトトレラントサーバーの適用を可能にします。

デジタルと融合するサービスに「無停止」を。


デジタライゼーションが、業界や国境を越えてあらゆる市場に変革を迫っています。ビジネスとITが融合する革新的なサービスを支えるのは、HPE Virtualized NonStopだけが提供できる俊敏性と柔軟性、そして「無停止性」です。「止まらない」という絶対的な価値が、デジタルビジネスに競争力をもたらします。

社会インフラを支えるサービスに「無停止」を。


交通や通信、ライフラインを24時間365日支え続けるシステムへの期待が高まっています。HPE NonStopサーバーは、長年にわたり社会インフラサービスのミッションクリティカルな要求に応えてきました。HPE Virtualized NonStopの登場により、「無停止システム」の適用範囲がさらに広がります。

フィンテックで進化する金融サービスに「無停止」を。


ブロックチェーンに代表されるテクノロジーが、金融ビジネス・サービスに新たな進化を促しています。HPE Virtualized NonStopの優位性は、ATMやクレジットカード決済における圧倒的な実績に裏づけられた「無停止性」。これに仮想化ならではの俊敏性と柔軟性を加え、新しい時代の金融サービスの要求に応えます。

HPE NonStopサーバーが仮想化テクノロジーに対応


「HPE Virtualized NonStop」の特長は、独自の「プロセスペア技術」によって、障害時でもシステムを再起動することなく処理を継続可能なことです。「HPE Virtualized NonStop」は、VMware仮想サーバー環境においてもこのプロセスペア技術を提供、テイクオーバー機能により瞬時にバックアッププロセスが処理を引き継ぐため、サービスを停止させることがありません。 このように「HPE Virtualized NonStop」は、無停止システムの中核となる「HPE NonStop OS」および無停止対応のミドルウェアがVMware仮想マシン上で稼働します。実行プロセスの冗長化、トランザクションの一貫性保持など、HPE NonStopサーバーのメリットをそのまま継承、HAクラスターでは実現できない可用性をVMware vSphere®に提供致します。

クラウドにデプロイ可能な無停止システム


HPE Virtualized NonStopでは、標準的なクラウド管理ツールOpenStackを利用した迅速な起動やリソース配備、構成変更を含む様々な自動化が可能です。NonStop Open System Management(OSM)がOpenStackと連動してこれを実現します。仮想化ハイパーバイザーは、Linux KVMをはじめVMwareやHyper-Vにも順次対応予定です。

柔軟な構成に対応するHPE Virtualized NonStop


HPE Virtualized NonStopでは、利用目的や可用性に応じた柔軟な構成が可能です。たとえば、開発環境では集約度を高めてコストを抑え(①)、ミッションクリティカルな本番環境では可用性を重視した構成(②)に。さらに、集約度と可用性の双方に考慮したバランス型(③)をお選びいただくことができます。



【①集約性優先】複数のHPE NonStop OSを1サーバーノードに統合

1台の物理サーバーに複数のvCPUを立ち上げます。集約率を高めてコストを抑えることができるため、開発・検証環境などに最適です。

【②可用性優先】HPE NonStop OSをサーバーノードごとに構成

1台の物理サーバー単位でvCPUを構成し、サーバーノードを横断してプロセスペアを実現。ミッションクリティカルな本番環境で実力を発揮します。
 

【③バランス型】HPE NonStop OSを複数のサーバーノードに分散

複数の物理サーバーにvCPUを分散しプロセスペアを構成します。高い集約度と可用性をバランス良く実現し、HPE Virtualized NonStopのメリットを活かせます。

 

仮想化環境でHPE NonStop SQLを稼働させ無停止データベースクラウド基盤を構築

 

HPE Virtualized NonStopは、実績の豊富な無停止データベース「HPE NonStop SQL/MX」を仮想化環境で稼働させます。ミッションクリティカルな要求に応える可用性に加え、仮想化環境ならではの俊敏性・柔軟性を提供。クラウド環境において無停止データベースを提供する初めてのソリューションとなります。 現在、無停止データベース環境におけるマルチテナントを実現するための開発が進められています。さらに、データベースアナライザー、インメモリデータベース、Super Blocksなどの先進機能を実装予定。将来は、ミッションクリティカルなデータベース環境をオンデマンドで利用可能にする、“無停止データベースクラウド基盤”を実現します。

DBS

  • 1台のNonStopサーバー上にDBインスタンスをマルチテナント化する機能(APIも提供)
  • DB環境の払い出しを自動化可能
  • クラウド(vNS)との組み合わせでDBaaSを容易に実現

Database Compatibility

  • Oracle互換機能を大幅に向上
  • SQLのSytaxだけでなく、データ型や、PL/MXなどの機能もサポート
  • 今後も、MERGE文、シノニム機能、PL/MX強化などが予定されている

Analytics

  • 運用ツールのラインナップ拡充
  • MXDM(DBA基本操作)に加えてSQLExpressとMARSによるきめ細やかな運用
  • NSDAによるリアルタイムのパフォーマンス分析(未リリース)

NonStop Dynamic Capacity(NSDC)


急な処理量増加など一時的にリソース増強が必要な場合に、一時的に活性化されていないコアを活性化することで、NonStopサーバーの処理能力を増強させることが出来る新しいライセンス体系
 

  • Virtualized NonStop向け新ライセンス
  • 最短30日間のライセンスを予め購入
  • 2コア単位でコア活性(2コア→4コア / 4コア→6コア)

お客様のHPE NonStop SQL/MXへの移行をご支援


無停止データベース「HPE NonStop SQL/MX」へ、他のデータベース製品から移行するケースが増えています。HPE NonStop SQL/MX はANSI99に準拠し、データベース構造やデータ格納形式はオープンデータベースとの互換性が確保されています。 HPEでは、他のデータベース製品から「HPE NonStop SQL/MX」への移行を希望されるお客様のために、移行に伴う変更作業を減らすための取り組みを強化しています。すでに、Sequence GeneratorやOptimizer Hintsなどの機能を実装しており、今後はPL/SQLなどを取り込むことでさらに互換性を強化します。 現在HPEでは、世界5万以上のユーザーが利用している主要な業務システムを、他のデータベース製品から無停止データベース「HPE NonStop SQL/MX」に移行するプロジェクトを推進中です。この過程で得られたノウハウを活かし、お客様にHPE NonStop SQL/MXへの安全・確実な移行をご支援します。