Linux技術情報

Gen10用 Service Pack for ProLiant(SPP) - 2023.09.00.0x対応環境とインストール方法について

- 2023.09.00.00 Production版 for Gen10/Plus/v2専用版
- 2023.09.00.01 Patch Bundle
- 2023.09.00.02 Patch Bundle
- 2023.09.00.03 Patch Bundle
- 2023.09.00.04 Patch Bundle
- 2023.09.00.05 Patch Bundle

 本ページでは、管理ツールに関する技術情報について記述いたします。製品情報については、`SPP & SUM製品` ページをご覧ください。

本ソフトウェアの入手について

 本ソフトウェアの ISO版の入手は、`SPPページ` から可能です。フル版 SPPの後にリリースされる Patch Bundleは単体として入手する方法とフル版 SPPと組み合わせた Custom ISOイメージとして入手する方法があります。

[2023.09.00.05] Patch Bundle単体での入手はダウンロードサイトから。SPP 2023.09.00.00と組み合わせての Custom ISOの入手は SPPページから。
[2023.09.00.04] 
Patch Bundle単体での入手はダウンロードサイトから。SPP 2023.09.00.00と組み合わせての Custom ISOの入手は SPPページから。
[2023.09.00.03] Patch Bundle単体での入手はダウンロードサイトから。SPP 2023.09.00.00と組み合わせての Custom ISOの入手は SPPページから。
[2023.09.00.02] Patch Bundle単体での入手はダウンロードサイトから。SPP 2023.09.00.00と組み合わせての Custom ISOの入手は SPPページから。
[2023.09.00.01] Patch Bundle単体での入手はダウンロードサイトから。SPP 2023.09.00.00と組み合わせての Custom ISOの入手は SPPページから。
[2023.09.00.00] ISOイメージの入手は SPPページから。展開されたパッケージ単体での入手と rsyncでの入手等は SDRから。

ドキュメントの入手について

 本ソフトウェア向けドキュメント(Release Notes, Contents, Server Support Guide, Component Release Notes)は、`SPP説明 & 入手` ページ先の [ドキュメント] タブから入手してください。
 また、`HPESC Support Portal` からも入手可能です。具体的には、検索ボックスに 「SPP」、上部タブで「ドキュメント」、left-menuで 「リリースノート」、「日本語」と「英語」を選択して最新のものを入手してください。

- Release Notes - 2023.09.00.00(Eng), 2023.09.00.01(Eng), 2023.09.00.02(Eng), 2023.09.00.03(Eng), 2023.09.00.04(Eng), 2023.09.00.05(Eng)

- Component Release Notes - 2023.09.00.00(Eng)

- Content Report - 2023.09.00.00(Eng), 2023.09.00.01(Eng), 2023.09.00.02(Eng), 2023.09.00.03(Eng), 2023.09.00.04(Eng), 2023.09.00.05(Eng)

- Server Support Guide - 2023.09.00.00(Eng)

 本ページ内のこれより以降の情報はこれらのリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。

本ソフトウェアの対象機種と、対象ディストリビューションについて

 本ソフトウェアは ProLiantファミリーに対応しています。但し、ProLiantファミリーの全機種・全世代でサポートしている訳ではありません。また、同梱されるコンポーネントの全てが各 ProLiantでサポート提供されている訳でもありません。詳細な対応情報については前述の `HPESC Support Portal` のドキュメントをご覧ください。

 本ページ内のこれより以降の情報は、前述のリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。

 旧版となった SPP/Supplementのディストリビューション対応状況、UpdateX/SPx対応状況の一覧については、旧版の技術文書ページの対応表をご覧ください。

本バージョンでの主な変更点について - SUM等

[2023.09.00.05] SUMのバージョンは 10.6.3のままです。
[2023.09.00.04] 
SUMのバージョンを 10.6.3にアップデートしました。
[2023.09.00.03] SUMのバージョンを 10.6.2にアップデートしました。
[2023.09.00.02] SUMのバージョンを 10.6.1にアップデートしました。
[2023.09.00.01] SUMのバージョンを 10.6.0にアップデートしました。
[2023.09.00.00] SUMのバージョンは 10.5.0です。

本バージョンでの主な変更点と注意点について - ファームウェア

[2023.09.00.05] 本バージョンには Broadcom NX1 NIC, Broadcom NetXtreme-E NIC, QLogic NX2 NIC, QLogic FastLinQ NIC用ファームウェアのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.04] 本バージョンには iLO5, SmartArray用ファームウェアのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.03] 本バージョンには iLO5, DL385 Gen10, DL365/DL385/DL325/DL345 Gen10 Plus, DL385/DL325 Gen10 Plus v2, Intel E810 NIC, Intel I350/X710-DA2 NIC, Intel 36*/56* NIC, Broadcom NX1 NIC, Marvell/QLogic FastLinQ NIC, QLogic FCHBA, Emulex FCHBA用ファームウェアのアップデートバージョン、及び新たにHDD/SSDx1用ファームウェアを内包しています。
[2023.09.00.02] 本バージョンには iLO5, DL385/DL325/DL380/DL160/DL180/DL360/ML110/DL560/DL580/XL230k/XL170r/XL190r/XL420/XL450/ML350/DL20/ML30/XL270d Gen10, DL365/DL385/DL325/DL345/XL225n/XL675d/XL645d/DL360/DL380/XL220n/XL290n/MicroServer/DL110/DL20/ML30 Gen10 Plus, DL385/DL325/MicroServer Gen10 Plus v2, Broadcom NetXtreme-E NIC, BCM5741x/BCM5750x NIC, HDD/SSDx3用ファームウェアのアップデートバージョン、及び新たにMellanox InfiniBand, HDD/SSDx1用ファームウェアを内包しています。
[2023.09.00.01] 本バージョンには iLO5, NS204i, Apollo 4200 Backplane Expander用ファームウェアのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.00] 詳細は前述の Component Release Notesと Content Reportをご覧ください。

本バージョンでの主な変更点と注意点について - ドライバ、管理ツール等

[2023.09.00.05] 本バージョンには amsd(SLES12用), sut, tg3(SLES12用), bnxt_en(SLES12用), libbnxt_re(SLES12用), fastlinq(SLES12用),mlnx-ofa(RHEL7/SLES12用), mft(RHEL7/SLES12用)のアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.04] 本バージョンには ssa, ssacli, ssaducli, sut, smartpqiのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.03] 本バージョンには Emulex-Enablement-Kit, hpeqlgc-Enablement-Kit, i40e, iavf, igb, ixgbe, ixgbevf, ice, fastlinq, qla2xxx, lpfcのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.02] 本バージョンには sut, bnxt_en, libbnxt_reのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.01] 本バージョンには amsdのアップデートバージョンを内包しています。
[2023.09.00.00] 詳細は前述の Component Release Notesと Content Reportをご覧ください。

本バージョンでの主な変更点について - SPPメディア部分自体

[2023.09.00.05] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2023.09.00.04] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2023.09.00.03] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2023.09.00.02] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2023.09.00.01] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2023.09.00.00] 本 SPPは ProLiant Gen10専用 ISOであり、Gen11との共用版 ISOではありません。
[2023.09.00.00] 本 ISOは 9.2GBです。DVD-R等のメディアに書込む事はできません。blu-rayメディアに書き込む事は可能です。

バンドルサポート対象ディストリビューション

 本 SPPがバンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてサポートを行うディストリビューションは、最新のマイナーバージョンと、1ヶ前のマイナーバージョンの 2バージョン分です。具体的には下記のディストリビューションです。

Red Hat Enterprise Linux 7.9
Red Hat Enterprise Linux 8.7
Red Hat Enterprise Linux 8.8
Red Hat Enterprise Linux 8.9 - 2023.09.00.03 Patch Bundleより
Red Hat Enterprise Linux 9.1
Red Hat Enterprise Linux 9.2
Red Hat Enterprise Linux 9.3 - 2023.09.00.03 Patch Bundleより
SUSE Linux Enterprise Server 12 SP5
SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4
SUSE Linux Enterprise Server 15 SP5

 上記よりも古いディストリビューションに対するモジュールが用意されている場合もありますが、バンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてのサポートは行っておらず単体テストでの動作確認のみのディストリビューションとなります。HPEは SPPに内包される Smartコンポーネントだけでなくディストリビューションも最新バージョンで運用されることを推奨します。

同梱されている DUDについて

 SPP 2023.09.00.00と Patch Bundleには DUDドライバは同梱されていません

同梱されている RPMとファームウェアについて

 本ソフトウェアに同梱されている RPMとファームウェアの内容は、トップディレクトリにある `contents.html` に記載されています。本ファイルには適用の推奨度合い(Optical/Recommended/Critical)の記載があります。更に詳細な内容は、前述の `HPESC Support Portal` を参照してください。

SPPメディアからシステムを起動してのファームウェアアップデートについて

 SPPメディアからシステムを起動する `オフラインモード` を利用した場合、デフォルトの動作は `Automatic Firmware Update`モードとなります。本モードは ProLiantに内包されたファームウェアを自動でアップデートを行います。システム起動時のメニューで `Interactive Firmware Update`モードを選択する事で、対象となるファームウェアの選択が可能な `対話側` でのアップデートも可能となります。詳細は前述の `HPESC Support Portal` をご覧ください。

 Automatic(自動型)モードでファームウェアをアップデートする場合に iLO自身のアップデートが行われる場合、仮想コンソールのセッションが一旦切断されます。この場合、数十秒後に再度接続し直してください。セッションが切断されてもファームウェアのアップデート作業は継続されます。

SUMの起動方法

 ISOイメージ上のトップディレクトリには launch_sum.shが用意されていますので、このスクリプトから ISO内にある smartupdateが起動されます。

 但し、SUSE Linux Enterprise Server 15のインストール時に選択したパッケージによっては、lspci, unzip, strings(これらのパッケージは同ディストリビューションの Packageメディアに同梱されています)等のパッケージが足りないとのメッセージと共に起動が失敗します。予め記載されたパッケージを #zypper等で追加してください。

 ISOイメージの一部をコピーしている場合や、zip版の SUMを組み込んでいる等の場合には、SPPコンポーネントが格納されているディレクトリへ移動し、#./smartupdateを実行する事で GUIモードで SUMが起動します。CUIモードで利用する場合には #smartupdate -hで CUIの Consoleモードのヘルプが、#smartupdate -s -hで CUIの Silent(Legacy)モードのヘルプが表示されます。

 なお、smartupdateを起動する際に `./`を付与しないで起動した場合で、RPM版の SUMが導入されている場合には /sbin/smartupdateより RPM版の SUM起動します。

 適用する SPPコンポーネント容量の 2倍が /tmpに必要となります。1GB以上の空きを用意しておいてください。

SPPに新版パッケージを追加する方法について

 SPPが内包するよりも新しいコンポーネント(*.rpm, *.exe, *.compsig, *.fwpkg)がリリースされた場合、それらの追加コンポーネント用に単独のディレクトリを作成してパッケージを配置し、ベースラインメニューで `Additional Packages`としてインベントリを行ってから適用します。詳細は既存のベースラインに最新パッケージを追加していいのか?をご覧ください。

 1ヶのディレクトリに複数の SPPを配置すると .xmlファイルのコンフリクトにより Smart Update Manager(SUM)が誤動作する原因となります。

 また、SPPの ISOイメージをダウンロードする際に差分パッケージを追加した Custom ISOを作成しダウンロードする事も可能です。更に細かいカスタマイズを行いたい場合には、RPM版 SUMを Linux上から起動して最新版の SUM自身を含めた Custom ISOの作成も可能です。詳細は `SPP説明 & 入手` ページ をご覧ください。

GUI/CUIでのデプロイの方法について - ローカル・リモート

 SUMの利用例については、前述の `SPP & SUM製品` ページを参考にしてください。

各種ログについて

 SUMの各種ログファイルの吐き出し場所は下記となります。

・ /var/log/sum
  ユーザ&デバッグログ

・ /var/tmp/localsum
  read onlyもしくはネットワーク共有上からの実行時に必要となった場合のバイナリコピー先

・ /var/tmp/sum
  リモートノードファイル、もしくはリモートターゲットへのデプロイを行った場合


 SUMインストーラでの作業中は随所で html, xml形式でのレポートの作成を行う事が可能です。

Custom ISO化について

 前述の `SPP説明 & 入手` ページからSPPの ISOイメージをダウンロードする際に差分パッケージを追加したり、不要なパッケージを削除する等して Custom ISOを作成してからダウンロードする事が可能です。

 更に細かいカスタマイズを行いたい場合には、RPM版 SUMを別途インストールし、Linux上から起動する事で、最新版の SUM自身を含めた Custom ISOの作成も可能です。

USBメモリ経由でのデプロイ方法について

 SPP ISOには、SPPの ISOイメージを USBメモリ(USB-key)に書込むツール USB Key Utilityが同梱されています。

- Windows/64bit用ユーティリテイ
- 32GB迄の USBメモリにのみ対応
- Intelligent Provisioning(IP)の ISOイメージの書込みにも対応
- SPPもしくは IPの ISOイメージは Windows上でマウントし利用します
 

 注) 書込み方法は `Create a bootable USB key from CD/DVD`(default)を選択してください。これは UEFI対応を行った SPP 2014.02.0以降、IP v1.60以降では `Add an additional CD/DVD to bootable USB key option` には対応していないためです。

 注) Intelligent Provisionin(IP)の ISOイメージを USBメモリを書き込んだものは、UEFIモードで起動した場合にのみ正常な書込みが可能です。Legacy(BIOS)モードで起動した場合には書込みが正常に行わないため、IP自体が正常起動しなくなります。この場合、UEFIモードで起動し直して IPを再度書き込み直してください。


 ISOイメージに同梱している USBkey.exeを利用して SPP ISOの内容を USB-keyに書き込んだ際に UEFIモードで起動できなかった問題には SPP 2021.10.0で対応しました。

PXE経由でのデプロイ方法について

 SPPの ISOイメージを PXE経由でデプロイする方法については、Release Notesの `Using a PXE Server to Deploy Components from the full SPP ISO over a network`をご覧ください。

rpmパッケージ毎の同梱一覧 - ファームウェア以外

 全ての kernel flavor、全ての kernelバージョン、全てのコンポーネントの組合せに応じた RPMパッケージが提供されている訳ではありません。詳細は RPM一覧(2023.09.00.00)、RPM一覧(2023.09.00.01)、RPM一覧(2023.09.00.02)、RPM一覧(2023.09.00.03)、RPM一覧(2023.09.00.04)、RPM一覧(2023.09.00.05)をご覧ください。

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2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。