Linux技術情報

Service Pack for ProLiant(SPP) - 2022.09.01.0x対応環境とインストール方法について

Service Pack for ProLiant(SPP) - 2022.09.01.00対応環境とインストール方法について

- 2022.09.01.00 Production版 for Gen10/Plus/v2専用版
- 2022.09.01.01 Patch Bundle
- 2022.09.01.02 Patch Bundle
- 2022.09.01.03 Patch Bundle
- 2022.09.01.04 Patch Bundle
- 2022.09.01.05 Patch Bundle

 本ページでは、管理ツールに関する技術情報について記述いたします。製品情報については、`SPP & SUM製品` ページをご覧ください。

本ソフトウェアの入手について

  本ソフトウェアの ISO版の入手は、`SPP説明 & 入手` ページから可能です。本ソフトウェアがリリースされた後に個別リリースされたコンポーネントに関しては後述の `差分ファイルについて` をご覧ください。

ドキュメントの入手について

 本ソフトウェア向けドキュメント(Release Notes, Contents, Server Support Guide, Component Release Notes)は、`SPP説明 & 入手` ページ先の [ドキュメント] タブから入手してください。
 また、`HPESC Support Portal` からも入手可能です。具体的には、検索ボックスに 「SPP」、上部タブで「ドキュメント」、left-menuで 「リリースノート」、「日本語」と「英語」を選択して最新のものを入手してください。

- Release Notes - 2022.09.01.00(Eng/Jpn), 2022.09.01.01(Eng), 2022.09.01.02(Eng), 2022.09.01.03(Eng), 2022.09.01.04(Eng), 2022.09.01.05(Eng)

- Component Release Notes - 2022.09.01.00(Eng/Jpn)

- Content Report - 2022.09.01.00(Eng), Patch Bundle(Eng)

- Server Support Guide - 2022.09.01.00(Eng)

 本ページ内のこれより以降の情報はこれらのリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。

本ソフトウェアの対象機種と、対象ディストリビューションについて

 本ソフトウェアは ProLiantファミリーに対応しています。但し、ProLiantファミリーの全機種・全世代でサポートしている訳ではありません。また、同梱されるコンポーネントの全てが各 ProLiantでサポート提供されている訳でもありません。詳細な対応情報については前述の `HPESC Support Portal` のドキュメントをご覧ください。

 本ページ内のこれより以降の情報は、前述のリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。

 旧版となった SPP/Supplementのディストリビューション対応状況、UpdateX/SPx対応状況の一覧については、旧版の技術文書ページの対応表をご覧ください。

本バージョンでの主な変更点について - SUM等

[2022.09.01.05] Smart Update Manager(SUM)は v9.1.0が同梱されています。
[2022.09.01.04] Smart Update Manager(SUM)は v9.1.0が同梱されています。
[2022.09.01.03] 本バージョンには SUMは内包されていません。SPP 2022.09.01.00と組み合わせて利用してください。
[2022.09.01.02] 本バージョンには SUMは内包されていません。SPP 2022.09.01.00と組み合わせて利用してください。
[2022.09.01.01] 本バージョンには SUMは内包されていません。SPP 2022.09.01.00と組み合わせて利用してください。
[2022.09.01.00] Smart Update Manager(SUM)は v9.1.0にアップデートされました。

本バージョンでの主な変更点と注意点について - ファームウェア

[2022.09.01.05] 全てのSystem ROMとbcm-openでバージョンがあがっています。
[2022.09.01.04] FWPKG形式ファームウェアで NS204iファームウェアが HPE_NS204i_Gen10 から  HPE_NS204i_Gen11 に名称変更し Gen11用と共通化されました。バージョンは 2022.09.01.03のものと同じです。それ以外のパッケージは 2022.09.01.03と同じです。
[2022.09.01.04] RPM形式ファームウェアは 2022.09.01.03と同じです。
[2022.09.01.03] HPE_SR_Gen10_5.61_A.fwpkg が同梱されていない以外は 2022.09.01.02と同じです。
[2022.09.01.03] RPM形式ファームウェアは SR Gen10(firmware-smartarray-f7c07bdbbd-5.61-3.1.x86_64.rpm) を新たに内包した以外は 2022.09.01.02と同じです。
[2022.09.01.02] FWPKG形式ファームウェアに Broadcom/Emulex Fibre 16/32Gb(B14.0.499.29_header.pldm.fwpkg)、Broadcom/Emulex Fibre 32/64Gb(P14.0.499.29_header.pldm.fwpkg)、BCM5741x(bcm223.1.96.0.pup.fwpkg), BCM5750x(bcm223.1.96.0_Thor.pup.fwpkg), SR416/SR932, SR/Gen10, iLO5ファームウェア追加されています。内包しているその他の FWPGは 2022.09.01.01と同じバージョンとなります。
[2022.09.01.02] RPM形式ファームウェアに iLO5, bcm-openと hdd x4が内包されました。fc-emulexが削除されました。fc-qlogicがバージョンアップされています。
[2022.09.01.01] FWPKG形式ファームウェア(MCX515A, MCX65xxx系, MCX623105, MCX631xx系, MR216系, MR416系, NS204i)は全てバージョンがあがっています。
[2022.09.01.01] RPM形式ファームウェア(fc-emulex, fc-qlogic, opa-hfi, HDD x6)は全てバージョンがあがっています。
[2022.09.01.01] firmware-hdd-b78255e146-HPG8-1.1.x86_64.rpm が内包する RPM DBの Summaryは `EG000600JWJNP, EG001200JWJNQ, EG000600JXLVV, EG001200JXLWA, EG001200MXJQU` を示しますが、正しくは `MB012000GWTFE and MB014000GWTFF` となります。内包する .xmlは正しい内容を含むためファームウェアアップデートでの支障はありません。
[2022.09.01.00] 詳細は前述の Component Release Notesと Content Reportをご覧ください。

本バージョンでの主な変更点と注意点について - ドライバ、管理ツール等

[2022.09.01.05] 2022.09.01.04と同じバージョンを内包しています。
[2022.09.01.04] 
2022.09.01.03と同じバージョンを内包しています。
[2022.09.01.03] 2022.09.01.02と同じバージョンを内包しています。
[2022.09.01.02] amsd, ssa, ssacli, ssaducli, elxocmcorekit, hponcfgがアップデートされました。
[2022.09.01.02] tg3, bnxt_en, libbnxt_re, mlnx-ofaがアップデートされました。
[2022.09.01.02] smartpqi, megaraid_sas, qla2xxx, lpfc, Enablement-Kitがアップデートされました。
[2022.09.01.01] amsdを v3.1.0にメジャーバージョンアップしました。
[2022.09.01.01] storcli, MSRstorageAdministrator, elxocmcorekitがアップデートしました。
[2022.09.01.01] sutを v4.0.0にメジャーバージョンアップしました。
[2022.09.01.01] mlnx_ofa_kernelをアップデートしました。
[2022.09.01.01] megaraidをアップデートしました。
[2022.09.01.01] Emulex-Enablement-Kitをアップデートしました。
[2022.09.01.00] Emulex用 CLI管理ツール elxocmcorekitが新規追加されました。
[2022.09.01.00] i40eドライバ v2.19.3以降、iavfドライバ v4.4.2.1以降で必要な hpe-auxiliaryが新規追加されました。本パッケージは SLES 12sp5, 15sp3以下で必要となります。
[2022.09.01.00] amsdがバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] ssa, ssacli, ssaducliがバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] hponcfg, sutがバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] NICドライバの大半がバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] Infiniband用ドライバの一部がバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] smartpqiの一部がバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] qla2xxx, lpfcドライバがバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] FC用 Enablement Kitがバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] mftがバージョンアップしました。
[2022.09.01.00] nmvefc-connectが削除されました。
[2022.09.01.00] brcmfcoeが削除されました。

本バージョンでの主な変更点について - SPPメディア部分自体

[2022.09.01.05] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2022.09.01.04] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2022.09.01.03] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2022.09.01.02] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2022.09.01.01] 7z圧縮形式で提供されています。単体パッケージで入手した場合、Linuxで解凍するには 7zaパッケージが必要となります。
[2022.09.01.00] SPPのバージョン表記が従来の YYYY+MM+2桁から YYYY+MM+2桁+2桁に変更されました。
[2022.09.01.00] SPP 2022.09.00.00のリリースはキャンセルされ、2022.09.01.00に差し替えられました。

バンドルサポート対象ディストリビューション

 本 SPPがバンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてサポートを行うディストリビューションは、最新のマイナーバージョンと、1ヶ前のマイナーバージョンの 2バージョン分です。具体的には下記のディストリビューションです。

Red Hat Enterprise Linux 7.8
Red Hat Enterprise Linux 7.9
Red Hat Enterprise Linux 8.5
Red Hat Enterprise Linux 8.6
Red Hat Enterprise Linux 9.0
SUSE Linux Enterprise Server 12 SP5
SUSE Linux Enterprise Server 15 SP3
SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4

 上記よりも古いディストリビューションに対するモジュールが用意されている場合もありますが、バンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてのサポートは行っておらず単体テストでの動作確認のみのディストリビューションとなります。HPEは SPPに内包される Smartコンポーネントだけでなくディストリビューションも最新バージョンで運用されることを推奨します。

同梱されている DUDについて

 SPP 2022.09.01.00と Patch Bundleには DUDドライバは同梱されていません。

同梱されている RPMとファームウェアについて

 本ソフトウェアに同梱されている RPMとファームウェアの内容は、トップディレクトリにある `contents.html` に記載されています。本ファイルには適用の推奨度合い(Optical/Recommended/Critical)の記載があります。更に詳細な内容は、前述の `HPESC Support Portal` を参照してください。

SPPメディアからシステムを起動してのファームウェアアップデートについて

 SPPメディアからシステムを起動する `オフラインモード` を利用した場合、デフォルトの動作は `Automatic Firmware Update`モードとなります。本モードは ProLiantに内包されたファームウェアを自動でアップデートを行います。システム起動時のメニューで `Interactive Firmware Update`モードを選択する事で、対象となるファームウェアの選択が可能な `対話側` でのアップデートも可能となります。詳細は前述の `HPESC Support Portal` をご覧ください。

 Automatic(自動型)モードでファームウェアをアップデートする場合に iLO自身のアップデートが行われる場合、仮想コンソールのセッションが一旦切断されます。この場合、数十秒後に再度接続し直してください。セッションが切断されてもファームウェアのアップデート作業は継続されます。

SUMの起動方法

 ISOイメージ上のトップディレクトリには launch_sum.shが用意されていますので、このスクリプトから ISO内にある smartupdateが起動されます。

 但し、SUSE Linux Enterprise Server 15のインストール時に選択したパッケージによっては、lspci, unzip, strings(これらのパッケージは同ディストリビューションの Packageメディアに同梱されています)等のパッケージが足りないとのメッセージと共に起動が失敗します。予め記載されたパッケージを #zypper等で追加してください。

 ISOイメージの一部をコピーしている場合や、zip版の SUMを組み込んでいる等の場合には、SPPコンポーネントが格納されているディレクトリへ移動し、#./smartupdateを実行する事で GUIモードで SUMが起動します。CUIモードで利用する場合には #smartupdate -hで CUIの Consoleモードのヘルプが、#smartupdate -s -hで CUIの Silent(Legacy)モードのヘルプが表示されます。

 なお、smartupdateを起動する際に `./`を付与しないで起動した場合で、RPM版の SUMが導入されている場合には /sbin/smartupdateより RPM版の SUM起動します。

 適用する SPPコンポーネント容量の 2倍が /tmpに必要となります。1GB以上の空きを用意しておいてください。

SPPに新版パッケージを追加する方法について

 SPPが内包するよりも新しいコンポーネント(*.rpm, *.exe, *.compsig, *.fwpkg)がリリースされた場合、それらの追加コンポーネント用に単独のディレクトリを作成してパッケージを配置し、ベースラインメニューで `Additional Packages`としてインベントリを行ってから適用します。詳細は既存のベースラインに最新パッケージを追加していいのか?をご覧ください。

 1ヶのディレクトリに複数の SPPを配置すると .xmlファイルのコンフリクトにより Smart Update Manager(SUM)が誤動作する原因となります。

 また、SPPの ISOイメージをダウンロードする際に差分パッケージを追加した Custom ISOを作成しダウンロードする事も可能です。更に細かいカスタマイズを行いたい場合には、RPM版 SUMを Linux上から起動して最新版の SUM自身を含めた Custom ISOの作成も可能です。詳細は `SPP説明 & 入手` ページ をご覧ください。

GUI/CUIでのデプロイの方法について - ローカル・リモート

 SUMの利用例については、前述の `SPP & SUM製品` ページを参考にしてください。

各種ログについて

 SUMの各種ログファイルの吐き出し場所は下記となります。

・ /var/log/sum
  ユーザ&デバッグログ

・ /var/tmp/localsum
  read onlyもしくはネットワーク共有上からの実行時に必要となった場合のバイナリコピー先

・ /var/tmp/sum
  リモートノードファイル、もしくはリモートターゲットへのデプロイを行った場合


 SUMインストーラでの作業中は随所で html, xml形式でのレポートの作成を行う事が可能です。

Custom ISO化について

 前述の `SPP説明 & 入手` ページからSPPの ISOイメージをダウンロードする際に差分パッケージを追加したり、不要なパッケージを削除する等して Custom ISOを作成してからダウンロードする事が可能です。

 更に細かいカスタマイズを行いたい場合には、RPM版 SUMを別途インストールし、Linux上から起動する事で、最新版の SUM自身を含めた Custom ISOの作成も可能です。

USBメモリ経由でのデプロイ方法について

 SPP ISOには、SPPの ISOイメージを USBメモリ(USB-key)に書込むツール USB Key Utilityが同梱されています。

- Windows/64bit用ユーティリテイ
- 32GB迄の USBメモリにのみ対応
- Intelligent Provisioning(IP)の ISOイメージの書込みにも対応
- SPPもしくは IPの ISOイメージは Windows上でマウントし利用します
 

 注) 書込み方法は `Create a bootable USB key from CD/DVD`(default)を選択してください。これは UEFI対応を行った SPP 2014.02.0以降、IP v1.60以降では `Add an additional CD/DVD to bootable USB key option` には対応していないためです。

 注) Intelligent Provisioning(IP)の ISOイメージを USBメモリを書き込んだものは、UEFIモードで起動した場合にのみ正常な書込みが可能です。Legacy(BIOS)モードで起動した場合には書込みが正常に行わないため、IP自体が正常起動しなくなります。この場合、UEFIモードで起動し直して IPを再度書き込み直してください。


 ISOイメージに同梱している USBkey.exeを利用して SPP ISOの内容を USB-keyに書き込んだ際に UEFIモードで起動できなかった問題には SPP 2021.10.0で対応しました。

PXE経由でのデプロイ方法について

 SPPの ISOイメージを PXE経由でデプロイする方法については、Release Notesの `Using a PXE Server to Deploy Components from the full SPP ISO over a network`をご覧ください。

rpmパッケージ毎の同梱一覧 - ファームウェア以外

 全ての kernel flavor、全ての kernelバージョン、全てのコンポーネントの組合せに応じた RPMパッケージが提供されている訳ではありません。詳細は RPM一覧(2022.09.01.00)、RPM一覧(2022.09.01.01)、RPM一覧(2022.09.01.02)、RPM一覧(2022.09.01.03)、RPM一覧(2022.09.01.04)、RPM一覧(2022.09.01.05)をご覧ください。

差分ファイル - ファームウェアを除く

  • 現在リリースされていません。

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2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。