Linux技術情報
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2017.07.2 対応環境とインストール方法について
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2017.07.2 対応環境とインストール方法について
- 2017.07.2 Production版 for Gen9, Gen10
- hotfix_1
- 2017.07.1 Production版 for Gen9, Gen10
本ページでは、管理ツールに関する技術情報について記述いたします。製品情報については、`SPP & SUM製品` ページをご覧ください。
本ソフトウェアとドキュメントの入手について
本ソフトウェア向けドキュメント(Release Notes, Contents, Server Support Guide, Component Release Notes)は、`SPP説明 & 入手` ページ先の [ドキュメント] タブから入手してください。
また、`HPESC Support Portal` からも入手可能です。具体的には、検索ボックスに 「SPP」、上部タブで「ドキュメント」、left-menuで 「リリースノート」、「日本語」と「英語」を選択して最新のものを入手してください。
本ページ内のこれより以降の情報はこれらのリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。
SPPのダウンロード時にカスタム化してからダウンロードする事が可能です。カスタムダウンロードを行うにはこちらから。
本ソフトウェアの対象機種と、対象ディストリビューションについて
本ソフトウェアは ProLiantファミリーに対応しています。但し、ProLiantファミリーの全機種・全世代でサポートしている訳ではありません。また、同梱されるコンポーネントの全てが各 ProLiantでサポート提供されている訳でもありません。詳細な対応情報については前述の HPESC Support Portalのドキュメントをご覧ください。
本ページ内のこれより以降の情報は、前述のリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。
旧版となった SPP/サプリメンタルのディストリビューション対応状況、UpdateX/SPx対応状況の一覧については、旧版の技術文書ページの対応表をご覧ください。
- 複数世代向けのコンポーネントを全て含んだ現行の SPPを現行世代向け(Production版)と非現行世代向け(Post-Production版)の 2種類に分けてリリースします。
- Production版はファームウェア・ドライバ等が全て提供されます。Post-Production版はファームウェア・ドライバ等が提供されます。
- サーバが Productionから Post-Productionへ遷移する場合、ファームウェア・ドライバのバージョンはフリーズされ、以降は hot-fix向けとして提供が行われます。
本バージョンでの主な変更点について - SUM等
- Smart Update Manager(SUM)はv8.0.0です。
- SUMの RPM版のパッケージ名が hpsum-X.X.X-XX.xxxx.xxx.rpmから sum-X.X.X-XX.xxxx.xxx.rpmに変更されました。
- RPM版 SUMと ISOに内包されている実行ファイル名は共に smartupdateに変更されました。但し、hpsumからの起動も後方互換性のために当面維持されています。
- ISO:/に配置された起動用スクリプトは launch_hpsum.shから launch_sum.shに変更されました。
- ProLiant Gen10では、各コンポーネント毎に `.compsig`証明書ファイルが必要となります。ProLiant Gen9向けの RPMによっては .compsigファイルが提供されていないものがあり、警告が表示されますが無視してください。
- ログファイルの吐き出し場所が変更されました。
[!] 詳細な変更点は前述の SPP専用ページ内の `ドキュメント`と、`ホットフィックス&アドバイザリ`をご覧ください。
本バージョンでの主な変更点と注意点について - RPMパッケージ
[2017.07.2] 2017.07.1は VMware環境でファームウェアアップデート時に問題が発生するためリリースが取り消され、新たに 2017.07.2がリリースされました。ISO:/packages配下で RPM関連の変更はありません。詳細は前述の HPESC Support Portalをご覧ください。
[2017.07.1+] SDR上に hotfix_1として、Emulex FC HBA, HDD用ファームウェアがリリースされました。
[2017.07.1] SPPは 2017.07.1より新形態となり、本 SPPは ProLiant Gen9, Gen10用の `Production版`となります。
[2017.07.1] 本 SPPは ProLiant Gen9, Gen10向けのため x86_64(64bit)専用となります。
[2017.07.1] ディレクトリ構造が変更され、従来の /hp/swpackagesに相当するのは /packagesになりました。従来のディレクトリには ProLiant c-classの Onboard Administrator(OA)との互換性のために Enclousre Firmware Management(EFM)のみが格納されています。
[2017.07.1] ProLiant Gen10用 Agentless Management Service(amsd)が新規追加されました。
[2017.07.1] ProLiant Gen10用 SmartArrayドライバ smartpqiが新規追加されました。
[2017.07.1] Brocade用 BCM573xx向け bnxt_enドライバが新規追加されました。
[2017.07.1] Emulex用 FCoE SCSI向け brcmfcoeドライバが新規追加されました。
[2017.07.1] Broadcom NetXtreme-E(10/25Gb)用 RoCEライブラリ libbnxtreが追加されました。
[2017.07.1] QLogic FastLinQ RoCEライブラリ libqedrが追加されました。
[2017.07.1] Smart Update Tool(hpsut)が Integrated Smart Update Tool(sut)に変更されました。
[2017.07.1] ProLiant Gen9, Gen10に不要なパッケージ等が削除されました(x86(32bit版全般)、hp-cnu、e1000e、nx-nic、qlcnic、cciss、hpvsa、hpahcisr、qlgc-docs、qlgc-utils、qla4xxx)。
[2017.07.1] ファームウェアパッケージ名称が従来の hp-firmware-****から firmware-****に変更されました。但し、一部従来のファイル名で始まるものも残っています。
[2017.07.1] OneViewで SPP 2017.07以降を利用する場合、OneViewは v2.00.09, v3.00.08, v3.10以降のいずれかへのアップデートが必要となります。詳細はa00020829en_usから。
[2017.07.1] ProLiant Gen10のイニシャルサポート版となります。
[!] 詳細な変更点は前述の SPP専用ページ内の `ドキュメント`と、`ホットフィックス&アドバイザリ`をご覧ください。
本バージョンでの主な変更点について - DUDドライバ, SPPメディア部分自体
[2017.07.2] 2017.07.1は VMware環境でファームウェアアップデート時に問題が発生するためリリースが取り消され、新たに 2017.07.2がリリースされました。ISO:/DUD配下でドライバの変更はありません。
[2017.07.1] SPPは 2017.07.1より新形態となり、本 SPPは ProLiant Gen9, Gen10用の `Production版`となります。
[2017.07.1] 本 SPPは ProLiant Gen9, Gen10向けのため x86_64(64bit)専用となります。
[2017.07.1] ProLiant Gen10用 SmartArrayドライバ smartpqiが新規追加されました。
[2017.07.1] SPP ISOメディアからシステムを起動したオフラインモードでの Insight Diagnosticsは廃止されました。今後のハードウェア診断は、UEFIベースの診断ユーティリティを利用してください。なお、ProLiant Gen9ではオンライン版 Insight Diagnosticsも利用可能です。
[!] 詳細な変更点は前述の SPP専用ページ内の `ドキュメント`と、`ホットフィックス&アドバイザリ`をご覧ください。
追加用サプリメンタル(差分)等の統合について
以前のフル(Complete)版バージョンのイニシャルリリースである SPP 2017.04.0と本バージョンがリリースされた期間内にリリースされた SPPの MSB版、もしくは Supplement版、単体 RPMパッケージの管理ツールは下記となります。本 SPPはこれらが統合されたフル版の SPPとなります。
- ssacli-2.65-7.0
バンドルサポート対象ディストリビューション
本 SPPがバンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてサポートを行うディストリビューションは、最新のマイナーバージョンと、1ヶ前のマイナーバージョンの 2バージョン分です。具体的には下記のディストリビューションです。
Red Hat Enterprise Linux 6.8(x86_64のみ)
Red Hat Enterprise Linux 6.9(x86_64のみ)
Red Hat Enterprise Linux 7.2
Red Hat Enterprise Linux 7.3
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP3(x86_64のみ)
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP4(x86_64のみ)
SUSE Linux Enterprise Server 12/SP1
SUSE Linux Enterprise Server 12/SP2
上記よりも古いディストリビューションに対するモジュールが用意されているものもありますが、バンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてのサポートは行っておらず単体テストでの動作確認のみのディストリビューションとなります。
同梱されている DUDについて
本ソフトウェアの 2017.07.1/.2 フル(Complete)版の `DUD`ディレクトリ配下には下記の DUDパッケージが同梱されています。
hpdsa-1.2.10-115.rhel7u2.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.rhel7u3.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles11sp3.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles11sp4.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles12sp1.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles12sp2.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u8.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u9.x86_64.dd.gz
・
hpsa-3.4.20-100.rhel6u8.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.rhel6u9.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.rhel7u2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.rhel7u3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.sles11sp3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.sles11sp4.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.sles12sp1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.20-100.sles12sp2.x86_64.dd.gz
mpt2sas-15.10.02.00-6-sles11sp3.x86_64.iso.gz
mpt2sas-15.10.04.00-10.rhel6u8.x86_64.iso.gz
mpt2sas-15.10.04.00-5-sles11sp4.x86_64.iso.gz
mpt2sas-15.10.04.00-7.sles12sp1.x86_64.iso.gz
mpt2sas-15.10.04.00-8.rhel7u2.x86_64.iso.gz
mpt2sas-15.10.05.00-3.rhel7U3.x86_64.iso.gz
・
smartpqi-1.0.4-101.rhel6u9.x86_64.dd.gz
smartpqi-1.0.4-101.rhel7u3.x86_64.dd.gz
smartpqi-1.0.4-101.sles11sp4.x86_64.dd.gz
smartpqi-1.0.4-101.sles12sp2.x86_64.dd.gz
同梱されている RPMとファームウェアについて
本ソフトウェアに同梱されている RPMとファームウェアの内容は、トップディレクトリにあるcontents.htmlフル(2017.07.2 Complete)版に記載されています。本ファイルには適用の推奨度合い(Optical/Recommended/Critical)の記載があります。更に詳細な内容は前述の HPESC Support Portalを参照してください。
SPPメディアからシステムを起動してのファームウェアアップデートについて
Service Pack for ProLaitnの ISOイメージからシステムを起動し、Interactive(対話型)メニューを選択する事で、ファームウェアの更新以外に、Smart Storage Administrator(SSA)によるストレージの構成・管理・診断が可能です。詳細は前述の HPESC Support Portalをご覧ください。
但し、Service Pack for ProLiantの ISOイメージや DVDメディアを iLO4/5の仮想メディアとしてマウントしシステムを起動した状態で、ファームウェアをアップデートする場合、サポートされるのは Automatic(自動型)モードでファームウェアをアップデートした際のみです。Interactive(対話型)モードでファームウェアを更新することはサポートされません(タイムアウトやスクリプトエラー等が発生します)。
Automatic(自動型)モードでファームウェアをアップデートする場合に iLO自身のアップデートが行われる場合、仮想コンソールのセッションが一旦切断されます。この場合、数十秒後に再度接続し直してください。セッションが切断されても、Automatic(自動型)モードの場合にはファームウェアのアップデート作業は継続されます。
SUMの起動方法
ISOイメージ上のトップディレクトリには launch_sum.shが用意されていますので、このスクリプトから ISO内の hpsumが起動できます。
ISOイメージの一部をコピーしている場合や、zip版の SUMを組み込んでいる等の場合には、SPPコンポーネントが格納されているディレクトリへ移動し、#./smartupdateを実行する事で GUIモードで SUMが起動します。CUIモードで利用する場合には #smartupdate -hで CUIの Consoleモードのヘルプが、#smartupdate -s -hで CUIの Silent(Legacy)モードのヘルプが表示されます。
なお、smartupdateを起動する際に `./`を付与しないで起動した場合、RPM版の SUMが(導入されている場合) /sbin/smartupdateより起動します。
適用する SPPコンポーネント容量の 2倍が /tmpに必要となります。1GB以上の空きを用意しておいてください。
SPPに新版パッケージを追加する方法について
SPPが内包するよりも新しいコンポーネント(*.rpm, *.compsig)がリリースされた場合、それらの追加コンポーネント用に単独のディレクトリを作成してパッケージを配置し、ベースラインメニューで `Additional Packages`としてインベントリを行ってから適用します。詳細は既存のベースラインに最新パッケージを追加していいのか?をご覧ください。
1ヶのディレクトリに複数の SPPを配置すると .xmlファイルのコンフリクトにより Smart Update Manager(SUM)が誤動作する原因となります。
GUI/CUIでのデプロイの方法について - ローカル・リモート
SUMの利用例については、前述の `SPP & SUM製品` ページを参考にしてください。
各種ログについて
SUMの各種ログファイルの吐き出し場所は下記となります。
- /var/log/sum
ユーザ&デバッグログ - /var/tmp/localsum
read onlyもしくはネットワーク共有上からの実行時に必要となった場合のバイナリコピー先 - /var/tmp/sum
リモートノードファイル、もしくはリモートターゲットへのデプロイを行った場合
SUMインストーラでの作業中は随所で html, xml形式でのレポートの作成を行う事が可能です。
PXE経由でのデプロイ方法について
SPPのフル(Complete)版 ISOイメージを PXE経由でデプロイする方法については、Release Notesの `Using a PXE Server to Deploy Components from the full SPP ISO over a network`をご覧ください。Releae Notesは前述の HPESC Support Portal から入手してください。
rpmパッケージ毎の同梱一覧 - ファームウェア以外
全ての kernel flavor、全ての kernelバージョン、全てのコンポーネントの組合せに応じた RPMパッケージが提供されている訳ではありません。詳細はこちらの RPM一覧(2017.07.2フル版)をご覧ください。
差分ファイル
本バージョンの SPPよりも新しい差分ファイルの入手は、下記の個別ページから入手してください。
もしくは、米国のサポートマトリックス[英語]ページで、対象機種を選択後に、`Drivers`セクションで利用されるディストリビューションを選択し、対象となるソフトウェアがサポートされているかを必ず確認してからファイルを入手してください。
Open Source & Linux
2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。