Linux技術情報
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2017.04.0 対応環境とインストール方法について
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2017.04.0 対応環境とインストール方法について
- 2017.04.0 Production版 for Gen9, Gen10
- hotfix_2
本ページでは、管理ツールに関する技術情報について記述いたします。製品情報については、`SPP & SUM製品` ページをご覧ください。
本ソフトウェアとドキュメントの入手について
本ソフトウェア向けドキュメント(Release Notes, Contents, Server Support Guide, Component Release Notes)は、`SPP説明 & 入手` ページ先の [ドキュメント] タブから入手してください。
また、`HPESC Support Portal` からも入手可能です。具体的には、検索ボックスに 「SPP」、上部タブで「ドキュメント」、left-menuで 「リリースノート」、「日本語」と「英語」を選択して最新のものを入手してください。
本ページ内のこれより以降の情報はこれらのリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。
SPPのダウンロード時にカスタム化してからダウンロードする事が可能です。カスタムダウンロードを行うにはこちらから。
本ソフトウェアの対象機種と、対象ディストリビューションについて
本ソフトウェアは ProLiantファミリーに対応しています。但し、ProLiantファミリーの全機種・全世代でサポートしている訳ではありません。また、同梱されるコンポーネントの全てが各 ProLiantでサポート提供されている訳でもありません。詳細な対応情報については前述の HPESC Support Portalのドキュメントをご覧ください。
本ページ内のこれより以降の情報は、前述のリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。
旧版となった SPP/サプリメンタルのディストリビューション対応状況、UpdateX/SPx対応状況の一覧については、旧版の技術文書ページの対応表をご覧ください。
SPPの提供形態の変更について
従来形式での SPPは本バージョンが最後となります。次バージョンから SPPは下記の変更を行います。詳細はこちらをご覧ください。
- 複数世代向けのコンポーネントを全て含んだ現行の SPPを現行世代向け(Production版)と非現行世代向け(Post-production版)の 2種類に分けてリリースします。
- Production版はファームウェア・ドライバ等が全て提供されます。Post-production版はファームウェア・ドライバ等が提供されます。
- サーバが Productionから Post-productionへ遷移する場合、ファームウェア・ドライバのバージョンはフリーズされ、以降は hot-fix向けとして提供が行われます。
本バージョンでの主な変更点について - SUM等
- Smart Update Manager(hpsum)はv7.6.0です。
- 詳細な変更点は前述の HPESC Support Portalの `ドキュメント`、`ホットフィックス&アドバイザリ`をご覧ください。
本バージョンでの主な変更点と注意点について - RPMパッケージ
[2017.04.0+] hponcfg v5.4.0(x86_64)がリリースされました。
[2017.04.0+] SDR上に hotfix_2として、iLO4 v2.54, HDD用ファームウェアがリリースされました。
[2017.04.0] ssacliの x86_64/64bit版 v2.65-7.0は isoには同梱されていません。SSACLI技術情報から入手してください。
[2017.04.0] Red Hat Enterprise Linux 6.9, 7.3、SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2に対応しました。但し、NICドライバはこれらに対しては次版でリリースする予定です。
[!] 詳細な変更点は前述の SPP専用ページ内の `ドキュメント`と、`ホットフィックス&アドバイザリ`をご覧ください。
本バージョンでの主な変更点について - DUDドライバ, SPPメディア部分自体
- 同梱されている DUDの内、hpdsa, hpsa, hpvsaのバージョンがあがっています。詳細は後述の `同梱されている DUDについて`をご覧ください。
[!] 詳細な変更点は前述の SPP専用ページ内の `ドキュメント`と、`ホットフィックス&アドバイザリ`をご覧ください。
追加用サプリメンタル(差分)等の統合について
以前のフル(Complete)版バージョンのイニシャルリリースである SPP 2016.10.0と本バージョンがリリースされた期間内にリリースされた SPPの MSB版、もしくは Supplement版は下記となります。本 SPPはこれらが統合されたフル版の SPPとなります。
- SPPサプリメント 2016.10.0 for Red Hat Enterprise Linux 7.3
- SPPサプリメント 2016.10.0 for SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2
リリースサイクルとサポート期日について
本ソフトウェアのサポート期間は 1年もしくは、1年を超えた後の SPPがリリースされる迄の期間となります。本 SPPのフル版がリリースされた後に MSB版や Supplement版がリリースされ、それらを適用した場合には、それらのリリースから 1年間がサポート期間となります。
本 SPPのサポート終了は、2018年 3月 30日となります。
バンドルサポート対象ディストリビューション
本 SPPがバンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてサポートを行うのは、最新のマイナーバージョンと、1ヶ前のマイナーバージョンの 2バージョン分です。具体的には下記のディストリビューションです。
Red Hat Enterprise Linux 6.7
Red Hat Enterprise Linux 6.8
Red Hat Enterprise Linux 6.9
Red Hat Enterprise Linux 7.1
Red Hat Enterprise Linux 7.2
Red Hat Enterprise Linux 7.3
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP3
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP4
SUSE Linux Enterprise Server 12
SUSE Linux Enterprise Server 12/SP1
SUSE Linux Enterprise Server 12/SP2
上記よりも古いディストリビューションに対するモジュールが用意されているものもありますが、バンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてのサポートは行っておらず単体テストでの動作確認のみのディストリビューションとなります。
同梱されている DUDについて
本ソフトウェアの 2017.04.0 フル(Complete)版の `DUD`ディレクトリ配下には下記の DUDパッケージが同梱されています。
cciss-4.6.28-12.rhel6.i686.dd.gz
cciss-4.6.28-12.rhel6.x86_64.dd.gz
cpq_cciss-4.6.28-12.sles11.i586.dd.gz
cpq_cciss-4.6.28-12.sles11.x86_64.dd.gz
・
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u1.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u2.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u3.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u4.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u5.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u6.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u6.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp1.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp2.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp3.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp3.x86_64.dd.gz
・
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u6.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u7.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u8.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-117.rhel6u9.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.rhel7u1.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.rhel7u2.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.rhel7u3.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles11sp3.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles11sp4.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles12sp0.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles12sp1.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.10-115.sles12sp2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u5.i686.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u6.i686.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u6.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u7.i686.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u7.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u8.i686.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u8.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u9.i686.dd.gz
hpsa-3.4.18-108.rhel6u9.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.rhel7u1.x86_64.dd.gz
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hpsa-3.4.18-105.rhel7u3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp1.i586.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp2.i586.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp3.i586.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp4.i586.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles11sp4.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles12sp0.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles12sp1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.18-105.sles12sp2.x86_64.dd.gz
・
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u1.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u2.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u3.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u4.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u5.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u6.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u6.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u7.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u7.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u8.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u8.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u9.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.16-111.rhel6u9.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.rhel7u1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.rhel7u2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.rhel7u3.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.14-110.sles11sp1.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.14-110.sles11sp2.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.14-110.sles11sp3.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.14-110.sles11sp4.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.16-100.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-100.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-100.sles11sp3.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-100.sles11sp4.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.sles12sp0.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.sles12sp1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.16-102.sles12sp2.x86_64.dd.gz
同梱されている RPMとファームウェアについて
本ソフトウェアに同梱されている RPMとファームウェアの内容は、トップディレクトリにあるcontents.htmlフル(2017.04.0 Complete)版に記載されています。本ファイルには適用の推奨度合い(Optical/Recommended/Critical)の記載があります。更に詳細な内容は前述の HPESC Support Portalを参照してください。
SPPメディアからシステムを起動してのファームウェアアップデートについて
Service Pack for ProLaitnの ISOイメージや DVDメディアからシステムを起動し、Interactive/Automatic Firmware Updateモードを選択する事で、ファームウェアの更新、Smart Storage Administrator(SSA)によるストレージの構成・管理・診断、Insight Diagnosticsによるシステム診断等が可能です。詳細は前述の HPESC Support Portalをご覧ください。
但し、Service Pack for ProLiantの ISOイメージや DVDメディアを iLO3/4の仮想メディアとしてマウントしシステムを起動した状態で、ファームウェアをアップデートする場合、サポートされるのは Automatic Firmware Updateモードのみで、Interactive Firmware Updateモードでのファームウェアの更新はサポートされません(タイムアウトやスクリプトエラー等が発生します)。
Automatic Firmware Updateモードを利用してファームウェアをアップデートする場合、仮想コンソールのセッションが切断される場合があります。この場合、数十秒後に再度接続し直してください。この場合でも仮想メディアは接続が続行されアップデート作業は継続されます。
SUMの起動方法
ISOイメージ上のトップディレクトリには launch_hpsum.shが用意されていますので、このスクリプトから ISO内の hpsumが起動できます。
ISOイメージの一部をコピーしている場合や、zip版の hpsumを組み込んでいる等の場合には、SPPコンポーネント(********.rpmや ********.scexe等)が格納されているディレクトリへ移動し、#./hpsumとする事で GUIモードで SUMが起動します。CUIモードで利用する場合には #hpsum -hで CUIの Consoleモードのヘルプが表示されます。#hpsum -s -hで CUIの Silent(Legacy)モードのヘルプが表示されます。この場合 `./`を付与しないで起動した場合には、RPM版の hpsumが(導入されている場合) /sbin/hpsumより起動します。
適用する SPPコンポーネント容量の 2倍が /tmpに必要となります。1GB以上の空きを用意しておいてください。
SPPに新版パッケージを追加する方法について
SPPが内包するよりも新しいコンポーネント(*.rpm, *.scexe)がリリースされた場合、それらの追加コンポーネント用に単独のディレクトリを作成してパッケージを配置し、ベースラインメニューで `Additional Packages`としてインベントリを行ってから適用します。詳細は既存のベースラインに最新パッケージを追加していいのか?をご覧ください。
1ヶのディレクトリに複数の SPPを配置すると .xmlファイルのコンフリクトにより hpsumが誤動作する原因となります。
詳細は SPP製品ページをご覧ください。
GUI/CUIでのデプロイの方法について - ローカル・リモート
SUMの利用例については、前述の `SPP & SUM製品` ページを参考にしてください。
各種ログについて
SUMは /var/hp/log配下に各種ログを作成します。リモートターゲットへのデプロイを行った場合も同様にこのディレクトリにサーバー毎のログが記録されます。
SUMインストーラの随所でレポートの作成を行う事が可能です。インストール中、もしくはインストール後に再度 SUMを起動して html, xml形式でのレポート入手も可能です。
PXE経由でのデプロイ方法について
SPPのフル(Complete)版 ISOイメージを PXE経由でデプロイする方法については、Release Notesの `Using a PXE Server to Deploy Components from the full SPP ISO over a network`をご覧ください。Releae Notesは前述の HPESC Support Portal から入手してください。
rpmパッケージ毎の同梱一覧 - ファームウェア以外
全ての kernel flavor、全ての kernelバージョン、全てのコンポーネントの組合せに応じた RPMパッケージが提供されている訳ではありません。詳細はこちらの RPM一覧(2017.04.0フル版)をご覧ください。
差分ファイル
本バージョンの SPPよりも新しい差分ファイルの入手は、下記の個別ページから入手してください。
hotfix_2 Emulex FC HBA, HDD用ファームウェアです
もしくは、米国のサポートマトリックス[英語]ページで、対象機種を選択後に、`Drivers`セクションで利用されるディストリビューションを選択し、対象となるソフトウェアがサポートされているかを必ず確認してからファイルを入手してください。
Open Source & Linux
product
support
サイト情報
2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。