Linux技術情報
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2014.09.0 対応環境とインストール方法について

Service Pack for ProLiant(SPP) - 2014.09.0 対応環境とインストール方法について

- 2014.09.0 Production版 for G6, G7, Gen8共通版
- Supplement for RHEL6.6
- Supplement for SLES12
- 2014.10 Maintenance Supplement Bundle(MSB)

 本ページでは、管理ツールに関する技術情報について記述いたします。製品情報については、`SPP & SUM製品` ページをご覧ください。

SPP & SUM製品

本ソフトウェアとドキュメントの入手について

 本ソフトウェア向けドキュメント(Release Notes, Contents, Server Support Guide, Component Release Notes)は、`SPP説明 & 入手` ページ先の [ドキュメント] タブから入手してください。
 また、`HPESC Support Portal` からも入手可能です。具体的には、検索ボックスに 「SPP」、上部タブで「ドキュメント」、left-menuで 「リリースノート」、「日本語」と「英語」を選択して最新のものを入手してください。

 本ページ内のこれより以降の情報はこれらのリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。

SPP説明 & 入手
HPESC Support Portal

本ソフトウェアの対象機種と、対象ディストリビューションについて

 本ソフトウェアは ProLiantファミリーに対応しています。但し、ProLiantファミリーの全機種でサポートしている訳ではありません。詳細な対応情報については、米国のサポートマトリックス[英語]ページで、対象機種を選択後に、`Drivers`セクションで利用されるディストリビューションを選択し、対象となるソフトウェアがサポートされているかを必ず確認してください。

 本ページ内のこれより以降の情報は、前述のリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。

 旧版となった SPP/サプリメンタルのディストリビューション対応状況、UpdateX/SPx対応状況の一覧については、旧版の技術文書ページの対応表をご覧ください。

サポートマトリックス
SPPの技術文書
SUMの技術文書

本バージョンでの主な変更点について - SUM等

[2014.09.0/SLES12]  本 SPPには Smart Update Manager(hpsum)は同梱されていません。

[2014.09.0/RHEL6.6]  本 SPPには Smart Update Manager(hpsum)は同梱されていません。

[2014.10.0 MSB]  本 SPPには Smart Update Manager(hpsum)は同梱されていません。

[2014.09.0]  Smart Update Manager(hpsum)が v7.1.0にアップデートされました。詳細は Smart Update Managerの、技術情報ページをご覧ください。

本バージョンでの主な変更点について - RPMパッケージ、SCEXEファームウェア

 

[SPP2014.10.0+]  hpsmh v7.4.1-5/-6が追加リリースされました。詳細はIMA/SMH技術情報をご覧ください。*

[2014.09.0/SLES12]  hpsa、hpvsa、hp-ams、Brocade用 Enablement Kitが 2014.09.0より新しいバージョンになっています。

[2014.09.0/SLES12]  ファームウェアは同梱されていません。

[2014.09.0/RHEL6.6]  ファームウェアは同梱されていません。

[2014.09.0/RHEL6.6]  全てのドライバのバージョンが 2014.09.0に比べてあがっています。

[2014.09.0/RHEL6.6]  管理ツールは Brocade用 FC Enablement Kit以外全てのバージョンが 2014.09.0と同じです。Emulex用と Brocade用 FC Enablement Kitは x86_64版のみ同梱されています。

[2014.10.0 MSB]  RPMは RHEL7.0用 lpfcドライバのみ同梱されています(RHEL7用の初期リリースです)。SCEXEファームウェアは多数のものがアップデートされています。

[2014.09.0]  殆どの RPMパッケージと SCEXEファームウェアがアップデートされています。

[2014.09.0]  hpdsaドライバ(Dynamic SmartArray B140i)が新規追加されています。

[2014.09.0]  Fibre HBA, CNA HBA用 APIライブラリ HP-CNA-FC-hpqlgc-Enablement-Kitが新規追加されました。

[2014.09.0]  SLES用 bfaドライバが外されています。

[2014.09.0]  mellanox用ドライバのパッケージ名が変更されています(RHEL用は kmod-mellanox-enが kmod-mlnx-enに、SLES用は mellanox-mlnx-enから mlnx-enに)。また、x86版ドライバが外されています。

本バージョンでの主な変更点について - DUDドライバ, SPPメディア部分自体

[2014.09.0/SLES12]  DUDが同梱されています。

[2014.09.9/RHEL6.6]  DUDが同梱されています。全てのドライバのバージョンが 2014.09.0に比べてあがっています。

[2014.10.0 MSB]  本 SPPには DUDは同梱されていません。

[2014.09.0]  hpdsaドライバが新規追加されています。

[2014.09.0]  ISOのトップディレクトリに launch_hpsum.shが追加されました(ISO:/hp/swpackages/hpsumをキックするだけのもの)。

追加用サプリメンタル(差分)等の統合について

 

 以前のフル(Complete)版バージョンのイニシャルリリースである SPP 2014.06.0と本バージョンがリリースされた期間内には下記がリリースされており、本 2014.09.0はこれらを包括、もしくはより新しいパッケージを包括したものとなっています。

  • サプリメント - Red Hat Enterprise Linux 7.0対応版 2014.09.0

リリースサイクルとサポート期日について

 

 本ソフトウェアのサポート期間は約 1年となります。フル版がリリースされた後に MSB版や Supplement版がリリースされた場合は、それらのリリースから 1年間がサポート期間となります。

バンドルサポート対象ディストリビューション

 

 本 SPPがバンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてサポートを行うのは、最新のマイナーバージョンと、1ヶ前のマイナーバージョンの 2バージョン分です。具体的には下記のディストリビューションです。

Red Hat Enterprise Linux 6.4
Red Hat Enterprise Linux 6.5
Red Hat Enterprise Linux 6.6 - Supplementにて
Red Hat Enterprise Linux 7.0
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP2
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP3
SUSE Linux Enterprise Server 12

 上記よりも古いディストリビューションに対するモジュールが用意されているものもありますが、バンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてのサポートは行っておらず単体テストでの動作確認のみのディストリビューションとなります。

同梱されている DUDについて

 

 本ソフトウェアの 2014.09.0 フル(Complete)版の `DUD`ディレクトリ配下には下記の DUDパッケージが同梱されています。

cciss-4.6.28-12.rhel6.i686.dd.gz
cciss-4.6.28-12.rhel6.i686.dd.gz.txt
cciss-4.6.28-12.rhel6.x86_64.dd.gz
cciss-4.6.28-12.rhel6.x86_64.dd.gz.txt

hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u1.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u2.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u3.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u4.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u5.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp1.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp2.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp3.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp3.x86_64.dd.gz

hpdsa-1.2.0-190.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.0-190.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.0-190.sles11sp3.x86_64.dd.gz

hpsa-3.4.6-165.rhel6u1.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u2.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u3.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u4.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u5.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.sles11sp1.i586.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.sles11sp2.i586.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.sles11sp3.i586.dd.gz
hpsa-3.4.6-165.sles11sp3.x86_64.dd.gz

hpvsa-1.2.10-120.rhel6u1.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u2.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u3.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u4.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u5.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.sles11sp1.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.sles11sp2.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.sles11sp3.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.sles11sp3.x86_64.dd.gz

 本ソフトウェアの 2014.09.0 Supplement for RHEL6.6版には、下記の DUDパッケージが同梱されています。

hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u1.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u2.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u3.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u4.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u5.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u6.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-18.rhel6u6.x86_64.dd.gz

hpdsa-1.2.0-191.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpdsa-1.2.0-191.rhel6u6.x86_64.dd.gz

hpsa-3.4.6-171.rhel6u1.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u2.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u3.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u4.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u5.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u6.i686.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.rhel6u6.x86_64.dd.gz

hpvsa-1.2.12-110.rhel6u1.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u2.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u3.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u4.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u5.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u6.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.rhel6u6.x86_64.dd.gz

 本ソフトウェアの 2014.09.0 Supplement for SLES12版には、下記の DUDパッケージが同梱されています。

hpdsa-1.2.0-191.sles12sp0.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.6-171.sles12sp0.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.12-110.sles12sp0.x86_64.dd.gz

同梱されている RPMとファームウェアについて

 

  本ソフトウェアに同梱されている RPMとファームウェアの内容は、トップディレクトリにあるcontents.htmlフル(2014.09.0 Complete)版に記載されています。2014.10.0 MSB版、2014.09.0 Supplement/RHEL6.6版、2014.09.0 Supplement/SLES12版、には contents.htmlファイルは提供されていませんので、前述の Service Pack for ProLiant専用ページから PDFで確認してください。本ファイルには適用の推奨度合い(Optical/Recommended/Critical)の記載があります。更に詳細な内容は前述の HPESC Support Portal を参照してください。

SUM上の仮想 DVDドライブ等から起動する場合について

 

 iLO3/4等の仮想 DVDドライブ等から SUMを起動するとパッケージのスキャンに時間が掛かります。これは複数の OS向けパッケージが同一ディレクトリに配置されている事に起因します。特にフル(Complete)版 SPPの場合には 30~45分程度掛かる場合があります。

SUMの起動方法

 

 SPPに同梱されている SUMを起動する場合には、SPPコンポーネント(********.rpmや ********.scexe)が格納されているディレクトリ(ISO:/hp/swpackages/)へ移動し、#./hpsumとする事で GUIモードで SUMが起動します。CUIモードで利用する場合には #hpsum -hで CUIの Consoleモードのヘルプが表示されます。#hpsum -s -hで CUIの Silent(Legacy)モードのヘルプが表示されます。

 適用するパッケージ容量の 2倍が /tmpに必要となります。概ね 1GB程度の空きが必要となります。

 SUMの提供形態によって別の起動方法も存在します。詳細は Smart Update Managerの技術情報ページをご覧ください。

SPPに新版パッケージを追加する方法について

 

 SPPが内包するよりも新しいコンポーネント(*.rpm, *.scexe)がリリースされた場合、それらコンポーネント用に単独のディレクトリを作成して配置してください。hpsumは bp00******.xmlに基づいてのインベントリを行うための正常な動作となります。

 1ヶのディレクトリに複数の SPPを配置すると .xmlファイルのコンフリクトにより hpsumが誤動作する原因となります。

GUI/CUIでのデプロイの方法について - ローカル・リモート

 SUMの利用例については、前述の `SPP & SUM製品` ページを参考にしてください。

SPP & SUM製品

各種ログについて

 

 SUMは /var/hp/log配下に各種ログを作成します。リモートターゲットへのデプロイを行った場合も同様にこのディレクトリにサーバー毎のログが記録されます。

DL360p Gen8+RHEL6.5/x86_64 -  hpsum_log.txt hpsum_detail_log.txt

 SUMインストーラの随所でレポートの作成を行う事が可能です。インストール中、もしくはインストール後に再度 SUMを起動して html, xml形式でのレポート入手も可能です。

PXE経由でのデプロイ方法について

 SPPのフル(Complete)版 ISOイメージを PXE経由でデプロイする方法については、Release Notesの `Using a PXE Server to Deploy Components from the full SPP ISO over a network`をご覧ください。Releae Notesは前述の HPESC Support Portal から入手してください。

rpmパッケージ毎の同梱一覧 

 全ての kernel flavor、全ての kernelバージョン、全てのコンポーネントの組合せに応じた RPMパッケージが提供されている訳ではありません。詳細はこちらの RPM一覧(2014.09.0フル版)RPM一覧(2014.10.0 MSB版)RPM一覧(2014.09.0/RHEL6.6)をご覧ください。

差分ファイル

 本バージョンの SPPよりも新しい差分ファイルの入手は、下記の個別ページから入手してください。

  • hpsmh v7.4.1-5/-6が追加リリースされました*

 もしくは、米国のサポートマトリックス[英語]ページで、対象機種を選択後に、`Drivers`セクションで利用されるディストリビューションを選択し、対象となるソフトウェアがサポートされているかを必ず確認してからファイルを入手してください。

履歴:以前の記述を取り消しまたは修正いたしました。

Open Source & Linux

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2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。