Linux技術情報
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2014.06.0 対応環境とインストール方法について
Service Pack for ProLiant(SPP) - 2014.06.0 対応環境とインストール方法について
- 2014.06.0 Production版 for G4, G5, G6, G7, Gen8/v2(Intel)
- 2014.06.0 Production版 for G1, G2(AMD)
本ページでは、管理ツールに関する技術情報について記述いたします。製品情報については、`SPP & SUM製品` ページをご覧ください。
本ソフトウェアとドキュメントの入手について
本ソフトウェア向けドキュメント(Release Notes, Contents, Server Support Guide, Component Release Notes)は、`SPP説明 & 入手` ページ先の [ドキュメント] タブから入手してください。
また、`HPESC Support Portal` からも入手可能です。具体的には、検索ボックスに 「SPP」、上部タブで「ドキュメント」、left-menuで 「リリースノート」、「日本語」と「英語」を選択して最新のものを入手してください。
本ページ内のこれより以降の情報はこれらのリンク先にある情報の内 Linuxに関連した情報を補足したものとなります。詳細は前述のサイトをご覧ください。
本ソフトウェアの対象機種と、対象ディストリビューションについて
本ソフトウェアは ProLiantファミリーに対応しています。但し、ProLiantファミリーの全機種でサポートしている訳ではありません。詳細な対応情報については、米国のサポートマトリックス[英語]ページで、対象機種を選択後に、`Drivers`セクションで利用されるディストリビューションを選択し、対象となるソフトウェアがサポートされているかを必ず確認してください。
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旧版となった SPP/サプリメンタルのディストリビューション対応状況、UpdateX/SPx対応状況の一覧については、旧版の技術文書ページの対応表をご覧ください。
本バージョンでの主な変更点について - RPMパッケージ、SCEXEファームウェア
[2014.06.0+RHEL7] 本 RHEL7用サプリメントは RHEL7用として初の SPPとなり、RPMパッケージもイニシャルリリースとなります。
[2014.06.0+RHEL7] RHEL7用サプリメントは他のディストリビューション用コンポーネントはバージョンが大きく異なるものです(SPP 2014.09.0の先出し版です)。
[2014.06.0+RHEL7] RHEL7用サプリメントにはファームウェアは同梱されていません。
[2014.06.0] hp-cnu(Converged Network Utility)が新規追加されました。
[2014.06.0] hpsmhのバージョンがあがりました。
[2014.06.0] qla2xxxドライバのバージョンがあがりました。RHEL5.8用の同梱が外されました。RHEL6.3用の代わりに RHEL6.5用が同梱されました。
[2014.06.0] netxtreme2のバージョンがあがりました。
[2014.06.0] hpvsaのバージョンがあがりました。
[2014.06.0] mpt2sasのバージョンがあがりました。RHEL6.0用と RHEL6.5用が同梱されました。
[2014.06.0] Emulex用 Fibre Channel Enablement Kitのバージョンがあがりました。
本バージョンでの主な変更点について - DUDドライバ, SPPメディア部分自体
[2014.06.0+RHEL7] 本 RHEL7用サプリメントは RHEL7用として初の SPPとなり、DUDドライバもイニシャルリリースとなります。
[2014.06.0] SPP2014.02.0と同じものです。つまり、hpvsaは SPP2014.02.0-MSB版に同梱されていたものよりもバージョンが古く、mpt2sasも同梱されていません。
追加用サプリメンタル(差分)等の統合について
以前のフル版バージョンのイニシャルリリースである SPP 2014.02.0と本バージョンがリリースされた期間内には下記がリリースされており、本 2014.06.0はこれらを包括、もしくはより新しいパッケージを包括したものとなっています。
- サプリメント - Red Hat Enterprise Linux 6.5対応版 2014.06.0(C)
- MSB - 2014.02.0用 MSB
- フル(改) - 2014.02.0(B)
- サプリメント - Red Hat Enterprise Linux 5.10対応版 2014.06.0(C)
リリースサイクルとサポート期日について
バージョン番号はリリース日を意味しています。2014.06.0は 2014年 6月版の 0番目のリリース ID製品です。サポート期間は約 1年となります。2014.06.0を適用したシステムに対しては、2015年 6月版としてリリース予定の SPPがリリースされる迄がサポート対象となります(当該バージョンで回避できないクリティカルな問題があった場合、必須となるアップデートパッケージの適用が必要となる場合があります)。
バンドルサポート対象ディストリビューション
本 SPPがバンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてサポートを行うのは、最新のマイナーバージョンと、1ヶ前のマイナーバージョンの 2バージョン分です。具体的には下記のディストリビューションです。
Red Hat Enterprise Linux 5.9
Red Hat Enterprise Linux 5.10
Red Hat Enterprise Linux 6.4
Red Hat Enterprise Linux 6.5
Red Hat Enterprise Linux 7.0
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP2
SUSE Linux Enterprise Server 11/SP3
上記よりも古いディストリビューションに対するモジュールが用意されているものもありますが、バンドル(対象機種、対象ファームウェア、対象パッケージでの統合組合せテスト)としてのサポートは行っておらず単体テストでの動作確認のみのディストリビューションとなります。
同梱されている DUDについて
本ソフトウェアの Complete版の `DUD`ディレクトリ配下には下記の DUDパッケージが同梱されています。
cciss-3.6.28-24.rhel5u10.i686.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u10.x86_64.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u7.i686.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u7.x86_64.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u8.i686.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u8.x86_64.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u9.i686.dd.gz
cciss-3.6.28-24.rhel5u9.x86_64.dd.gz
・
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u10.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u10.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u7.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u7.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u8.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u8.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u9.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-16.rhel5u9.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u1.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u2.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u3.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u4.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u5.i686.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp1.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp2.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp3.i586.dd.gz
hpahcisr-1.2.6-17.sles11sp3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u1.i686.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u2.i686.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u3.i686.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u4.i686.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u5.i686.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.sles11sp1.i586.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.sles11sp2.i586.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.sles11sp3.i586.dd.gz
hpsa-3.4.4-125.sles11sp3.x86_64.dd.gz
・
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u10.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u10.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u7.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u7.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u8.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u8.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u9.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel5u9.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u1.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u2.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u3.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u3.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u4.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u4.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u5.i686.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.rhel6u5.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.sles11sp1.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.sles11sp1.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.sles11sp2.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.sles11sp2.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.sles11sp3.i586.dd.gz
hpvsa-1.2.8-140.sles11sp3.x86_64.dd.gz
Red Hat Enterprise Linux 7.0用 Supplemental(差分)には、下記の DUDパッケージが同梱されています。
hpsa-3.4.4-126.rhel7u0.x86_64.dd.gz
hpvsa-1.2.10-120.rhel7u0.x86_64.dd.gz
同梱されている RPMとファームウェアについて
本ソフトウェアに同梱されている RPMとファームウェアの内容は、トップディレクトリにあるcontents.htmlコンプリート(2014.06.0フル)版に記載されています。本ファイルには適用の推奨度合い(Optical/Recommended/Critical)の記載があります。更に詳細な内容は前述の HPESC Support Portalを参照してください。
SUM上の仮想 DVDドライブ等から起動する場合について
iLO3/4等の仮想 DVDドライブ等から SUMを起動するとパッケージのスキャンに時間が掛かります。これは複数の OS向けパッケージが同一ディレクトリに配置されている事に起因します。特に コンプリート(フル)版 SPPの場合には 30~45分程度掛かる場合があります。
SPPの入手形態による SUMの起動方法の違いについて
SUMを起動する方法は、SPPの入手方法により、下記の方法があります。
- RPM形式の SUMをインストールした場合、#hpsumとして起動します。この場合 /sbin/hpsum経由で /opt/hp/hpsum/bin/hpsumが起動します。SDRで提供されている RPM版 SUMが SPPに添付されているバージョンよりも古い場合、SPPを展開してあるディレクトリに移動し、#./hpsumとして起動してください。
- DVDもしくは USB-key上から直接起動する場合、/hp/swpackages/配下にディレクトリを移動してから、#./hpsumとして起動します。
- HDD上から起動する場合、予め #chmod -R 700 *として適切な権限が付与されている事を確認します。コピー先のディレクトリに移動してから #./hpsumとして起動します。この場合、コピー先のパスには 2byteコードを含む場所(例: `/root/デスクトップ`等)からは正常起動しませんので注意してください。
- SPPを tar.gz(サプリメンタル形態でのみ提供)形式で入手して利用する場合は、tar.gzを HDD上に展開し、中に格納されている `./hpsum`を実行する事で SUMが起動します。 tar.gzを展開する場合、予めディレクトリを掘ってそこに展開する事をお勧めします。
- SDRの `WEBブラウザからの利用方法`経由で SPPを入手した場合、既にファイルが展開されていますので、`./hpsum`を実行するだけで SUMが起動します。*
SPPに新版パッケージを追加する方法について
SPPが内包するよりも新しいコンポーネント(*.rpm, *.scexe)がリリースされた場合、それらコンポーネント用に単独のディレクトリを作成して配置してください。hpsumは bp00******.xmlに基づいてのインベントリを行うための正常な動作となります。
1ヶのディレクトリに複数の SPPを配置すると .xmlファイルのコンフリクトにより hpsumが誤動作する原因となります。
GUI/CUIでのデプロイの方法について - ローカル・リモート
SUMの利用例については、前述の `SPP & SUM製品` ページを参考にしてください。
各種ログについて
SUMは /var/hp/log配下に各種ログを作成します。リモートターゲットへのデプロイを行った場合も同様にこのディレクトリにサーバー毎のログが記録されます。
DL360p Gen8+RHEL6.5/x86_64 - hpsum_log.txt hpsum_detail_log.txt
SUMインストーラの随所でレポートの作成を行う事が可能です。インストール中、もしくはインストール後に再度 SUMを起動して html, xml形式でのレポート入手も可能です。
PXE経由でのデプロイ方法について
SPPのフル(Complete)版 ISOイメージを PXE経由でデプロイする方法については、Release Notesの `Using a PXE Server to Deploy Components from the full SPP ISO over a network`をご覧ください。Releae Notesは前述の HPESC Support Portal から入手してください。
rpmパッケージ毎の同梱一覧
全ての kernel flavor、全ての kernelバージョン、全てのコンポーネントの組合せに応じた RPMパッケージが提供されている訳ではありません。詳細はこちらの RPM一覧(2014.06.0フル版)、RPM一覧(RHEL7用サプリメント)をご覧ください。
差分ファイル
本バージョンの SPPよりも新しい差分ファイルの入手は、下記の個別ページから入手してください。
- hponcfg v4.3.1-0が追加リリースされています*
もしくは、米国のサポートマトリックス[英語]ページで、対象機種を選択後に、`Drivers`セクションで利用されるディストリビューションを選択し、対象となるソフトウェアがサポートされているかを必ず確認してからファイルを入手してください。
履歴:以前の記述を取り消しまたは修正いたしました。
Open Source & Linux
product
support
サイト情報
2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。