Linux技術情報

Service Pack for ProLiant - Custom ISO作成方法(Online)

revised 10-JUL-2023

- ProLiant Gen10, Gen11対応版

本書について


 本書では Service Pack for ProLiant(SPP)を ProLiantに適用するための前手段として、ISOのファイルサイズを縮小した Custom ISOをダウンロードサイト上で作成する方法について説明します。また、後からリリースされる Patch Bundleを同時に組み込む方法も説明します。

 Smart Update Manager(SUM)を利用して、Custom ISOを作成する方法については本書では対象としておりません。

 書き込み予定のメディアより ISOの容量が大きい場合には本書の作業は必須となります。具体的には、DVD-RWの dual-layer(2層)メディア等よりも容量が大きい場合です。USB接続の Blu-rayドライブを利用し、SPPからシステムを起動する場合で Blu-rayメディアの容量に書き込む事ができる容量の場合には、本書の作業は必須ではありません。

 iLO5, iLO6の仮想メディアを利用し、SPPからシステムを起動する場合には、仮想メディアに容量制限がないため本書の作業は必須ではありません。

 USB-keyツールを利用して Full版 ISOを書き込んだ USB-key(32GB迄)から起動する場合には本書の作業は必須ではありません。

 SPP ISOを PXE起動する場合には本書の作業は必須ではありません。

 書き込み予定のメディアより ISOの容量が小さい場合でも、Patch Bundleを組み込んだり、不要なコンポーネントを削除して SPPの適用速度を向上したい場合には本書の作業は有効です。

Custom ISOの作成例


 本書では下記構成となる Custom ISOを作成します。なお、以降の手順は 2023年 7月上旬時点でのものとなります。

  ・ProLiant Gen11用 SPP 2023.04.00.00を基本とする
  ・その後にリリースされた Patch Bundleを追加する
  ・サーバは ProLiat DL360, DL380 Gen11のみを対象とする
  ・OSは Linuxのみを対象とする
  ・利用する予定のない管理ツールを排除する
  ・利用する予定のないドライバを排除する
  ・利用する予定のないファームウェアを排除する

 上記の対象と異なる Custom ISOを作成する場合には、以降の手順を適時読み替えてください。

Custom ISOの作成手順

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 SPPを入手するために、SPPポータルサイトにアクセスします。

 ページ右下の 「SPPカスタムダウンロードの作成 (英語)」をクリックします。


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 Authentication Required ページが表示されます。ページ内の `HPE Passport/OKTA-IAM Sign-in` をクリックして Identity Access Management(IAM)でのログインを行ってください。アカウントをお持ちでない場合には作成する必要があります。詳細はこちらを参照してください。

 レフトメニューで希望する SPPのバージョンを選択します。ここでは ProLiant Gen11用の 2023.04.00.00 を選択します。2023年 7月時点で、Patch Bundleが 2ヶリリースされています。


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 画面下部の [ + ](Create Bundle)をクリックします。Step 1ページが表示されます。

 Select base package では下記を全て選択します。
 [レ] Gen11 Service Pack for ProLiant 2023.04.00.00
 [レ] Patch Bundle 2 Supplement 2023.04.00.02
 [レ] Patch Bundle 1 Supplement 2023.04.00.01

 Bundle Name を入力します。ここでは 「SPP Linux for DL360/380 Gen11」等と任意入力します。

 Versionの Majorには「2023040000」 Minorには「0102」等と任意入力します。

 Descriptionには「SPP Linux for DL360/380 Gen11 2023.04.00.00, .01 and .02 by LCC」等と任意入力します。

 Bundle Formatは `Bootable ISO(SUM included)` を選択します。

 `Email me when this bundle is created` がチェックされており IAMアカウントに紐づいた電子メールアカウントに Custom ISO作成時にビルド完了時に通知が行われます。通知の必要がなければチェックを外します。

  [Next Select Filters] をクリックします。Step 2ページが表示されます。


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 Criticalityでは Critical, Optional, Recommended の全てをチェックします。

 Architecturesでは `x64` のみをチェックします。

 Operating Systemsでは `RHEL8`, `RHEL9`, `SLES15` のみをチェックします。Linuxを一つも選択しないと Offlineでのファームウェアのアップデートがおこなえません(詳細は後述)。

 Server Componentsでは `Include server components` をチェックします。Component Categoriesとして Applications/BIOS/Driver/Firmware/Operating System/Softwareの選択が可能です。Server Modelsでは ProLiant DL Series/ML Series/Other の選択が可能です。本セクションで何も選択しなかった場合には、全てが選択された状態となります。本例では ProLiant DL Series配下の DL360, DL380 Gen11の 2機種のみを選択します。

 Infrastructure Componentsはブレード系用 EFM(Enclosure Firmware Management)であり本書の DL360, 380 Gen11向けには不要ですので `Include infrastructure components` のチェックを外します。本セクションで何も選択しなかった場合には、全てが選択された状態となります。本例では何もチェックしない状態とします。但し、実際にはこれら EFMコンポーネントは後述する Preview Componentsでレポートされます。なお、Server Componentsを選択せずに、Infrastructure Componentsのみを選択すると Preview Componentsでのリスト数はゼロとなります。

 [Build] をクリックします。


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 Preview Componentsがポップアップ表示されます。本例では左上に「177 compontnt(s) found. Total size 769.4 MB」とレポートされています。なお、ここでのサイズは ISOイメージの最終容量サイズではありません。

 [Submit Build] をクリックします。


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 Custom ISOのビルドが開始され、[Create Bundle] 右側でビルド中を示すアニメーションが表示されます。本構成では 11分程度の時間が掛かります。


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 ビルドが完了するとメールが通知されます。


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 ビルド完了後、当該ボタンがクリック可能となります。


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 [View Detail] をクリックする事で、ビルドした内容がレポートされます。[Download] をクリックして Custom ISOイメージをダウンロードしてください。


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 Choose Download Routeがポップアップ表示されますので Public Networkを選択し [Continue] をクリックします。ダウンロードが開始されます。


補足


 SPP Full版 ISOには、SPPの ISOイメージを USBメモリ(USB-key)に書込むツール USB Key Utilityが同梱されています。
  - Windows/64bit用ユーティリテイ - 32GB迄の USBメモリにのみ対応
  - Intelligent Provisioning(IP)の ISOイメージの書込みにも対応(UEFIモードのみ対応)
  - SPPもしくは IPの ISOイメージは Windows上でマウントし利用します

 注) 書込み方法は `Create a bootable USB key from CD/DVD`(default)を選択してください。これは UEFI対応を行った SPP 2014.02.0以降、IP v1.60以降では `Add an additional CD/DVD to bootable USB key option` には対応していないためです。

 DVDドライブは 2層メディアを読めるとは限りません。DVD系書き込み可能メディアの 2層(dual-layer)タイプは、全てのドライブで読める訳ではありません。例えば、DVD-R, DVD+Rは 2層メディアに対応していても、DVD-RWだけ 2層メディアに対応していないドライブがあります。

 Blu-rayドライブは容量に余裕があります。Blu-rayメディアは一番容量の小さいものでも 25GB迄書き込む事が可能ですので、SPPの Full版 ISOの書き込みに最適です。

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 対象 OSで Windowsもしくは VMwareだけを指定する等して Linuxを含んでいない場合、ビルドされた Custom ISOからシステムを起動しての Offlineモードでのファームウェアアップデートは行えません。インベントリ実行結果として No applicable component found がレポートされます。これは Offlineで起動した際の内部 OSが Linuxを利用しており、ファームウェアアップデートに利用するためのコンポーネント形式が RPMパッケージを利用する事によります。Offlineモードでのファームウェアアップデートを行うためには必ず対象 OSに Linuxを選択してください。

 DVD-RW dual-layer(2層)メディアより ISOの容量が大きくなったのは SPP 2020.09.0の Full版 ISO(9.4GB)以降となります。複数の ProLiantの Generationを含んだ ISOメディアが特に容量が大きくなる傾向があります。また、ProLiantの Generationの中で後半になるに従い ISOメディアの容量が大きくなっていきます。2020年以降の ISOメディアの容量は下記となります。

2020.03.0    -  7.1G(P26940:Gen9,Gen10)
2020.03.3    -  7.1G(P26940:Gen9,Gen10)
2020.09.0    -  9.4G(P35935:Gen9,Gen10)
2020.09.1    -  9.4G(P35935:Gen9,Gen10)
2020.03.2    -  7.1G(P26940:Gen9,Gen10)
2020.09.3    -  9.0G(P35936:Gen10)
2021.10.0    -  10.0G(P45316:Gen9)
2021.10.0    -  7.5G(P45316:Gen10)
2021.10.1    -  10.0G(P45316:Gen10)
2021.04.0    -  11.0G(P35938:Gen9,Gen10)
2021.04.1    -  10.0G(P35939:Gen10)
2021.05.1    -  9.6G(P35938:Gen9,Gen10)
Gen9.0       -  7.7G(P52574:Gen9)
Gen9.1       -  6.8G(P52574:Gen9)
2021.05.0    -  9.7G(P35939:Gen10)
2022.03.0    -  11.0G(P52575:Gen10)
2022.03.1    -  9.2G(P52575:Gen10)
2022.09.01.00 -  9.1G(P52581:Gen10)
2022.12.00.00 -  2.8G(P52580:Gen11)
2023.02.00.00 -  3.5G(P52582:Gen11)
2023.04.00.00 -  3.7G(P62618:Gen11)
2023.03.00.00 -  9.9G(P62619:Gen10)

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