Linux技術情報
FAQ:ディストリビューション・パッケージ

Linuxの各ディストリビューション毎に特化した問題に関する質問・回答集です。

ディストリビューション汎用/パッケージ全般

 

Secure Bootがハードウェア側で有効になっているのを確認するには?

 

 ProLiantの POSTで RBSUを起動し、Server Secuity ⇒ Secure Boot Configuraiton ⇒ Secure Boot Enforcement設定が有効になっているか否かで確認が可能です。Linuxが稼動している状況で確認するには、#od -An -t u1 /sys/firmware/efi/vars/SecureBoot-8be4df61-93ca-11d2-aa0d-00e098032b8c/dataを実行し、0, 1で有効、無効を確認するか、#mokutil --sb-stateでの確認が可能です。

26-MAY-2015, revised 07-MAY-2019

Miracle関連


インストール時に解像度が広くできないが?

 

 Miracle 3.0のインストーラはモニタの自動認識を行います。但し、KVMを装着している等の状況によっては自動認識に失敗する場合があります。また、 Miracle 3.0のインストーラではモニタの自動認識が失敗したのかどうかを確認する事ができません。このため、希望した解像度に出来ない場合があります。モニタの自動認識が成功しているかどうかの確認と変更は、インストールが終了してから、KDEスタートメニュー ⇒ システム ⇒ CtrlPanel ⇒ displayで行ってください。


27-AUG-04

 
インストール時に画面に縦縞が表示されるが?

 

 Miracle 3.0のインストール時に一部ダイアログ画面に縦縞が表示(画像)される事がありますが、インストール作業には支障はありません。また、インストール後の Xではこの問題は発生しません。

01-AUG-04

 
DUDを利用して v3.0をインストールすると HPE製 bcm5700 driverがロードされないが?

 

 Miracle Linux社提供の DUD(ml30_drv_20050303.img)を利用して v3.0をインストールした場合、ドライバディスクで提供される driverは /lib/modules/`uname-r`/updates/ に配置され、このディレクトリ下の driverが 優先的にロードされます。HPE製 bcm5700 driverは、/lib/modules/`uname-r`/kernel/drivers/net にインストールさ れるため、結果的に HPE製 bcm5700 driverは無視され、ディストリ提供ドライバディスクの bcm5700 driverがロード されてしまいます。
 この問題は HPE製 bcm5700 driverに限らず、DUD提供の driver名と HPE提供の driver名が同一の場合*には必ず発生しますので、/lib/modules/`uname-r`/updates/下の該当 driverを renameし回避してください。

* MiracleLinux3.0 ドライバディスク(ml30_drv_20041013.img)での e1000 driverも同様の問題が発生します。

26-MAY-05

 
Miracle 4.0起動時に ccissの激しいエラーが記録されるが?

 

 /etc/modprobe.conf内での ccissへの aliasよりも先に cciss_dumpへの aliasが切られている場合にエラーが記録されます。この現象は Miracle 4.0の x86_64版と SmartArray P600の組み合わせで発生する事を確認していますが、x86版や他の SmartArrayとの構成でも発生する可能性が潜在的にあります。この問題はMiracle 4.0の /usr/share/hwdata/pcitableに P600のエントリが登録されていない事を主原因とする複合問題です。
 disk_dumpを利用する場合の回避方法は Miracle社の FAQdiskdumpを取得するにはをご覧ください。こちらの FAQに ccissの設定例が掲載されています。diskdumpを利用しない場合の回避方法は、 /etc/hotplug/blacklistに "cciss_dump"を記述後に /etc/modprobe.confから disk_dumpへの aliasを外し、#mkinitrdを実行し grubへ新しい initrdを引渡す事で回避可能です。

25-JUL-06

 
インストール時に bondingを組めるのか?

 

 Asianux 3.0のインストーラから bondingを構成する事ができる様になっています。他の Anacondaインストーラには未だない機能と思われます。

30-JUN-09

Red Hat関連


EL3のシステム起動時 i8253 count too high! resetting..と表示されるが?

 

 arch/i386/kernel/time.cが i8253(Programmable Interval Timer)をサポートチェックする際に記録される警告メッセージです。i8253互換コントローラからのデータ読み出し時に SMM BIOSの仕様によって、bitの並びが反転し、時間のカウントが正常に行われない可能性がある場合に記録されます。このメッセージは無視してください。一般に kernel 2.4.21に適用された time.c patchを利用している場合に記録されます。


16-JUL-2004

 
RPMの CPUアーキテクチャが二回表示されるが?

 

 パッケージ等を複数回インストールする等した場合、#rpm -q --qf '%{ARCH}' kernel-2.4.20-18.7を実行すると 'i686'と表示されず 'i686i686'となる場合があります。この様な状況になった場合、CPUアーキテクチャをチェックするパッケージの導入時に支障を来たす場合がありますので、RPM DBの修正が必要になります。#rpm -e --justdb hogehoge;rpm -vhi --justdb hogehoge.rpmで修正が可能です。前者で RPM DBのエントリのみ削除し、後者で RPM DBのみインストールしています。

01-SEP-2004

 
Opteronマシンに 32bit版 EL3を導入すると kernelとその機能は?

 

 kernelのアーキテクチャは athlon(amd32)になります。ちなみに athlon kernelは UNI, SMP共に PAEを採用していないためメモリ認識は 4GBまで、また PAEを必要とする NX機能も利用できません。これらを利用するには i686 kernelを利用する必要があります。#rpm -ivh等で同一 versionではない i686 kernelを一旦導入し、i686 kernelで起動しなおした後に athlon kernelを削除してください。この様な方法をとる理由として、rpm DBでは CPU arch.のチェックをしていないため同一 versionの athlon kernelと i686 kernelの混在ができないためになります。ちなみに AMD製 CPU上で i686 kernelを利用した場合一般に 5%程度のパフォーマンスダウンが見込まれると云われています。ちなみに /proc/cpuinfoでの 'pae'フラグは athlon kernel稼動時にも表示されます。
  Opteronマシンで i686 kernelを導入した環境で PSPを利用する場合、インストーラの LDUはこの場合 athlon kernelであると決めうちしているため、LDU画面で表示されるモジュールのうち、binary提供される storageドライバ(RPM/ccissや RPM/mptlinux)等は、athlon(AMD32)用のものが組み込まれてしまいますので、LDUでインストール・チェックを外し、i686用ドライバを #rpm -ivh --force等で別途イ ンストールしてください。
 また、LDUを起動する前に下記を実行し kernel source環境をセットアップし直してください。

#cd /usr/src/linux-< kernel_version>
#make mrproper
#make -e KERNELRELEASE=`uname -r` oldconfig
#make -e KERNELRELEASE=`uname -r` dep

09-SEP-2004, revised 26-SEP-2007


EM64Tのサポートは EL3のどの kernelからか?

 

 kernel 2.4.21-15.ELからで、U2メディアからのサポートになります。

16-SEP-2004

 
EM64T用の smp kernelが無いが?

 

 EL3の AMD用の x86_64.rpmパッケージの場合、uni kernelと smp kernelが別パッケージで用意されていますが、EM64T用では smp kernel用として ia32e.rpmの 1パッケージしか用意されていません。また、ia32e.rpmパッケージのファイル名には 'smp'は付与されません。これとは別に 'unsupported'が付与されたパッケージが存在します。このパッケージは検証が充分に行われていない kernel modulesが含まれたパッケージとなります。
 ちなみに、EL4からは AMD用 kernelと EM64T kernelの区別がなくなりました。このため、EM64T環境に EL4を導入すると grubのブートエントリーには、SMP kernelと UNI kernelの 2つのエントリーが作成されます。EM64Tの場合 UNI kernelで起動すると Hyper-Thredingも稼動しないため /proc/cpuinfoで認識される processorは '1'となります。

16-SEP-2004, revised 03-MAR-2005

 
レスキューモードでの TAPEリストアが 100倍以上遅いが?

 

 EL3のレスキューモードを日本語表示で起動すると通常 3分程度のリストアが700分掛かる等の現象が発生します。これはレスキューモードを日本語表示した場合にのみ発生します。回避方法としては、英語モードでレスキューモードを起動するか、もしくは #restore -rvfではなく -rfの様に '-v'を指定せず、画面表示を行わない様にしてください。この問題は EL4のレスキューモードでは発生しません。

08-APR-2005

 
RHEL4で複数の bonding interface が作成できないが?

 

 RHEL4では、RHEL3と同一の設定方法で複数 bonding interfaceを作成すると、最初の bonding interface以外は全て起動に失敗してしまう問題があります(起動失敗例を参照)。

起動失敗例(bonding interfaceが2つの場合):

# service network start
ネットワークパラメーターを設定中:     [ OK ]
ループバックインターフェイスを呼び込み中  [ OK ]
インターフェイス bond0 を活性化中:    [ OK ]
インターフェイス bond1 を活性化中: bonding デバイス bond1 は存在しないようですので、初期化を遅らせます。  [失敗]
#

 RHEL4で複数 bonding interfaceを作成する場合、RHEL4/U2未満ならば max_bondsオプションを利用した方法(※)を使い、RHEL4/U2以降ならば modprobe.confの installディレクティブを利用した方法を使ってください。ただし、モジュールオプション(監視インターバル時間が異なる、primary interfaceが指定されている等)が異なる複数の bonding interfaceは、installディレクティブを利用した方法でのみ作成可能であることに注意してください。
 ※本FAQ作成当時、Red Hat社 knowledgebaseでは installディレクティブで複数の bonding interfaceを作成する方法のみ言及されていましたが、後に max_bondsを利用した設定方法が追加されました。

max_bondsオプションを利用した方法(bonding interfaceが2つの場合):

alias eth0 tg3
alias eth1 tg3
alias eth2 e1000
alias eth3 e1000
alias bond0 bonding
alias bond1 bonding

options bonding max_bonds=2 miimon=100 mode=1

installディレクティブを利用した方法(bonding interfaceが2つの場合):

alias eth0 tg3
alias eth1 tg3
alias eth2 e1000
alias eth3 e1000
alias bond0 bonding
alias bond1 bonding

options bonding max_bonds=2 miimon=100 mode=1

 max_bondsオプションを利用して bonding interfaceを 3ヶ以上作成する場合、option指定行の max_bonds=の値を 3等の interface数に変更してください。installディレクティブを利用する場合は、aliasでの指定は bond0だけのままにしておき、`install bond2 /sbin/modprobe .......` の行を interfaceの数を増やした分だけ随時追加してください。
  installディレクティブを利用した場合、bondingインターフェース毎にオプション指定を個別に設定する事が可能です。max_bondsオプションを利用した場合には、全ての bondXのオプション値は同じものを利用しなければなりませんので、ご注意ください。

12-MAY-2005, revised 09-JUN-2008

 
EL3で Method execution failed ~ AE_NO_MEMORYエラーが記録されるが?

 

 Opteron機に於いて kernelが ACPI初期化作業中に PowerNow!機能を定義しようとした際に PowerNow!自体を kernel自身がサポートしていないために記録されます。このメッセージは無視してください。

kernel: -0312: *** Error: ut_allocate: Could not allocate size F0009BD0
kernel: ACPI-1121: *** Error: Method execution failed [\_SB_._INI] (Node 000001001e66bb00),
AE_NO_MEMORY

 このメッセージが記録されるのは EL3の x86_64環境のみです。ProLiantの firmwareが古く PowerNow!をハードウェア的にサポートしていない場合には、このメッセージは記録されません。EL3の x86版には ACPI機能がフルサポートされていないため、このメッセージは記録されません。

25-OCT-2005

 
bondingと VLANを同時利用すると通信ができないが?

 

 この問題は RHEL3で利用するドライバ構成によって発生する事を確認しています。回避方法についてはbondingドライバとvlanドライバの構成例をご覧ください 。

15-FEB-2006

 
Red Hat EL3用の bondingドライバは何を使えばいいのか?

 

 当初、HPE社内での検証に於いて Red Hat EL3に同梱されている kernel/bonding/initscriptsの組み合わせで問題が発生したため HPEはこれを修正した bondingドライバを独自に提供しています。また、bondingドライバ自体も U4 kernelに含まれるもので多数の修正が行われていますので U4以降の環境を利用する場合には特に HPE提供の bondingドライバを利用する必要はありません。またVLANと同時稼動させた場合の問題もありますので kernelを含めた環境を U4以降の環境にし、bondingは Red Hat標準提供のものを利用される事を推奨します。

23-FEB-2006

 
many lost ticksが記録されるが?

 

 このメッセージは、ドライバのロード等によりデバイス初期化時に記録される場合があります。現在確認しているのは ML350G4pを RHEL4 x86_64版の U2未満で利用した場合と、DL380G4を RHEL4 x86_64版の U2環境で利用し且つ IMAを導入している場合です。但し、このメッセージはシステム環境によっては、前述の kernelのバージョン、CPUアーキテクチャ、ディストリビューションに関係なく発生するものと思われます。このメッセージは基本的に起動時だけのものが殆どです。インストール時やシステムの運用に影響を及ぼすケースについては都度インストールガイド等に記述しますので、このメッセージは無視してください。

28-FEB-2006

 
EL4/U3が ATI videoコントローラの場合にインストールできないが?

 

 ビデオコントローラに ATI Rage XLを搭載している機種の場合、U3メディアを利用して GUIインストールを行うとパーティション設定で作業が停止する場合があります。これは Anacondaの問題です。回避するには TEXTモードか VNCモードでインストールを行うか、U2以下のメディアを利用してください。この問題は U4メディアで対処される予定です。Red Hat Knowledgebase FAQ_85_7889*

17-APR-2006, revised 04-JUL-2006

 
レスキューモードで USBメモリは使えるか?

 

 RHEL4での利用方法は次の通りです。まず、CDからシステムが起動し初期スプラッシュスクリーン表示時点で USBメモリを装着してください(USBブートしない ProLiantの場合電源投入時から装着しておいても可)。rescueモードでの起動後、#mkdir /mnt/usb; mount /dev/sda1 /mnt/usb等として mountしてください。

27-JUN-2006

 
lspci実行時に 'resource has a 64-bit address, ignoring' が出力されるが?

 

 RHEL4 x86_64版で lspci(pciutils-2.1.99.test8-3.2未満)を実行した時、以下のメッセージが表示される場合があります。

pcilib: Resource 5 in /sys/bus/pci/devices/0000:00:1f.1/resource has a 64-bit address,
ignoring

 このメッセージは無視してください。pciutils-2.1.99.test8-3.2以上ではこのメッセージが出力されないように修正されました。

28-JUL-2006

 
複数の SmartArray構成環境にRHEL4/U3がインストールできないが?

 

 例えば SmartArray 6iを標準搭載した DL380G4に SmartArray P600を追加し、RHEL4/U3のインストーラを起動すると、インストーラが ccissドライバをロードしようとした時点で kernel panicを引き起こし、インストーラが終了してしまう事が稀にあります。この問題は RHEL4/U3のインストーラでのみ確認していますので、BASE, U1, U2, U4メディアを利用する事で回避可能です。U3メディアを利用して回避させるには追加の SmartArrayを外してインストールを行い、インストール後に装着する事で回避可能です。例えば、P600を追加装着した状態で RBSUでの P600の IRQ設定を disabledとしても回避する事はできませんので、P600の物理的な取り外しが必要です。なお、この問題は BASEメディアでインストールした後で kernel環境を U3相当にアップデートする等しても発生する事が稀にあります。

13-SEP-2006

 
使わない SmartArrayを装着していると RHEL4/U3で kenrel panicが発生するが?

 

 SmartArrayを RBSUの IRQ設定で disabledにしたまま装着していると RHEL4/U3のシステム起動時に稀に kernel panicを引き起こす事があります。この場合、利用しない SmartArrayを取り外すか RBSUで IRQを割り当てる事で回避可能です。

13-SEP-2006

 
システム起動時に TAPEが巻き戻されるが?

 

 kudzuが起動された時点で TAPEポジションは 0に巻き戻されます。巻き戻したくない場合には kudzuの自動起動を停止してください。

03-OCT-2006

 
RHEL3の 2.4.21-47.0.1は単なる security updateではないのか?

 

 U8(2.4.21-47)の後にリリースされた 2.4.21-47.0.1は、version number的には単なる security updateで bug fixが無い様に見えますが、x86版には clock drift問題の対策が取られています。この問題は dual-core Opteron上で Xを起動した場合に keyboardでチャタリングが発生する問題を解決します。詳細はRHSA-2006:0710-7をご覧ください。RHSA上では 'dual-core x86_64 hardware'と記載されていますが、HPEでは dual-core Opteronでのみ問題の発生を確認しています。詳細はOpteron multi-coreサポートに必要なディストリビューションについてをご覧ください。

27-DEC-2006

 
RHEL5で Xenはサポートされるのか?

 

 現時点に於いて HPEは RHEL5の Xen環境が安定して稼動する事を確認していないテクニカルプレビューとしています。安定して稼動できる ProLiantのハードウェア環境、kernel環境については随時公表する予定です。また、現時点に於いては PSPをはじめとした管理ツールは Xenでのサポートを行っておりませんのでご注意ください。

 [31-MAR-2008] EL5.1(Update1)以降はテクノロジプレビュー制限は外れていますが、IMAを初めとした管理ツールはサポートされていません。
 [30-AUG-2008] Xen kernel上での IMAのサポートが v8.10から開始されました。詳細はPSP v8.10技術情報ページをご覧ください。

20-APR-2007, revised 07-AUG-2008

 
LVMで 2.2TBは越えられるのか?

 

 2.2TBを越えられます。Red Hatの場合、RHEL4/U1以降が必要となります。

21-AUG-2007

 
kernelをあげたら NICポートが逆転したが?

 

 EL4/U5では kernel 2.6.19-rc3で提供された breadth-first search(幅優先検索) patchが適用されました。これにより、システム構成によっては従来 PCI系デバイスのスキャンとしては、バス毎に末端までスキャンした後で次のバスのスキャンを行っていましたが、バス毎の根元に近いデバイスからスキャンをしていく様に変更されています。このため U5未満から U5以降の kernelに変更する事で NICポートが変更され、通信が行えなくなる場合があります。この問題を回避するには kernel parameterで pci=nobfsortを付与し従来のスキャン方法を指定する方法、物理的にインターフェースの割り当てを確認してから Ethernetケーブルを繋ぎなおす方法、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0等で HWADDR=として直接インターフェースの固定化を行う方法のどれかを行ってください。patchの詳細については Red Hat社のKnowlegebaseをご覧ください。また、NICポートが逆転する要因の詳細についてはNICポートが逆転しているが?をご覧ください。

22-AUG-2007, revised 27-JAN-2014

 
mdソフトウェア RAIDで 2.2TBを越えられるのか?

 

 2.2TBを越えられます。Red Hatの場合、RHEL4/U1以降が必要となります。但し、RAIDセットのメンバーとなる容量自体は2.2TBを越える事はできませんので注意が必要です。

05-SEP-2007

 
NFSで 2.2TBを越えられるのか?

 

 2.2TBを越えられます。Red Hatの場合、RHEL4/U1以降が必要となります。

06-SEP-2007

 
ライセンスを入力すると 4GBしか見えないが?

 

 Red Hat EL5の x86版のインストール時にライセンスナンバーを入力した場合、PAE kernelが導入されないために 4GB超のメモリが認識されません。インストール終了後に PAE kernelを別途導入してください。

15-JAN-2008

 
CD内蔵機種で USB-DVDはインストール時に使えるのか?

 

 ProLiant本体に CD-ROMしか内蔵されていない場合でも、USB接続の DVDドライブを利用する事で DVDメディアを使ったインストールが可能になります。但し、インストーラである Anacondaの仕様に注意が必要です。Anacondaは、optical driveが一つも存在していない場合には、インストール初期の textモード表示部分(メディアチェック等を促す部分)の途中でドライバをロードするためのメニューを表示しますので、そこで `USB Mass Storage driver(usb-storage)`を選択する事で、USB接続の DVDが利用可能です。但し、内蔵の(non-USBな) CDドライブが存在する場合、Anacondaはドライバ選択画面を出しません。ドライバをロードさせるには boot:プロンプトで `linux driverload=usb-storage`を指定する事で利用が可能になります。

 [19-JUL-2011] このパラメータが必要なのは Red Hat EL5.4迄で、EL5.5では不要になりました。また、この問題は ATA接続ではなく、SATA接続の CD-ROMドライブが内蔵されている構成に於いても発生する事を確認しています。

07-MAY-2008, revised 19-JUL-2011

 
USB-memoryや USB-FDDを DUD用デバイスとして利用できるか?

 

 Red Hat EL4、EL5で利用可能です。 DUDメディアのロード先を選択する画面が表示されます。一般に USBデバイスは SCSI emulationで /dev/sdaとして表示されますので、対応するデバイスを選択してください。
 Red Hat EL3ではこれらのメディアは利用できません。 Anacondaの DUDのロード先デバイスとして /dev/sda等を選択する画面が表示されません。HPE純正オプションの USB-memoryには FDDエミュレーション機能を装備したものがありますが、この機能を利用しても結果は同様となります。また、iLO2の VFD(仮想 FD)機能も同様の結果となり利用できません(現時点で VFDを DUDでロードさせる事ができる Red Hat系ディストリはありません)。 legacyタイプの FDDが装備されていないシステムで Red Hat EL3に DUDをロードさせるには、 USB-FDDを利用するしかありません。

15-OCT-2008

 
インストーラの LVMで 2.2TBを超えられるか?

 

 RHELのインストーラは 5.1から 2.2TB超 LUNに対応する GPTパーティションに対応しましたが、LVMに関してはインストーラは依然として未対応です。例えば RHEL5.2で 1.5TBの LUN 2ヶを 1つにまとめようとすると、インストーラは容量制限に引っかかった旨のダイアログを表示します。また、社内検証ではこの際片方の LUNだけを LVMとして利用する等の設定を行った結果、インストール後に何故か 2ヶの LUNが LVMミラーリングとなっていた事象もが見受けられました。このため、2.2TB超の LUN操作は全てインストール後にする事を推奨します。

 [11-OCT-2013] RHEL5.8のインストーラより複数の LUNを LVMで束ねての 2.2TB越えが可能になっています。本問題は Anacondaが LVM2に対して LVM1の制限を課していたためのものです。

18-NOV-2008, revised 11-OCT-2013

 
共有ポートモードだと ML370G6に RHEL5.3がインスト出来ないが?

 

 iLO2の Virtual Media機能を利用して ML370 G6に RHEL5.3を導入すると Virtual Mediaがインストールの途中で切断される場合があります。この問題は RHEL5.3のインストーラがロードする NetXenドライバとの複合問題です。回避するには ISOイメージを用意し、Virtual Mediaを GUIからではなく CUIからマウントする必要があります。もしくは iLO2を通常の Ethernetポートと共有ポートモードで利用するのではなく、iLO2用に専用ポートを用意する事でも回避可能です。この問題は RHEL5.4で修正される予定です。

08-JUL-2009

 
RHEL4で quotaは利用できるのか?

 

 RHEL4では kjournaldの問題からシステムが lockupする可能性があります。この問題は RHEL4では修正されませんので quotaの利用をする場合、RHEL5の利用を推奨します。詳細は RHEL4.7のリリースノートをご覧ください。

21-JUL-2009

 
Xen上で RHEL3.9を稼動させるとチャタリングがでるが?

 

 RHEL5の Xen上に完全仮想化ゲストとして RHEL3.9を稼働させ Xを起動するとキーボードが軽いチャタリングを起こす現象が見受けられました。DomUの grub.confで clock=hpetを引き渡して回避可能な事を確認しています。

23-JUL-2009

 
Xen上で RHEL3.9を稼動させるとビルドエラーがでるが?

 

 RHEL5の Xen上に完全仮想化ゲスト用として RHEL3.9の Xen用 SMP向け PVドライバをロードすると、このドライバは UP kernel用にビルドされている、との警告が表示されます。このメッセージはビルド時の問題と思われますので、無視してください。

27-JUN-2009

 
bondingから一般の SNMPトラップを飛ばせないが?

 

 bonding構成を行っているネットワークポートから SNMPパケットを飛ばす場合、意図しないIPアドレスが agent addressに設定される場合があります。これを回避するために RHEL5.3の net-snmp-5.3.2.2-5.el5から v1trapaddressオプションでの指定が可能となりました。但し、このオプションが有効なのは一般的な MIBであり、IMAが利用するハードウェア障害に関するものは cma.conf内の trapIfオプションで指定する必要があります。詳細はbonding だと NIC関連の trap がSIMで認識されないが?をご覧ください。

28-JUL-2009

 
RHELで SJISはサポートされるのか?

 

 正式にはサポートされません。RHEL2.1、3、4、5のそれぞれで正式サポートされるロケールは EUC、EUC、UTF-8、UTF-8となります。但し、技術的には #localedefで SJISロケールをビルドして利用する事は可能です。但し、全てのアプリケーションが SJISに対応している訳ではありませんので正常動作するとは限りません。詳細については《Red Hat Enterprise Linux 4でShift-JISで運用する方法》*をご覧ください。

01-SEP-2009

 
x86_64の Xen環境で kdumpする場合に確保するメモリ容量は?

 

 x86_64版の Xen環境では 32MBを引き当ててください。system-config-kdump.pyのコメントとして `# x86_64 xen has issues @16M, use 32M instead`が記載されています。日本ヒューレット・パッカードでは当該環境に於いて 16MBでも kdumpが利用可能な事が確認できましたが、コメントで想定されている条件が不明ですので、32MBを引き渡すのが無難と思われます。ちなみに、system-config-kdumpツールを利用して設定する場合には、x86と x86_64のそれぞれに適切と思われる 16MBと 32MBが引き渡されます。

04-SEP-2009

 
RHEL5の DVDマウント先が都度変わってしまうが?

 

 RHEL5からは CD/DVDメディアのマウント先をデフォルトでメディアのボリューム名を利用してマウントする様になりました。このため、RHEL5.4のインストールメディアをマウントした場合の使い方の例をあげると下記となります。

マウントポイント名称 ⇒⇒ `/media/RHEL_5.4 i386 DVD`
CDでの移動先の指定 ⇒⇒ `#cd /meida/RHEL_5.4 \ i386\ DVD`
yum.repsos.dでの指定 ⇒⇒ `baseurl = file:///media/RHEL_5.4%20i386%20DVD/Server`

 RHEL5のインストールメディアのボリューム名にスペースが入っている事から上記の 3つは指定の仕方が異なります。また、ボリューム名に `.4`と云うマイナーバージョンが記されている ために、メディアを RHEL5.1のものに変更した場合等には指定先が変わってしまいます。この場合、一時的に利用する yumのレポジトリを指定したい場合には、mountコマンドの --bindオプションを利用して再度マウントする事ができます。また、既存のマウントポイントもそのまま利用可能ですので複数のアプリケーションがそれぞれ特定のマウントポイントの利用を想定している場合に便利です。例えば、`#mount --bind /media/RHEL_5.4\ i386\ DVD /mnt`等とする事で、レポジトリの指定を /mntに固定したままで利用が可能となりますので、yum.repos.dでの指定を普段は `enabled=0`にしておき、利用したい場合にのみ yumのコマンドラインから `--enablerepo`で指定し、/mnt等の一定したマウントポイントを利用するのが便利です。 ちなみに --bindでの再マウント状況は dfでは確認でき ない場合があります。その場合には /etc/mtabで確認する必要があります。

12-APR-2010, revised 19-APR-2010

 
Motifを使いたいが?

 

 RHEL5では openmotifパッケージ導入後に下記の設定にて利用が可能となります。但し、HPEは Motifの正式サポートを行いませんのでご注意ください。

#vi /usr/share/xsessions/mwm.desktop
  [Desktop Entry]
  Encoding=UTF-8
  Name=MWM
  Comment=MWM
  Exec=/usr/bin/mwm
  Terminal=False
  TryExec=/usr/bin/mwm
  Type=Application
  [Window Manager]
  SessionManaged=true

 runlevel 5で起動した場合は gdmが起動しますので、画面左下の `セッション`で MWMを選択する事で Motifが起動します。CDE(common desktop environment)等の提供が無いため、ログイン直後はマウスカーソルしか表示されません。ログイン直後にターミナルを起動するには下記の設定を行います。

#vi /etc/X11/xinit/xinitrc.d/xterm.sh
  #!/bin/sh
  /usr/bin/xterm &

03-OCT-2011

 
ifcfg-ethファイルを編集するとネットワークインターフェイスがダウンするが?

 

 NetworkManagerサービスが起動していて、かつ ifcfg-ethファイルの設定が NM_CONTROLLED="no"の時に ifcfg-ethを vimや emacs等のエディタで更新した場合、更新された ifcfg-eth< n>に対応するネットワークインターフェイスは NetworkManagerによってダウンさせられ、その後アップすることはありません。
 本問題の原因は bugzilla#754677で調査中です。現時点でこの問題を回避するためには以下の 2つの方法があります。

  • エディタが編集対象を上書きするモード(例: vimの場合 'set bkc=yes')で ifcfg-ethファイルを編集する
  • NetworkManagerサービスを停止する

 なお、NetworkManagerはモバイル用途に主眼を置くサービスであり、(2012/02現在)bondingおよび bridgeインターフェイスに対応しておりません。
 従って、サーバー用途のネットワークでは、下記の通り NetworkManagerサービスを停止し networkサービスで運用されることをお勧めします。

# chkconfig NetworkManager off
# service NetworkManager stop
# chkconfig network on <--- サービスが自動起動設定になっていない場合に実行
# service network restart

01-FEB-2012

 
bondingや bridgeを組むと prefixエラーが出るが?

 

 NetworkManagerを稼働させたまま bondingを構成すると errro: Missing or invalid IP4 prefix '0'メッセージが記録されます。また仮想化環境で bridgeを構成している場合にも、同様のメッセージが記録されます。これらの原因は NetworkManagerが bondingや bridgeをサポートしていない事が原因です。これらのネットワーク構成を採る場合、NetworkManagerを停止する必要があります。

26-MAR-2012

 
RHEL5でブートディスクをソフトウェア RAID-1にすると起動しないが?

 

 RHEL5.7以降でブートディスクを OSのソフトウェア RAID-1で構成しインストールする場合、GRUBブートローダーのインストール先がデフォルトの「/dev/md0」のままだと、RAID-1を構成するディスクの MBR領域に正常に GRUBがインストールされず、起動できません。インストール中に「高度なブートローダーオプションの設定」を選択し、ブートローダーのインストール先に RAIDを構成するディスク (/dev/sda等)を選択してください。
 なお、RHEL6では、GRUBブートローダーのインストール先のデフォルトが RAID-1を構成するディスクとなっているので問題ありません。

27-MAR-2012

 
OSのソフトウェア RAID-1で両方のディスクにブートローダーがインストールされるか?

 

 RHEL4以前でブートディスクを OSのソフトウェア RAID-1で構成し、インストールールする場合、GRUBブートローダーは RAID-1を構成する 1番目のディスクにしかインストールされないため、2番目のディスクには手動で GRUBブートローダーをインストールする必要があります。GRUBブートローダーのインストール手順の詳細は、Red Hat社の Knowledgebase3978をご覧ください。
 RHEL5では、RAID-1を構成する 2番目のディスクにも GRUBブートローダーがインストールされますが、RHEL5.6以前では、2番目のディスクに正常に GRUBブートローダーがインストールされていない為、1番目のディスク障害時にブートできません。RHEL4以前と同様、手動で 2番目のディスクに GRUBブートローダーを正しく再インストールする必要があります。この問題は RHEL5.7以降で修正されています。詳細は RHBA-2011-0983をご覧ください。
 RHEL5.7以降及び RHEL6では、自動で RAID1を構成する両方のディスクに 正常にGRUBブートローダーがインストールされます。但し、RHEL5系はインストール時のデバイスの指定に注意が必要です。詳細はRHEL5でブートディスクをソフトウェア RAID-1にすると起動しないが?をご覧ください。

 [13-NOV-2013] 上記内容にRHEL4以前およびRHEL5の情報を追記改定しました。

28-MAR-2012, revised 13-NOV-2013

 
Gen8の CDN設定に biosdevnameは影響を受けるのか?

 

 05/30/2012版の Gen8用ファームウェアの RBSUメニューに新規に実装された Consistent Device Naming(Advanced Options内 Advanced System ROM Options)機能の on/off(CDN Support for LOMs only/Disabled)如何に関わらず、biosdevnameは利用可能です。また、onにした場合であっても biosdevname=1を指定しない限り biosdevnameは有効になる事はありません。

verified with DL360p Gen8/RHEL6.3, 11-SEP-2012

 
Desktopディレクトリ等を復活させるには?

 

 インストール直後に作成されているディレクトリの内 Desktopは特殊なディレクトリとなっており、#mkdirで作成するだけでは Gnomeと連携できません。#xdg-user-dirs-gtk-updateを実行する事でインストール直後の Desktopや Downloads等のディレクトリが復活できます。

22-FEB-2013

 
mcelogのテストをしたいが?

 

 mcelogの設定後に書き込みが行われるかの確認をするには、RHELの Optionalリポジトリ等で提供されている mce-injectパッケージが利用できます。mce-inject.koをロードし、 mcelogdサービスを start、#mce-inject < hoge.txtとして引き起こしたいインシデント内容をファイルに記載し指定します。corrected(mcelogと /var/log/messagesに記録のみされる), fatal(画面への一瞬の記録のみで直後にリブートが掛かる), uncorrected(画面への一瞬の記録後、システムが停止、キーボードリセット可)なインシデントの例として下記が利用可能です。インシデントの詳細についてはmce-injectプロジェクトを参考にしてください。

== corrected ==
CPU 0 BANK 1
STATUS CORRECTED
ADDR 0xabcd
CPU 1 BANK 2
STATUS CORRECTED
ADDR 0x1234

== fatal ==
# WARNING
# this will panic your machine!
# don't try casually
CPU 0
STATUS fatal
RIP 12343434

== uncorrected ==
# this should just kill the process
CPU 0 BANK 1
STATUS uncorrected EIPV
ADDR 0x1234
RIP 0xdeadbabe

05-MAR-2013

 
画面のキャプチャを動画で取りたいが?

 

Red Hat Enterprise Linux 6.3から byzanzが同梱されています。このソフトウェアは Gnomeのアプレット形式で、Gnome上の動作を animation GIF形式で保存可能です。Gnome上で `アプレットの追加`を行うと登録されているアプレット一覧がリストされ、 `デスクトップ録画`と云う名称で byzanzがリストされます。ちなみに、プレゼンテーションソフトウェア等に GIFを添付する際には無圧縮を指定しないとアニメーションを行いません。

25-JUL-2013

 
NICを交換すると biosdevname設定が反映されないが?

 

 RHEL6インストール時、ブートパラメーターとして `biosdevname=1`を指定する事で、em1、p1p1等の一貫性のある NICデバイス名の使用が可能となりますが、インストール後のシステムの grub.confには、`biosdevname=1`は自動的には付与されません。
 その為、インストール時に認識した NICには em1、p1p1等の一貫性のある NICデバイス名が使用されますが、インストール後に追加・交換した NICについては、biosdevnameによる一貫性のある NICデバイス名が使用されず、旧来の eth0等のデバイス名が使用されます。
 追加・交換した NICについても biosdevnameによる一貫性のある NICデバイス名を使用したい場合には、grub.confに手動で `biosdevname=1`を付与してください。
 biosdevname利用方法の詳細はホワイトペーパーを参考にしてください。

12-SEP-2013

 
マウスの右メニューから端末を開くには?

 

 X環境でマウスの右ボタンを押して表示される `端末の中に開く`で gnome-terminalを開くためのメニューを表示させるには Nautilus用の extensionが必要となります。nautilus-open-terminalパッケージをインストールする事で利用可能になります。Intelligent Provisioning(IP)を利用して RHELの推奨(自動)インストールを行った場合には、本 extensionが導入されていませんので、必要に応じて導入してください。

28-NOV-2013

 
boot:プロンプトで指定したパラメータは grub.confに反映されるのか?

 

 インストール時の boot:プロンプトで指定したパラメータの全てがインストール後の grub.confに反映される訳ではありません。boot:で引き渡せるパラメータは kernel用パラメータ、draucut用パラメータ、Anaconda用パラメータの 3種類です。vmalloc=384M等の kernel用パラメータはインストール時のみ有効で、インストール後の環境には反映されません。blacklist=ahci等の dracut用パラメータは initramfs内の設定ファイルに反映されます。Anaconda用パラメータはインストール後の grub.confに追記されます。RHEL6.4では speakup_synth, apic, noapic, apm,ide, noht, acpi, video, pci, nodmraid, nompath, nomodeset, noiswmd, fips, rdloaddriverとなります。これらのパラメータは Anacondaにリストされているものです(Anacondaのバージョンによって異なる可能性があります)。

22-JAN-2014

 
RHEL7で ethXが無くなっているが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7でのネットワークインターフェースは、永続的なデバイス名(Consistent Network Device Naming)となります。デフォルトでは Predictable Network Interface Namesを利用します。オンボードの NICは eno1, eno2... となります。拡張カード NICは ens7f0, ens7f1... 等となります。これらは従来の biosdevnameと同様に物理的な位置を示しています。オンボード上の NICである eno1, eno2は ProLiant背面に印刷されている NIC1と NIC2となります。拡張カード NICの ens7f0, ens7f1は拡張スロット 7番に装着したカードの port1と port2です。追加カードの位置が判別できなかった場合には、PCIバス番号を元に enp37s4, enp38s5等の様にアサインされます(この例は 380Tです)。本機能は boot parameterとして net.ifnames=0を引き渡す事で停止可能です。また biosdevname=1を引き渡す事で従来の biosdevnameを利用する事も可能です。ProLiantの RBSUにある Consistent Device Namingの on/offでは Predictable Network Interface Namingの制御、つまり本機能を offにする事で eno1等ではなく eth0等に変更する事は出来ません(ちなみに、RHEL6での biosdevnameも制御できません)。RHEL7側での指定が優先されます。

17-JUN-2014

 
RHEL7で XFSを使うのに別途サブスクリプションは必要か?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7のデフォルトファイルシステムは XFSになりました。従来必要だった Scalable Filesystemアドオンは不要です。このため、XFSを利用するために OS本体とアドオンをリテイル版に統一する等は不要となりました。

19-JUN-2014

 
RHEL7には ccissがないのか?

 

 SmartArray P40x系世代のコントローラで利用する ccissドライバは Red Ha t Enterprise Linux 7ではサポートされていません。#man ccissによるドキュメントは残されていますが、実際のドライバ本体である cciss.koは同ディストリビューションには搭載されていません。

20-JUN-2014

 
RHEL7には ifconfigがないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7のデフォルトパッケージグループである Minimal(最小限のインストール)を選択した場合にのみ ifconfigが含まれていません。ipコマンドを利用するか、必要に応じて別途 net-toolsパッケージを導入して ifconfigの利用を可能にする必要があります。その他のパッケージグループである、`インフラストラクチャサーバー`, `ファイルとプリントサーバー`, `ベーシック Webサーバー`, `仮想化ホスト`, `サーバー(GUI使用)`を選択した場合には net-toolsパッケージが導入されていますので、ifconfigが最初から利用可能です。

11-JUL-2014

 
RHEL7で ext3は 16TBを超えられるのか?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7での ext2と ext3はそれぞれのネイティブモジュールを利用するのではなく、ext4モジュールを使ってサポートが行われます。ファイルシステムを ext4とした場合には 50TB迄のファイルシステム領域の利用が可能ですが、ext4モジュールを利用していてもファイルシステムを ext2, ext3にした場合には従来通りの 16TB迄のサポートとなります。

18-JUL-2014

 
RHEL7で XFSから起動する際の注意点は?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7のデフォルトファイルシステムは XFSになりました。ファイルシステムの最大サイズとして 500TB迄の容量が利用可能です。Red Hat Enterprise Linux 7では XFSは /bootに対しても利用が可能となりましたので、XFSからのシステムの起動も可能です。但し、/boot(もしくは /bootを含む /)領域は UEFIモード(現状 ProLiant DL580 Gen8のみ)を利用した場合で、且つ XFSを利用しても 50TB迄のサポートとなります。BIOSモードを利用する場合には、従来通り 2.2TB以下の LUN領域に /bootを配置する必要があります。

23-JUL-2014

 
RHEL7では NetworkManagerの inodeスキャンはするのか?

 

 Red Hat Enterprise Linux 6とは異なり、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enoX等の設定ファイルを変更した事を即座にチェックする事は Red Hat Enterprise Linux 7では行われなくなりました。このため Red Hat Enterprise Linux 7では ifcfg-enoX等の変更内容を nmtuiや nm-connection-editor等でロードさせるには技術的には #systemctl restart NetworkManagerの実行が必要となります。但し、nmtuiや nm-connection-editor等のツールを利用して変更を行う事を推奨します。

24-JUL-2014

 
RHEL7では /lib/modules/`uname -r`が無くなっているが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7ではドライバは /usr/lib/modules/`uname -r`に移動しています。linkが貼られていますので従来通りのアクセスも可能です。他にも /binも /usr/binに変更されています。

28-JUL-2014

 
RHEL7で TABキーによるコマンド補完候補が変わったが?

 

 RHEL7では、bash-completion rpm により、各コマンド毎にTABキーによるコマンド補完設定が用意されています。その為、コマンドによっては、入力中に TABキーを押した場合、直下の file 名の候補でなく、コマンド毎のオプションや、フィルタリングされたコマンド対象ファイルの候補等がリストされます。
 各コマンドで設定されている補完機能名は、’#complete -p コマンド名’で検索できます。補完機能の 内容は、/usr/share/bash-completion及び /etc/bash_completion.d下の fileにて設定されています。

30-JUL-2014

 
LVMシンプロビジョニングのスナップショットを有効化するには?

 

 LVMシンプロビジョニングでスナップショットを作成した場合、スナップショットボリュームはデフォルトで activation skipフラグが付与される為、通常の #lvchange -ayコマンドのみでは有効化されません。有効化する場合には、#lvchange-ayコマンド時に -Kオプション(activation skipフラグを無視して有効化)が必要となります。
 因みにRHEL7の Snapperで作成した LVMスナップショットボリュームも同様に #lvchange-ay -Kで有効化できますが、マウント時にはread -onlyとなります。

04-AUG-2014

 
ネットワークアサインが揺らぐが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7で persistent device namingを利用しない場合で、複数種類の Ethernetコントローラを搭載している場合にネットワークアサインが揺れる場合があります。例えば ProLiant DL360 Gen9に NC361Tを追加すると、下記の様にアサインされます。Red Hat Enterprise Linux 6の様に揺らぎを無くすにはインストール時の boot:プロンプトで rdloaddriver=tg3 rdloaddriver=igbの様に明示指定してください。

RHEL6の場合
eth0 - onboard
eth1 - onboard
eth2 - onboard
eth3 - onboard
eth4 - 361T
eth5 - 361T

RHEL7の場合
eth0 - onboard
eth1 - 361T
eth2 - onboard
eth3 - onboard
eth4 - onboard
eth5 - 361T

06-APR-2015

 
net.ifnames=0が効かないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7でインストール時に persisitent device namingである enoXではなく従来のethXを利用するには、インストール時の boot:プロンプトで net.ifnames=0を引渡す事で変更可能です。このパラメータは Red Hat Enterprise Linux 7.0の場合にはインストール後には引き渡されませんので /etc/default/grubで同様に引渡し、grub2-mkconfigを実行する必要があります。kickstartで行う場合には下記の方法で引き渡す事が可能です。なお、本パラメータは Red Hat Enterprise Linux 7.1ではインストール後に引き渡される様になっています。

%post
/bin/cp /etc/default/grub /etc/default/grub.ORG
/bin/cat /etc/default/grub.ORG | /bin/sed -e s/quiet/quiet\ net.ifnames=0/ > /etc/default/grub
/sbin/grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
%end

07-APR-2015

 
Gnome起動時に電源ボタンを押してもシャットダウンが掛からないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 6で Gnomeが起動している状態で電源ボタンを押すと `このシステムを今すぐシャットダウンしますか? このシステムは残り 60秒で自動的にシャットダウンします`と云うダイアログが表示されます。このダイアログを出さずにグレースフルシャットダウンさせたい場合には、#gnome-power-referencesで同様の設定が可能で `電源ボタンを押したら`を `ダイアログを表示する`から `停止する`に変更する事で設定できます。
 Red Hat Enterprise Linux 7で Gnomeが起動している場合、電源ボタンを押すとログアウトが行われますが、グレースフルシャットダウンを掛ける様に変更するには、#gnome-tweak-toolを起動し、レフトメニューの Gnome-Shellの Power button actionを Suspendから Shutdownに変更する事で変更可能です。Red Hat Enterprise Linux 6のデフォルト動作の様にダイアログを出したい場合には、Interactiveを指定してください。

15-APR-2015

 
onboardではなく追加 NICから PXEしたいが?

 

 通常 onboard NICが最初にデバイスとしてアサインがされ、その NICの最初のポートから PXEが掛かります。これを敢えて追加した NICから PXEするには、RBSUで不要な NICを停止する等で対処する事が一般的ですが、PXEだけを追加した NICから行い、インストール後には onboard NICも利用したい場合には、RBSUでの変更を再度戻す等設定が複雑になります。onboard NICと追加 NICのコントローラが異なる場合には、PXE時に rdloaddriver=igb rdloaddriver=tg3等としてドライバのロード順を明示する事で敢えて追加した NICから PXE起動する事が可能となります(DL360 Gen9+NC361T+RHEL7.0で確認)。このパラメータはインストール後には引き継がれませんので、別途 /etc/default/grubで指定し、#grub2-mkconfigの実行が必要となります。

16-APR-2015

 
textモードで LVMの設定は可能か?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7の textモードインストーラは柔軟性が増していますが、LVMの細かな設定はメニューからは行えません。tty2へ移動し #lvmコマンドでクリエイトしていく必要があります。

17-APR-2015

 
XFSからシステムを起動する際の制限は?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7で XFSを利用する際の最大ボリュームサイズは 500TBですが、起動ボリュームとする際には、50TB迄とする制限が Red Hat社のtechnology capabilities and limitsに記載されていますので、UEFIモード利用時には気をつける必要があります。

20-APR-2015

 
ブートパラメータはどこで調べられるのか?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7では、従来の #man dracutから #man dracut.cmdlineに分離され見やすくなりました。

12-AUG-2015

 
Firefoxから httpsにアクセスできないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 6.6に搭載されている Firefoxでは 自己証明書を利用しているサイトにはデフォルトではアクセスできなくなっており、Issuer certificat is invalid. エラーコード: sec_error_ca_cert_invalid が表示されます。該当するのは、iLO3/4の WEB I/Fや、System Management Homepage(SMH)が該当します。本事象は、Firefoxのセキュリティ設定の変更によるものです。この制限を解除するには Firefoxの URLに `about:config`を入力し、 `security.use_mozillapkix_verification`の falseをクリックし、trueに変更する事で対処可能です。なお、この設定変更後に Firefoxの再起動は不要です。
 本事象が発生するのは Firefoxの v31が該当し、ESR版の v31は該当しません。ディストリビューションとして本バージョンを同梱しているのは、Red Hat Enterprise Linux 6.6と 7.1ですが、事象を引き起こすのは 6.6のみで、7.1では前述の値が false/trueのどちらでも事象は発生しません。なお、Firefox自体をアップデートすると前述の設定項目自体がリストされなくなっています(v36.0.4で確認)。

20-OCT-2015

 
HPE提供のドライバで kernelが taintするが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7では Red Hat社以外が作成したドライバに対する認証が厳格になっており、HPE提供のドライバをロードすると /proc/sys/kernel/taintedの値が 0以外となり下記の様なメッセージが記録されます。本現象はドライバが Red Hatから提供されていない事を意味します。詳細は Red Hat社からknowledgeがリリースされています。

- module verification failed: signature
- required key missing - tainting kernel
- Request for unknown module key '< signing_key_common_name>' err -11

 HPE提供のドライバは手動で認証させる事が可能です。詳細はSDRをご覧ください。例えば、Service Pack for ProLiant(SPP)を適用した後に、/proc/sys/kernel/taintの値が 12288となっている状況と云うのは下記の値の合計となります(Red Hatサイトには 8192は記載されていません)。#rpm --importで HPEの公開鍵を導入した場合、RPM形式ドライバが HPEから提供されている事が確認できるだけで、/proc/sys/kernel/taintの値は 12288のままとなります。

4096 - An out-of-tree module has been loaded.
8192 - An unsigned module has been loaded in a kernel supporting module

 なお UEFI/Secure Boot環境では kernelは taintされません。これは /proc/keysに Red Hat社の公開鍵に加えて HPEの公開鍵もロードされるためです。この状況での /proc/sys/kernel/taintedの値は 4096となります。

13-JUN-2016

 
sosreportが途中で停止するが?

 

 Insight Management Agent(IMA)が稼動している Red Hat Enterprise Linux 6, 7上で #sosreportを実行すると途中で 5分程動作が停止する場合があります。それぞれ v3.2-15, v3.2-28で対処されています。現状の sosreportのままで対処するには #sosreport -n hpasmとして都度実行するか、/etc/sos.confに下記を記載してください。詳細は Red Hat社1417093をご覧ください。

[plugins]
disabled = hpasm

11-OCT-2016

 
kmodドライバ rpmが dependency errorでインストールできないが?

 

 kmodドライバ rpmのインストール時、 ドライバと kABI(kernel ABI)互換がある kernelが1つもインストールされていない場合は、kernel symbolの dependency errorでインストールは失敗します。kABI互換がある kernelが1つでもインストールされている場合は、現在起動している kernelで kABI互換がない場合でも、インストールは正常に行われます。但し、kABI互換がない kernelには、/lib/modules/`uname -r`/weak-updates下のドライバのリンクは作成されず、kmodドライバは使用できません。

 注) HPE提供 kmodドライバrpmは、RHELマイナーバージョン内のみでの使用が保証されており、異なる RHELマイナーバージョンでの使用が非推奨または非サポートの場合があります。詳細は kmod ドライバrpmの README等をご参照ください。

06-DEC-2016

 
RHEL6で XFSのマウントに失敗するが?

 

 RHEL7.3で XFSを作成する場合、メタデータチェックサム(CRC)とディレクトリエントリファイルタイプ(ftype)の属性がデフォルトで有効となっています。その為、これらの属性に対応していない RHEL6 では、RHEL7.3で作成した XFSをマウントする事ができません。
 RHEL6でもマウントができるようにするには、RHEL7.3で #mkfs.xfs時に -n ftype=0 -m crc=0を指定し、これらの属性を無効にする必要があります。詳細はRed Hat Knowledgebaseをご覧ください。

17-JAN-2017

 
Software RAID の write-intent bitmapが有効になるが?

 

 Sotware RAID作成時、"--bitmap"オプションで write-intent bitmap有効にし、再同期が必要な箇所を記録する事により、物理ボリューム障害復帰後の再同期時間を短縮する事ができます。但し、再同期が必要な箇所を記録する処理のオーバーヘッドにより、書き込みパフォーマンスに影響がでる場合があります。
 RHEL 6.5以前及び 7.0の mdadm-3.3 rpm未満では、write-intent bitmapはデフォルトで無効でしたが、RHEL 6.6以降及び 7.1以降の mdadm-3.3 rpm以降では、100GBを超える物理ボリュームで Software RAID作成時には自動的に write-intent bitmapが有効となります。Software RAIDの書き込みパフォーマンスに問題がある場合には、"--bitmap=none"で write-intent bitmapを無効にする事を検討してください。

09-FEB-2017

 
yumで rpmが属する package group検索方法は?

 

 yumコマンドで、特定の package groupに属する rpmを検索する事は、"#yum groupinfo package group名 "で可能ですが、逆に rpmが属する package groupを検索するには、yum-plugin-list-data rpmをインストールする事で、"# yum list-groups rpm名"で可能となります。

10-FEB-2017

 
IOMMU/RMRRエラーとなるが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7.1には upstream kernel 3.16で実装された RMRR(reserved memory region reporting)のコンフリクトを検知する機能が実装されました。ハードウェアデバイスが RMRRを利用して DMA転送を禁止しているメモリ領域が存在する場合には Device is ineligible for IOMMU domain attach due to platform RMRR requirement. Contact your platform vendor.が記録されます。ProLiant Gen8, Gen9では iLO4が Sea of Sensors群を監視する際に利用するメモリ領域があてはまります。PCI pass-throughを利用するには、ProLiant側でこの領域を利用しない設定が必要となります。詳細はShared Memory機能とは何か?からの流れとなる FAQ群をご覧ください。

22-MAR-2017

 
Gen10に対応した dmidecodeのバージョンは?

 

 RHEL 7.5以前で提供している dmidecode v3.1未満では ProLiant Gen10の SMBIOS 3.1に対応していない為、以下のような警告が表示され、情報が正確に取得できない項目があります。 ProLiant Gen10では、dmidecode を v3.1以降にアップデートしてください。

# SMBIOS implementations newer than version 3.0 are not
# fully supported by this version of dmidecode.

03-APR-2019

 

ipmitoolで電源情報が取れないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 6系の #ipmitool sdrでは ProLiant Gen10の電源情報はNot Readable となり取得できません(DL360 Gen10で確認)。Red Hat社の Bugzillaに本問題は登録されていますが CLOSED WONTFIX扱いとされており対応予定はありません。本ディストリビューションでは対応した ipmitoolがリリースされていませんので、ipmitool-1.8.16.tar.gzからビルドする事で採取可能である事を確認しました。Red Hat Enterprise Linux 7では 7.4で ipmitool v1.8.18がリリース済みとなっており対応しています。

21-APR-2020

 
HPC Computeで GPUは使えますか?

 

 Red Hat Enterprise Linux for HPC Compute Node用サブスクリプションは、GPU搭載の計算ノードでは使用できません。GPU搭載の計算ノードで利用する場合には、HPC Compute Nodeではなく通常の Red Hat Enterprise Linuxサブスクリプションが必要となります。詳細はこちらから。

22-APR-2020

 
qemu-kvmと qemu-kvm-rhevの違いは何ですか?

 

 Red Hat Enterprise Linuxで KVMを利用する際のエージェントが qemu-kvmで、Red Hat Virtualization(RHV)もしくは Red Hat OpenStack(RHOS)を利用する際のエージェント qemu-kvm-rhevとなります。前者を高機能にしたものが後者となります。機能差異等の詳細は Red Hat社 Knowledge Base #629513 をご覧ください。

24-APR-2020

 
最新でないマイナーバージョンのサポートの扱いは?

 

 RHELの各メジャーバージョンのライフサイクル期間中に提供されるセキュリティー Errata及びバグ修正 Errataは、最新のマイナーバージョンに対してのみ提供されます。最新でないマイナーバージョンで引き続き Errataの提供を受けるには、特定のマイナーバージョンで提供される延長アップデートサポート(EUS及び AUS)が必要となります。
 EUS (Extended Update Support)アドオンでは特定マイナーリリース公開後 2年間、重大影響度のセキュリティ Errataと一部の緊急優先度のバグ修正 Errataが提供されます。また EUSは Premium(24x7)サポートのサブスクリプションでは標準で含まれます。RHELのライフサイクルや特定マイナーバージョンでの EUSのリリース期間等の詳細については、こちらをご参照ください。
 また、HPEでは、6年間の長期 Errata提供サポートである AUS (Advanced Mission Critical Update Support)も提供しております。AUSの詳細についてはこちら をご参照ください。
 RHELの各メジャーバージョンのライフサイクル期間中、各フェーズに応じたサポートが提供されますが、メジャーバージョンのリリースから時間が経過しメンテナンスフェーズに移行すると、新ハードウェアへの対応やソフトウェアの機能拡張など、サポート内容が限定されます。
 また、HPEが提供するファームウェア、ドライバ、管理ツールを内包する Service Pack for ProLiant(SPP)に関しても、SPP自体のサポートは、基本リリースされてから 1年間のサポートとなる事にも注意が必要です。
 以上から 高いサポートの提供を受けるには、最新マイナーバージョンへの移行や EUS及び AUSの利用、ライフサイクル中の早めの次メジャーバージョンへの移行をお勧めします。

08-JUL-2020


RHEL7以降で Load Balancer アドオンは必要か?

 

 Red Hat Enterprise Linux 6以前に Load Balancer アドオンで提供していた Piranhaは、Red Hat Enterprise Linux 7以降では Keepalived と HAProxyに代わりました。Keepalived と HAProxyは Red Hat Enterprise Linux Serverで提供される機能の為、Red Hat Enterprise Linux 7以降で Load Balancer アドオンは不要です。

21-JUL-2020



Live kernel patchとは何か?

 

 Live kernel patch(kpatch)は kernel、つまりシステムを稼働させたままセキュリティパッチを適用する技術です。Red Hatでは kernel内の関数全体を ftraceを利用して置換する技術となる kpatchをを採用しています。kpatchを利用する事で一切のダウンタイムなしでセキュリティアップデートを行う事が可能となります。patchは Red Hat社の CDN(content delivery network)より配布されます。詳細は≫カーネルライブパッチでパッチの適用をご覧ください。

01-NOV-2021


Live kernel patchはどの環境で使えるのか?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7.7以降と  8.5未満の内、EUS(extended update support)対象となるマイナーバージョンの 12ヶ月前迄の kernelに対して提供されます。例えば、Red Hat Enterprise Linux 8の場合には、8.1, 8.2, 8.4で提供されます。8.5以降では全てのマイナーバージョンに対して 6ヶ月前迄の kernelに対して提供されます。また、kpatchは標準サブスクリプションで利用可能です。詳細は Red Hat社ナレッジ 2206511 をご覧ください。

04-NOV-2021

 
One-Time Bootでシステムが起動しないが?

 

 ProLiantの起動を One-Time Bootから行い、起動デバイスで Red Hat Enterprise Linux 8.4のディスクエントリを選択して起動すると RSoD(red screen of death)が稀に発生する事があります。shimブートローダが実行中のファームウェアを破壊する事によるものです。Upstream側の shim v15.5では対応済みであり、Red Hat Enterprise Linux 8.6の shim-x64-15.6-1.el8.x86_64.rpmで対応済みです。

19-APR-2023


Intel製 NIC等の driver versionが変わったが?

 

 RHEL8.4/errata kernel 4.18.0-305.10.2.el8_4以降、Intel製 NIC用 driver e1000e,igb,ixgbe,i40eのversionが、各 driver独自の versionから、#uname –rで表示される kernel versionに変更されました。
 同様に、Mellanox製 NIC用 mlx5_core driverの versionも、RHEL8.5以降 kernel versionに変更されています。

18-APR-2023

 
/boot/efiが割り当てられないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 7を UEFIモードでインストールする際、/boot/efiは選択したドライブの内順番が先となるドライブにしか配置できません。このため RAID論理ドライブと JBODドライブの両方が存在する場合、SmartArray/SR系 RAIDと MegaRAID/MR系 RAID共に JBODが /dev/sdaとしてアサインされるため、/boot/efiは RAID化していない JBODにアサインする事になります。本制限を回避するには、本制限を回避するには、パーティション設定の前段階で JBODを対象ドライブに含めない事で回避可能です。スクリプトでを利用したインストール等でこの様な配慮を行いたくない場合には、インストール時に JBODドライブを物理的に外してインストールを行い、インストール後に JBODドライブを装着する事での回避も可能です。なお、本制限は Red Hat Enterprise Linux 8には存在しません。

15-SEP-2022


crashkernel=autoがサポートされないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 9では本パラメータはサポートされませんが、インストール時に適切な値を `crashkernel=1G-4G:192M,4G-64G:256M,64G-:512M` 等としてデフォルトの値で設定します。本仕様が問題になるのはインストール後にメモリを増設する等した場合です、この場合には #kdumpctl estimate を実行し手動で適切な値に変更し、Grubのアップデートを掛ける必要があります。

03-OCT-2022


Red Hat Enterprise Linux 9を古いシステムで稼働させる事は可能か?

 

 HPEが正式サポートしないシステムで Red Hat Enterprise Linux 9を稼働させる場合には、ドライバの実装状況、更新状況、デバイス対応等を Release Notes等で確認してください。hpsa, bnx2, e1000, mptbase/mptsas, netxen_nicの更新が既に停止されており、lpfc, be2net, megaraid_sas, qla2xxx, sfcドライバでは古いデバイスへの更新が停止しています。
 また、In-Placeアップグレードに関しての注意事項として、Dynamic SmartArray B140i等の HPE提供ドライバでしか動作しないストレージ環境では対応できませんので、システム起動直後の POSTで [F9]を起動して AHCIモードに変更してインストールし直しを行う必要があります。

04-OCT-2022


英語キーボードが見当たらないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 9インストール時に `us` と入力する等してフィルタリングした場合、従来の `白ロシア語` 付近には 5ヶの英語キーマップしか表示されません。[英語 (US)]はスクルールを下げた `ハウサ語` の次にリストされます。

05-OCT-2022


HPE提供ドライバはマイナーリリース超しでも機能するのか?

 

 HPEが提供しているドライバは基本同一マイナーリリース内で動作する様に作成されています。これは、Red Hat Enterprise Linux 7.8の初期 kernel向けにリリースされたドライバが、後からリリースされた 7.8の errata kernel上でもドライバが稼働する事を意味します。この仕組みは errata kernel上へ linkを貼り inboxドライバのロードを上書きする事から本サイトでは KMOD/overrideと呼称しています。但し、同一マイナーリリース内でも必ずしも稼働するとは限りません。例えば、Red Hat Enterprise Linux 7.8の場合、同一マイナーリリース内であってもセキュリティ問題等で特定のシンボルが同一マイナーリリース中に変更される場合があります。また、Red Hat Enterprise Linux 9ではドライバを本来リリースされたバージョン以外の kernelで稼働させる KMOD/override機能は同一マイナーリリース間でのみサポートされる事が宣言されています。

06-OCT-2022

 

RHEL for x86から for ARMに変更可能か?

 

 Red Hat Enterprise Linuxの x86向けサブスクリプションは CPUアーキテクチャレスではありません。このため for ARM向けには別途 Red Hat Enterprise Linux for ARMを購入する必要があります。これは HPE-OEM版と Retail版共に同様です。なお、for ARMの Retail版は 2022年から販売が行われています。

08-MAY-2023

 

RHEL for ARMで HA, EUS, ELSは使えるのか?

 

 Red Hat Enterprise Linux for ARMでは HA(high availability)製品は提供されていません。延長サブスクリプションの EUS, ELSも現時点では提供されていません。

08-MAY-2023

TurboLinux関連


Turbolinux 10 Serverを clientにすると ftpが遅いが?

 

 bcm5700 driverを用いた TL10SE(x86版)を ftp client として利用した時、ftp転送速度が30Mbps ~160Mbpsまで低下することがあります。その場合、TCP送受信バッファサイズを増やすことで ftp転 送速度を改善することが可能です。これらは HPE製 bcm5700 v8.2.18a-1, TLS10SE標準の v7.3.5(base kernel)で確認しています。なお、tg3 driverでは ftp転送速度が低下することはありません。この問題は x86_64版でも発生すると思われます。HPEはこの現象を Red Hat EL3を ftpサーバにして接続しにいった場合に発生しやすい事を確認しています。

 設定例

# cat /etc/sysctl.conf
...
net.core.wmem_max = 4194304
net.core.rmem_max = 4194304
net.ipv4.tcp_rmem = 4096 87380 2097152
net.ipv4.tcp_wmem = 4096 65536 2097152
...

 TCP送受信バッファサイズは、システム環境に合わせて適宜調整してください。

14-OCT-05

 
early BIOS handoff failedが記録されるが?

 

 USBの legacy mode切り替えが行えない構成時に記録される場合があります。legacy mode USB deviceからの起動を可能にするハードウェア構成の場合 kernel panicを稀に発生するケースがありますが、ProLiantでは発生しません。このメッセージは無害ですので無視してください。本メッセージは kernel 2.6と ICH7R chipsetの組み合わせで記録されるのを確認していますが、他の環境でも 記録される場合があると思われます。また、将来の kernelではこのメッセージは抑制される予定です。

06-DEC-05

SUSE, United Linux関連


cciss_ioctl.hが無いが?

 

 SLES9の /usr/include/linuxには SmartArray 5xxx系ドライバ用 cciss_ioctl.hがありません。/usr/src/linux/include/linux/から cciss_ioctl.hを #cpしてください。 この問題は SLES9の errata kernelで対応される予定です。

01-SEP-2004

 
/etc/modules.confを手動修正したら time stampエラーが表示されるが?

 

 /etc/modules.confと /lib/modules/`uname -r`/modules.depの time stampを比較して場合によってワーニングメッセージが記録されます。本メッセージは無害です。modules.conf修正後に modules.depを #touchする事でこのメッセージを抑止する事が可能です。

01-SEP-2004

 
Opteronマシンに 32bit版 SUSE8/United Linux 1.0もしくは SLES9を導入すると kernelは?

 

 kernelのアーキテクチャは i586になります。

09-SEP-2004

 
tg3から bcm5700へ変更するには?

 

 SLES9では、kernelモジュールの管理に /etc/modules.confを利用しません。NICドライバの種類を変更する場合、/etc/sysconfig/hardware/hwcfg-bus-pci-XXXX:xx:xx.xを編集する事と同義になります。但し、SUSE系ディストリビューションに於いては各種の設定ファイルに YaST向けのチェックマークが埋め込まれており、ファイルの手動編集で YaSTが正常に動かなくなる可能性がありますので、YaST上からの変更を強くお薦めします。手順としては #yast起動後…

[Network Devices]⇒[Network Card]⇒Already configured devices欄 の
[Change]⇒[Edit]⇒Detailed settingsの [Hardware Details]⇒Kernel Module の [Module Name]の
'tg3'を 'bcm5700'に修正

となります(手順-1,2,3,4,5)。

29-SEP-2004

 
EM64Tのサポートは SLESのどの kernelからか?

 

 SLES9の x86_64メディアは BASEメディアからサポートされています。SUSE8/United Linux 1.0の AMD版は、BASE, SP3メディア共に EM64Tマシンにはインストールできません。

30-SEP-2004

 
EM64T用の ia32e kernelが無いが?

 

 SLES9の x86_64 kernelは、Red Hat EL3と異なり 1つの binaryで AMDと EM64Tの両方に対応します。また、UNI kernelである default kernelと SMP kernelの 2種類が装備されており、それぞれが EM64Tで動作します。

30-SEP-2004

 
Ext3, ReiserFSを選択するとインストールできないが?

 

 ATA HDDを利用したシステムに SUSE Enterprise 9をインストールする場合で、パーティションタイプに ext3もしくは ReiserFSファイルシステムを選択した場合、インストール作業が中断する事があります。この問題を回避するにはインストール時に kernel parameterで 'barrier=off'を付与するか、インストール時に ext2を選択(インストール後に #tune2fs -jで ext3へ変換は可能)する事で可能です。現時点でこの問題が発生する事を確認しているのは ProLiant BL30pだけで、DL360G4/SATA, DL320G2では見受けられません。この問題は SUSE Enterprise 8/United Linux 1.0では発生しません。また、この問題は ProLiantに特化した問題ではありません。この問題は SP1で修正されている事を確認しています。

08-DEC-2004, revised 14-MAR-2005

 
SLES8, SLES9の x86と x86_64 kernelの extraversionが統合されたのは?

 

 United Linux 1.0/SLES8に関しては統合はされてません。x86 kernelと x86_64 kernelの extraversionは 2.4.21-215で一旦統合されましたが、2.4.21-267に関しては x86版は存在せず、x86_64版のみ存在します(AMD64だけの問題修正のため)。最新の 2.4.21-273では x86, x86_64用が共にリリースされています。また統合と云っても cciss.oや aacraid.oに関しては errata kernelによって別バージョンとなっている場合があります。この事から United Linux 1.0/SLES8の x86と x86_64 kernelは extraversionが同一であっても、中身は別と考えるべきです。
 SLES9に関しては、x86と x86_64で kernelの extraversionは base kernel当初より統合されています。詳細については、ディストリビューション対応表をご覧ください。

05-JAN-2005, revised 25-JAN-2005

 
SLES9を clientにすると ftpが遅いが?

 

 SLES9を ftp client として利用した時、ネットワークインターフェイスのTSO(TCP Segmentation Offload)がONになっていると ftp転送速度が30Mbps~160Mbpsまで低下することがあります。この問題の原因は不明ですが、ドライバ依存ではないと思われます(以前、こちらの FAQで tg3では問題が発生しないと記載してましたが、その後現象発生を確認しました)。回避方法としては TSOを OFFにする方法と、TCP送受信バッファを増やす方法の 2種類があります。

 設定例

TSOをOFFにする方法

# ethtool -K eth0 tso off

TCP送受信バッファを増やす方法

# cat /etc/sysctl.conf
   
   net.core.wmem_max = 4194304
   net.core.rmem_max = 4194304
   net.ipv4.tcp_rmem = 4096 87380 2097152
   net.ipv4.tcp_wmem = 4096 65536 2097152

19-JAN-2005, revised 31-MAR-2008

 
SLES8/x86_64で /bootを別パーティションで確保すると起動しないが?

 

 SLES8の x86_64版の SP3メディアで /bootを別パーティションで確保すると grubが正常起動しません。この問題は SP4で修正されていますので、/bootを別パーティションで確保する場合は BASEもしくは SP4メディアを利用してください。

01-JUL-2005

 
rpm package がインストールできないが?

 

 SLES8環境で rpmデータベースに部分的な障害がある場合、rpmコマンドが以下のエラーメッセージを出力し rpm packageのインストールに失敗することがあります(発生原因不明、発生確率かなり低し)。この問題が発生した場合、'--rebuilddb'オプションで rpmデータベースを再作成した後、rpm package を再インストールしてください。

# rpm -i xxxxxxx.rpm
cannot read header at nnnnnnnnnnn for lookup   <--- 'nnnnnnnnnnn'は不定な数値
#
# rpm --rebuilddb
# rpm -i xxxxxxx.rpm
#

20-SEP-2006

 
NICが1つしか存在しないのに eth0以外のインターフェイス名が割り当てられるが?

 

 SLES10 から Persistent Network Interface Names機能が追加され、NICに割り当てるインターフェイス名を固定する設定が可能となりました。この機能により、ハード的な NIC構成が変更(追加or削除)されても、その他の NICインターフェイス名に影響が出ないという利点があります。しかし、システムのネットワーク構成を変更する等の理由で、今までのNICインターフェイス名設定情報を変更したい場合は /etc/udev/rules.d/30-net_persistent_names.rulesファイルの設定行(SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add"..... ethx")を変更または追記し rebootしてください。なお、'rcnetwork restart'では設定が反映されません。また、modprobeで NICドライバを unload/loadすると 30-net_persistent_names.rulesファイルに誤った設定が追加され NICインターフェイスが消えたりする場合がありますので必ず rebootしてください。
 参考までに /etc/sysconfig/network/configファイルに 'FORCE_PERSISTENT_NAMES=no' と記述することで Persistent Network Interface Names機能を無効にすることができます。

22-JAN-2007

 
SLES10で bonding interface起動時 primary設定が無視される構成があるが?

 

 slave interfaceが Link upする前に SysFS経由で primary interfaceを設定をしようとして失敗する事が原因です。他の ディストリでは modprobeの optionで必要なパラメータを引き渡しているため slave interfaceの Link up/downに関わらず primary interfaceは問題なく設定されます。SLES10 の bondingドライバは下記の 1~4の順番で処理を行い、4の primary設 定を行う際に 2と 3の enslave化作業(Link upまで)が終了している事を期待しています。もし eth0/eth1が Link downして いる場合、bonding driverが eth0/eth1を slave interfaceと認識していないため、4の primary設定が失敗します。

1. master interface(bond0)の初期化
2. eth0の enslave化  ← この時点で eth0 は Link down
3. eth1の enslave化  ← この時点で eth1 は Link down
4. eth0の primary設定  ← eth0 enslave化作業が終了していないため無視される
5. eth0 の Link up  ← この時点で eth0 の primary設定が可能
6. eth1 の Link up  ← この時点で eth1 の primary設定が可能

 slave interfaceの enslave化~ NIC Link upまでのタイムラグは環境によって異なりますが、上記の例では 5 と 6以降で slave interface の primary設定が可能となります。この問題は NIC Link up後に primary設定を実行するよう SLES10/SP1で修正される予定です。

26-MAR-2007

 
SLES9で adpahciの driver-SW RAIDを構成すると JBD errorが出るが?

 

 ICH7R上で adpahciドライバを利用した driver-SW RAIDを構成した場合下記のメッセージが記録される場合があります。

kernel: JBD: barrier-based sync failed on sda5 - disabling barriers
kernel: sda: asking for cache data failed

 このメッセージは、transaction barrier(データ整合性用の追加機能)がストレージシステムに対して利用できない場合の通知結果ですので無視して構いません。メッセージを抑止するには 'barrier=off'を引き渡してください。詳細は《Novell社の document #3907838》*をご覧ください。

26-MAR-2007

 
iLO2搭載マシンで SLES9のインストーラが GUIで起動しないが?

 

 iLO2の high performance mouse機能を有効にしていると、SLES9のインストーラが mouseを誤認識する場合があり、インストーラが TEXTモードで起動する場合があります。インストール時には high performance mouse機能を停止しておいてください。

26-MAR-2007, revised 17-APR-2007

 
SLES10で Xenはサポートされますか?

 

 現時点に於いて HPEは SLES10の Xen環境が安定して稼動する事を確認していないテクニカルプレビューとしています。安定して稼動できる ProLiantのハードウェア環境、kernel環境については随時公表する予定です。また、現時点に於いては PSPをはじめとした管理ツールは Xenでのサポートを行っておりませんのでご注意ください。

 [31-MAR-2008] SP1以降はテクノロジプレビュー制限は外れていますが、IMAを初めとした管理ツールはサポートされていません。

20-APR-2007

 
SLES9で Ext3のフォーマットが遅いが?

 

 SmartArrayで LUN作成直後の initializationが終了していない状態で SLES9上から Ext3ファイルシステムを作成すると時間が掛かります。システム構成にもよりますが、1.7TBで 15分掛かるところが 280分掛かる等の場合があります。initializationが終了した後に Ext3ファイルシステムを作成してください。この問題は Reiser FSでは発生しません。

29-JAN-2008

 
kernel taintedのチェックが厳しくないか?

 

 SUSE Linux Enterpriseはロードされる kernel moduleが GPL対応か否かだけではなく、Novell独自のライセンス情報が埋め込まれているか否かもチェックしています。このため HPE提供の GPLに対応した Ethernetドライバであってもドライバロード時には kernel taintedと表示されます。

29-JAN-2008

 
インスト時にマウスのボタンが押せないが?

 

 iLO2, iLO3, iLO4を搭載した ProLiantに SLES10をインストールする場合、インストール中にマウスのカーソルが動くのにも関わらず、マウスのボタンが押せない場合があります。本現象は、インストール時にのみ発生し、インストール終了後には発生しません。発生するメディアとしては、SP0メディアでは発生せず、SP1~SP4で見受けられます。
 iLO2での回避方法としては、iLO2の WEB I/Fにある、high-performance mouse機能を disabledに変更し、インストーラを再起動する事で回避可能です。
 iLO3, iLO4では iLO2の様な恒久的な回避方法はありません。一時的な回避方法としてはマウスの左右のボタンを高速に何度も押す事でマウスが正常に動作する事があります。この方法で回避できない場合には、インストール時にはキーボードのみでインストールを行ってください。
 マウスのボタンが押せないだけでなく、マウスのカーソルが飛び飛びに動いてしまう事もあります。この問題は iLO2での恒久的な回避方法以外では回避できませんので、インストール時にはキーボードのみでインストールを行ってください。ポップアップウィンドウが表示され、そのウィンドウがアクティブになっていない場合には [ALT]+[TAB]でアクティブにする等してください。

28-JUL-2008, revised 28-AUG-2012

 
SLESで sjisはサポートされますか?

 

 サポートされます。但し、#locale -aでは sjisが表示されますが、SLES10の YaSTの /etc/sysconfigエディタでは UTF-8と EUCしか選択できませんので、直接 `RC_LANG`に `ja_JP.sjis`を入力し、再起動してください。また、SLES9も同様です。Novellのサポートレベルの考え方として、内包するパッケージ毎に L1~L3の定義がありますが、localeの違いによって、それらパッケージのサポートレベルに違いは生じません。

21-NOV-2008

 
BIOS Bugメッセージが起動中に出るが?

 

 SLES10/SP2環境で下記のメッセージが出ますがこのメッセージは障害を示すものではありませんので無視してください。kernelは BIOSが予約可能な Extended PCI configuration space(256MB)を予約している事を期待していますが、BIOSは必要な分だけしか確保していないためにこのメッセージが表示されます。このメッセージは ProLiantに特化したものではありません。

PCI: BIOS Bug: MCFG area is not E820-reserved
PCI: Not using MMCONFIG

10-JUL-2009

 
SLES11用 high-performanceマウスドライバは何故ないのか?

 

 SLES11自身に high-performanceドライバに相当する機能が装備されていますので HPEからは high-performanceマウスドライバの提供は行っておりません。SLES11での相当機能は 2つあります。#xset m 1を指定する方法と、gconf-editorから同等の値を設定する方法です。詳細はiLO2での様々なマウスカーソル同期方法についてをご覧ください。

11-AUG-2009

 
SLES11だと Xが明るすぎて使えないが?

 

 ProLiant G5、G6系システムの場合、ビデオドライバの問題で高輝度表示の様な状態になり、文字を読むのも大変な場合があります。この場合、下記の手順で VESAドライバに変更してください。sax2自身が独自の Xを起動しますので、下記の環境は既存の Xが起動しない runlevel 3の状態で行ってください(そうしないと sax2のテスト画面が乱れます)。1280x1024/64K色での動作を確認しましたが、全ての構成でこの表示が可能とは限りません。1024x768/32K色迄しかいけない構成もありましたが、その差異については現時点では分かっておりません。

#init 3
#sax2 -r -m 0=vesa

25-SEP-2009

 
supported: externalとは何か?

 

 サードパーティが提供するドライバが `Novell社よりサポートを受け付ける`という情報を付加するための仕組みで、Novell社独自の仕様です。通常、ディストリビューションにサードパーティ提供モジュールがロードされた kernel(以降 tainted kernel)のサポートを依頼する場合、サードパーティ提供モジュールをアンロードするよう求められる事があります。しかし、Novell社の場合、tainted kernelであっても、`Supported: external`に対応したモジュールであればアンロードを求めることなくサポートを受け付けてくれるとの事です。詳細は Developing Software Products for SUSE Linux: Kernel-space Considerationsの `7 Marking Modules Supported`を参照して下さい。

09-OCT-2009

 
インストール時に iSCSIデバイスが見えないが?

 

 起動時のパラメータに withiscsi=1を付与してシステムを起動してください。

04-AUG-2011

 
モニタの周波数外で何も表示されないが?

 

 SLES10, SLES11のインストール時点ではビデオのテストができないため、インストール後の再起動後でモニタに out of range等と表示され runlevel 5の画面が全く表示されない場合があります。この場合、一度 [Ctrl]+[F2]等でテキストコンソールに移動してから下記の方法でビデオ関連の設定変更を行ってください。

#init 3
#sax2 -r -m 0=vesa

22-AUG-2011

 
netxen_nicを利用するとインストや設定ができないが?

 

 NetXen/QLogic系 NICを利用したハードウェア構成に対して SLES10/SP3を導入しようとするとインストーラが停止する場合があります。この問題は SP4では発生しませんので、SP4メディアでのインストールをお勧めします。SP3メディアでこの現象を回避するには、RBSUで NetXen NICの利用を停止してからインストールを行い、インストールが終了した後で nx_nicドライバをビルドする方法。もしくは、インストーラで `broken_modules=netxen_nic`を引き渡した後で [F5]キーを押し、DUD/nx_nic(EXElocal.zip)ドライバーをロードする方法があります。もしくは broken_modules=netxen_nicを引き渡し、インストールが完了してから HPEが提供する nx_nicドライバをビルドする方法もあります。
 NetXen/QLogic系 NICである、NC375Tを利用したハードウェア構成に対して SLES11/SP0を導入すると yastでデバイスがリストされますが設定や利用を行う事はできません。この問題は SP1では発生しませんので、SP1メディアでのインストールをお勧めします。SP0メディアでこの現象を回避するには、インストールが完了してから HPEが提供する nx_nicドライバをビルドしてください。

20-SEP-2011, revised 29-SEP-2011

 
SLES11で hpsaを使いたいが?

 

 SLES11は、SP1メディアから hpsaドライバが同梱されていますが、HBAが SmartArray P41x世代であっても、デフォルトでは ccissドライバが利用されます。インストーラ起動時に cciss.cciss_allow_hpsa=1を引き渡す事で、ccissではなく hpsaドライバが利用されます。PXEを利用してインストールする場合にも同様に pxelinux.cfgでこのオプションを引き渡してください。なお、HPEが hpsaドライバを同ディストリビューションでサポートするのは、SmartArray P41x世代以降となりますのでご注意ください。

 [24-JAN-2013] SLES11/SP2のインストーラは ProLiant G7迄とは異なり、Gen8にインストールする場合には hpsaを利用します。

02-DEC-2011, revised 24-JAN-2013

 
snapperは #rpmでも自動スナップショットを採るのか?

 

 #rpmコマンドでパッケージをインストールした場合には snapperは自動スナップショットを採りません。#rpmコマンドには snapper-zypper-pluginの様に連携するためのプラグインが存在しないためです。#zypperか #yast経由でパッケージをインストールするか、#rpmでインストールする前後に snapperで preスナップショットと postスナップショット相当を採ってください。

14-MAR-2014

 
btrfsのスナップショットで boot kernelを戻せるか?

 

 現在の SUSE Linux Enterprise Server 11では /bootに btrfsを指定する事ができないため kernel等の起動環境をロールバックする事はできません。ちなみに、SUSE Linux Enterprise Server 12の β版は /bootに btrfsを指定する事が可能です。

18-MAR-2014

 
snapperでロールバックしてもファイルが変更されたままだが?

 

 preスナップショットと postスナップショットの間に他のプロセスがファイルを変更している可能性があります。ロールバックでファイルを戻す場合には、他のプロセスが行ったファイルの変更についても戻すのか、今の状態で維持するのかを snapperでのスナップショット時刻とファイルのタイムスタンプ等で確認し、適切なスナップショットを選択する必要があります。この事象は btrfsでのスナップショットに限った話しではありません。

24-MAR-2014

 
btrfsのスナップショット時のデータの整合性は?

 

 スナップショットを作成するのと同時にオープンしたままのファイルに変更が行われた場合等はデータの整合性は保証されず、ファイルの中身が破損している可能性があります。スナップショット対象の選別とロールバック対象ファイルの事前に確認する必要があります。この事象は btrfsでのスナップショットに限った話しではありません。

25-MAR-2014

 
kernel-defaultと kernel-default-baseの扱いは変わったのか?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 11の場合、kernel-default-baseには /boot, /etcと全てのファームウェアと仮想化で利用するのに適したミニマムなドライバと kernelが同梱されており、kernel-defaultにはその他となる最新のドライバが同梱されています。非仮想化環境に於いては両方のパッケージを導入して利用するのが一般的な利用形態でした。これに対し SUSE Linux Enterprise Server 12では kernel-default側にも /boot, /etcと全てのファームウェアが同梱される様になり、2ヶのパッケージのどちらか一方を利用する形態に変更されています。

05-MAR-2015

 
DUDのロードオプションが表示されないが?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 11, 12を UEFIモードでインストールする場合、インストールの初期画面には BIOSモードで表示されていた [F6](Driver)オプションは表示されません。UEFI時には kernelラインに直接ブートパラメータとして `dud=1`を引き渡す事で DUDのロード画面が表示されます。このパラメータは Legacy(BIOS)モード時にも利用可能です。

22-APR-2015

 
warm bootでシステムの再起動に失敗するが?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 11/SP4を UEFIモードの ProLiantに導入し、bootloaderを ELILOで運用している構成の場合、warm bootでの再起動を行うと elilo起動時に画面が真っ黒になったり、RSoD(red screen of death)が発生する場合があります。この問題は、Linux一般が利用する System V AMD64 ABIと UEFIが利用する Microsoft AMD64 ABIで異なっているために発生する問題であり、ProLiantに特化した問題ではありません。SUSEからリリースされている errataの elilo v3.14-0.38.1を適用する事で回避可能です。詳細はAdd compile option “-mno-red-zone”for x86_64 archをご覧ください。

19-AUG-2016

 
SLES12 SP1でインストールができない事があるが?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1では、SSD, NVMeへのインストール時の問題、UEFIシステムでの initramfsが破損する潜在問題があります。修正された新しいインストーラであるv2.0を利用するか、SP2を利用してください。

07-SEP-2017

 
インストールメディアを挿入しっ放しで HDDから起動しないが?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 15では誤ったインストールを防止するためにインストールメディアから起動した場合のデフォルトの起動選択が Boot from HDDとされていますが、これは Legacy(BIOS)モードの場合のみで UEFIモード時には Installationがデフォルトの起動選択となります。但し、ProLiantの UEFIモードは通常、内蔵 DVDドライブの起動優先度が低くなっていますので、デフォルトのままではインストールメディア自体から起動しない状況となっています。SUSE Linux Enterprise Server 12での UEFIモードも同様ですが、SP2未満には Boot from HDD自体がエントリとして存在していません。また、SUSE Linux Enterprise Server 11での UEFIモードは SP4メディアにも Boot from HDD自体がエントリとして存在していません。

29-JAN-2019

 
自動スナップショットが効かないが?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 15でルートファイルシステムが 16GB未満の場合には、容量不足にならない様に自動スナップショット機能は無効にされますので、インストール時に予め 16GB以上のサイズを確保することをお勧めします。

30-JAN-2019

 
autoinst.xmlがないが?

 

 SUSE Linux Enterprise Server 12, 15はインストール時の構成を記録した autoinst.xmlファイルは作成されません。またインストーラの最終段階で本ファイルを作成するかの問い合わせボックスも用意されていません。インストール直後に #yast内の Autoinstallation Cloning Systemを実行する事で /root/autoinst.xml を作成する事が可能です。

11-MAR-2019

 
kISOはどこで入手できるのか?

 

 SUSE Linux Enterprise Serverのインストール時に通常のインストールイメージに内包される kernelではインストールできない場合に、kISO(kernel update ISO)イメージからインストーラを起動してインストールを行う必要があります。これは新しくリリースされたハードウェアを利用する場合に必要となる事があります。入手はこちらから可能です。ちなみに、ProLiant Gen8以降に搭載されている POST時に [F10]を押して起動する Intelligent Provisioning(IP)経由でインストールする際には、kISOに相当するものが内包されており、kISOを別途入手する必要なくインストールが可能です。

14-JUN-2019

 

Live Patchingはどの環境で使えるのか?

 

 通常のサブスクリプションとは別に `SUSE Linux Enterprised Server Live Patching 1-2 Sockdets` の購入で利用が可能です。また、2021年 10月 4日以降 Unlimited Virtual Machine版の SUSE Linux Enterprise Serverと SUSE Linux Enterprise Server SAP版では Live Patching機能の提供が行われます。既存の Unlimited Virtual Machineを利用されている場合には、次回のサブスクリプション更新時点で Live Patchingが利用可能となります。

05-NOV-2021


Live Patchingとは何か?

 

 KLP(kernel live patching)は kernel、つまりシステムを稼働させたままセキュリティパッチを適用する技術です。SUSEでは kernel内の関数全体を ftraceを利用して置換する技術となる kGraftをを採用しています。KLPを利用する事で一切のダウンタイムなしでセキュリティアップデートを行う事が可能となります。#yast2 registration等で `SUSE Linux Enterprise Live Patching 15` を選択して利用を開始します。以降は通常の #zypperを利用しての検索、インストール等が可能となります。また #kgrコマンドの利用も可能です。

08-NOV-2021

 

Live Patchingは全ての脆弱性に対応できるのか?

 

 ftraceによる関数置き換えには対応可能ですが kernelのデータ構造の全てに対応できる訳ではありません。大規模な変更の場合には再起動を伴う作業が必要になる事があります。また、パッチのライフサイクルが切れた後は errataを適用してシステムを再起動する必要があります。提供されるパッチは、基本 SUSE Common Vulnerability Scoring System(CVSS)の Level 7+の脆弱性や安定性に関するものとなり、技術的に対応できない場合には提供をスキップする事があります。

09-NOV-2021

 
ドライバの再インストールに失敗するが?

 

 既にインストール済みのドライバを再度 #rpm -iした場合 `already installed` が返される代わりに `Failed dependencies` が返される事があります。事象は SUSE Linux Enterprise Server 12 SP5と 15 SP2以降で発生します。kmpパッケージを作成するマクロに追加されたシンボルがコンフリクトしているために発生します。#rpmではなく #zypperを使った場合には同じ kernelバージョン上での異なる kmpバージョンの導入時には自動で問題を解決します。詳細は SUSE社 000019640をご覧ください。

22-FEB-2022

Debian/Ubuntu Server関連


/proc/cpuinfoで cacheサイズが 0byteに見えるが?

 

 x86_64版の Sargeに於ける表示上の不具合で、Etchでは修正されています。

21-JAN-2008

 
Opteronで NICや SmartArray等が認識できないが?

 

 この問題は Debian以外でも発生している PCI-Expressの MCFGの扱いに関連してデバイス認識に失敗するのが原因の問題です。kernel parameterで pci=nommconfを引き渡してください。

23-JAN-2008

 
Grubで Fatalエラーが出るが?

 

 kernel 2.6系の block layerの問題で ioctlsの実行に失敗するのが原因です。Grubではなく Liloを利用するか、HPE提供の HPDEインストーラを利用してください。この問題は Etchで発生しますが、Sargeでは発生しません。

13-FEB-2008

 
Grubで Cylinderエラーが出るが?

 

 /bootパーティションが 512MBを超える領域に存在する場合に出るエラーメッセージです。Debianに限らず、Linux一般の話として /boot専用として 100MB程度のパーティション領域を確保する事をおすすめします。

23-OCT-2008

 
Illegal OpCodeでシステムが起動しなくなったが?

 

 Debianのインストールが成功し、リブートすると POST直後の段階で画面が赤くなり Illegal OpCodeの画面表示(red screen)でシステムの起動が停止する場合があります。この問題は DL360G7と Debian 5.0.5/amd64で発生する事を確認しています。この問題は SmartArray P41xの firmwareが v3.50で解決できる事を確認しています。ちなみに、DL160G6では firmwareが v3.00でも問題の発生は確認できませんでした。DL360G7と DL160G6の P410のキャッシュはそれぞれ 1GB/FBWCと 512MB/BBWCの違いがありますが、現時点に 於いては機材の違いが原因か否かについては不明です。また、要因と思われるものは他にも考えられます。詳細については《HP Support document*[英語](こちらでは v2.76の推奨となっています)をご覧ください。

14-SEP-2010

 
USB-FDDを装着していると grub-installが失敗するが?

 

 インストールの途中で NICの firmwareを読み込ませる等のために USB-FDDを装着している場合には、grub-installの段階で下記のエラーとなります。

'grub-install (hd0)' の実行に失敗しました。

 これはインストール先を USB-FDDにしようとしているため発生します。インストーラが grub-installを実行する前に予め USB-FDDを外しておいてください。

15-SEP-2010

 
内蔵 DVDの利用は可能か?

 

 Ubuntu 9.10, 10.04に於いて一部安定利用できない面が見受けられました。mountコマンドを発行すると Ubuntu 10.04では初回 mount時に Buffer I/Oエラーが記録されます。Ubuntu 9.10では mount毎にエラーが記録されます。但しその後 mountは成功し実際にファイルのコピー等の利用は可能で、速度の低下やファイル内容の md5値の変化等は見られませんでした。この問題は DL360G6, DL380G7で確認しました。
 Ubuntu 9.10, 10.04を起動し、内蔵 DVDドライブを利用、その後 #shutdown -r now等で電源断を経ずにシステムを再起動してから、Ubuntu 10.04のインストーラを起動するとインストールの途中で内蔵 DVD-ROMが認識できないと云うエラーが見受けられました。この問題が発生した場合には、一旦電源ボタンを押す等して電源断を行う必要があります。この問題は DL380G7と Ubuntu 10.04の組み合わせでのみ発生を確認しました。

27-OCT-2010

 
DVDドライブ用に作成した preseedをリモートから自動インストールしたいが?

 

 Debian/Ubuntu Serverの preseedを利用した自動インストール環境はローカル接続した DVDドライブだけでなく、iLO3の仮想メディア経由でも行う事が可能です。詳細はedlinをご覧ください。

05-OCT-2011

 
hpacucli等の debパッケージはどこにあるのか?

 

 管理ツールの readmeには Debian対応の記載がありますが、ダウンロードサイト(ML/DL、《BL*)には hpacucliの debパッケージはリストされません。ダウンロードサイトでは Debian/Ubuntu用の管理ツールは個別パッケージとしてのアップロードを行っておらず、PSP(dpkg-based distributions)として ISO形態で提供しております。ISOではなく個別パッケージとして入手したい場合には、SDRから入手が可能です。

07-OCT-2011

 
USB-key上の preseedでインストすると MBRが USB-keyに入るが?

 

 USB-keyからシステムを起動し、内包した preseed環境を利用したインストールを行った場合、grub-installでの MBRの書き込み先が SmartArray上ではなく USB-key自体になる場合があります。この現象が発生するのは ccissドライバではなく hpsaドライバを利用する環境で且つ、USB-keyへのデバイスアサインが hpsaより先となる /dev/sdaとなる様な preseed作成環境を用いた場合です。この場合、preseed.cfgファイル内の 'grub-installer/only_debian'の指定が trueの場合となっており、BIOSが最初に認識したストレージに MBRを書き込み、'grub-installer/bootdev'の設定を無視した動作を行います。
 この状況を回避するには、'grub-installer/only_debian' と 'grub-installer/with_other_os'を falseにし 'grub-installer/bootdev'に MBRをインストールするデバイス名を指定する事で MBRのインストール先を SmartArray上の HDDにする事が可能です。
 なお、この現象は hpsaドライバ特有のものではなく mptlinux(LSI Logic HBA)等でも発生します。但し、昨今は ICH10R等の SATAコントローラ接続の HDDも /dev/sdXとして認識しますが、この構成に於いては USB-keyよりも先に HDDが /dev/sdaにアサインされるため問題となる現象は発生しません。

05-DEC-2011

 
kdumpが掛からないが?

 

 SmartArrayを利用している Ubuntu Server 12.04, 14.04で kexec実行後に hpsa 0000:0c:00.0: Waiting for board to reset.が表示された状態でシステムが停止します。kernel parameterとして rootdelay=180を引き渡してください。

03-APR-2015

 
Dynamic SmartArray B120iは利用できるのか?

 

 Ubuntu 14.04 LTS系向けのドライバが HPEの社外サイトで提供され、利用方法のadvisoryもリリースされていますが、HPEは advisoryに記載されている通り、このドライバをサポートしていません。あくまで、本ドライバはサポート対象外の自己責任でご利用頂くためのものとなります。
 advisoryに記載されている方法に加え注意しなければいけない事が 4点あります。1点目は、ProLiantに 内蔵されている DVDドライブはインストール時には利用できませんので、iLO4の仮想 DVDもしくは USB-DVDドライブが必要となります。インストール終了後の通常運用時には内蔵 DVDドライブは利用可能となります。2点目は、ドライバの対応 kernelから用意するメディアを決める必要がある事。hpvsa-3.13.0-32-generic_1.2.12-105-3.13ubuntu1_amd64.debを利用する場合、このドライバは kernel 3.13.0-`32`に対応していると云う事から、Ubuntu 14.04の 3.13.0-24ではなく Ubuntu 14.04.1の 3.13.0-32用である事が分かりますので、インストールメディアは Ubuntu 14.04.1を用意します。3点目は、codenameの指定には /etc/default-releaseに記載されている `trusty`を指定する事。4点目は、インストールの最終段階で、インストール後にも ahciのロードを回避するための設定が必要な事。Installation Completeが表示されたら tty2へ移動し下記の作業を行います。

#mount -o bind /dev /target/dev
#mount -o bind /dev/pts /target/dev/pts
#mount -o bind /proc /target/proc
#mount -o bind /sys /target/sys
#chroot /target
#vi /etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="" ⇒⇒ "modprobe.blacklist=ahci"に変更する
他のオプションが既に存在する場合には追加する
(前述の grub-installをしない場合に `quiet splash`が残ります...
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT=0  ⇒⇒ 先頭に `#`を付与
(Grubのブートメニューを常に表示させるために
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET=true ⇒⇒ `false`に変更
(Grubのブートメニューを常に表示させるために
#grub-install /dev/sdb
#update-grub
#exit
tty1へ戻り、インストーラを終了する

15-JAN-2016

 
Dynamic SmartArray B140iは利用できるのか?

 

 Ubuntu 14.04 LTS系向けのドライバがSDR上で提供されています。また設定方法の詳細や dkms(dynamic kernel module support)については、Dynamic SmartアレイB140i RAIDコントローラーユーザーガイドで提供されています。但し、本書に加え注意しなければいけない事が 1点あります。ProLiantに内蔵されている DVDドライブはインストール時には利用できませんので、iLO4の仮想 DVDもしくは USB-DVDドライブが必要となります。インストール終了後の通常運用時には内蔵 DVDドライブは利用可能となります。
 なお、ユーザーガイドの一部に記載されている`achi`は `ahci`の TYPOとなりますので読み替えてください。

 [16-SEP-2016] Dynamic SmartArray系コントローラに対しては AHCIモードで Canonicalの HCT(hardware compatibility test)を受ける予定となっており、今後ドライバが提供されることはありません

18-JAN-2016, revised 04-NOV-2016

 
SPPではなく MCPが提供されている事での注意点は?

 

 Management Component Pack(MCP)は、Red Hat Enterprise Linuxと SUSE Linux Enterprise Server向けに提供されている Service Pack for ProLiant(SPP)の縮小セットとなります。大きな違いとして MCPには下記のものが同梱されていません。

  • hpsum - Smart Update Manager(インストーラ)
    Ubuntu向けには hpsumインストーラは提供されていません。.debパッケージの導入には都度 #pkgコマンド等を利用してください。
  • HPE提供ドライバ
    Ubuntu向けには HPEからドライバの提供はありませんので、Ubuntuに内蔵されている inboxドライバを利用してください。
  • オンラインアップデート用ファームウェア
    Ubuntu向けにはオンライン用のファームウェアアップデートパッケージを提供していませんので、オフラインでのアップデートを行ってください。

19-JAN-2016

 
onlineでのファームウェアアップデートは可能か?

 

 Ubuntu向けにはオンライン用のファームウェアアップデートパッケージを提供していませんので、オフラインでファームウェアをアップデートする必要があります。オフラインでファームウェアをアップデートする方法はデバイスによっていくつかの方法がありますが、Intelligent Provisioning(IP)を起動してのオフラインアップデートか、SPPのフル版の ISOイメージからシステムを起動してのオフラインアップデートが簡単に行う事が可能で、多様なデバイスに対応している方法となります。但し、前者は ProLiantをインターネットに接続しておくか、IP用リポジトリサーバを社内に構築しておく必要があります。例外として、iLOに関しては iLO自身の WEB I/F上から .bin形式(SCEXEもしくは RPM形式から抜出し)を送り込むか、sshで接続する SMASH CLPでの loadコマンドを利用する事で、システムのシャットダウンを伴わないオンラインでアップデートする事が可能です。

20-JAN-2016

 
hpdiagsの利用方法は?

 

 Ubutun向けには Insight Diagnostics(hpdiags)は提供されていません。Intelligent Provisioning(IP)からシステムを起動してオフラインで ProLiantの診断を行う事が可能です。オフラインのみの提供となりますので、hpdiags -t等によるオンラインでのシステム状況を採取する事はできません。

21-JAN-2016

 
hpmouseドライバは提供されていないのか?

 

 Ubuntuの X.orgには hpmouse相当の機能が取り込まれています(v12.04.5, v14.04.3の desktop版で確認)ので、iLOの仮想コンソール利用時の二重カーソルは自動で同期を行いますので hpmouseは不要です。但し、HPEがサポートする ProLiantと Ubuntuの組み合わせは Server版のみとなります。

22-JAN-2016

 
inboxドライバを提供する debパッケージは?

 

 Ubuntu 12.04以前では、全ドライバは linux-image debパッケージにて提供されます。Ubuntu 12.10以降では、e1000e, mptlinuxを除く主な NIC, HBA用デバイスドライバは、別途 linux-image-extra debパッケージにて提供されます。

27-JAN-2016

 
MAASで ProLiantの電源が入らない場合があるが?

 

 Ubuntu Serverのインストール時に MAAS(metal-as-a-service)と iLO4を組み合わせて利用した場合、インストールが完了しない場合があります。MAASを利用して Ubuntu Serverをデプロイする際に、MAASが IPMIを利用して iLO4を経由して電源の投入を行う際に、ProLiantの電源投入が行われない場合がありました。この IPMI経由でのタイミング問題は iLO4ファームウェア v2.40で修正されています。

22-AUG-2016

 
SmartArray Gen10を使うには?

 

 ProLiant Gen10で採用されている SmartArray Gen10コントローラ用のネイティブなドライバは smartpqi.ko です。但し、ディストリビューションによっては aacraid.koと PCI device IDが共通となっています。Ubuntu Serverの 場合、16.04.3のインストール時のデフォルトである GA kernelを選択した場合には aacraid.koがロードされてしまい ますので、HWE kernelを選択する事で smartpqi.koがロードされます。なお、Ubuntu Server 17.04からは GA kernel で smartpqi.koが inboxドライバとして標準搭載されています。

25-APR-2018


X.orgが起動しないが?

 

 ProLiant Gen10, Gen10 Plusに Ubuntu Server 20.04を導入し #apt -y install ubuntu-desktop 等を行うとビデオドライバがロードされないために X.orgが起動しない場合があります(a00104671)。/etc/default/grub の `GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT` から `nomodeset` を引き渡して #grub-mkconfig -o を実行してください。但し、本事象は利用する repositoryにより発生しない場合があります。Ubuntu 20.04.2 Server環境で 2021年 2月 11日時点の repositoryでは発生を確認できませんでした。また、Ubuntu 20.04.2 Desktopでも事象は発生しませんでした。

30-MAR-2021

 
RL300 Gen11上の Ubuntu Serverで GUIを使いたいが?

 

 本機に Ubuntu Server 22.04.1を導入した後 x86_64と同様に #apt-get install ubuntu-desktop する事で #startx可能となります。下記は IPv4スタティックでの導入例となります。
 #export http_proxy="http://proxy.planet.earth.cooom:8080"
 #export https_proxy="https://proxy.planet.earth.cooom:8080"
 #env | grep -i proxy
  http_proxy="http://proxy.planet.earth.cooom:8080"
  https_proxy="https://proxy.planet.earth.cooom:8080"
 #vi /etc/netplan/00-installer-config.yaml
  enP2p1s0f0np0:
   dhcp4: true ---> false
   addresses:
    - 16.147.200.100/22
    routes:
    - to: default
     via: 16.147.200.1
    nameservers:
     addresses: [1.2.3.4]
 #netplan apply
 #apt-get install ubuntu-install --fix-missing
  Need to get 226 MB/616 MB of archives
 #apt-get update
 #apt --fix-broken install
 #systemctl set-default multi-user.target
 #startx

08-MAY-2023

Fedora, Fedora Core関連


新しめの ProLiantに Fedora 13をインストするには?

 

 本ディストリビューションを導入する場合、予め ProLiant本体と SmartArrayコントローラのファームウェアを最新にアップデートしてください。ProLiant本体のファームウェアが古い場合には、システム起動後に偽の CPU0障害メッセージを記録する場合があります。また、SmartArrayコントローラが P212/P41x世代の場合でファームウェアが v3.00未満の場合、システム起動後に SmartArrayを原因とした `Kernel panic - not syncing: An NMI occured`がシステム起動後数分以内に発生する事があります。この場合、IMLには `controller failure`イベントが記録されます。
 インストーラが正常に起動しない場合、インストーラの最初期メニューで basic videoを選択してインストールを行い、インストール終了後に /etc/X11/xorg.confの vesaドライバ指定を ati等に変更して 800x600以上の解像度を利用してください。

 [26-NOV-2010] 本 FAQに以前記載していたプリンター問題は、別ディストリビューションで別の機種に対しての間違った情報でした。ご迷惑をお掛けいたしました。

06-SEP-2010, revised 26-NOV-2010

 
Fedoraでは hpsaと ccissはどちらが利用されるのか?

 

 SAS/SATA世代の SmartArrayでは ccissドライバだけではなく hpsaドライバの利用も可能ですが、インストーラは ProLiant本体の世代を調査し、その環境に応じて hpsaとするか ccissにするのかを切り替えている模様です。同じ P400を搭載した DL360G5が ccissとなり、DL320G5p, DL385G5pでは hpsaが利用されました。この場合、インストール時に DiskDruid画面では ccissとして表示されていてもインストール後の環境は hpsaになっています。但し、DL320G5pはインストールを繰り返している内に ccissが利用される事も見受けられました。この問題は /lib/modules/`uname -r`/modules.pcimapでのデバイスアサインが hpsaと ccissで被っていた事が原因で、Fedora 15では解消されています。

07-SEP-2010, revised 24-JAN-2013

 
ccissから hpsaに変更する方法は?

 

 /etc/modprobe.d/blacklist.confに `cciss`を追記し、#dracut --forceで initramsfsを修正する事で可能です。但し、DL360G5では起動できませんでした。

08-SEP-2010, revised 30-AUG-2011

 
インストーラが表示されないが?

 

 Fedora 18のインストーラが起動しても画面が表示されない場合には、起動パラメータとして nomodesetを引き渡してください。Fedora 16, 17等でも同様の方法で回避可能です。nofb, vesa=0x311等では回避できません。

 [01-JUL-2013] ローカルコンソールの画面に表示がされない場合でも iLOのリモートコンソールには画面が表示されています。この現象は Fedora 16, 17では確認されていません。本現象の確認に利用した機種は DL360p Gen8と DL385 G7の 2機種のみです。

21-FEB-2013, revised 01-JUL-2013

 
DVDのマウントが見えないが?

 

 DVD, USB-key, SDカード等の取り外し可能なメディアのマウント先が Fedora 17から変更されており、従来の /media配下から、一般ユーザからにアクセスさせやすい /run/media/$USERとなっています。

01-JUL-2013

 
BIOS機でも GPTが使われるのか?

 

 Fedora 16では、BIOS搭載機の起動パーティションを含むディスクが 2.2TB未満の容量であっても GPTラベルとして設定します。Fedora 17, 18では MSDOSラベルとして扱う様に戻っています。

02-JUL-2013

 
BIOS機でも EFI用 FATが作成されるのか?

 

 Fedora 16の場合、BIOS搭載機であっても EFIパーティションが作成されます。Fedora 17, 18では作成されない様に戻っています。

03-JUL-2013

 
Ext4で 16TBを越えられるのはいつからか?

 

 Fedora 17からユーザランド側のツールも含めて正式に 100TB迄の容量に対応しています。

04-JUL-2013

 
btrfsから起動できる様になったのはいつからか?

 

 Fedora 16ではインストール時点で btrfsが選択できる様になり、起動も可能になっていますが、Fedora 17ではインストーラで btrfsが選択できない様になり(mkfs.btrfsは存在します)、Fedora 18では btrfsが選択可能となり且つ起動も可能に戻っています。

31-JUL-2013

 
XFSから起動できる様になったのはいつからか?

 

 Fedora 18より XFSからのシステム起動が可能となっています。

15-AUG-2013

 
ミラーモニターが追加されているが?

 

 ProLiantの中で筐体の前面に D-SUBのビデオコネクタを装備している機種の場合、X.orgが 2枚目のビデオが接続されていると誤認識されます。この場合、#xrandrや #gnome-display-propertyで確認する事が可能です。この現象は Fedora 17で確認されています。Fedora 16, 18では発生していません。同様の問題は Red Hat Enterprise Linux 6でも発生します。詳細はX.orgでモニターの設定が 1024x768迄しか選択できないをご覧ください。

16-AUG-2013

 
Gnome Shellが表示されないが?

 

 Fedora 16では対応したビデオドライバの場合にのみ Gnomeは Gnome Shell画面を表示しました。非対応のビデオドライバを利用している場合には Gnomeは fallbackモード画面を表示します。Fedora 17以降は非対応のビデオドライバの場合にはソフトウェアレンダリングを行う様になったため、搭載するビデオコントローラの種類や利用するドライバの種類に関わらず Gnome Shellが起動します。ちなみに、Fedora 17では G200, i810, i815, Voodoo3等のドライバが削除されています。

19-AUG-2013

 
ntp関連ツールが無くなったが?

 

 Fedora 16のNTP関連ツールは chronyに置き換えられています。スクリプトで仕掛けていたものは修正する必要があります。

03-SEP-2013

 
lspciの PCI-Express Gen3対応はいつからか?

 

 pcituilsパッケージ v3.1.9-1を搭載した Fedora 17から PCI-Express gen3の speedと link statusの表示が可能になりました。#lspci -vvとする事で、Target Link Speed:の Unknownが 8GT/s等と表示されます。また、同様に Current De-emphasis Level: -6dB等の後に LinkEqualizationRequest-等の表示が追加されています。
 ちなみに、RHEL6では U3の pciutils v3.1.4-11で PCI-Express Gen3に対応し speed表示迄は可能となっています。

13-SEP-2013, revised 18-SEP-2013

 
minimumグループの Baseが無いが?

 

 anaconda-ks.cfgで指定する Baseグループは Fedora 18より Standardに変更されています。従来の PXE環境の設定ファイルは変更する必要があります。

17-SEP-2013

 
/etc/init.d/配下が殆ど無いが?

 

 Fedora 15より systemdが搭載されているため /etc/init.d/配下のスクリプトが変更され始めています。Fedora 15, 16では結構な数が残っていた /etc/init.d/配下のスクリプトも Fedrao 17ではデフォルトのパッケージ選択で 4ヶに迄減っています(functions, netconsole, network, spice-vdagentd)。同様に chkconfigでリストされる数も減っており、こちらは Fedora 16の時点で 4ヶ(netconsole, netfs, network, sandbox)に減っています。

19-SEP-2013

 
haldaemonが見つからないが?

 

 Fedora 16では /etc/init.d/haldaemonは存在しません。udisks, upower, libudevの 3ヶに置き換えられています。

20-SEP-2013

 
/etc/sysconfigでファイルが見つからないが?

 

 Fedora 18からは /etc/sysconfig配下のファイルが変更され始めています。clock, i18n, keyboard, networkは /etc/sysconfig/ではなく /etc/直下で localtime, locale.conf, vconsole.conf, hostnameとなっています。

25-SEP-2013

 
/tmpが HDD上に無いが?

 

 Fedora 18から /tmpは tmpfsを利用します。このため通常のログ等は保存期間が長い /var/tmpを利用しなければならない場合が多くなります。また、cronで指定している tmpwatchの自動削除間隔設定も必要に応じて変更して下さい。

26-SEP-2013

 
grub2で追加のパラメータを渡せないが?

 

 例えば、nomodesetを引き渡して起動したい場合には、`vmlinuz`を含む行の最期に nomodesetを記載し、[ESC]ではなく [F10]で起動を続行してください。[ESC]を押すと入力した内容は引き渡されません。

27-SEP-2013

 
kernelが空になっているが?

 

 Fedora 21では従来の kernelパッケージは kernel-coreパッケージに引き継がれています。kernelパッケージ自体は存在しますが 40KBの空ファイルとなっています。また、ドライバの構成もクラウドを意識して軽量化のため大きく変更されており、kerne-coreに同梱されているのは一部ドライバだけとなっています。ProLiantで利用されるドライバの観点では hpsa, hpilo, igb, ixgbeは入っていますが、tg3, bnx2, bnx2xは kernel-modules側に同梱されています。
 また、ドライバは .xz圧縮されており hpsa.ko.xz等のファイル形式で展開されています。このためドライバのバージョンを調べるには #find . -name hpilo.ko.xz -exec xzcat {} \;|strings|grep -i version 等と行う必要があります。

13-APR-2015

 
Fedora 22には stringsが無いが?

 

 Fedora 22では従来の stringsがなくなり eu-stringsのみとなりました。例えば、従来 stringsを使ってドライバのバージョンを調べていた場合には、Fedora 21以降の xz圧縮も考慮し下記で行う必要があります。

#find /usr/lib/modules/`uname -r` -name hpsa.ko.xz -exec xzcat {} \; | eu-strings | grep -i version

11-AUG-2015

 
Fedora 22のインストーラが GUIで起動しないが?

 

 GUIインストーラが起動できない場合には nomodesetを引き渡してみてください。ProLiant DL360 Gen8と x86版ではこの方法で回避可能でした(x86_64版は問題自体発生せず)。

04-SEP-2015

 
Fedora 22で GUIにログインできないが?

 

 GUIのログイン画面でキーボードのチャタリングが発生しログインできない場合には nomodesetを引き渡してみてください。ProLiant ML350p Gen8に x86_64版の Workstationを導入した場合にはこの方法で回避可能でした。

07-SEP-2015

 
kernel-PAEが無いが?

 

 Fedora 23迄は kernel, kernel-core, kernel-modulesは non-PAEと PAE kernel用に個別提供されていましたが、Fedora 24では kernel-coreと kernel-modulesのみが別個に提供されていますが、kernelは non-PAE用にのみ提供されています。但し、この kernelパッケージの役目は kernel-coreが引き継いでおり、kernelパッケージ自体は Fedora 21以降空パッケージとなっていたものです。

21-SEP-2016

Fedora Core


Fedoraの x86_64版は EM64Tで利用できるか?

 

 FC2は利用可能です。FC1のインストーラは EM64Tを long mode CPUとして認識できません。

04-OCT-04

 
Fedoraの x86版をインストールすると kernelが i586になるが?

 

 Fedoraの x86版をインストールすると i686 kernelではなく i586 kernelがインストールされる場合があります。これはインストーラの問題で、 Fedora 6で発生する事、Fedora 5では発生しない事を確認してます。導入されている kernelの CPUアーキテクチャは下記のコマンドで調べる事が可能です。

#rpm -q --qf='%{arch}\n' kernel
i686

 i686 kernelへ変更するには、kernelの種類(smp等)か kernel versionのどちらかが異なっていないとインストールする事ができませんので、errata kernelで versionの異なる kernelをインストールするか、一旦別種の kernel(pae kernel等)を導入した後で、i586 kernelを削除し、その後に目的の i686 kernelをインストールしてください。 i586 kernelが導入されると Power Now機能等が利用できなくなります。詳細はbugzilla-211941をご覧ください。

28-FEB-07

CentOS関連


HPEの CentOSへのスタンスは?

 

 HPEからユーザへの直接サポートは提供しない `コミュニティサポート`となります。CentOSが Red Hat Enterprise Linuxオペレーティングシステムに十分に類似していることは実証されています。HPEはそのことを確信していますが、このオペレーティングシステムは ProLiant環境や HPEのソフトウェア製品で正式にサポートされているものではなく、HPEとしても全面的なテストは行っていません。但し、HPEはユーザの利便性を考え、動作確認迄の動作情報の提供、また限定的なバージョンでの管理ツール類の提供をダウンロードサイトや SDRレポジトリにて提供を行ったり、ホワイトペーパーサイトで `HP Insight Control for Linuxでの CentOSの使用`等を提供しています。
 通常の保守サポートとは別に、OSSとしての有償サポートとして別途オープンソース・エキスパート・サービスと個別契約のサービスを用意しております。

 [12-MAY-2014] 米国 HPEからサポートマトリックス(CentOS)が 2013年 12月より提供されています。ここには対応機種と制限情報が記載されています。HPEは CentOSに対して有償保守サポートを提供している訳ではありません

31-MAY-2011, revised 12-MAY-2014

Kondara MNU/Linux関連


GNOMEが入っていないが?

 

 Kondara v1.0Jには GNOMEが入っていませんので、インストール時に GNOMEワークステーションを選択しても利用できません。他の環境を利用してください。現在、《Gnome野郎Aちーむ* プロジェクトが進行中ですので参加・応援してください。

02-FEB-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
KDEが入っていないが?

 

 Kondara v1.0Jには、KDEは入っていますが、インストール時に KDEワークステーションを選択するとインストールされません。カスタムでインストールコンポーネントに KDEを選択してください。ちなみに、現在、《北斗の K* プロジェクトが進行中ですので参加・応援してください。

02-FEB-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
Enlightenmentが起動しないが?

 

 Kondara v1.0Jにおいては Enligntenmentに限らず、rootで X Window Systemsを利用する場合は下記の設定を行ってください。

#cp /home/fml/.xinitrc /root
#cp /home/flm/.wm_style /root
#cp /home/flm/.xsession /root

02-FEB-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
KDEが英語環境だが?

 

 Kondara v1.0Jでは、一旦グラフィカルログインモード(runlevel 5)に設定し、ログイン画面の StartWMから KDEを指定してログインしてください。以降は、テキストログインモード(runlevel 3)に切り替えても日本語版 KDE環境が利用可能です。

02-FEB-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
グラフィカルログインが行えないが?

 

 Kondara v1.0Jのインストーラでグラフィカルログインの使用をチェックしても実際には設定されません。グラフィカルログインモードを利用する場合は /etc/inittabファイルを viエディタ等で開き、18行目の id:3:initdefault:35に変更し、システムを再起動してください。

02-FEB-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
Window Managerを切り替えるツールは無いのか?

 

 Kondara v1.0Jには、独立したツールはありませんが、グラフィカルログインモードのログイン画面の StartWMで切り替えができます。ここで切り換えると X Window Systemsの設定ファイルを操作したり、locale等の問題を気にせず日本語環境で X Window Systemsが利用可能です。

02-FEB-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
Expertモードで SmartArrayを指定する方法は

 

 ProLiant ML370, DL380等に装備されている内蔵 SmartArrayコントローラは Kondara v1.0Jのインストーラでは自動認識できません。下記の Expertモードでデバイスを指定してください。

  • Expertモードの利用方法…
    Welcome画面で "expert"と入力
    Devicesで、[Cancel]
    Choose Languageで "Japanese"もしくは "English"
    Keyboard Typeで "jp106"もしくは "us"
    Installation Methodで "Local CDROM"
    Devicesで、[Add Device]..."SCSI"...Compaq Smart/2 RAID Controller...[Ok]
    Devicesで、[Add Device]..."Network"...マシン構成にあった NICを選択(eepro100もしくは tlan)...[Ok]
    後は通常の GUIのインストーラが起動します。
     ちなみに、Kondara v1.1Jのインストーラだと、内蔵 SmartArrayコントローラの自動認識が可能です。

13-APR-00, verified wiz Kondara v1.0J

 
ビデオのテストが失敗するが?

 

 Kondara 1.0J, 1.1J, 1.1J Serverは、使用しているモニタの自動判別を行いますが必ずしも成功しません。モニタを全く認識しなかったり、Plug and Play Monitor等として認識されたりすることがあります。また、CRT/Keyboard/Mouseスイッチャー等を使用しているとモニタの自動認識に失敗する確立があがりますが、スイッチャーが無くても自動認識に失敗することが多々あります。
 自動認識に失敗してもインストーラではモニタを指定することができません。この様な場合、640x480以外の解像度でテストを行っても成功しません。インストーラではとりあえず 640x480でテストを行ってインストール作業をすすめてください。インストール終了後に Xconfiguratorでモニタの指定を行い、解像度と色数を変更してください。

26-APR-00, verified wiz Kondara 1.0J/1.1J/1.1JSE

 
パーティションが 2つ見えないが?


 SmartArrayコントローラを利用したシステムに Kondara 1.0J, 1.1J, 1.1J Serverをインストールする場合、Disk Druidで作成したパーティションの確認画面で全てのパーティションが表示されないことがあります。例えば、下記のパーティションを作成した場合 p8, p9が表示されません。これはインストーラの表示上の制限で実際にはパーティションは確保されフォーマットも行われます。

/dev/ida/c0d0p1 /boot
/dev/ida/c0d0p2 /
/dev/ida/c0d0p3 [SWAP]
/dev/ida/c0d0p4 [EXTENDED]
/dev/ida/c0d0p5 /test5
/dev/ida/c0d0p6 /test6
/dev/ida/c0d0p7 /test7
/dev/ida/c0d0p8 /test8
/dev/ida/c0d0p9 /test9
/dev/ida/c0d0p10 /test10
/dev/ida/c0d0p11 /test11
/dev/ida/c0d0p12 /test12
/dev/ida/c0d0p13 /test13
/dev/ida/c0d0p14 /test14
/dev/ida/c0d0p15 /test15

22-JUN-00, verified wiz Kondara 1.0J/1.1J/1.1JSE

 
ネットワークの設定画面が表示されないが?

 

 Kondara 2000Jは Ethernetコントローラ i8255xの自動認識が行えないため、ネットワーク関連の設定画面がインストール時に表示されません。これはインストーラが利用する RAMディスク上に driverが入っていないためと思われます。

 回避方法としてはインストール後に /etc/conf.moduleseth0e100として設定し、linuxconf等でネットワークの設定をする方法と、インストール時 Welcome to Kondara MNU/Linux 2000!画面で Expertモード指定で起動し必要なデバイスを全て指定する方法の 2通りがあります。後者でデバイスを指定する場合は下記を指定します…

  • Symbios/NCR 53C8xx… Symbios 53c8xx系 SCSI HBA
  • Adaptec AHA-2740, 28xx, 29xx, 39xx… Adaptec系 SCSI HBA
  • Compaq Smart/2 RAID Controller… SmartArray系 HBA
  • Intel EtherExpress Pro 100B… i8255x系 NIC
  • ThunderLAN… TLAN系 NIC

19-SEP-00, verified wiz Kondara 2000J

 
Kondara/Alphaに CCC, C++, Fortranをインストするには?

 

 Kondara MNU/Linux Alpha/SP, 2000J, 1.1J Serverにインストールする方法は、こちらをご覧ください。

revised 04-JUN-01, verified wiz Kondara/Alpha

 
電源スイッチが効かないが?

 

 Kondara 2.0の kernelは 2.4.4で ACPIの実装がかなり進んでいるバージョンです。このため shutdownコマンドを発行し、"Power Down"表示が出ないうちは電源スイッチが効かないようにロックされています。kernel panic等でどうしても電源を切断しなければならない場合には、電源ボタンを 5秒間押しっ放しにする事で強制電源断が行えます。
 ちなみに現時点に於いては shutdown -hでの電源断や、電源スイッチとの連動による shutdownコマンドの発行等はサポートされていません。

05-JUL-01, verified wiz KD20

 
eth1の設定ができないが?

 

 Kondara 2.0では、インストーラで eth1の設定が行えません。またインストール後も設定するツールがありません。/usr/share/doc/initscripts-5.82/sysconfig.txtを参考に /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1を編集してください。下記はその設定例です。

固定 IPアドレスの場合 DHCPから取得する場合
DEVICE=eth1
BROADCAST=xx.xx.xx.xx
IPADDR=xx.xx.xx.xx
NETMASK=xx.xx.xx.xx
NETWORK=xx.xx.xx.xx
ONBOOT=yes
DEVICE=eth1
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=dhcp

03-AUG-01, verified wiz KD20

Laser5関連

 
SCSI, SmartArrayコントローラが認識されないが?

 

 Laser5 6.5J Secure Server Editionは、装備しているドライバは新しいのですがインストーラの拡張カード用データが古いために Symbios 53c895, Symbios 53c1510, 内蔵SmartArray, SmartArray 431等の新しめの SCSI, SmartArrayコントローラの自動認識が行えません。SCSIの設定画面でコンピュータにSCSIアダプタが接続されていますか?と聞かれますので NCR系 SCSIコントローラの場合 NCR 53C8XX PCIを SmratArrayコントローラの場合 Compaq Smart-2/P RAID Controllerを選択してください。 
 この問題は Laser5 6.9J Secure Server Editionで解決されています。また Laser5 6.4J, 7.1J等の非サーバ系統ではこの問題は発生しません。

revised 20-NOV-01, verified wiz LF6.5J SSE

 
インストールの終了画面が表示されないが?

 

 Ethernetポートが複数あるシステムに、Laser5 6.2J, 6.4Jをインストールすると、パッケージのコピーが終了した時点から先へ進まなくなることがあります。このためインストール時に eth1の設定をせずにインストールを行い、インストール完了後に #linuxconf等で eth1の設定を行います。Laser5 6.5J Secure Editionは Anacondaインストーラを採用していませんのでこの現象は発生しません。また、同じ Anacondaインストーラを利用した Red Hat 6.2J/6.2J改訂版でも発生します。詳細はこちらをご覧ください。

25-OCT-00, verified wiz LF6.2J/6.4J

 
linuxconfが起動できないが?

 

 原因不明ですが Laser5 6.5J Secure Serverに於いて #linuxconfが正常に起動しない事があります。eth1のセットアップを行いたい場合は /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ifcfg-eth1として #cpし、#vi等で eth1用に変更し、/etc/rc.d/init.d/network restartしてください。なお、default gatewayprimary nameserver等は #netconfigから設定できます。

22-NOV-00, verified wiz LF6.5JSSE

 
Laser5 6.0/Alphaが SCSIエラーで正常にブートできないが?

 

 Laser5 Linux 6.0 Server Edition for Alphaを Symbios/NCR 53c895 chipを採用した SCSIコントローラ(コンパック型番:KZPCA-AA)上のディスクにインストールし、通常カーネルをブートしようとすると SCSIデバイスの認識がうまくいかず、以下のようなループメッセージが表示されて正常にブートできないという問題が発生します。

UNI kernelを利用した場合に発生する SCSI resettingの表示

ncr53c895-0: resetting, command processing suspended for 2 seconds 
ncr53c895-0: restart (scsi reset)
ncr53c895-0: Downloding scsi scripts
ncr53c895-0-<0,*>: WIDE SCSI (16 bit) enabled
ncr53c895-0-<0,*>: FAST-20 WIDE SCSI
SCSI host 2 abort (pid 64) timed out - resetting

 この問題は、通常(UNI)カーネルの代わりに SMP カーネルを使用することにより回避できることが確認されています。Laser5 6.0/Alphaインストール時に SMPカーネルを選択する手順については、こちらをご覧ください。

27-OCT-00, verified wiz LF6.0J

 
1st sectorから起動できないが?

 

 Laser5 6.5J Secure Serverを利用する場合、LILOのインストール位置を MBRではなく Compaq system partition(0x12)経由で /boot partition上の 1st sectorとして指定しても、システムは起動しません。必ず LILOは MBRにインストールしてください。ちなみに disk druidではなく fdiskで /bootを /dev/sda1や /dev/ida/c0d0p1等の primary partition上に作成しても本現象は発生します。
 この問題は Laser5 6.9J Secure Server Editionで解決されています。また Laser5 6.2J, 6.4J, 7.1J等の非サーバ系統ではこの問題は発生しません。

revised 20-NOV-01, verified wiz LF6.5JSSE

 
4GB超のメモリを認識できるか?

 

 Laser5 7.1は kernel 2.4.xxを利用していますので 4GBを超えるメモリ容量を利用する事が可能です。4GBを超える容量については Enterprise kernelでサポートされます。メモリの認識量に関するレポートはこちらをご覧ください。

revised 08-OCT-01, verified wiz LF7.1

Open Linux関連

 
ネットワークが使えないが?

 

 Ethernetコントローラに TLANを利用しているマシンの場合、OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerのインストール直後 Linuxが起動しますが、そこでログオンしてもネットワークは利用できません。#shutdown -r now等として一度システムを再起動してください。

18-FEB-00, verified wiz our machines

 
SMPとして動作しないが?

 

 OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerのインストール直後 Linuxが起動しますが、そこでログオンしても SMP状態で稼動しません。#shutdown -r now等として一度システムを再起動してください。

revised 18-FEB-00, verified wiz our machines

 
拡張パーティションを作成できないが?

 

 OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerで、SmartArrayコントローラを使用している場合、Extended(拡張)パーティション内に Linuxパーティション、Swapパーティションを作成しても、フォーマット時点で正常にリストアップされないか、0 MBと表示され利用できません。回避するには、インストール時に /boot, /だけを Primary(プライマリ)パーティションとして作成し、インストール終了後に拡張パーティションを作成し swapや必要なパーティションを作成してください。後述する、インストールの最後の[終了]が押せないが?/bootがマウントされないが?インストール後の拡張パーティションの利用方法は?もご覧ください。

revised 18-FEB-00, verified wiz our machines

 
インストールの最後の[終了]が押せないが?

 

 OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerで、SmartArrayコントローラを装備しているとコンポーネンツのファイルコピーが終了しても [終了]ボタンが押せないことがあります。これは /のパーティションが確保されていないか、容量が小さい場合に発生します。SmartArrayコントローラを使用している場合、Extended(拡張)パーティション内に Linuxパーティション、Swapパーティションを作成しても、フォーマット時点で正常にリストアップされないか、0 MBと表示され利用できません。これが原因となり、コンポーネンツのファイルコピーに失敗します。回避するには、インストール時に /boot, /だけを Primary(プライマリ)パーティションとして作成し、インストール終了後に拡張パーティションを作成し swapや必要なパーティションを作成してください。

07-FEB-00, verified wiz our machines

 
/bootがマウントされないが?

 

 OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerインストール後に #df等で確認すると作成した筈のパーティションがマウントされず、全てのコンポーネントが /に入っていることがあります。これは前述の、SmartArrayを装備した環境での拡張パーティションが作成できないことにより /bootが利用されずに、/に全てのコンポーネントがコピーされることによるものです。インストーラでフォーマットを行う時点で意図したパーティションが意図した容量で表示され、かつマウントポイントが正常に表示されていることを確認してからインストール作業をすすめてください。

07-FEB-00, verified wiz the package

 
インストール後の拡張パーティションの利用方法は?

 

 OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerで、SmartArrayを装備している場合、インストール時に Extended(拡張)パーティションを作成できませんので、下記の例に従い拡張パーティションを作成利用します。作業が失敗すると最悪の場合システムが起動しなくなる可能性がありますので既に運用中のシステムの場合には、必ずシステムのバックアップを行ってください。インストール直後では下記の作業は正常に終了しません。一旦 #shutdown -r now等でシステムを再起動してから作業を行ってください。

#fdisk /dev/ida/c0d0
  extendedパーティションを作成
  c0d0p5に、swapパーティションを作成
  c0d0p6に、ext2パーティション作成(ここでは /home用に作成する)
  swap用パーティションの IDを 82(swap)に設定
  書きこみ
#shutdown -r now
#telinit 1
#mkswap /dev/ida/c0d0p5
#mke2fs /dev/ida/c0d0p6
#mv /home /home_old
#mkdir /home
#mount -t ext2 /dev/ida/c0d0p6 /home
#cp -a /home_old/* /home
#vi /etc/fstab 下記の2行を追加して起動時のマウント設定を変更する
   
/dev/idac0d0p5  swap  swap  defaults  0  0
/dev/idac0d0p6  /home  ext2  defaults  1  2
#shutdown -r now
#df /homeのマウント状況を確認
#free swapのマウント状況を確認

revised 18-FEB-00, verified wiz the package

 
videoの自動認識が行えないが?

 

 SmartArrayを装着した ProLiant 400, 6400R, Prosignia 720に OpenLinux 2.3J, 2.3J eServerをインストールすると videoの自動認識(プローブ)に失敗します。 カードタイプATI Mach64 3D RAGE IICを選択してから [プローブ]ボタンを押してください。

05-APR-00, verified wiz our machines

 
2.3.1Eで画面が乱れるが?

 

 OpenLinux 2.3.1E eServerを Rage XLで利用する場合、15/16-bit, 24-bitの色数・下記の解像度・周波数で利用すると画面が乱れることがあります。下記以外の解像度・周波数をご利用ください。

  • 1600x1200 75Hz, 70Hz
  • 1600x1200 60Hz
  • 1280x1024 85Hz, 76Hz, 74Hz, 87Hz(I)
  • 1152x864 100Hz, 84Hz, 70Hz
  • 1024x768 100Hz
     

 ProLiant DL320/ATA, DL320/SCSI, ML330, ML330e, ML350/1GHz以上の機種では Videoコントローラに Rage XLを搭載しています。

14-MAY-01, verified wiz Rage XL video

 
rpmインストール時 /etc/init.dが無いと云われるが?

 

 OpenLinux 3.1 Serverには、LSB(linux standard base)で定義されている /etc/init.dディレクトリが存在しません。このため OpenLinux以外で作成された rpmパッケージをインストールすると当該エラーが表示され、インストールが行えないことがあります。予め、下記の方法でリンクを作成することで回避が可能です。

#ln -s /etc/rc.d/init.d /etc/init.d

04-DEC-01
 

解像度が低下しているが?

 

 OpenLinux 3.1.1インストール時のビデオテストモードでは成功する解像度・色深度であっても、実際には利用できない解像度があります。1280x1024/24bppは Rage XLの 4MB, 8MBの両環境でテストは成功しますが、インストール完了後に表示される解像度は低下したものが採用されます。解像度を下げるか、色深度を落として利用してください。
 また、OpenLinux 3.1.1のインストーラが選択するデフォルトのリフレッシュレートは非常に高いものが選択されます。同様に色深度はビデオメモリを大量に利用するものが選択されます。サーバ用途での利用を行う場合、解像度と色深度は 1024x768/Hicolor(15/16bpp)等のシステムパフォーマンスにあまり影響を与えないものを選択する事をお薦めします。

20-FEB-02, verified OL311SE

 
cpqphpが起動エラーになっているが?

 

 OpenLinux 3.1.1には cpqphp.o(Compaq Hot Plug PCI Controller Driver)が標準装備されており、PCI HotPlug機能を装備しているマシンに於いて起動時にロードされます。但し、異なる kernel headerを利用して buildされたモジュールのため UNI, SMP kernel両環境下共に unresolved symbol errorでロードエラーとなります。利用できませんが、特に実害はありません。

20-FEB-02, verified OL311SE

 
SmartArray 5xxxで TAPEが利用できるのか?

 

 cciss.oドライバを利用する SmartArray 5300/532/5iで TAPEサポートが開始されました。詳細はこちらをご覧ください。

20-FEB-02, verified OL311SE

 
shutdownで電源が落ちるが?

 

 OpenLinux 3.1.1から ServerWorks chispetを搭載した ACPI装備マシン全般で shutdownコマンド後の電源断が行える様になりました。

05-MAR-02, verified OL311SE

 
Grubなのに /bootを別途確保する必要があるのか?

 

 Grubを利用する場合、liloの様な cylinder制限がありませんので /bootパーティションを別途確保する必要はありません。しかし、システム構成によっては Grubやインストーラが原因でシステムが起動できない問題があります。また、将来発覚するかも知れない各種の制限からブートローダを liloに戻さざるを得ない可能性がある事を考え、/boot用パーティションを別途確保する事を強くおすすめします。
 ちなみに、OpenLinux 3.1.1は /bootが別パーティションで存在してもブートローダを /へインストールしてしまいます。また、複数の HBAが存在する場合のブートローダのインストール先を確認する事が出来ませんので注意してください。

07-MAY-02

 
Grub Hard Disk Errorが表示されるが?

 

 OpenLinux 3.1.1はブートローダに Grubを利用していますが、Grubは複数の HBAを組んだシステム構成の場合正常に起動できない事(詳細は FAQ-Red Hat内のGrub Hard Disk Errorが表示されるが?をご覧ください)があります。この現象は liloでは発生しませんが、OpenLinux 3.1.1では liloをインストール時に利用する事はできません。
 OpenLinuxはこの問題に対し、Lizardインストーラの ブートローダのインストール画面で、[BIOSブート順]ボタンを装備し、デバイスアサインを変更させる事で対処させる事が可能です。 しかし、このボタンは全てのシステム構成で表示される機能ではありません(DL320/SCSI等では表示されます)。このため完全な解決方法とはなり得ません。
 本画面で [Alt]+[X]を押し、Lizard上で Xtermを起動してデバイスマップを直接編集し、後は通常のインストール作業を続けてください。

#vi /mnt/root/boot/grub/device.map
 (fd0)  /dev/fd0
 (hd0)  /dev/ida/c1d0  c2d0に変更
 (hd1)  /dev/ida/c2d0  c1d0に変更

07-MAY-02, verified OL311SE

Vine関連


Vine 2.1Jは何が変わったのか?

 

 ハードウェアから見た場合、既存の Vine 2.0Jと比較して下記の 2点が変更されています。このため最新の ProLiantの殆どの機種で動作させる事が可能であると思われます。

  • SmartArrayからの起動が可能になった
  • dual-peer PCIをサポートする様になった

 その他の機能変更は vinelinux.orgをご参照ください。

28-NOV-00, verified wiz VN21J

 
インストールの終了画面が表示されないが?

 

 Ethernetポートが複数あるシステムに、Vine 2.1Jをインストールすると、パッケージのコピーが終了した時点から先へ進まなくなることがあります。このためインストール時に eth1の設定をせずにインストールを行い、インストール完了後に #linuxconf等で eth1の設定を行います。また、同じ Anacondaインストーラを利用した Red Hat 6.2J/6.2J改訂版等でも発生します。詳細はこちらをご覧ください。

28-NOV-00, verified wiz VN21J

 
cpqarray系の SmartArrayは使えるのか?

 

 Vine 2.1Jで利用できる様になりました。どのコントローラが利用できるかは、各SmartArrayコントローラの製品情報をご覧ください。

25-JUN-01, verified wiz VN21J

 
2.5/Intelは ATAだけしか動作しないのか?

 

 Intel版に関しては、インストール作業中の Disk Druidが起動しない問題があります。これは SCSI, SmartArrayの非 ATA/IDE HBAで発生します。回避方法は [Ctrl]+[Alt]+[F2]で #syncしてから [Ctrl]+[Alt]+[F7]へ戻る事で回避可能です。
 また、非 ATA/IDE HBAシステムの場合、HBAが 1ヶしかない状態にも関わらず、インストール完了後 pivot_root failedで正常起動しない事が多々見受けられましたので、Vine 2.5CRを利用するには ML330e, DL320/ATAの ATAモデルで利用される事をおすすめします。

23-JUL-02, verified wiz VN25

 
2.5/Alphaは動作しないのか?

 

 Alphaに関しては、新規の HDD(#ddで完全に潰す等)にインストールしようとすると Anacondaが異常終了してしまいます。回避方法としては、異常終了した後に再度インストーラを起動し、既存のパーティションを編集し利用する事で回避できます。この際、第一シリンダと最終シリンダのそれぞれ 1シリンダを利用しない形にしておきます。もっと簡単な方法は、他のディストリビューションで一度インストールし、パーティションを確保してある HDDにインストールすると問題なくインストールは完了します。
 また Vine 2.5/Alphaに標準装備されている SMP kernelは利用できませんので、kernelを自分で buildする必要があります。

24-JUL-02, verified wiz VN25

 
cciss系の SmartArrayは使えるのか?

 

 Vine 4.0, 4.1のインストーラは共に cciss系 SmartArrayの自動認識は可能ですが、MBRの書き込みに失敗するため正常起動しません。grub-installを手動適用する事で起動が可能と思われますが、この方法で実際に正常起動が可能か否かは HPEでは確認していません。確実な方法としては Red Hat EL4等を導入した後、MBR以外を Vineで上書きするのがてっとりばやい方法となります。

10-MAY-07

RLシリーズ関連


RLシリーズとは何なのか?

 

 RL(RISC line)シリーズは、CPUに ARMを採用した ProLiantファミリーです。Linuxでは Intel, AMDの x86_64アーキテクチャに対して aarch64アーキテクチャと呼ばれる全く異なるプロセッサです。利用する OSも aarch64用となるためインストールに利用する ISOも aarch64用を用意する必要があり、稼働させるアプリケーションも aarch64対応のものを用意する必要があります。従来 Moonshotシリーズと Aplloシリーズでも ARMを搭載したサーバがありましたが、本ファミリーに搭載した CPUは BMC(base management controller)を SoC(system-on-a-chip)として搭載していないため、従来の ProLiantと同様に iLOによる監視と管理が可能です。また、AHS(active health system)ログも通常の ProLiant同様に搭載しています。

08-MAY-2023

 
ARMを利用するメリットは?

 

 一般的な x86_64 CPUに対して電力消費が低い事が一番のメリットになります。また、利用する電力が小さい事からサーバから排出される排熱量も小さく、冷却用電力も少なくて済みます。また、TDP(thermal design power)が大きくなっていく CPUを 1Uサーバに搭載した際には小型空冷ファンを高速回転させる事になりますが、この空冷ファンによる電力消費も無視できません。これらは台数の多いデータセンターに於いて小さいメリットとは云えません。

08-MAY-2023

 
RL300 Gen11の Ampere社 Altra/Maxとは?

 

 Ampere社が開発している ARMベースのプロセッサファミリーです。その内コア数が 128迄対応しているものが上位の Altra Maxになります。Altraは Hyper-Threadingや SMT(simultaneous multi threading)相当の機能を搭載しておらず、全ての物理コアとなります。このため論理コアを利用する場合に発生するノイズイン、ノイズアウトと呼ばれる処理の落ち込みがありません。
また、TurboBoostや TurboCoreに相当する機能も搭載していないため、スレッドが処理を行う際の処理時間のばらつきが少なく処理時間の予測がしやすいプロセッサです。また搭載するコア数が x86_64よりも多いため従来は複数のサーバに跨って処理する様なアプリケーションも 1台のサーバで処理する事も可能になります。本 CPUのコアは全て 1ホップで到達可能なメッシュ構造であるため NUMA利用時の遅延を考慮する必要がありません。NVMe, NICと特定のコアを結びつける Sub-Numa機能に相当する ANC設定により 2分割、4分割で運用する事も可能です。

08-MAY-2023

 
起動モードは UEFIだけなのか?

 

 ProLiant Gen11は全て UEFI Class3機となります。Class2で提供されていた CSM(compatibility support module)による Legacy(BIOS)モードはサポートしていません。なお、サポートされるオプションは全て UEFI対応となります。

08-MAY-2023

 
RL300 Gen11でサポートされるオプションは?

 

 本機がサポートするストレージは NVMe/SSDのみです。RAID HBA、Fibre Channel HBAはサポートしていません。本機がサポートする NICは Ethernet専用であり Infiniband兼用ではありません。CNA NICはサポートしていません。本機では GPUはサポートしていません。本機がサポートするオプションの詳細は≫QuickSpecsを参照してください。

08-MAY-2023

 
RL300 Gen11の空冷ファンの仕様は?

 

 本機に搭載されている空冷ファンはデフォルトでハイパフォーマンス空冷ファンです。このため CPUやオプションの利用状況に応じて空冷ファンをアップグレードする必要はありません。

08-MAY-2023


RL300 Gen11で RAIDは組めないのか?

 

本機では RAID HBAはサポートされていませんので、OS標準の Software RAIDを利用する必要があります。

08-MAY-2023


RL300 Gen11の iLO6の Advancedライセンスは通常のものと同じか?

 

本機にはデフォルトで iLO Advancedライセンスが搭載されています。本ライセンスは iLO Essential等とは異なり、通常の iLO Advancedライセンスと同様に本機がサポートする iLO6の全ての機能が利用可能です。本ライセンスは工場出荷時に適用されているため、Factoryリセット等を行ってもライセンスの再適用を行う必要はありません。

08-MAY-2023


iLO6のファームウェアは通常のものと同じか?

 

 iLO6ファームウェア v1.35以降では x86_64機と RL300で同じファームウェアバイナリを利用してアップデートを行う事が可能です。なお本ファームウェアを適用する前に予め System ROM v1.20の適用が必要となります。

08-MAY-2023


RL300 Gen11に SPPは提供されないのか?

 

 本機に対しては Service Pack for ProLiant(SPP), Management Component Pack(MCP)は提供されていません。代わりに Software Delivery Repository(SDR)上で RL Component Pack(RLCP)を提供しています。RLCPでは管理ツールとファームウェアを提供しています。管理ツールの入手に制限はありませんが、ファームウェアの入手は予め Access Tokenを入手する必要があります。詳細はリリースノートを参照してください。

08-MAY-2023


ファームウェアの入手と適用方法は?

 

 Software Delivery Repository(SDR)上で RL Component Pack(RLCP)で提供しているファームウェアの内、NICと NVMe/SSDは Linux上からのオンラインインストールで行う形態で、提供形式は RPMと DEBです。NICと NVMe/SSD以外の System ROM, iLO6, UBMファームウェアは FWPKG形式であり、iLO6 Web I/F上や ilorestから直接アップデートが可能です。現時点でこれらの例外として、Red Hat Enterprise Linux 8.6の kernel 4.18.0-372.32.1未満向けに iLO6用ドライバ hpilo.ko(hpilo-1.5-el8u6.aarch64.rpm)を提供しています。System ROM v1.20は通常のダウンロードサイト上で提供しています。

08-MAY-2023


ファームウェアの FWPKGと BIN.SIGNEDの違いは?

 

 例えば、RL300用 System ROMには R11_1.vv_dd_mm_20yy_XXXXXX_appended.fwpkg と  R11_1.vv_dd_mm_20yy_XXXXXX_appended.bin.signed の 2形式で提供されています。前者は #ilorestと iLO6 Web I/Fからのファームウェアの送り込みが可能です。後者は iLO6 Web I/Fからのみファームウェアの送り込みが可能です。

08-MAY-2023


RL300 Gen11での HPE管理ツールの制限は?

 

 本機が搭載する CPUは Ampere社 Altra, Altra Maxであり、aarch64(ARM64)となります。他の ProLiantが搭載する Intel社の EM64T, AMD社の AMD64の x86_64とは異なります。主な制限は下記です。詳細は iLO6 User Guideの `Unsupported feature` を参照してください。   
   - Linuxのインストールは aarch64用イメージからインストールを行う必要があります。
   - Intelligent Provisioning(IP)
   - Service Pack for ProLiant(SPP), Management Component Pack(MCP)
   - OneView, Smart Update Manager(SUM), Smart Update Tool(SUT)
   - Infosight for Servers, iLO Amplifier Pack
   - PLDMファームウェアアップデート
   - Dynamic Power Capping, Power Regulator
   - Workload Profiles, Workload Advisor

08-MAY-2023

 

RL300 Gen11での iLO6の制限は何か?

 

 本機での iLO6には x86_64機とは異なり利用できない機能が存在します。詳細は≫iLO6 User Guideを参照してください。
   - iLO6用 Advanced Licenseは標準搭載されています。
   - iLO6のネットワーク接続は dedicated-portモード専用です。shared-portモードは利用できません。
   - iLO6の上位セキュリティモード FIPS, CNSAはサポートされません。
   - iLO6の Federation機能はサポートされません。
   - IPMIの in-band I/Fは iLO6ファームウェア v1.40以降で対応します。また、iLO6内蔵 NIC経由でのアクセスも可能です。
   - IPMIの Serial Over LANコンソールはサポートされません。iLO6 Virtual Serial Port(VSP)をサポートします。

08-MAY-2023

 

RL300 Gen11で amsdはどういう機能を提供するのか?

 

 RLCP上で amsdを提供している amsd(agentless management service daemon)では下記が提供されます。
   - M.2/NVMeステータスの取得が可能(Bay/NVMeは amsd不要)
   - NIC上での論理インターフェースステータスの取得が可能(物理インターフェースは amsd不要)
   - OS上から採取可能なデータを iLO6に送り込み AHSログへの記録が可能

08-MAY-2023


RL300 Gen11での RBSUが遅いが?

 

 System ROM v1.10, v1.12迄は POST時に [F9]で起動する System Utilityは CLIベースでした。System ROM v1.20からは GUIベースに変更されました。また v1.20では下記の問題が修正されています。System ROM v1.20は RLCPではなく通常の HPEのダウンロードサイトで提供されています。
   - 起動時間の短縮
   - System Utilityの反応速度向上
   - Embedded Applicationでの Firmware Update
   - CLIで一部メニューが画面上で残ってしまう問題

08-MAY-2023


RL300 Gen11に診断ツールはあるのか?

 

 本機には Insight Diagnosticsおよび Hardware Validation Tool(HVT)は搭載されていません。iLO6 Web I/Fもしくは System Utility配下の Embedded Applicationの System Healthでデバイスステータスを確認してください。

08-MAY-2023


Bay/NVMeと M.2/NVMeのログ採取は可能か?

 

 Linux上からは #nvme smart-log /dev/nvmeX で共に可能です。

08-MAY-2023


RL300 Gen11の NVMe/SSDの LEDは点滅しますか?

 

 本機の Bay/NVMeは PCI-E直結となります。Linuxからアクセスする事で緑色の LEDが点滅を行います。M.2/NVMeにはアクセス LEDは存在せず且つ筐体内部に設置されていますので iLO6 Web I/F等からヘルスステータスを確認してください。

08-MAY-2023


自動通報はできるのか?

 

 本機は Insight Remote Support(IRS)≫v7.12経由での通報サービスに対応しています。また、将来的に InfoSight for Serversではなく、GreenLake for Compute Ops Management(COM)で対応する予定があります。

08-MAY-2023


KVMはサポートされるのか?

 

 2023年 4月時点で RL300 Gen11がサポートする Red Hat Enterprise Linux 8、Ubuntu 22.04での KVM正式サポートはありません。現時点では RL300で正式サポートしていない OSに関しては、Red Hat Enterprise Linux 9では KVMは Technical Preview状態です。SUSE Linux Enterprise Serever 15は KVMを正式サポートしています(現時点で RL300は同ディストリを正式サポートしていません)。

08-MAY-2023


Ubuntuがインストールできないが?

 

 本機に Ubuntu 22.04.0/.1の ISOから起動した直後の Grubメニューで Installオプションとして `initcall_blacklist=sysfb_init` を引き渡す事で本事象は回避可能です。本パラメータを引き渡さない場合、この後の画面は真っ黒のままとなります。インストールの最終段階で iLO6仮想メディアからインストールしている場合 [Reboot Now] を選択しても自動イジェクトは行われません(Failed unmountin /cdrom)。また予め手動でイジェクトを行ってもインストーラからは認識されません。[Reboot Now] を選択した後、数分して NVMe/SSDへの書込みがない事を確認してから電源ボタンを長押しする等して強制再起動を行ってください。なお、2023年 2月 13日時点での Nightly Buildでも本事象は発生しています。

08-MAY-2023


RL300 Gen11での Ubuntuの起動が遅いが?

 

 本機に Ubuntu 22.04.0/.1をインストールした場合、起動が遅い事があります。これはケーブルを結線していない NICの portが存在している場合、チェックに 3分程度余計な時間が掛かる事が原因です。/etc/netplan/00-installer-config.yaml で利用していないポートを falseにし #netplan applyを行う事で時間が短縮できる場合があります。確実に起動時間を短くするには全てのポートを結線するか、loopbackコネクタを装着する事となります。

08-MAY-2023


RL300 Gen11に hpilo.koが存在しないが?

 

 Red Hat Enterprise Linux 8.6の kernel 4.18.0-372.32.1未満には hpilo.koが搭載されていません。kernel 4.18.0-372.3.1以降にアップデートできない場合には、RLCPで提供されている  hpilo-1.5-el8u6.aarch64.rpm を適用してください。hpilo.koがロードされていない場合には ilorestでのローカルログインが行えません。また、amsdの導入は可能ですが起動が行えません。ちなみに、iLO5リリース直後の様に hpilo.koはあっても iLO4迄しか対応していないために iLO5 Web I/fにアクセスする毎に `hpilo 0000:01:00.2: Open could not dequeue a packet` とかが logに吐かれる事はありません。

08-MAY-2023


for x86と for ARMのパッケージの違いは何か?

 

 Red Hat Enterprise Linux 8.6での大きな違いは、autocorr-ja(Japanese auto-correction rules), gom(GObject to SQLite object mapper library), totem-nautilus(Video and Audio Properties tab for Nautilus), syslinux(Simple kernel loader which boots from a FAT filesystem: syslinux-tftpbootはあります), isdn(近々にサービス停止), dax_pmem(pmem自体 Armマシンでサポートされない)が存在しない事。i686の殆どのパッケージが搭載されていないと云う違いがあります。アプリケーション自体は搭載されていても、アプリケーション用の plug-inや Languageパック等の提供も少なめです。ISOファイルのサイズは for x86が 11GB程度に対して for ARMは 8.2GB程度となっています。詳細は Red Hat社のリリースノート等を参照してください。
RPMパッケージを #find /mnt -name "*.rpm" |wc で確認すると for x86は 8,323、for AMDは 6,477となります。

08-MAY-2023

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2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。

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