*BSD技術情報
OpenBSD R6.9インストール方法
OpenBSD R6.9インストール方法
本ページの内容は限られた評価環境における動作結果、動作させるための情報を報告しているだけであり *BSDの全ての動作を保証するものではありません。また、動作確認に関する情報等はあくまでも `動作確認`であり、動作の保証をするものではありません。特に記載の無い機能動作確認を行っていません。更に詳細な情報については、保証についてをお読みください。
想定システム
本インストール方法は下記のインストール条件を想定しています。システム構成、インストールオプションが異なる場合には、添付のドキュメント等を参照して、インストール中に適時必要な設定を行ってください。
MicroServer Gen10 Plus
Xeon E-2224G 3.50GHz - 1P/4C/HT無し
Memory - 8GB
BIOS - U48 v2.18(06/24/2020)
SATA - AHCIモード
I350 - v1.2839.0
iLO5 - v2.42
動作確認は上記の構成で確認しています。異なる CPU世代での動作確認は行っておりません。
本書が対応するハードウェア等の環境について
- 本書が利用するメディアは installNN.isoイメージです。
- ProLiantの動作モードは Legacy(BIOS)モードを利用しています。電源起動後の POSTで [F9] ⇒⇒ システム構成/System Configuration ⇒⇒ BIOSプラットフォーム構成(RBSU)/BIOS Platform Configuration(RBSU) ⇒⇒ ブートオプション/Boot Options ⇒⇒ ブートモード/Boot Mode ⇒⇒ [レガシー BIOSモード]/[Legacy BIOS Mode] に変更してください。
- x86_64(amd64) kernelでのみ確認しています。x86(i386) kernelで動作する可能性は高いと思われますが未確認です。
- MicroServer Gen10 Plusの SATAは AHCIモードに変更する必要があります。電源起動後の POSTで [F9] ⇒⇒ システム構成/System Configuration ⇒⇒ BIOSプラットフォーム構成(RBSU)/BIOS Platform Configuration(RBSU) ⇒⇒ ストレージオプション/Storage Options ⇒⇒ SATAコントローラオプション/SATA Controller Options ⇒⇒ 内蔵 SATA構成/Embedded SATA Configuration ⇒⇒ [SATA AHCI構成]/[SATA AHCI Support] に変更してください。
- SmartArrayは Gen10以降 OpenBSDには対応していません。
本 Releaseでの制限事項
- MicroServer Gen10 Plusでは X.org/twmが利用可能です。
- インストール時のパッケージ選択画面で の `Directory does not contain SHA256.sig. Continue without verification?`には、`y`を入力してください。詳細は Why aren't the downloadable images self-signed?を参照してください。
- iLO5の各種機能の制限については後述セクションをご覧ください。
ハードウェアのセットアップ
- ProLiantの本体とオプションデバイスのファーウェアは Service Pack for ProLiant(SPP) 2021.05.0の ISOイメージからシステムを起動し、一括してファームウェアの更新を自動で行う Automaticモード(iLO4/5ファームウェアの更新は Interactiveモードでの更新はサポートされません)で更新しています。SPPの詳細については専用ページをご覧ください。また、前述したファームウェアバージョンは iLO4/5 WEB I/Fの Firmwareページで確認したものです。
- ProLiant Gen10 Plusのワークロードプロファイルは、電源起動後の POSTで [F9] ⇒⇒ システム構成/System Configuration ⇒⇒ BIOSプラットフォーム構成(RBSU)/BIOS Platform Configuration(RBSU) ⇒⇒ ワークロードプロファイル/Workload Profile ⇒⇒ [カスタム/Custom]としています。なお本設定以外でも動作すると思われますが未確認です。
- ProLiant Gen10 Plusの電源制御は、電源起動後の POSTで [F9] ⇒⇒ システム構成/System Configuration ⇒⇒ BIOSプラットフォーム構成(RBSU)/BIOS Platform Configuration(RBSU) ⇒⇒ 電力及びパフォーマンスオプション/Power and Performance Options ⇒⇒ パワーレギュレータ/Power Regulator ⇒⇒ [OSコントロールモード/OS Control Mode]としています。なお、本設定は前述の OSコントロールモードを指定した場合にのみ選択可能です。なお、本設定は前述のワークロードプロファイルで [カスタム]を指定した場合にのみ利用可能です。
- iLO5の仮想メディアを利用して OSをインストールする場合、iLOのネットワークモードは dedicatedモードでの利用を推奨します。これは、Etherneドライバによるリセットが掛かった場合に iLO側のセッションが影響を受け仮想メディアも切断されたままとなる場合があるためです。リセット後に仮想メディアがセッション中に復旧するかは Ethernetドライバの種類や利用するネットワーク環境により異なります。
- DVD-ROMメディアのイジェクトは内蔵 DVD、iLOの仮想 DVD/ISOドライブの両方共に自動ではイジェクトされません。インストール終了後には手動でイジェクトしてください。
デバイスインストール方法
- インストーラの起動方法について
内蔵 DVDと iLO5の仮想 DVD/ISOドライブからインストール可能です。
- ディスクコントローラの設定
インストーラは AHCI配下の物理ドライブを共に /dev/sdXとして認識します。
- Ethernetコントローラの設定
インストーラは Intel系 1Gb NICを em0~として認識します。 - Videoの設定
MicroServer Gen10 Plusで起動時にログイン画面を GUIで表示するには `Do you expect to run the X Window System?` と `Do you wat the X Window System to be started by xenodm(1)?` を共に yesとしてください。
インストール後の確認と設定
- ネットワークの動作確認
#ifconfigでインターフェースを確認し、#ping等での疎通を確認してください。
- Xの動作確認
MicroServer Gen10 Plusで X.org/twm上が起動し、キーボードとマウスが利用できる事を確認してください。
- メモリの設定
メモリの設定は特に必要ありません。メモリの認識状況の確認は #dmesg|grep memで行ってください。 - SMPの設定
CPUの設定は特に必要ありません。CPU数の認識状況の確認は #dmesg|grep processorで行ってください。 - ACPIについて
設定作業は必要ありません。#halt -p による電源断が可能です。 - インストール後の初回起動時のみ intel(4)ドライバとなる Intel microcode update binariesである intel-firmwareと、vmm(4)ドライバ用 SeaBIOSイメージである vmm-firmwareのインストールを試みますが、外部ネットワークとの接続に proxyが必要なネットワーク環境の場合には、proxyが未設定のため 5分強程度起動が停止します。システムの起動後に必要に応じて proxyを設定しアップデートしてください。詳細はこちらをご覧ください。また、詳細なエラー内容は root宛の mailboxをご覧ください。
#export http_proxy=http://hoge.com:8080
#fw_update -n
intel-firmwar-20210608v0: ok
vmm-firmware-1.11.0p3: ok
Lights-Outの利用について
- iLO5で試した仮想コンソールは html5版のみです。Java Applet版等も動作するとは思われますが確認していません。
- iLO5の TEXTCONS(ハードウェアベース仮想テキストコンソール機能)の利用を確認しました。UEFIモード利用時には EFI-based framebufferが利用される仕様により利用できません。
- iLO5の仮想 DVD/ISOドライブ機能が利用可能です。デバイスは /dev/cdXaとして認識されますので #mount_cd9660等で利用してください。
- iLO5の仮想 USBドライブ機能の動作は未確認です。
備考
- ハードウェア面に於いて OpenBSD R6.8と異なる点は見受けられなかった。
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