*BSD技術情報
OpenBSD R6.5インストール方法
OpenBSD R6.5インストール方法
本ページの内容は限られた評価環境における動作結果、動作させるための情報を報告しているだけであり *BSDの全ての動作を保証するものではありません。また、動作確認に関する情報等はあくまでも `動作確認`であり、動作の保証をするものではありません。特に記載の無い機能動作確認を行っていません。更に詳細な情報については、保証についてをお読みください。
想定システム
本インストール方法は下記のインストール条件を想定しています。システム構成、インストールオプションが異なる場合には、添付のドキュメント等を参照して、インストール中に適時必要な設定を行ってください。
ProLiant DL360 Gen9
Xeon E5-2603 v3 1.60GHz - 2P/6C/HT無し
Memory - 64GB
BIOS - P89 v2.76(10/21/2019)
SmartArray P440ar/2GB - v7.00
331i - v17.4.41
iLO4 - v2.73
内蔵オプティカル - DVD RAM UJ8E2 SE03
動作確認は上記の構成で確認しています。異なる CPU世代での動作確認は行っておりません。
本書が対応するハードウェア等の環境について
- ProLiantの動作モードは Legacy(BIOS)モードを利用しています。
- x86_64(amd64) kernelでのみ確認しています。x86(i386) kernelで動作する可能性は高いと思われますが未確認です。
- 本書が利用するメディアは installNN.isoイメージです。
本 Releaseでの制限事項
- R5.6より X.org/twmが起動しなくなりました。
- SmartArray P440arで利用可能なのはデフォルトの RAIDモードのみで、HBAモードは OpenBSDでは利用できません。
- インストール時のパッケージ選択画面で `Directory does not contain SHA256.sig. Continue without verification?`が表示さ れる場合がありま す。この場合には `y`を入力してください。詳細はWhy aren't the downloadable images self-signed?を参照してください。
- iLO4, iLO5の各種機能の制限については後述セクションをご覧ください。
ハードウェアのセットアップ
- ProLiantの本体とオプションデバイスのファーウェアは Service Pack for ProLiant(SPP) 2020.03.0の ISOイメージからシステムを起動し、一括してファームウェアの更新を自動で行う Automaticモード(iLO4/5ファームウェアの更新は Interactiveモードでの更新はサポートされません)で更新しています。SPPの詳細については専用ページをご覧ください。また、前述したファームウェアバージョンは iLO4/5の Firmwareページで確認したものです。
- 本機の電源制御は、ProLiant Gen9では Power Profileを Custom、Power Regulatorを OS Control Modeにしています。これら以外の設定でも動作するとは思いますが未確認です。
- iLO4の仮想メディアを利用して OSをインストールする場合、iLOのネットワークモードは dedicatedモードでの利用を推奨します。これは、Etherneドライバによるリセットが掛かった場合に iLO側のセッションが影響を受け仮想メディアも切断されたままとなる場合があるためです。仮想メディアが復旧するかは Ethernetドライバの種類や利用するネットワーク環境により異なります。
- DVD-ROMメディアのイジェクトは内蔵 DVD、iLO4の仮想 DVD/ISOドライブの両方共に自動ではイジェクトされません。インストール終了後には手動でイジェクトしてください。
デバイスインストール方法
- インストーラの起動方法について
内蔵 DVDと iLO4の仮想 DVD/ISOドライブからインストール可能です。
- ディスクコントローラの設定
インストーラは SmartArray P440ar配下の論理ドライブを /dev/sdXとして認識します。
- Ethernetコントローラの設定
インストーラは Broadcom系 1Gb NICを bge0~として認識します。
インストール後の確認と設定
- ネットワークの動作確認
#ifconfigでインターフェースを確認し、#ping等での疎通を確認してください。
- Xの動作確認
R5.6より X.org/twmが利用できなくなりました。
- メモリの設定
メモリの設定は特に必要ありません。メモリの認識状況の確認は #dmesg|grep memで行ってください。 - SMPの設定
CPUの設定は特に必要ありません。CPU数の認識状況の確認は #dmesg|grep processorで行ってください。 - ACPIについて
設定作業は必要ありません。#halt -p による電源断が可能です。 - 起動直後に採取した #dmesgはDL360 Gen9となります。
- インストール後の初回起動時のみ intel(4)ドライバとなる Intel microcode update binariesである intel-firmwareと、vmm(4)ドライバ用 SeaBIOSイメージである vmm-firmwareのインストールを試みますが、外部ネットワークとの接続に proxyが必要なネットワーク環境の場合には、proxyが未設定のため 5分強程度起動が停止します。システムの起動後に必要に応じて proxyを設定しアップデートしてください。詳細はこちらをご覧ください。また、詳細なエラー内容は root宛の mailboxをご覧ください。
#export http_proxy=http://hoge.com:8080
#fw_update -n
intel-firmware-20190514p0v0: ok
vmm-firmware-1.11.0p1: ok
Lights-Outの利用について
- iLO4で試した仮想コンソールは html5版のみです。Java Applet版等も動作するとは思われますが確認していいません。
- iLO4の TEXTCONS(ハードウェアベース仮想テキストコンソール機能)の利用を確認しました。UEFIモード利用時には EFI-based framebufferが利用される仕様により利用できません。
- iLO4の仮想 DVD/ISOドライブ機能が利用可能です。デバイスは /dev/cdXaとして認識されますので #mount_cd9660等で利用してください。
- iLO4, iLO5の仮想 USBドライブ機能の動作は未確認です。
備考
- OpenBSD R6.4と大きく異なった違いは見受けられなかった。
- ProLiant Gen10用の SmartArray P408i-a SRコントローラは認識されなかったため、DL360 Gen10での動作確認は行わなかった。AHCI構成であればインストールは可能だと思われるが未確認である。
- HyperThreading機能が本 Releaseの kernelでは無効にされていると思われるが、本テストで用意した DL360 Gen9に搭載されている CPUには HyperThreadingが搭載されていない機能であるため確認していない。
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