*BSD技術情報

FreeBSD R12.3インストール方法

FreeBSD R12.3インストール方法

 本ページの内容は限られた評価環境における動作結果、動作させるための情報を報告しているだけであり *BSDの全ての動作を保証するものではありません。また、動作確認に関する情報等はあくまでも `動作確認`であり、動作の保証をするものではありません。特に記載の無い機能動作確認を行っていません。更に詳細な情報については、保証についてをお読みください。

想定システム

 

 本インストール方法は下記のインストール条件を想定しています。システム構成、インストールオプションが異なる場合には、添付のドキュメント等を参照して、インストール中に適時必要な設定を行ってください。

MicroServer Gen10 Plus

 Xeon E-2224G 3.50GHz - 1P/4C/HT無し

 Memory - 8GB

 BIOS - U48 v2.56(01/20/2022)

 SATA - AHCIモード

 I350 - v1.3082.0

 iLO5 - v2.65

ProLiant DL325 Gen10

 EPYC 7452 2.35GHz - 1P/32C/SMT

 Memory - 128GB

 BIOS - A41 v2.42(07/17/2020)

 SmartArray P408i-a SR Gen10/2GB - v5.00

 331i - v20.19.51

 iLO5 - v2.65

ProLiant DL360 Gen10

 Xeon Silver 4214 2.20GHz - 1P/12C/HT

 Memory - 32GB

 BIOS - U32 v2.62 (03/08/2022)

 SmartArray P408i-a SR Gen10/2GB - v5.00

 366FLR - v1.3089.0

 iLO5 - v2.65

ProLiant DL360 Gen10 Plus

 Xeon Gold 6330N 2200MHz - 1P/28C/HT

 Memory - 64GB

 BIOS - U46 v1.58(01/13/2022)

 MegaRAID MR416i-p Gen10+ - v52.16.3-3913

 I350T4 OCP3 - v1.3082.0

 iLO5 - v2.65

 動作確認は上記の構成で確認しています。異なる CPU世代での動作確認は行っておりません。

本書が対応するハードウェア等の環境について

 

  • ProLiantの動作モードは UEFIモードで確認しています。Legacy(BIOS)モードでも動作するとは思われますが未確認です。
  • x86_64(amd64) kernelでのみ確認しています。x86(i386) kernelで動作する可能性は高いと思われますが未確認です
  • 本書が利用するメディアは DVD用 ISOメディアです。

本 Releaseでの制限事項

 

  • DL325 Gen10のインストール時のパッケージ取得時に `CAM status: CCB request completed with an error` が表示される事がありました。エラーで停止する事象は確認できなかったが、もし停止する場合には set hw.usb.xhci.msi=0, set hw.usb.xhci.msix=0, set hw.pci.enable_msi=0, set hw.pci.enable_msix=0 の 4ヶのパラメータを引き渡す事で軽減が可能である筈です。
  • インストールメディアは iLO5の仮想メディアを利用しています。内蔵 DVDドライブや外付け USB-DVDドライブでも動作するとは思われますが未確認です。
  • iLO5の各種機能の制限については後述セクションをご覧ください。

ハードウェアのセットアップ

 

  • ProLiantの本体とオプションデバイスのファーウェアは Service Pack for ProLiant(SPP) 2022.03.0の ISOイメージからシステムを起動してファームウェアを更新しています。SPPの詳細については専用ページをご覧ください。また、前述したファームウェアバージョンは iLO5 WEB I/Fの Firmwareページで確認したものです。
  • ProLiant Gen10, Gen10 Plusのワークロードプロファイルは、電源起動後の POSTで [F9] ⇒⇒ システム構成/System Configuration ⇒⇒ BIOSプラットフォーム構成(RBSU)/BIOS Platform Configuration(RBSU) ⇒⇒ ワークロードプロファイル/Workload Profile ⇒⇒ [カスタム/Custom]としています。本設定以外でも動作すると思われますが未確認です
  • ProLiant Gen10, Gen10 Plusの電源制御は、電源起動後の POSTで [F9] ⇒⇒ システム構成/System Configuration ⇒⇒ BIOSプラットフォーム構成(RBSU)/BIOS Platform Configuration(RBSU) ⇒⇒ 電力及びパフォーマンスオプション/Power and Performance Options ⇒⇒ パワーレギュレータ/Power Regulator ⇒⇒ [OSコントロールモード/OS Control Mode]としています。なお、本設定は前述のワークロードプロファイルで [カスタム]を指定した場合にのみ利用可能です。これら以外の設定でも動作するとは思いますが未確認です
  • Intel機の場合、RBSUでの x2APIC設定はデフォルトである Enabledのままとしています。
  • iLO5の仮想メディアを利用して OSをインストールする場合、iLOのネットワークモードは dedicatedモードでの利用を推奨します。これは、Etherneドライバによるリセットが掛かった場合に iLO側のセッションが影響を受け仮想メディアも切断されたままとなる場合があるためです。リセット後に仮想メディアがセッション中に復旧するかは Ethernetドライバの種類や利用するネットワーク環境により異なります。

デバイスインストール方法

 

  • インストーラの起動方法について
    - iLO5の仮想 DVD/ISOドライブから ISOメディアを起動してのインストールが可能です。
    - iLO5の仮想コンソールを利用した場合マウスカーソルは動作しません
  • ディスクコントローラの設定
    - インストーラは SmartArray/SmartRAIDと MegaRAID/MR配下の RAID/HBA論理ドライブを /dev/daXとして、AHCI配下のディスクを /dev/adaXとして認識します。
  • Ethernetコントローラの設定
    - インストーラは Broadcom系 NICを bge0~として、Intel系 NICを igb0~として認識します。
  • マウスの設定
    - インストール時もしくはインストール後の #bsdconfigでの mousedの設定は不要です。インストール中、インストール後共に CLI上でマウスカーソルの利用は可能です。但し、iLO5の仮想コンソール上ではマウスカーソルは動作しません
  • Videoコントローラの設定
    - インストール後に設定を行います。
  • インストールの最終段階での作業
    - 特に不要です。

インストール後の確認と設定

 

  • UEFIモードでインストールした場合、ブートエントリは作成されません。インストール後の POST画面で [F9]を押し RBSUを起動し、System Configuration ⇒ BIOS/Platform Configuration(RBSU) ⇒ Boot Options ⇒ Advanced UEFI Boot Maintenance ⇒ Add Boot Option ⇒ インストールしたデバイスを選択 ⇒ <EFI> ⇒ <BOOT> ⇒ BOOTX64.EFI ⇒ 起動名を入力(例: FreeBSD R12 UEFI) ⇒ Commit changes and exit[F10]で保存。Boot Optionsへ戻り ⇒ UEFI Boot Order ⇒ `FreeBSD R12.x UEFI`を選択し `+`キーで起動エントリの一番上へ移動 ⇒ [F10]で保存してください。
  • X.orgの設定
    - DVD向け ISOメディアにはX.orgパッケージは同梱されていません。別途バイナリパッケージをダウンロードし導入する必要があります。

#echo 'setenv HTTP_PROXY "www.proxy.com:8080"' >> /root/.cshrc ⇒⇒ proxyが必要な場合の設定例
#source /root/.cshrc
#pkg install pkg xorg
#pkg install xf86-video-mga ⇒⇒ UEFI時のみ必要

 - X.org/twm上でマウスを利用するには特段設定は不要です。
 - 下記は Lumina Desktop Environmentを利用する場合の設定例です。

#pkg install lumina
#cd /usr/local/etc/X11/xinit
#tail xinitrc
    ・・・
  twm &
  xclock -geometry 50x50-1+1 &
  xterm -geometry 80x50+494+51 &
  xterm -geometry 80x20+494-0 &
  exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login
#wc xinitrc
  56  98  780  xinitrc
#cp xinitrc xinitrc.ORG
#head -n 50 xinitrc.ORG > xinitrc
#echo "exec start-lumina-desktop" >> xinitrc
#startx

  • ACPIについて
    - 特に設定作業は必要ありません。#halt -p による電源断が可能です。
  • メモリの設定
    - x86_64版の場合、特に設定作業は必要ありません。メモリの認識状況の確認は #dmesg|grep memoryで行ってください。
  • SMPの設定
    - 特に設定作業は必要ありません。CPUの認識状況の確認は #dmesg|grep processorで行ってください。

Lights-Outの利用について

 

  • iLO5で試した仮想コンソールは html5版のみです。Java Applet版等も動作するとは思われますが確認していません。
  • iLO5の仮想コンソール機能を FreeBSDのテキストモードで利用した場合、キーボードリピートは問題なく動作しました。マウスのボタンは動作しますが、カーソルが動かないため実質マウスの利用は仮想コンソールでは利用できません。本事象は iLO2迄に実装されていたデュアルカーソルの同期機能を OFFにできないためのもので、FreeBSD向け X.orgが本モードに対応していないための制限となります。
  • iLO5に対し、ssh接続しての TEXTCONS(ハードウェアベース仮想テキストコンソール機能)は Legacy(BIOS)モード利用時には /boot/loader.confに `hw.vga.textmode=1`を引き渡す事で利用可能と思われますが、本 Releaseでの動作は確認していません。なお本機能は UEFIモードでの framebufferコンソールでは利用できません。
  • iLO5の仮想 DVD/ISOドライブ機能が利用可能です。デバイスは /dev/cdXとして認識されますので #mount_cd9660等で利用してください。
  • iLO5の仮想 USBドライブ機能、仮想フォルダ機能の動作は未確認です。

備考

 

  • 本書作成時点での repositoryアクセスは http://pkg.freebsd.org/FreeBSD:12:amd64/quarterly/Latest/pkg.txz に設定されていた。以前は Latestではない事もあったが今後は Latestだと思われる。
  • X.org/Luminaを起動した際の解像度を #xdpyinfo | grep dimension にて確認したところ、全ての機種で 1280x960(hp L1925利用)となった。R12.2では機種、ブートモード、xf86-video-mgaの有無によって解像度が変わっていたが今回は全て同じ値になった。
  • 本書には未掲載だが ProLiant DL360 Gen9は R12.2同様にインストールと起動可能な事を確認している。但し、詳細な機能確認は行っていない。
  • DL325 Gen10のインストール時のパッケージ取得時に `CAM status: CCB request completed with an error` が表示される事は今回はなかった。もし停止する場合には set hw.usb.xhci.msi=0, set hw.usb.xhci.msix=0, set hw.pci.enable_msi=0, set hw.pci.enable_msix=0 の 4ヶのパラメータを引き渡す事で軽減が可能である筈。
  • iLO5 WEB I/F上で html5コンソールを利用している場合でキーボードもしくはマウスカーソルの利用に問題がある場合には次の事項で回避できる事がある。

1. iLO5のファームウェアを SPPに同梱されているものよりも最新のものにアップデートする
2. html5コンソール上部の keyboardプロファイルを一旦 US/JPN間で変更する
3. WWWブラウザをリロードする
4. html5コンソールを一旦閉じ、iLO5 WEB I/Fのレフトペイン最下部で `Wake-Up Monitor` を実行する
5. iLO5 WEB I/F上の Diagnosticsから iLO5のリセットを行う

  • 今回のテストは 2022年 4月末に行ったが Luminaの機能強化が行われており、かなり使い易そうになっている。
  • iLO3以降は FreeBSDで仮想コンソールでマウスカーソルが動作しない(マウスボタンは動作する)が、今回 #xsetpointerを無理やり動かして確認したところ Linuxで認識されている `iLO Virtual Keyboard [XExtentionKeyboard]` と `iLO Virutal Keyboard [XExtentionPointer]`(mouseじゃなく)が認識されていない事が分かった。

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