*BSD技術情報
ProLiant MicroServer Gen10 Plus v2
ProLiant MicroServer Gen10 Plus v2
本ページに記載してある内容は限られた評価環境に於ける検証結果に基づいたものです。本ページの情報を利用する前に予め技術情報、保証について、ディストリビュータが提供する WEBサイト等をご覧ください。
*BSDのインストールに必要なデバイス情報
本製品のデバイス毎の詳細情報は下記になります。BTO/CTOモデルの場合には通常とは異なる CPU, NIC, HBA等の構成が採用されている場合があります。製品の OSに特化しない部分の詳細はProLiant製品情報をご覧ください。
ProLiant MicroServer Gen10 Plus v2 | |
チップセット | Intel C252 |
NIC | Intel I350-AM4、1Gb 4ポート |
ビデオ | 1920x1200/32bit - Matrox G200eH3(オンボード)*1 |
HBA | Intel VROC(オンボード) AHCIモードへの切替え必要 |
ストレージベイ | SATA接続のみ、ホットプラグ非対応 |
USB | UHCI, EHCI, xHCI準拠 |
ファームウェア | UEFI, BIOS選択可 |
KBD/MOUSE | USB接続のみ |
BMC/iLO | Integrated Lights-Out 5(オンボード) 但し、外部接続には Enablement Kit必要 |
*1 全てのビデオ解像度が利用できるとは限りません
*BSDの動作確認情報
〇 - FreeBSD R13.1
〇 - OpenBSD R7.2
OS導入前 - ハードウェアセットアップについて(BIOS, UEFI選択)
本機では BIOS(Legacy)モードと UEFIモードの選択が可能です。どちらのモードを利用するべきかは、利用する OS、利用するオプション、利用するソフトウェアによって決定する必要があります。詳細はそれぞれの製品の仕様、またはFAQ - UEFIと BIOSのどちらを使えばいいのか?を参照してください。ProLiant Gen10では、工場出荷時は UEFIモードが選択されています。
OS導入前 - ハードウェアセットアップについて
[FreeOS全般]
ProLiant Gen10からの新機能として、システム起動直後に [F9]から起動する System Configuration内からも設定が可能になりました。この設定は REST経由で行う事も可能です。
また、従来同様に Intelligent Provisioning(IP)から起動するオフラインモードと OS上から起動するオンラインモードの Smart Storage Administrator(SSA)から行えます。SSAでは System Configuration内からは行えない高度な RAID設定を行う事も可能です。
UEFIモードではなく BIOS(Legacy)モードを利用する場合、一般的な OSは、ストレージの LUNが 2.2TBを越える GPTラベル領域からシステムを起動させる事ができませんので、DOSラベル領域用に 2.2TB以下の LUNを別途切り出す必要があります。詳細についてはSmartArrayでの 2.2TB超えについてをご覧くださいをご覧ください。
運用時 - ハードウェア障害監視用エージェント等について
[FreeOS全般]
ProLiant Gen10シリーズに搭載されている iLO5自体が OSに非依存なハードウェア監視機能を内蔵しており、従来利用していた管理エージェントである Insight Management Agent(IMA)無しで、ハードウェア障害発生時には iLO5自身が SNMPトラップの発報、メール通知、syslog転送、REST、WEB I/F、SMASH CLP経由でのデバイスの現状確認が可能です。
運用時 - 障害時の診断ツールについて
[FreeOS全般]
ProLiant Gen10シリーズには、Hardware Validation Toolが内蔵されています。電源投入直後の POST時に [F10]キーを押し下げる事で起動する Intelligent Provisioning(IP)内から起動可能です。別途ツールを用意する事なく、ProLiant本体と SmartArrayストレージの診断が可能です。
本ツールは OSに依存しませんので FreeOSを利用する際にも利用可能です。
運用時 - HPE通報サービスについて
[FreeOS全般]
amsdヘルパーを稼働させない agent-lessモードで障害検知を行い、iLO5から直接発報を行う構成の場合、agent-lessモードで検知可能な障害情報もその発報対象となりますので、FreeOSを利用する際にも利用可能です。
運用時 - AHSについて
[FreeOS全般]
ProLiant Gen10シリーズに搭載されている iLO5は、常時 1600を超えるパラメータを航空機のフライトレコーダの様に常時監視し、iLO5が持つ NVRAM上に最大 450日間分保存する Active Health System(AHS)を搭載しています。
管理者が見過ごしがちなファームウェアの変更や、空冷ファンの回転数や温度変化等の iLO5が検知可能な全てがログとして残ります。HPEのサービス部門がこの連続的に採取された AHSログを解析する事で従来は原因の追及が難しかった間欠障害等の迅速な解決に役立てます。
また、管理者が従来別途用意していたツールを起動しそれらのログを個別に採取する作業は殆どの構成では必要なくなりました。前述の HPE通報サービスの構成によっては AHSログとハードウェアの構成情報を定期的に HPEに自動的に送信します。
この AHS機能は OSに依存しませんので、障害解析が困難になりがちな FreeOSを稼働させているサーバの診断解析の際にも強力な手助けとなります。
運用時 - Insight Onlineについて
[FreeOS全般]
ProLiant Gen10シリーズに搭載されている iLO5が収集した、ハードウェア資産情報、サポート契約情報等は、HPEのクラウド上のポータルで管理可能です。大量の保守契約をスプレッドシート上で管理する必要がなくなります。
販売パートナ様にはデバイス情報と契約情報、保守パートナにはサービスイベント情報がサマライズ表示される顧客情報管理ポータルをそれぞれ提供。ユーザ社内のみでの管理だけでなく、システムを委託管理する場合の情報共有が容易になります。
この HPE Insight Onlineは資産管理用のもので、 OSに依存しない情報管理ポータルですので FreeOSを稼働させるサーバ資産の管理にも強力な手助けとなります。
運用時 - リモート管理用コントローラについて
[FreeOS全般]
ProLiant Gen10シリーズに搭載されているiLO5は、ヘッドレス運用、リモートコントロール運用を可能とするために、ネットワーク経由で、キーボード、マウス、ビデオ、DVDのハードウェアベースでのコントロール・エミューレーションが可能です。但し、本機の iLO5にリモートからアクセスするにはオプションの iLO Enablement Kitが必要となります。
iLO5経由でのコントロールは WWWブラウザ経由、SMASH CLP経由、IPMITOOL等の汎用ツールや、iPhone, Androidから行う事が可能です。詳細はこちらをご覧ください。
この iLO5のヘッドレス運用、リモートコントロール運用のための機能は OSに依存しません(但し、一部デバイスは USBデバイスとして OS側対応状況に依存します)ので FreeOSを利用する際にも利用可能です。
iLO5が持つ、仮想コンソール機能、仮想メディア機能等については、各インストールフローに記述がある機能のみ動作確認をしています。
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2015年11月1日付でHewlett-Packard CompanyをHewlett Packard Enterprise Company とHP Inc.に分社する以前に販売された製品については、現在のモデルと異なる、古い製品名およびモデル番号である場合があります。