HPE LTO Ultriumカートリッジは、低コストかつ信頼性と拡張性に優れた保護機能によって、サイバー攻撃やランサムウェアの脅威からデータを保護し、データリストア時に求められる信頼性にも対応します。これにより、企業は世界中の法執行機関からの勧告に準拠しつつ、データのオフラインでのコピーを維持できます。9世代のレガシーを基盤とするLTO-9の転送速度は最大3.6TB/時で、あらゆる予算に対応するプラットフォームが用意されています。安全なAES-256暗号化により、データセキュリティを高めて厳格な業界規定に準拠することで、データへの不正アクセスを防ぎます。HPE StoreOpenおよびリニアテープファイルシステム (LTFS) により、テープに優れた互換性と移動性を与え、簡単に使用できるようにします。これにより、USBドライブなどの自由に取り外しと共有が可能なメディアのようにテープを使用できます。また、LTOカートリッジの保存時に必要な追加の電力と冷却は最小限で済むため、環境に優しく、より持続可能なデータの長期アーカイブソリューションが実現します。
最新情報
- 容量の大幅な増加 - LTO-6のネイティブ容量と比較して620%増 (LTO-9は18TBに対してLTO-6は2.5TB)
- パフォーマンスの大幅な向上 - LTO-8の2.7TB/時に対して、LTO-9 (フルハイトのみ) を使用した場合は最大3.6TB/時の保存が可能。
- 内蔵型AES 256ビット暗号化 (IEEE1619.1) (LTO-5、LTO-6、LTO-7、LTO-8、LTO-9) - FIPS140-2レベル1認定の付与済み。
機能
データをオフラインにすることでサイバー攻撃から保護する、信頼性に優れたオフラインメディア
米FBIなどの機関は、データをオフラインで保存することを推奨しています。これは、オフラインで保存されたテープはネットワークに接続されていないため、デジタルネットワークを使用して企業に攻撃を仕掛け、プライマリデータとバックアップの両方を暗号化する高度な知識を持つ犯罪者が、テープにアクセスできないからです。
内蔵型AES 256ビット暗号化 (LTO-5~LTO-9で対応) により、テープに保存されたデータのセキュリティが強化されます。このLTOの暗号化 (WORMカートリッジの使用により強化) により、テープが悪意のあるユーザーの手に渡った場合でも、データは未許可アクセスから保護されます。
長期アーカイブのTCOの最小化を実現
2020年8月に発表されたESGのホワイトペーパー「アクティブなアーカイブ保管としてのHPE StoreEverの経済的メリット」によると、LTOテープテクノロジーは、年間10%増加する1PBのアーカイブに対して、オールディスクソリューションやオールクラウドソリューションと比較して、10年間でコストを80%以上削減できます。
HPE LTO Ultriumの標準化により、スペースの追加やITリソースのオーバーヘッドなしで、バックアップ時間の短縮、業界標準AES 256ビット暗号化 (IEEE1619.1)、互換可能なRWまたはWORMメディアを実現します。
オープンスタンダードテクノロジーにより、製品世代間での互換性が確保され、より多くの選択肢が提供されます。HPE LTO Ultriumカートリッジには、カスタムラベルと非カスタムラベルがあります。
同等のテープテクノロジーの中で最大容量および最高パフォーマンス
HPE LTO-9 Ultriumデータカートリッジは、非常に高速な3.6TB/時の速度でデータを読み書きできます。1本のカートリッジで最大45TB*のデータを格納、暗号化、保護し、大規模かつ24時間年中無休で稼働するミッションクリティカルなIT環境に最適な製品です (*2.5:1圧縮時を推定)。
トラック数35%増加とビット密度3%増加により、LTO-8の30TBからLTO-9の45TBまで、容量増加が可能になりました。LTO-6の2,176トラックから第9世代HPE LTO-9 Ultrium 45TBカートリッジ (圧縮率2.5:1を推定) の8,960トラックに増加しています (311%の改善)。
高信頼性のストレージメディア
テープはEnterprise SATAディスクよりも高い信頼性を備えています。LTO-8の場合、ビットエラー率 (BER) は10の19乗で、Enterprise SATA HDDの場合、BERは10の15乗になります。これは4桁の信頼性の差です。例えば、テープはEnterprise SATA HDDより10,000倍信頼性が高いのです。
1エクサバイトのアーカイブで10年間で推定されるデータ損失は、HDDの場合は1.1ペタバイト、テープの場合は7.4テラバイトになります。
HPEブランド認定試験の手順 (ロード/アンロード、シューシャインテスト、ドロップテスト、環境負荷テスト) は、HPE LTO Ultriumの要求基準をはるかに超えた内容になっています。このため、どのような状況でもデータを復元する確かな信頼性があります。
優れた「Smart Grabber」メカニズムおよび機械式インターロックは、リーダーピンがテープケース内に引き込まれることを防止します。センサーが正しい連結を検出し、テープの破壊をまねくリーダーの消失を防止します。簡素化されたテープパスは、摩耗しにくく頑強で、デブリの量を削減します。これはテープオートローダーにおいて重要な機能です。
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