HPE Storage LTO Ultrium Cartridgesは、最大75 TBの超低コストストレージを提供し、サイバー攻撃の脅威からデータを保護し、データを復元する際の信頼性を最大化するニーズに応えます。この結果、世界中の法執行機関が推奨する、データのオフライン・コピーの保持を可能にします。25年、10世代にわたる実績に基づき、LTO-10では最大400MB/sのネイティブ転送速度を実現しており、あらゆる予算に対応できるプラットフォームを提供しています。安全なAES-256暗号化 (FIPS 197準拠) により、データセキュリティを高めて厳格な業界規定に準拠することで、データへの不正アクセスを防ぎます。リニアテープファイルシステム(LTFS)は、USBドライブのようなリムーバブルで共有可能なメディアと同じように、簡単、柔軟、ポータブルで直感的にテープを使用することができます。また、LTOカートリッジの保存時に必要な追加の電力と冷却は最小限で済むため、環境に優しく、よりサステナブルなデータの長期アーカイブソリューションが実現します。

最新情報

  • 容量の大幅な増加 - LTO-7のネイティブ容量と比較して400%増 (LTO-10は30 TBに対してLTO-7は6 TB)
  • ネイティブパフォーマンスの向上 - LTO-10 (フルハイトのみ) を使用した場合1.44 TB/時の保存が可能
  • 内蔵型AES 256ビット暗号化 (IEEE1619.1) (LTO-5からLTO-10) - FIPS140-2レベル1認定の付与済み。

機能

データをオフラインにすることでサイバー攻撃から保護する、信頼性に優れたオフラインメディア

データのコピーのオフライン保管は世界の政府機関が推奨しています。HPE StorageのLTOテクノロジーを使用することで、データをエアギャップの背後に配置できます。接続されたネットワークを使用して、お客様のプライマリデータとバックアップデータの両方を暗号化しようとする犯罪者からデータを保護するのに有益です。

内蔵されたAES 256ビット暗号化 (LTO-5~LTO-10で対応) が、テープに保存されたデータのセキュリティを強化します。このLTO暗号化 (WORMカートリッジの使用により強化) により、テープが悪意のあるユーザーの手に渡った場合でも、記録されたデータは不正アクセスから保護されます。

長期アーカイブのTCOの最小化を実現

Solutions Northのホワイトペーパー『Data Economics: LTO-9 Optimizing Data Value』(2023) によると、LTOテクノロジーは、クラウドストレージと比較して最大1856%、HDDと比較して501%の投資収益率 (ROI) を実現しました。

HPE Storage LTO Ultriumカートリッジを標準化することで、バックアップ時間の縮小に対応する容量、業界標準のAES 256ビット暗号化(IEEE1619.1)、余分なスペースやITリソースのオーバーヘッドなしに交換可能な読み書き(RW)またはWORMメディアを提供します。

オープンスタンダードテクノロジーにより、製品世代間での互換性が確保され、選択肢が増えます。HPE Storage LTO Ultrium Cartridgesにはカスタムラベルと非カスタムラベルがあります。

HPEブランド認定試験の手順 (ロード/アンロード、シューシャインテスト、ドロップテスト、環境負荷テスト)。これにより、データを復元する際の信頼性が高まります。

推奨される保管条件下で保管された場合にHPE Storage LTO Ultrium Cartridgesに対して、HPEは最大30年間のアーカイブ寿命を提供しています。これで、各企業はデータの保持とアーカイブに関する規制のますます厳しくなる要求に対応できます。

同等のテープテクノロジーの中で最大容量および最高パフォーマンス

HPE LTO-10 Ultriumデータカートリッジはネイティブで1.44 TB/時という驚異的な速度でのデータの書き込み/読み取りが可能で、カートリッジあたり最大75 TB*のデータを格納、暗号化、保護します。そのため、大規模で24時間365日稼働のミッションクリティカルなIT環境に最適です (*容量は2.5:1の圧縮を想定)。

トラック数が69%増加したことにより、LTO-9の45TBからLTO-10の75TBへの容量増加が可能となりました。LTO-8の30TBカートリッジの8,960トラックから、LTO-10の75TBカートリッジでは15,104トラックになりました。(2.5:1圧縮を想定)。

高信頼性のストレージメディア

テープはEnterprise SATAディスクよりも高い信頼性を備えています。LTO-9では訂正不能ビットエラー率 (UBER) は10の20乗、SATA HDDではUBERは10の15乗です。この5桁の差は、テープがエンタープライズSATA HDDよりも100,000倍も信頼性が高いことを意味します。

最初のエラーが発生する前に書き込まれるデータの推定量はHDDでは125 TB、LTO-9では12,500,000 TBです。

HPE Storageテープメディアブランド認定試験の手順 (ロード/アンロード、シューシャインテスト、ドロップテスト、環境負荷テスト) は、業界標準のLTO Ultriumメディアロゴに要求される基準を上回る内容になっています。

すぐれたSmart Grabberメカニズムおよび機械式インターロックは、リーダーピンがテープケース内に引き込まれないようにします。センサーが正しい接続を検出し、テープの破壊をまねくリーダーの消失を防止します。簡素化されたテープパスは、摩耗しにくく頑強で、ゴミの量を削減します。これは自動化では欠かせません。