HPE Storage ファイルコントローラー

アレイやSANに対する投資からさらなる価値を引き出したいと思いませんか。また、ファイル共有やファイルサービスに使用したいと考えている、未割り当ての容量はありませんか。HPE 3PAR、HPE Nimble、またはMSAのアレイ容量を使用して、ファイル共有の効率と可用性を高めることができるHPE Storage ファイルコントローラーを導入すれば、より多くのユースケースに対応して数千台のクライアントを同時にサポートし、ストレージの投資収益率を大幅に向上させることが可能です。SAN環境でファイルサービスを使用できる、柔軟性の高いクラスター対応のゲートウェイであるHPE Storage ファイルコントローラーは、スケーラビリティやMicrosoftエコシステムとの緊密な統合が重要となる、ユーザーが生成したさまざまなファイルやアプリケーションデータに最適です。クラスターあたり最大8台のノードで個別に拡張することが可能なファイルゲートウェイと柔軟な構成オプションを通じて、透過的なフェイルオーバー、プロトコル間のサポート、中断を伴わないメンテナンスなどのエンタープライズグレードの機能を提供するHPE Storage ファイルコントローラーを導入すれば、ユーザーやアプリケーションに強力なファイル処理ソリューションを提供できます。

• HPE Storage ファイルコントローラーは、インテル® Xeon® Bronze プロセッサーと16GBのメモリを搭載しており、HPE MSAやその他の小規模なSAN環境に接続できる設定となっています。

• HPE Storage パフォーマンスファイルコントローラーは、インテル® Xeon® Silver プロセッサーと32GBのメモリを搭載しており、HPE 3PARアレイ、HPE Nimble Storageアレイ、およびその他の大規模なSANに接続できる設計となっています。

• HPE Storage ファイルコントローラーは HPE ProLiantのDNAとMicrosoft Windows Storage Server 2016がベースとなっています。

効率的: コストと時間を節約

HPE Storage ファイルコントローラーにはハードウェアが事前に構成されており、Microsoft Windows Storage Server 2016がプリインストールされています。接続するアレイに応じた構成のワークフローにより、難しい設定を行うことなく短時間で稼働させることができます。

ファイバーチャネルまたはiSCSIポートを使用してHPEストレージファイルコントローラーを接続し、各アレイで複数の8ノードクラスターを、また各クラスターで複数のファイルサーバーの役割をサポートできます。

ファイルストレージに関するトレーニングを受け、必要に応じてサポートを提供できるHPEテクノロジーサービスのサポートスペシャリストの支援が受けられるため安心です。

最適化: お客様に合わせたファイルサービス

SMBを介して、Microsoft Hyper-VやSQL Serverアプリケーションストレージなどの幅広いファイルアクセスプロトコルを活用できます。ファイル共有容量を拡張して名前空間あたり最大64TiBの使用可能容量をサポートするとともに、データ重複排除とデータ圧縮で容量効率を最適化することが可能です。

高度なデータ管理機能によってリソースの使用率が自動的に向上し、データ保持ポリシーへの対応と機密ファイルの保護が強化されます。また、Hosted BranchCacheを使用して頻繁にアクセスするファイルをローカルでキャッシュすることにより、ブランチオフィスでのWANの使用量が減ります。

スナップショットを活用してユーザー主導でファイルやフォルダーをリカバリできるため、管理の負荷が軽減されます。また、エンドユーザーは単純なエラーを短時間でリカバリできます。

安全性: 常にデータを保護

HPE Storage ファイルコントローラーでは、ファイルシステムを暗号化して蓄積データを保護できます。また、SMBの暗号化と署名により、転送中のデータも保護することが可能です。

File Classification Infrastructure機能を使用すると、機密レベルに従ってファイルを動的に識別し、個々の組織の要件に合わせて、Active Directory Rights Managementサービスを利用する洗練されたアクセス制御を実装できます。

ウイルス対策スキャンソフトウェアとデータ保護エージェントをオンボードでインストールすることにより、コストを削減して複雑性を低減できます。Microsoft Azureが標準でサポートされているため、Azureサブスクリプションを使用してデータのバックアップをクラウドにシームレスに保存し、災害や大規模障害からデータを保護できます。

高可用性: ビジネスやユーザーの作業の中断を防止

HPE Storage ファイルコントローラーは、HPE Active Health Systemによるほぼ途切れることのない稼働状況の監視、ミラー化されたオペレーティングシステム用のソリッドステートドライブ(SSD)、アドバンストメモリプロテクションなどの標準機能でアップタイムを向上させます。

ファイルシステム用のオンライン自己修復機能が搭載されているため、大規模なファイルシステムをより確実に運用でき、システムをオフラインにすることなく、オンライン解析と正確かつ迅速な修復を行うことで、ファイル破損に伴うダウンタイムを従来の数日または数時間からわずか数分に短縮できます。

最大8台のファイルコントローラーをクラスター化して高可用性を実現し、透過的にフェイルオーバーを行うことにより、障害が発生したときやオンラインで連続してメンテナンスアップグレードを行うときにデータアクセスを維持できます。

最大100TBのデータセットをカバーするネイティブアプリケーションを使用して、単純なユーザーエラーだけでなく、大規模な障害からもデータを保護できます。