ダウンタイムが発生すると、その瞬間からビジネスに損失がもたらされることになります。高可用性 (HA) を実現しつつディザスタリカバリ (DR) を行うクラスタリングソリューションであるHPE Serviceguard for Linux® (SGLX) は、離れた場所にある物理または仮想環境のインフラストラクチャやアプリケーションで数多くの障害が発生した場合でも、そうした障害からクリティカルアプリケーションを保護してアップタイムを向上させます。データ整合性やパフォーマンスを犠牲にすることなく、予期しないダウンタイムの影響を軽減できるうえに、メンテナンス時の計画的ダウンタイムをほぼゼロに削減できます。
最新情報
- Amazon Web Services、Microsoft Azure、およびGCP™のクラウドインフラストラクチャにおいて、1つまたは複数のリージョン/アベイラビリティゾーンでワークロードの高可用性とディザスタリカバリを実現します1。
- 新しいワークロード指向のGUIでは、ワークロード (SAP HANA®、Oracle®、SQL Serverなど) の状態、データレプリケーション、ワークロードをホストするノードの状態を一元的に把握できます。
- 遠隔操作でディザスタリカバリを実行できるほか、オンプレミス環境からクラウドまたはHPE GreenLakeへ (およびその逆) のOracleワークロードの移動をユーザーが制御できます。
- セルフインストールウィザードにより、HPE SGLX (SAP HANA、Oracle、Microsoft SQL Server、NFS、およびカスタムワークロードと連携) の容易なインストールと展開が可能。
- HPE Serviceguard Manager+ UIのライセンスの一元管理 (CLM) により、サブスクリプションの使用状況を一元管理できます。
- Multi-SID SAP HANAシステムのサポートと、SAP HANAのマルチターゲット展開におけるクロスサブネットと隔離。
機能
データ整合性を維持した高速フェイルオーバー
HPE Serviceguard for Linuxは、障害が発生したときに、データ整合性を損なうことなくわずか4秒で高速フェイルオーバーを実行します2。
離れた場所にあるアプリケーション、サービス、データベース、およびプラットフォームの可用性を監視しながら、計画的メンテナンス時の障害を回避してダウンタイムを削減します。
効率的な障害検出機能により、クリティカルなアプリケーションを安全なノードに自動的にフェイルオーバーして、通常運用を迅速に再開できます。
SAP S4/HANA®やNFSなどのアプリケーションで、共有ストレージなしで高可用性環境を実現できます。
仮想マシンの再起動ではなく、アプリケーションのフェイルオーバーによって、仮想環境のアップタイムの向上を実現します。HPE SGLXは、VMware®、Hyper-V、およびKVMハイパーバイザーをサポートしています。
サイト障害発生時も、アプリケーションを継続的に利用可能
HPE Serviceguard for Linuxのディザスタリカバリソリューションは、遠隔地のデータセンターと通信できなくなった場合でも、完全な自動フェイルオーバーからプッシュボタン方式のリカバリまで、さまざまな対応でアプリケーションをオンラインの状態で維持します。
距離、データレプリケーション、目標復旧時点 (RPO)、および目標復旧時間 (RTO) に応じて、幅広い要件に対応するソリューションを選択できます。
複数のプライマリワークロードの効率的統合によってDRインフラストラクチャのプロビジョニングを最小限に抑える、柔軟な展開モデルによってストレージアレイへのCAPEX(資本的支出)を削減できます。
SAP HANAやOracleなどのエンタープライズデータベースおよびアプリケーションに最適な、すぐに運用開始できるソリューション
HPE Serviceguard for Linux for SAP HANAは、業界初の完全自動HAおよびDRソリューションであり、HANA Multitarget System Replicationを使用して、複数のHANA階層にわたって自動リカバリを実現します。
SAP HANA、SAP S/4 HANA、SAP NetWeaver®、Oracle、SQL Server on Linux、IBM Db2、Sybase、Enterprise DBおよびPostgresと簡単に統合できます。内部アプリケーションの状態を把握したうえで、コンテキストに応じたインテリジェントな監視、リカバリ、およびフェイルバック操作を自動的に実行できます。3
複雑なアプリケーションを実績のある標準フレームワークに統合するプロセスが簡素化および短縮されます。初期設定に必要な時間が数日から数時間にまで短縮され、4倍の速度での展開が可能になります。4
ニアゼロダウンタイムのメンテナンス、シンプルな管理、総所有コスト (TCO) の削減
HPE Serviceguard for LinuxのLive Application Detach (LAD) 機能により、ほとんどダウンタイムを生じさせることなく、ハートビートネットワークなどのクラスターインフラストラクチャのメンテナンスを実行できます。5
ローリングアップグレードにより、ダウンタイムを削減しつつ、インフラストラクチャコンポーネント、オペレーティングシステム、アプリケーションをアップグレードできます。
従来のSANに依存しない、コスト効率に優れたストレージアーキテクチャーでエンタープライズグレードの高可用性ソリューションを実現することで、TCOを削減できます。
- 1. HPE Serviceguard for Linux認定マトリックスを参照。
- 2. Hewlett Packard Enterprise Labsのテストで確認されたフェイルオーバーリカバリ。使用したシステムは、HPE Serviceguard 12.10.00とRHEL 7.3が稼働するHPE ProLiant DL560 Gen10サーバーがベースとなっています。結果は構成によって異なります (クラスターの再構成時間を除く)。
- 3. Hewlett Packard Enterprise Labsの分析結果に基づくものであり、ハートビートネットワークのメンテナンスを含むクラスターのメンテナンス作業の共通手順であるアプリケーション停止を実施することを前提としています。ただしLAD機能を使用することにより、ハートビートネットワークのメンテナンスを実施してクラスターを停止する場合であっても、アプリケーションのダウンタイムをゼロにできます。
- 4. Oracleデータベースをクラスターに手動で統合するエンジニアリング作業の一般的な所要時間を30日間とした、Hewlett Packard Enterprise Labsの分析結果に基づきます。ヒューレット・パッカード エンタープライズのOracleツールキットを使用すれば、2日以内のエンジニアリング作業で統合を完了できます。
- 5. HPE Superdome Flex上のOracleデータベースをHPE Serviceguard for LinuxおよびOracle Data Guardと組み合わせたHPEリファレンスアーキテクチャーを使用する場合のフェイルオーバーリカバリ時間に基づきます。https://www.hpe.com/psnow/doc/a50000280enw?jumpid=in_lit-psnow-red
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