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2020年10月20日

HPE、オーストラリアで最も高性能なスーパーコンピューターの構築に選定され、Pawsey Supercomputing Centreの科学研究を促進

Pawseyは、コンピューティング性能30倍、エネルギー効率10倍の向上を、先進のAMD EPYC™ CPUとAMD Instinct™ GPU搭載のHPE Cray EXスーパーコンピューターによる高度なスーパーコンピューティングソリューションにより獲得

 

※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下:HPE)が、2020年10月19日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳(抜粋)です。原文は以下をご参照ください。
https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2020/10/hewlett-packard-enterprise-selected-to-build-australias-most-powerful-supercomputer-for-advancing-scientific-research-at-pawsey-supercomputing-centre.html

 

HPEは本日、西オーストラリア州に位置するオーストラリア有数の革新的な国立スーパーコンピューティングセンターであるPawsey Supercomputing Centreに新しいスーパーコンピューターを構築するため、4,800万ドルの契約を獲得したことを発表しました。この新しいスーパーコンピューターは、国の研究を促進するための次世代スーパーコンピューターに投資するため、オーストラリア政府が7,000万ドルの資金を投じる「Pawsey Capital Refresh Program」の一環として導入されます。

 

Pawseyに構築される新システムは、天文学、植物病理学、創薬といった分野の研究を加速するための複雑なモデリングやシミュレーションなどを対象に、コンピューティング性能を30倍、エネルギー効率を10倍に高めた1、オーストラリアで最も高性能なスーパーコンピューターとなります。

 

HPEは、世界最先端のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)アーキテクチャであるHPE Cray EXスーパーコンピューターを使用して新システムを構築し、より高い性能、密度、効率性のニーズに対応します。また、HPEは、拡張された高性能ストレージのニーズに対応するためにカスタマイズされたソフトウェアとハードウェアの機能を活用したCray ClusterStor E1000 systemを統合し、次世代のAMD EPYC™ CPUとAMD Instinct™ GPUを搭載してコンピューティング性能の大幅な向上に加え、AIや画像駆動型アプリケーションにターゲットを絞った処理を実現します。

 

Pawsey Supercomputing Centreのエグゼクティブディレクター、マーク・スティッケルズ(Mark Stickells)氏は次のように述べています。「Pawseyに構築された高性能スーパーコンピューターは、世界最高水準で影響力のある研究を行う上で、ますます重要になってきています。今回発表するアップグレードは、世界的な研究環境におけるオーストラリアの地位を強化し、新型コロナウイルスとの戦いや、前駆望遠鏡からSquare Kilometre Array(電波望遠鏡)の研究に至るまで、世界的な主要研究プロジェクトの一翼を担う上で重要な進展です。HPEが構築する新しいスーパーコンピューターは、これらの増大し続ける要件を満たすために次世代のコンピューティング性能を提供するだけでなく、世界的な展開力と影響力を持つまったく新しい研究プロジェクトを可能にします。」

 

Pawsey Supercomputing Centreによる科学的発見を加速
HPE、Cray、SGIは、HPEとの合併以前から、Pawseyのスーパーコンピューターを20年にわたって強化してきました。今日では1,600人以上の研究者が発見とイノベーションを加速させるために使用しています。スーパーコンピューターを活用したPawseyの最近の成果は以下の通りです。

 

  • ブドウウイルスを理解して作物生産を保護する:Pawseyのスーパーコンピューターは、ブドウの木に感染し、オーストラリア全土の生産量の最大70%に影響を与えるブドウ葉巻随伴ウイルス(GLRV)の研究に使用されています。科学者たちは、GLRVのゲノムデータの収集、マッピング、解析を高速化させ、ウイルスが蔓延する前に感染したブドウの木を特定し、除去することに役立てています。

 

  • AIを活用して水中ロボットに魚のように泳ぐことを教える:水中ロボットは、環境監視、資源探査、捜索・救助活動などに利用されています。水中ロボットのナビゲーションをさらに向上させ、自律的な動作を可能にするために、科学者たちは水中ロボットに魚のように泳ぐことを教えています。計算流体力学モデルをPawseyのスーパーコンピューターで開発および活用し、魚の泳ぎ方(速度の増加や方向転換の仕方など)をシミュレートし、これらの機能を機械学習アルゴリズムに適用して水中ロボットのニューラルネットワークを訓練しました。

 

  • 宇宙の謎に迫る:宇宙の未知の部分を明らかにするための研究を続ける中で、科学者たちは、改良されたスカイマップ技術を用いて新たに7つの銀河を検出しました。そして複雑なモデリングとシミュレーションによる研究を通じて、暗黒物質や宇宙全体の物理過程の理解を促進しています。研究者たちは、この知識を利用して、スキャナーや通信ネットワークなど、地球上で使われている技術の改善にも役立てています。

 

HPEのHPC & AI、APAC-India担当、ゼネラルマネージャー、ニック・ゴルガ(Nick Gorga)は次のように述べています。「Pawsey Supercomputing Centreのような世界有数の研究センターによる科学の躍進は、最も広範な課題に対処する強力なスーパーコンピューティングソリューションを提供し、コミュニティへの力添えを続ける原動力になっています。AMDと協力して、Pawseyにこの地域で最高の性能を誇るシステム構築し、ヒトのウイルス疾患に対する理解から新しい銀河の発見まで、様々なミッションを促進させるため、オーストラリアの研究能力を強化していきます。」

 

新システムは50ペタFLOPS(1秒当たりの浮動小数点演算回数)の速度性能を備え、地域最大級のスーパーコンピューターとなり2、Crayの技術をベースにしたPawseyのMagnusシステムとGalaxyシステムを置き換えることになります。

 

AMD Data Center and Embedded Systems Groupのシニアバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーのフォレスト・ノロッド(Forrest Norrod)氏は、次のように述べています。「AMDは、次世代のHPEおよびPawseyスーパーコンピューターに搭載されている高性能プロセッサにより、画期的な科学研究の加速に貢献できることに興奮しています。Pawseyの約50ペタFLOPSのスーパーコンピューティング性能により、当センターでは、今後数年間にわたって重要な新しい発見が行われるでしょう。」

 

HPEのスーパーコンピューティングソリューションの詳細:
https://www.hpe.com/jp/ja/compute/hpc/supercomputing.html

 

■ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について
HPEは、エッジからクラウドまでのプラットフォームをas-a-serviceとして提供するグローバル企業です。あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させるお手伝いをします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEはユニークながらオープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションを提供しています。すべてのクラウドとエッジにわたる一貫性のある利用感により、お客様が新たなビジネスモデルを開発し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はwww.hpe.com でご確認ください。

 

注記
*1 PawseyのMagnusシステムと比較して30倍のコンピューティング性能と10倍のエネルギー効率を実現
*2 Pawsey Supercomputing Centreで計算された50ペタFLOPSの速度性能