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2017年03月17日
「3PAR」フラッシュストレージの大幅な 機能拡張を発表
オールフラッシュの普及に伴い、次世代「3PAR OS」によりハイブリッドITを実現
2017年3月17日
日本ヒューレット・パッカード株式会社
日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:吉田 仁志、以下 日本ヒューレット・パッカード)は本日、「3PAR」ストレージの大幅な機能拡張を発表します。ハイブリッドITのための、将来に備えた基盤となる次世代「HPE 3PAR Operating System」をはじめ、本日発表する新技術は以下の通りです。
・「3PAR Adaptive Data Reduction(ADR)」は、包括的なデータ容量削減機能により、容量確保に必要なコストを削減します。
・ 機能強化された「3PAR Peer Persistence」は、さらに遠距離のディザスタリカバリにも対応し、リスクを軽減します。
・「HPE Recovery Manager Central(RMC)」を使ったオフプレミスのコピー管理機能により、データ保護の対象を3PARアレイ以外にも拡大します。
・「3PAR StoreServ Management Console(SSMC)」の自動化機能拡張により、業務の俊敏性を向上させます。
オールフラッシュストレージの普及に伴い、オールフラッシュのシステムのみを取り扱うベンダーのシステムでは、フラッシュ革命の「第3の波」による要求には対応できないという認識がお客様の間で拡がっています。このような新たな要求は、個々のフラッシュアレイのパフォーマンスやコストに対するものだけではありません。データセンター全体にわたるお客様の業務簡素化を支援し、エッジからコアへ、さらにはクラウドまでにわたってリスクを軽減すると同時に、ハイブリッドITへの移行を支えることも、オールフラッシュストレージベンダーに求められています。本日発表された「HPE 3PAR」の新機能は、クラウドネイティブのアプリケーション、データセンター全体にわたるオーケストレーション、Tier-1ストレージの復旧力、およびストレージクラスメモリ(SCM)やNVM Express(NVMe)のような新しいテクノロジーへのシームレスな移行パスを提供し、この第3の波からの要求に応える、将来に備えたソリューションをお客様に提供します。
〈コスト低減とパフォーマンス向上を達成し、今後の展開を保証〉
ストレージ関連のテクノロジー更新サイクルは長期化してきていますが、フラッシュメディアのテクノロジーに関しては従来にないスピードで変化しています。これが、HPEのエンジニアが長期にわたって使用可能な設計を「3PAR」のアーキテクチャに盛り込んでいる理由です。たとえば、最近のテックプレビューで紹介された、SCM over NVMeを使ってフラッシュのハイパーアクセラレーションを行う「3PAR 3D Cache」がその一例で、新しいテクノロジーへの対応も容易に行えることが示されました。
さらにもうひとつの例として、必要な容量を75%削減する新しい「3PAR Adaptive Data Reduction(ADR)」機能があげられます。ADR機能はインラインの重複排除から圧縮までをカバーし、選択的に適用できるだけでなく、システムリソースを無駄にしないインテリジェンスが組み込まれています。また、他のフラッシュストレージアレイに負担をかけるガーベッジコレクション処理プロセスを回避するようデータ書き込みが行われる、独自の「3PAR Data Packing」アルゴリズムを通じて、単なる圧縮を超えた機能を提供します。
さらに、最新版の「3PAR OS」には、以下の機能が提供されます。
・ iSCSI経由で実行されるアプリケーションを加速し、「3PAR Express Writes」最適化を通じてレイテンシーを最大40%削減(*1)。
・ ホストとのコネクティビティ強化とマルチテナントIPネットワーキングなど、iSCSIのアップデートによりクラウドコンピューティング展開に対するサポートを向上。
・ 拡張性を倍増し、プロビジョニングを自動化し、異なるプロトコル間のファイル共有を可能にした「3PAR File Persona」の機能強化により、さらに多くのワークロードに対応。
これらの機能強化は、購買プロセスを簡素化しコストを最大30%削減する(*2)、新しい包括的ライセンススキームの一環として、無償で提供されます。また「HPE 3PAR Flash Now」の取り組みにより、シンプルなクラウド的消費モデルを通じ、使用ギガバイトあたり極めてわずかな月額利用料で、アップグレードされた「3PAR」フラッシュアレイをネットワーキングとデータ保護機能とともに利用することができます。
〈コアからクラウド、さらにエッジまで、高度な復元性を備えたオールフラッシュのデータセンターを実現〉
重要なワークロードをフラッシュに移行する場合、リスクの軽減が極めて重要になります。HPEは「HPE 3PAR Peer Persistence」を通じて、コアでの透過的なアプリケーションとホストのフェールオーバーを実現し、ハイブリッドIT展開におけるリスクを軽減します。現在、遠隔地にある3ヶ所のデータセンターにおいてディザスタリカバリを行えるようになりました。
アレイを超えたデータ保護を実現するため、「HPE Recovery Manager Central (RMC) 」は、シームレスなApplication-Managed Snapshot、および「3PAR」からセカンダリの「HPE StoreOnce Systems」へのデータ移動をサポートしています。最新版の「RMC」は、市場をリードするISV製品と比較して23倍のバックアップ速度(*3)と7倍のデータリストア速度(*4)を提供し、さらにCPUリソース消費を9分の1に削減しているため、アプリケーションサーバーへのバックアップの影響が最小限に抑えられます。包括的なライセンススキームに基づき、「RMC」は「3PAR」アレイに無償で付属されます。「RMC」は従来のISV製品によるバックアッププロセスと比較し、3年間を通じて最大50万ドルのコスト削減を達成します(*5)。
オンプレミスとオフプレミスのストレージを適切に組み合わせることで、「HPE StoreOnce System」上で保護されているデータは、Microsoft Azure内の「HPE StoreOnce VSA」ソフトウェアを使用し、「HPE Recovery Manager Central」、「「HPE Data Protector」、およびその他の業界をリードするバックアップアプリケーションを使ってクラウドに複製できるようになりました。
データ保護をエッジコンピューティングとソフトウェア定義ストレージ(SDS)にも拡張するため、HPEは「RMC」のコピー管理機能である「Peer Copy」も発表しました。これは、「StoreVirtual VSA」と「3PAR」アレイの間でスナップショットデータの双方向の移動を可能にするものです。お客様は、「Peer Copy」を「HPE ProLiant」サーバーをベースとする新しい「StoreVirtual VSA Ready Node」リファレンスアーキテクチャとあわせて使用し、リモートオフィスやブランチオフィスでもSDSを容易に保護できるようになりました。
〈データセンターからデータサービスまでの俊敏性を高める自動化〉
サービス提供高速化を目指すお客様の間でハイブリッドIT導入が進んでいることを受け、HPEは「HPE OneView」と「HPE Synergy」への統合を補完する「3PAR」管理ツールに、引き続き自動化とクラウドベースの分析機能を組み込んでいます。
「HPE 3PAR StoreServ Management Console(SSMC)」には、最大24の「3PAR」またはサポートされるサードパーティ製ストレージシステムへの大規模なデータ移動を自動化し、そのためのスケジュールを設定する機能が提供されます。また「SSMC」には、Fibre ChannelネットワークのSANゾーン設定を完全に自動化し、ワンクリックで行うことのできる「HPE Smart SAN」も組み込まれ、ファブリック調達に必要な作業を90%削減します(*6)。「HPE StoreFront Remote」クラウド分析ポータルもアップデートされ、プロアクティブにリスクを軽減し、ソフトウェアのアップデートを管理し、またキャパシティプランニングを補佐するベストプラクティスを「3PAR」ユーザーに提供できるようになりました。
〈価格と提供開始予定〉
・ 包括的なライセンススキームは、本日より販売開始する「HPE 3PAR StoreServ 8000」および「HPE 3PAR StoreServ 20000」の新製品とともに提供を開始します。
・ 次世代の「HPE 3PAR」オペレーティングシステム(3PAR OS 3.3.1)は2017年第1四半期に、サポート契約を締結している世界各国のお客様に無償で提供されます。
・ 「HPE StoreOnce VSA for Azure」は2017年第1四半期に世界各国で提供され、価格は1,400ドルからとなります。
・ 「HPE Peer Copy」と「HPE Recovery Manager Central」は2017年第2四半期に、サポート契約を締結している「3PAR」および「StoreVirtual VSA」の世界各国のお客様に追加費用なしで提供されます。
〈HPE 3PAR StoreServ 8000向けに新キャンペーンを開始〉
日本ヒューレット・パッカードでは、この度の大幅な機能強化をきっかけとして、より多くのお客様に3PARをご利用いただくべく、本日より、「HPE 3PAR StoreServ 8000」を対象とした、「ソフトウェアがコミコミへ!新生3PAR体感キャンペーン」を実施いたします。
中小規模における最新3PARストレージ導入を支援すべく、保守から導入設置サービスを含めたパッケージ構成をお求め安い価格で提供します。「新生3PAR体感キャンペーン」では、ライセンス体系を刷新した最新モデルの3PAR StoreServ 8200を対象に、フラッシュ構成で288万円からご購入いただけるよう、お求め安い価格を設定いたしました。オールフラッシュで論理容量(RAID5(7+1EL)時) 10TiB、および 20TiBのパッケージモデル等もご用意しております。
・ 新生3PAR オールフラッシュ体感セット構成(3年保守)、(構成:3PAR StoreServ8200、400GB SSD 8本(物理容量 2.9TiB/論理容量 1.9TiB(RAID5(7+1EL)))
希望小売価格7,023,200円(税抜)をキャンペーン価格2,880,000円(税抜)に
・ 新生3PAR オールフラッシュ体感セット10TiBパック構成(3年保守)、(構成:3PAR StoreServ8200、1.92TB SSD 8本(物理容量 14.0TiB/論理容量 10.4TiB(RAID5(7+1EL)))
希望小売価格17,828,800円(税抜)をキャンペーン価格5,980,000円(税抜)に
・ 新生3PAR オールフラッシュ体感セット20TiBパック構成(3年保守)、(構成:3PAR StoreServ8200、1.92TB SSD 16本(物理容量 27.9TiB/論理容量 21.7TiB(RAID5(7+1EL)))
希望小売価格32,972,800円(税抜)をキャンペーン価格9,280,000円(税抜)に
*1: Express Writes導入前と後においてiSCSI書き込みのレイテンシーを測定した、HPE社内でのパフォーマンス試験に基づく
*2: 包括的ライセンスモデルに移行し、圧縮およびその他のADRテクノロジーによる節約額を考慮した想定値
*3: VMware環境に対応した「HPE Recovery Manager Central」と、他社の従来型バックアップソフトウェアのパフォーマンスを比較したHPE社内での試験に基づく
*4: ファイルシステムのための「HPE Recovery Manager Central」と他社の従来型バックアップソフトウェアの間において、復元パフォーマンスとCPU消費を比較したHPE社内での試験に基づく
*5: 「HPE RMC」と他社の従来型バックアップソフトウェアの間において、3年間のライセンス費用節約額を比較
*6: Gen 6 Fibre Channelを対象としてDemartekが実施したテストに基づく: http://www.demartek.com/Demartek_Emulex_LPe32000_Gen6_FC_Evaluation_2016-03.html
■ 新製品に関する製品情報は以下のURLを参照してください。
HPE 3PAR StoreServについて:
http://www.hpe.com/jp/storage/flash
■ 製品写真ライブラリ (画像データは以下のURLからご覧になれます。)
http://h50146.www5.hpe.com/info/newsroom/library/hpe/storage/