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2017年01月18日

HPE、SimpliVity買収を発表、成長するハイブリッドIT産業のリーダーとしてのポジションを更に強化

2017年1月18日

日本ヒューレット・パッカード株式会社

 

本リリースは、ヒューレット パッカード エンタープライズ(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下:HPE)が、2017年1月17日(現地時間)にパロアルトで発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。

HPEは本日、ソフトウェア定義によるハイパーコンバージドインフラの有力プロバイダであるSimpliVityを、現金6億5,000万ドルで買収することで正式に合意したと発表しました。2016年のハイパーコンバージド市場の規模は約24億ドルと推定され、今後は年平均成長率25%で拡大し、2020年までには60億ドルの規模に達すると予想されています。HPEのクラス最高のインフラ、自動化、およびクラウド管理ソフトウェアを、SimpliVityの持つ業界をリードするソフトウェア定義のデータ管理プラットフォームと組み合わせることにより、HPEとそのパートナーエコシステムは業界唯一の「エンタープライズ向けに構築された」ハイパーコンバージドソリューションを提供します。

HPEの社長兼CEOであるメグ・ホイットマン(Meg Whitman)は次のように述べています。「この買収はソフトウェア定義に関するHPEの能力を強化すると共に、お客様にとってハイブリッドITをより簡単なものにするというHPEの戦略にも合致します。クラウドの経済性を持ちながらセキュリティと高度な回復力を備えた、オンプレミスのインフラがますます多くのお客様から求められています。HPEが注力しているのもまさにこの分野です。」


〈SimpliVity:ハイパーコンバージドインフラのリーダー〉
エンタープライズの多くには、今日のクラウドベースのサービスや、オンデマンドのアプリケーションには適さないレガシーITによる環境が存在します。最新のデータ管理プラットフォームには、データの開発、規模拡大、および保護を容易に行うことのできるツールを開発者に提供する、簡単で使いやすいインターフェイスが求められています。ハイパーコンバージドシステムでは、コンピュート、ストレージ、およびネットワーキングがあらかじめ設定されたシステムに組み込まれており、またその管理が設定や管理に多数のITスタッフを必要としない、使いやすいソフトウェアプラットフォームによって行われます。

SimpliVityは2009年に設立され、マサチューセッツ州ウェストバラに本社を置く非公開企業です。同社のソフトウェア定義によるハイパーコンバージドインフラは、エンタープライズクラスのパフォーマンス、データ保護、および回復力を持つオンプレミスのテクノロジーインフラを、クラウドと同等の経済性において求めるエンタープライズのニーズに応えられるよう新規に開発されたものです。

HPEとSimpliVityの製品を組み合わせたポートフォリオにより、ハイパーコンバージド、「3PAR」ストレージ、コンポーザブル・インフラストラクチャ、およびマルチクラウドの分野において、充実したエンタープライズデータサービスが提供されます。

SimpliVityの革新的なテクノロジーが、HPEが持つハイパーコンバージド分野のポートフォリオに加わることにより、お客様には次のような大きな利点が提供されます。 

 バックアップを簡素化し、お客様が業務をより迅速に復旧することのできる、エンタープライズデータ保護および回復機能の組み込み 
 お客様のコストとパフォーマンス管理を支援する、エンタープライズストレージの活用と仮想マシン(VM)による効率 
 ストレージとバックアップ全体において90%の容量節約を保証する、常時オンの圧縮と重複排除機能 
 業務を簡素化すると共にデータのモビリティを実現し、開発チームやエンドユーザーの生産性をさらに高める、ポリシーベースのVM中心の管理

SimpliVityの会長兼CEOであるドロン・ケンペル(Doron Kempel)氏は次のように述べています。「過去8年間にわたってSimpliVityは画期的な歩みを続けてきましたが、HPEに加わることはその次のステップとしてごく自然なことでした。HPEの幅広い営業力、充実したパートナーチャネル、補完的なテクノロジー、およびイノベーションへの取り組みにより、SimpliVityの今後の歩みが加速され、お客様から求められているクラス最高のハイブリッドITソリューションを提供する能力がさらに高まるでしょう。」


〈HPEとSimpliVityの組み合わせによる強力なロードマップ〉
ソフトウェア定義のインフラは、HPEのハイブリッドIT戦略の根幹に位置付けられます。今回の買収により、自動化ソフトウェアとコンポーザブル・インフラストラクチャを活用した、最新の、マルチクラウド、マルチIaaSプラットフォームを提供する能力がさらに高まります。

HPEのお客様とパートナーには、既存のハイパーコンバージド製品である「HC 380」と「HC 250」を引き続き提供します。SimpliVityのお客様とパートナーには、製品ロードマップが直ちに変更されることはなく、HPEが引き続きSimpliVityの既存のお客様とプラットフォームをサポートします。

HPEはこの買収完了から60日以内に、「ProLiant DL380」サーバーの認定製品としてSimpliVity Omni Stackソフトウェアの提供を開始する予定です。2017年下半期には、「HPE ProLiant」サーバーをベースとした、両社製品が統合されたハイパーコンバージドシステムの提供を予定しています。

HPEのお客様には、「ワークスペース」のコントロールをはじめとしたイノベーションを通じ、今後ハイパーコンバージド関連のユーザー体験が継続的に改善されることをご期待いただけます。「ワークスペース」は、仮想化され、コンテナ化されたリソースを構築し、アプリケーションの開発と展開を加速する、簡単なセルフサービスのポータルをビジネスリーダーや開発者に提供するものです。またHPEは、リソース活用を高め、新しいリソースニーズに事前に対応するツールをIT管理者に提供する予測分析など、より強化されたビジネスインサイトを提供します。


〈業績への影響〉
HPEとSimpliVityは、両社の補完的な製品ポートフォリオを一体化し、HPEの幅広い市場参入能力、パートナーエコシステム、および消費モデル関連の製品とサービスを活用することにより、合併後の事業の業績を大きく高められると確信しています。

HPEは買収完了後の最初の会計年度において、この買収により利益が押し上げられると予想しています。

本買収は規制当局の審査と承認、およびその他の通常の取引完了条件と調整に従い、HPEの2017会計年度第2四半期中に完了する見込みです。