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2017年11月22日

日本ヒューレット・パッカード、データセンターをAIで管理する「HPE InfoSight」を発表し、「HPE Nimble Storage」全ラインアップの販売を開始

「HPE InfoSight」に対応した業界初のAIレコメンデーションエンジンで自律型データセンターを実現、さらに「HPE InfoSight」を「HPE 3PAR」にも拡張

日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:吉田 仁志、以下 日本ヒューレット・パッカード)は本日、インフラ管理における憶測に基づいた作業を簡素化ならびに削減し、アプリケーションの信頼性を高める業界初の人工知能(AI)レコメンデーションエンジン「HPE InfoSight」を発表します。「HPE Nimble Storage」のコアテクノロジーとして培われてきた予測分析プラットフォーム「HPE InfoSight」は、インフラの課題を事前に予測および防止する機能により、データセンターにソフトウェア定義のインテリジェンスをもたらします。先進的な機械学習を活用した「HPE InfoSight」の新しい機能により、データセンター自律化への道が開かれます。ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は、機械学習を自社のストレージおよびサーバー製品ポートフォリオ全体に拡張するというコミットメントに基づき、初めて「HPE 3PAR」に対応した「HPE InfoSight」を同時に発表します。

また、2017年11月1日、HPEはNimble Storage 社の統合を完了し、HPE Nimble Storage製品事業を本格的に開始しました。これに伴い、「HPE Nimble Storage」製品ポートフォリオをリニューアルし、全ラインアップの取り扱いを11月13日より開始し、直販および、すべての日本ヒューレット・パッカードのチャネルパートナーを通じて販売いたします。「HPE Nimble Storage」は予測分析プラットフォーム「HPE InfoSight」により、実測ベースで99.9999%の可用性を実現しており、製品の標準サービスレベルとして、99.9999%可用性を保証する業界初のストレージとなります。

今日の企業にとって、アプリケーションの動作中断やレスポンスタイムの遅延は許容されません。しかしながら複数の業務システムが統合された環境では、データを提供するストレージとそれを処理するアプリケーションのデザインにギャップが存在し、業務の中断や遅延が生じているのが実情です。HPEは「HPE InfoSight」のAIと予測分析機能を通じて中断や時間損失を最小限に抑え、問題解決に費やされる時間を最大85%削減します(*1)。

「HPE InfoSight」は、ネットワークに接続された世界中の導入済み製品の何百万ものセンサーから集めたデータを毎秒分析し、ストレージからアプリケーションへの問題を予測し解決しています。「HPE InfoSight」によってパフォーマンスとアプリケーション稼働の信頼性が高まり、99.9999%を超える可用性が保証されます。

HPEのストレージ担当GM 兼 シニアバイスプレジデントであるビル・フィルビン(Bill Philbin)は、次のように述べています。「HPE InfoSightは、ユーザーよりも早く問題を予測し、それを先取りして解決する、主要ストレージベンダーとしては初めてのソリューションです。今日のビジネスにおいては、アプリケーションが果たす役割が高まり、お客様による自己管理型のITモデルへの移行を支援することが必要とされています。HPE InfoSightにより、企業のIT部門は問題のトラブルシューティングではなく、ビジネスに価値を付加するプロジェクトにより多くの時間をかけることができるようになります。」

 

〈自律型データセンターへの次のステップ〉

「HPE InfoSight」は、AIレコメンデーションエンジンによる自律型データセンターの基盤を構築します。「HPE InfoSight」はその予測機能をさらに発展させ、どのように問題を回避し、パフォーマンスを改善し、また利用可能なリソースを最適化できるか、問題発生を先取してIT部門にアドバイスできるようになりました。このレコメンデーションは10年近くにわたるデータサイエンスのノウハウと、1万社を超える「HPE Nimble Storage」ユーザー企業から集めた豊富な遠隔測定を活用した、先進的な機械学習に基づいて行われます。「HPE InfoSight」は継続的に学習を行い、お客様のシステムのスマートさと信頼性を高めます。最近行われた第三者による調査では、「HPE InfoSight」によりストレージITの運用コストが79%削減されたことが示されています。

 

〈予測分析のパワーをHPE 3PARにもたらす〉

HPEは「HPE InfoSight」独自の機能を「HPE Nimble Storage」環境において実証しています。今日の問題のうち86%は、お客様がその存在に気づく前に解決しています。「HPE InfoSight」を「HPE 3PAR」に拡張することにより、「HPE Nimble Storage」と「HPE 3PAR」のどちらのお客様も、「HPE InfoSight」の大きなメリットを享受できるようになります。

「HPE InfoSight for 3PAR」の初期リリースでは、次のような機能が利用可能となります。

 

  • クロススタック分析:「HPE 3PAR」オペレーティングシステム(*2)の最新版を利用するお客様を対象に、ストレージとホストとなる仮想マシン(VM)間に存在する、パフォーマンス上の問題を解決し、その問題の根本原因を突き止める機能をIT部門に提供します。また性能劣化を引き起こす「うるさい隣人(noisy neighbor)」となっているVMがどれかも明らかにします。

 

  • グローバルな視認性:リモートに接続されたシステムを使うすべての「HPE 3PAR」のお客様は、「HPE InfoSight」と「HPE StoreFront Remote」を組み合わせた新しいクラウドポータルを通じて、パフォーマンスの詳細なトレンド、容量の予測、ヘルスチェック、ベストプラクティス情報を、すべての「HPE 3PAR」アレイで確認可能です。

 

  • 予測支援を実現する基盤:分析と自動化のインフラが導入されます。これは将来的に異常の検出、複雑な問題の予測、および上位サポートに問題を直接送ることに利用できるようになります。

 

〈HPE Nimble Storage製品ポートフォリオをリニューアル〉

「HPE Nimble Storage」製品ポートフォリオをリニューアルし、全ラインアップの取り扱いを11月13日より開始し、すべての日本ヒューレット・パッカードのチャネルパートナーを通じて販売いたします。リニューアルし販売を開始した製品は以下の通りです。

 

  • HPE Nimble Storage アダプティブフラッシュアレイ
    SSDとハードディスクを混在したハイブリッド構成ながら、独自のCASLアーキテクチャーによりオールフラッシュレベルの性能を実現したコストパフォーマンスに優れたモデルです。エントリーのCS1000H、CS1000から最上位のCS7000までのラインアップがあり、スケールアウト、スケールアップ両方に対応し拡張性に優れた製品です。

 

  • HPE Nimble Storage オールフラッシュアレイ
    フルSSD搭載のオールフラッシュ構成で、より厳しい性能要件に対応できるパフォーマンスモデルです。エントリーのAF1000から最上位のAF9000までのラインアップがあり、スケールアウト、スケールアップ両方に対応し拡張性に優れた製品です。

 

  • HPE Nimble Storage セカンダリーフラッシュアレイ
    SSDとハードディスクを混在したハイブリッド構成で、データ保護やアーカイブ用途に特化し、容量コスト効率を最大化したモデルです。一般的なバックアップ専用アプライアンスと異なりプライマリーストレージとして利用できる能力を備えているため、リカバリー時の即時業務再開を支援することが可能です。拡張性によりSF100、SF300の2モデルを提供します。

 

いずれのモデルも予測分析プラットフォーム「HPE InfoSight 」による実測ベースで99.9999%の可用性と、サポートの自動化を提供します。今回、新たに、製品の標準サービスレベルとして、99.9999%可用性の保証(*3)の提供を開始します。上記すべての「HPE Nimble Storage」製品が対象となります。

 

〈リリース製品の価格と提供開始時期〉
 

製品 価格/提供開始時期
HPE InfoSight
HPE InfoSight
(新しいリコメンデーションエンジン搭載)
無償
サポート契約が有効な全ての「HPE Nimble Storage」のお客様/2018年1月
HPE InfoSight for 3PAR
(新しいリコメンデーションエンジン搭載)
無償
サポート契約が有効な全ての「HPE 3PAR StoreServ」(*2)のお客様/2018年1月
HPE Nimble Storage
HPE Nimble Storage アダプティブフラッシュアレイ 5,708,800円(抜)(*4)~/2017年11月13日
HPE Nimble Storage オールフラッシュアレイ 9,460,200円(抜)(*4)~ /2017年11月13日
HPE Nimble Storage セカンダリーフラッシュアレイ 14,478,300円(抜)(*4)~ /2017年11月13日

〈参考資料〉

 

*1 ESG:「Assessing the Financial Impact of HPE InfoSight Predictive Analytics」、2017年9月
*2 HPE 3PAR StoreServ 7000/8000/9000/10000/20000 シリーズ、3PAR OS version 3.3.1 GA以降、およびService Processor version 5.0.3(2018年早々リリース予定)が必要
*3   99.9999%可用性の保証は、「HPE Nimble Storage サービス仕様書」に定められた条件に基づきます。「HPE InfoSight」への接続が必須要件となります。
*4   最小構成時の価格で、HPE InfoSightサポート24x7、翌日部品送付1年保守含む。

 

■新製品に関する製品情報は、以下のURLを参照してください。

https://www.hpe.com/jp/ja/storage/nimble.html