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2019年4月16日

効率性を確保し、競争力を高めるITモダナイゼーション

従来のアプローチによるIT運用では、もはや効率性と競争力を確保できません。

最近、不安を抱かせるような統計データを目にしました。企業は、計画外のサービス停止に対する莫大な費用を負担しているというものです。この調査は、2017年の初めに、ITリサーチとコンサルティング会社であるITIC社によって、800社以上を対象に実施されました。これによると、1,000人以上の従業員を抱える大企業の98%以上が、サービス停止1時間当たり、10万ドル以上の費用を負担しています。さらに不安をあおるのは、回答した81%の企業の負担が、1時間当たり30万ドルを超えていることです。

こうした驚くべき数字が出てくるほど、なぜサービス停止はいまだに発生するのでしょうか。主要な原因として、今でも多くの企業が旧式の方法でITを運用していることが考えられます。たとえば、時代遅れのアプリケーションとインフラストラクチャの維持、古いプロセスへの依存のほか、改善の時間がなく専門知識とベストプラクティスを欠くことなどが挙げられます。さらに、こうした企業は、サポートが終了したWindows 95やWindows NTなどの古いオペレーティングシステムを、セキュリティとコンプライアンスに関わる脆弱性の問題を残したまま運用しています。HPEの顧客データによると、今でも5社のうち1社で15年前のデバイスが稼働しています。こうした企業では、サイバー脅威にさらされ、運用効率が悪化することで、最新のテクノロジーに移行するとき以上の費用がかかることもあります。

IDC社の最近の報告は、その問題に注目しています。これによると、ITスタッフはほとんどの時間を、外部プロバイダーとのサービスレベルアグリーメントに関する業務対応、ITシステムの監視、トラブルシューティングなどに費やしています。こうしたタスクは、簡単に自動化したり、信頼のおけるITパートナーに委託したりできます。しかし、多くのIT部門が、いまだに過去の運用にとらわれ、旧式のITアプローチにこだわりすぎています。こうした状況では、日々のメンテナンスタスクが、予算の無駄遣いや貴重な時間の浪費につながり、結果としてイノベーションのリソースと資金が制限されます。

こうした方法に頼らず、効率化とITアプローチの変更によって、スマートな運用を実現する必要があります。従来のアプローチでは、もはや効率的かつ効果的に業務を行えません。ビジネスに価値あるサービスをもたらすブローカーや、変革やイノベーションの積極的な仲介者になるには、俊敏で効率的なITを実現しなければなりません。つまり、新たな方法での熟考と運用が必要なのです。

IT環境の複雑化にともない、サポート要件が大きく変化しています。HPEデータセンターケアによってデータセンター運用を向上させ、より戦略的な構想のためにリソースを解放する方法をご紹介します。

お客様との共同作業を長年続けているHPEは、お客様のニーズや現在の課題について、常に理解を深めています。ITモダナイゼーションを支援するために、定期的に新しい専門知識を増やすとともに、バックアップ分析やデータ保護といった重要なITプロセスの改善ツールを新たに開発しています。最近、注目すべき新しいHPEデータセンターケアの機能を発表しました。これにより、たとえば、SAP HANAの運用や、サイバーセキュリティ、強化されたデータバックアップとリカバリに関する新しいサービスの運用を支援します。さらに、Microsoft Azure環境を向上させます。

バックアップとリカバリは、鍵となる重要事項の1つであり、最適化が必要なのは、この段階のように思われます。しかし、企業にとって今後も広がりを見せる重大な問題は、データ損失です。サイバー攻撃からハードウェア障害まで、2017年はデータ侵害が過去最高レベルで発生した年でした。Risk Based Security社の2017年版『Data Breach QuickView Report』によると、昨年5,207件の侵害が発生し、その件数は、2015年の最高件数から20%上昇しています。

データ完全性への脅威が増大しているにもかかわらず、驚くべき数の企業が、十分にテストされたリカバリプランを配備していません。そこで、HPEは、新しいバックアップ分析サービスを開始しました。必要なアプローチは企業ごとに異なります。手順の完全な見直しの場合もあれば、微調整のみの場合もあります。データ損失は回避可能な問題です。特に小規模企業の場合、予防しなければ悲惨な結果を招く可能性があります。データ損失の被害を受けた60%の小規模企業が6か月以内に業務を停止していることが、調査で明らかになっています。 

そうした状況を受けて、HPEは、企業のサイバーセキュリティの向上に、積極的に取り組んでいます。FBIの最近の発表によると、ランサムウェア攻撃が毎日4,000件以上発生しており、その数は2015年から300%上昇しています。しかし、企業は、多くの場合自身をターゲットと見なさず、自身のセキュリティプログラムは堅牢であると考えています。さらに、Ponemon Institute社の2017年版『Cost of Data Breach Study』では、セキュリティ侵害による2017年の平均的な損失は360万ドルと報告されています。また、Verizonの2017年版『Data Breach Investigations Report』によると、データ侵害の90%が、フィッシングのような簡単な活動に関連しています。HPEデータセンターケアの新しいセキュリティサービスにより、HPEは、お客様の環境が攻撃に対してどれほど脆弱かを分析し、サイバー脅威をなくすための計画を配備できるよう支援します。これにより、お客様が直面するリスクの分析情報を取得し、セキュリティ監視の効率性と対応方法の評価を可能にするほか、実用的な緩和策の計画を提示します。

HPEデータセンターケアでは次のようなアプローチを採ります。

  • 日々のタスクの最適化とモダナイゼーションを行います。これにより、パフォーマンスとコスト効率が大幅に向上したIT環境を提供する、効率的で俊敏なITを実現できます。 
  • オンプレミスとクラウドにおける、お客様のシステムをすべて統合し、一元的な対応窓口としての役割を果たします。つまり実績ある1つのチームがお客様のすべてのITに対応します。
  • 運用を効率化し、さらにクラウドに近いITモデルを確立します。これにより、ITが、迅速な対応とデリバリを最大のパフォーマンスで行えます。同時に、ビジネスの価値あるプロジェクトにITスタッフが注力できる時間が増えます。

うってつけの例として、スポーツ用品を扱うグローバルな大規模小売業者のユースケースをご紹介します。HPEは最近、課題を抱えていたこの会社から相談を受けました。この会社は、複雑になったIT環境を簡素化するとともに、将来に備えて俊敏性の確保とパフォーマンスの改善を図っていました。世界中に複数のブランドを展開し急成長する中、急速に拡大するIT環境で、職場に投入する必要のあるスキル、人材、技術の確保に対応できていないことに気が付いたのです。そこで、HPEのソリューションを活用して、移行を管理し、望ましい状態に進歩する最良の方法を確立しました。

HPEは、この会社のIT部門の拡張となるエキスパートチームを提供しました。そこではまず、IT環境の安定化に集中して取り組み、次に、よりビジネスに適したハイブリッドクラウドのアプローチを採れるように、移行とモダナイゼーションを行いました。私たちは、多くのお客様がIT環境全体を十分に制御できないこと、また、必ずしも効果的に管理しているとは限らないことを把握しています。HPEのチームは、すべてのIT資産に最初の評価を実施し、ソフトウェア、ファームウェア、パッチを更新します。さらに、セキュリティの欠如をすべて解消します。HPEは、リスクの緩和とコスト削減にも目を向け、同時にパフォーマンスを最適化します。すべてが安定し、リスクが緩和され、最新の状態になったら、プロセスの自動化などに着目して、企業が効率化を推進できるように支援します。また、コンプライアンスの観点から重要になる一貫性と予見性を確保します。HPEのサービスはすべて、効果的なIT管理を実現するITILのベストプラクティスに基づいています。

HPEのチームが、そのように一元的な対応窓口となることで、この小売業の会社は、日々の定常的なIT業務を管理し、その環境を24時間365日監視できました。これによりスタッフは、ビジネスパートナー向けの新しいサービスの開発に集中できます。それ以降、この会社は、ITスタッフがベンダー管理に費やす時間と監視の運用にかかるコストを大幅に削減できていると報告しています。今では、データセンター運用に関して、管理効率を上げています。

ビジネスとの関連性を維持し、継続的な投資と成長につながる真の価値を創出するには、IT運用のモダナイゼーションが非常に重要です。ただし、それには時間と労力がかかります。また、すでに働き過ぎのIT部門に何年も問題なくやってきたことを変更するように求めるのは、さまざまな側面から見て簡単ではありません。

成功の鍵は、信頼でき、親身になって長期的に対応してくれるパートナーとの協力です。エキスパート、IP、経験、パートナーシップ、インフラストラクチャ、世界的な存在感を備えたパートナーを選ぶことで、ITモダナイゼーションと盤石なセキュリティを実現できるのです。

この記事/コンテンツは、記載されている個人の著者が執筆したものであり、必ずしもヒューレット・パッカード エンタープライズの見解を反映しているわけではありません。

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