2018年6月12日

ハイブリッドIT環境でオペレーショナルエクセレンスを確立する方法

今日のIT部門は、単に組織内で基本的なサービスを提供するだけでは十分でありません。オペレーショナルエクセレンスを提供してビジネスの成長を促進し、競争力を保てるようにする必要があります。以下はそれを実現する方法です。

現在では多くのITエグゼクティブがハイブリッドITを採用し、社内ITのセキュリティや統制と、パブリッククラウドおよびプライベートクラウドテクノロジーの拡張性、効率性、俊敏性とを組み合わせたアプローチを実践しています。

それでもハイブリッドITは複雑であり、多くのCTOはパブリッククラウドかオンプレミスかにかかわらず、各ワークロードの最適な組み合わせを自信を持って決めることができません。適切なアーキテクチャーに投資し、適切なパートナーにソーシングし、必要なスキルを獲得し、浪費を避け、効果的かつシームレスに機能するIT環境を作るにはどうすればよいでしょうか。

以下は、Advania Data Centers社が顧客からのハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) ソリューションの需要に対応する方法を模索する中で、最近直面した問題です。Advania Data Centers社は、HPCリソースを提供するためのアジャイルでコスト効率の高いソリューションを求めると同時に、長い時間と大量の資本を投入することなくオンプレミスソリューションを構築したいと考えていました。

同社はHPE Pointnextとパートナーを組み、数週間ではなく数時間で、それも従来よりもずっと小さなコストで、顧客向けにHPC環境を構築するITソリューションを設計、構築、展開しました。今では、同社の顧客は簡単にHPCリソースにアクセスして、毎秒何百万というコンピューティングオペレーションの処理が必要となる、難度の高い研究プロジェクトを遂行しています。

Advania Data Centers社のような企業は、IT部門で必要不可欠となっている変革を実現するために努力しています。基本的な目標は、インフラストラクチャとアプリケーションをモダナイズして俊敏性を向上すること、セルフサービスのITプラットフォームを通じて一般的なサービスを提供すること、コストに見合ったITの使用を実現する柔軟な消費モデルを活用することです。

 

ワークロードの最適な配置

ITプロバイダーは、ワークロードの最適な配置の決定をサポートすることもできます。すべてのワークロードがパブリッククラウドに適しているわけではありません。多くの企業は、セキュリティとデータを自社の管理下に置くことを重要な考慮事項としており、ミッションクリティカルなアプリケーションとデータをオンプレミスに配置しています。比較的重要でないワークロードはパブリッククラウドに移動され、ビジネスに不可欠な機密データはオンプレミスに残される傾向にあります。従来型のアプリケーションの一部はクラウドで機能しないか、修正する必要があるため、企業はクラウドで利用するためにアプリケーションを修正するべきか、オンプレミスに配置するべきかを見極める必要があります。

オプションと長所や短所を理解できるように、また計画の作成と実行に対するサポートが得られるように、これらの決断をガイドしてくれるパートナーがいることが理想です。自社のITの運用統制は手放したくないものの、可能な限り運用効率を高め、柔軟な商業モデルの利点を得たいと考えている組織にとっては、信頼できるITプロバイダーと協力するに越したことはありません。ITプロバイダーは、組織と協力するエキスパートのグループを割り当ててそのビジネスを理解し、リスクを軽減し、組織のテクノロジーを最新の状態に保ちつつ24時間365日稼働することでこれを実現します。

このアプローチの利点は、ITプロバイダーが企業のIT組織の延長としての役割を果たせることです。ITプロバイダーは、複雑なハイブリッドIT環境を運用する場合に避けることができない、多くのベンダーに対する連絡および説明責任の単一窓口となります。何か問題が発生した場合、ベンダーどうしが責任のなすり合いを始めることがあります。これでは問題の解決にならず、貴重な時間を浪費してしまいます。実績のあるITパートナーと協力することで、ITランドスケープ全体を網羅する全環境的なサポートを受けることができるため、落ち着いてイノベーションのためのプロジェクトに集中できます。

このサポートによってスピードとアカウンタビリティを確保し、結果的にはコストのかかる予期しない障害を回避して、プロジェクトを成功に導くことができます。実は、25パーセントのITプロジェクトがITキャパシティの制限のために放棄され、最終的に完了するプロジェクトも平均で5か月遅延していることが、最近の調査によって明らかになっています。豊富な知識を備えたITパートナーは、企業の成功率を改善できます。

 

退屈なタスクを減らし、より多くの時間をイノベーションに

IDCレポートによれば、このアプローチでは、お客様は予期しない障害を70パーセント低減でき、その結果利益損失を67パーセント削減できます。ITプロバイダーが提供する人員、サポート、ベストプラクティスによって、ITインフラストラクチャのチームは生産性と効率性を高めることができます。IDCによれば、企業は日常的なITタスクにかける時間を44パーセント削減し、貴重な時間をその他のプロジェクトに費やすことができます。

企業が自社のITハードウェアを購入すると、適切な期間よりも長く保持してしまうことがほとんどです。ハードウェアは非効率的で時代遅れとなり、長期的に見てより多くの費用がかかることになります。通常、旧式の製品はより多くの電力を消費し、一般的でないコストのかかるレガシースキルを必要とし、サポートにより多くの費用がかかります。

優れたITプロバイダーは、テクノロジーを最新に保つようサポートし、サポートとサービスを融合したシームレスな所有体験を提供します。また、ハイブリッドITのランドスケープに適合させるためのビジネスプロセスのアップデート、あるいは従業員の再トレーニングや適切なスキルとマインドセットを持つ従業員の雇用などもサポートします。単一のポータルで分析と動的な情報を利用することで、ITアセットをさらに厳密に統制できます。ユーザーは単にクリックするだけで、ハイブリッドITのランドスケープ全体でリソースを構成および消費できます。

ダッシュボードのコンポーネントは、オンプレミスとオフプレミスの両方にアセットが配置された、分散されたITシステムにかけたコストを予測および管理することに苦労しているITエグゼクティブに役立ちます。ハイブリッドITランドスケープ全体のインサイトと分析が利用できるため、ITはビジネスの要件と予算に基づいてワークロードをより適切に管理し、ダウンタイムによる利益損失を防ぎ、プロジェクトごとのコストを確認できます。クラウドの管理とインフラストラクチャを統合することで、より厳密な統制が可能となり、コストを削減して利用率を向上できます。

CTOは、基幹業務をサポートするために非常に高いレベルでITを提供するプレッシャーにさらされています。企業が、IT環境全体にかけてデジタルトランスフォーメーションを受け入れる方向に急速に向かっているためです。

ここで、ITプロバイダーが役に立ちます。ITプロバイダーは、ITサービス提供の効率性改善をサポートし、包括的なサービスでIT運用を最適化します。これによって企業はITリソースを解放し、顧客サービスの改善に直接つながる、新しい革新的な利益創出テクノロジーの構築に集中できます。ITプロバイダーとのパートナーシップによって、ハイブリッドIT環境に不可欠なオペレーショナルエクセレンスを確立できます。

この記事/コンテンツは、記載されている特定の著者によって書かれたものであり、必ずしもHewlett Packard Enterprise Companyの見解を反映しているとは限りません。

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