2020年1月10日

数字で見るエクサスケールコンピューティング

エクサスケールコンピューティングは、私たちの暮らしや働き方を大きく変える発見やイノベーションを可能にします。興味深い関連情報と統計データをご覧ください。

急増するデータ、収束するワークロード、激化するデジタルトランスフォーメーション競争など、さまざまな要因によりエクサスケールコンピューティングのニーズは増す一方です。

エクサスケールコンピューティングは、個別化医療、製造イノベーション、さらには宇宙、核、気候の研究など、さまざまな分野で世界にメリットをもたらすと期待されています。

10月18日は、記念すべき第1回のエクサスケールデーです。この日を祝賀して、私たちは毎秒100京 (10の18乗) の演算が可能になるまでの歴史を振り返る短い動画を作成しました。また知識の習得に役立つ関連資料も紹介しています。

 

エクサスケールデーに関するWebキャストとパネルディスカッション


史上初の3つのエクサスケールシステムに貢献している技術者によるディスカッション


この1時間のWebキャストおよびパネルディスカッションでは、6人のエキスパートがエクサスケールのあらゆる側面について意見を交換しています。

パネラー (敬称略): Doug Kothe (ECP)、Steve Scott (Cray)、Rick Stevens (ANL)、Jeff Nichols (ORNL)、Michel McCoy (LLNL)、司会進行Earl Joseph (Hyperion Research)

 

数字で見るエクサスケールコンピューティング


1エクサFLOPS - 毎秒100京回の浮動小数点演算 (1018 FLOPS)。

6 - エクサスケールコンピューティングプロジェクトに関わっている研究所の数。

6 - 米国エネルギー省 (DOE) のエクサスケールコンピューティングプロジェクトから、新たなPathForwardプログラムの一環として資金提供を受けて、米国初のエクサスケールスーパーコンピューターの展開に必要な研究を加速させている米国テクノロジー企業の数。

2008年 - ペタFLOPS (毎秒1015回の浮動小数点演算) の壁が突破された年。

2019年3月18日 - 米国DOEが、インテル社とCray社による米国初のエクサスケールスーパーコンピューターAuroraの構築計画を発表した日。Auroraは2021年にアルゴンヌ国立研究所に納入される予定です。

2019年5月7日 - 米国DOEが、AMD社とCray社による、オークリッジ国立研究所のためのスーパーコンピューターFrontierの構築計画を発表した日。Frontierは2021年に1.5エクサFLOPSの処理能力で運用開始される予定です。

2019年8月14日 - 米国DOE、国家核安全保障庁 (NNSA)、およびローレンス・リバモア国立研究所が、NNSA用の初のエクサスケールスーパーコンピューターであるEl Capitanの構築に向けて、Cray社と契約を締結したことを発表した日。El Capitanのピークパフォーマンスは1.5エクサFLOPSを超え、2022年後半の完成が予定されています。総契約額は約6億ドルです。

18 - エクサスケールコンピューティングプロジェクトの産業審議会に参加している企業の数。

1972年 - Cray Research社が設立された年。

1976年 - 初の商用スーパーコンピューターCray®-1がロスアラモス国立研究所に導入された年。Cray-1の性能は160メガFLOPSで、要した経費は約880万ドルです。

約5年 - 1976年に初めて出荷されたCray-1が世界最速コンピューターの地位を維持できた年数。

約1年 - すべての配線が手作業で行われたCray-1の組み立てに要した期間。

4フィート - Cray-1内で最大の配線の長さ。Cray-1に詰め込まれた配線は総計60マイル以上に達します。

256,000,000 - 1991年に導入されたCray C90のメモリに格納可能な8バイトワードの数 (メモリ容量2GB)。編集者注: 1991年当時、これは膨大なメモリ容量でした。

100億ドル - エクサスケール競争の主な参加者 (米国、ヨーロッパ、日本、中国) が、現時点から2022年までの間に、初期のエクサスケールスーパーコンピューターの開発および調達に投入すると予想される費用の総額。この金額はHyperion Research社が、主として公開情報に基づき算出したものです。

 

視聴: 18個のゼロ


エクサスケールコンピューティングのパワーと可能性について、下記の主題のエキスパート (登場順、敬称略) の見解をお聴きください。

  • Nicolas Dube、HPEフェロー、チーフテクノロジスト
  • Paolo Faraboschi、HPEフェロー
  • Bill Mannel、HPEバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ
  • Mike Vildibill、HPEアドバンスドテクノロジーグループ担当バイスプレジデント
  • Tiffany Trader、HPCwireマネージングエディター
  • Dona Crawford、Livermore Lab Foundation代表取締役

この記事/コンテンツは、記載されている個人の著者が執筆したものであり、必ずしもヒューレット・パッカード エンタープライズの見解を反映しているわけではありません。

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