エンタープライズITサービス: デジタル化する未来

ITサービスはデジタルトランスフォーメーションで中心的な役割を果たしています。柔軟な消費モデル、ハイブリッドIT、およびインテリジェントエッジから得られる有益な情報を活用して企業がどのようにトランスフォーメーションを推進しているのかをご覧ください。

ここでまず、GTカーレースを観戦しているファンが、スマートフォンをタップしてコックピットに設置されているカメラからお気に入りのドライバーがコースを走行する様子を見ている場面、印刷機を使用している作業者がGoogle社のスマートグラスを装着し、別の場所にいるITエキスパートがその作業者の目を通して見ているかのように技術的な問題を確認して解決をサポートできるようにしている場面、または母親がスマートフォンを使用して学校での自分の子供の様子を確認することが可能な都市のインターネットシステムを想像してみてください。

これらは未来的なシナリオではなく、世界中のいくつかの先進的な企業や都市の実例です。Audi R8 LMSでレースを戦うM1 GTチームは、HPEと連携してこのようなレースファン向けのアプリケーションを開発し、以前HPEの関連部門だったHPのプリンターグループは、HPEのサポートを得て大手印刷機企業にトラブルシューティング用のGoogle Glassテクノロジーを導入しました。また、Smart Dubai Government社はHPEとパートナーシップを締結してドバイ市民のための最先端のコネクテッドシティの構築に取り組みました。

このような働き方や生活様式の改善を可能にしているのは継続的なデジタル革命であり、デジタルテクノロジーの進化は私たちの社会のすべての部分に変革をもたらしています。今日では、企業と政府機関の両方がユーザーに新たなエクスペリエンスを提供したいと考えていますが、デジタル革命は顧客満足度の向上、収益の拡大、コストの削減、またはリスクの管理といった大きな成果を実現するうえでの力となります。

私が気に入っているデジタルトランスフォーメーションの事例の1つとして、Netflix社が挙げられます。映画のDVDを会員の自宅に郵送する物流企業としてスタートした同社は、その後ビジネスの主軸をインターネットによる動画のストリーミング配信へと移行させ、絶大な人気を獲得しました。そして同社は現在、デジタルプラットフォーム上にサービスを構築して顧客が「ハウス・オブ・カード」や「ナルコス」などのNetflixのオリジナル番組を視聴できるようにしています。このように、Netflix社は継続的なデジタルトランスフォーメーションを経てカスタマー・エクスペリエンスを向上させ、素晴らしいビジネス成果を実現してきました。

 

デジタルトランスフォーメーションサービス

当然のことながら、ITサービスはこうしたデジタルトランスフォーメーションで中心的な役割を果たしており、柔軟性を向上させるとともにイノベーションを生み出すインテリジェントエッジを提供する最先端の消費モデルは、新たなお客様が新たな方法で世界を体験できるようにします。現在では、ITエクスペリエンスがカスタマー・エクスペリエンスとなっており、Dropbox社のクラウドストレージのような製品、インターネットでクラフト品を販売するEtsyのようなブランド、またはKivaをはじめとする、グローバルなプラットフォームを介して所得の少ない起業家への融資を行うような関係のいずれであっても、こうしたエクスペリエンスはITを活用することで実現されています。すべての変革はITによって進められ、絶えず変化が起きているのです。

今日の最高レベルのIT消費モデルは、柔軟性を向上させて最適なビジネス成果をもたらします。たとえば、HPEの一部のお客様は生成されるデータを処理するのに見合った容量を確保できているかどうかわからないと述べており、HPEが実施した調査では、50%の企業が不十分なキャパシティプランニングに起因するダウンタイムを経験しているということがわかっています。データは企業が適切な方法で管理できないほどのスピードで増加する場合があります。また企業によっては非常に高額な機器を所有しているものの、それを十分に活用していません。HPEなら、お客様が必要なときに求めている成果を実現できるようIT環境の容量の管理をサポートすることが可能なうえ、コストが問題となっている場合は、従量制課金モデルを利用できます。

今日のハイブリッドIT環境では、お客様が通常のように最大3か月待つのではなく数分で必要な容量を追加できるよう、HPEがサードパーティのクラウドプロバイダーと連携して容量を管理することが可能です。またそれと同時に、お客様はミッションクリティカルなデータを社内のサーバーに維持し、自社の環境でセキュリティと制御性を確保しながら、クラウドのスピードと手頃な価格のメリットを得ることができます。

柔軟な消費は最終的にスピードとコスト削減効果だけではない大きなメリットをもたらし、運用をリアクティブからプロアクティブ、そしてさらには予測可能なものへと移行することを可能にします。パブリッククラウドのメリットの1つとして、インフラストラクチャを意識する必要がない点が挙げられますが、オンサイトのインフラストラクチャが自動的に管理されるようになったり、問題が発生する前にITシステムがその可能性をユーザーに伝えられるようになったりすると、たとえば、潜在的な問題があることすらわかっていない段階できわめて重要な部品が工場に届くようになるといったことが考えられます。これについては、データ分析や運用サポートに活用できる人工知能が増えるほど、インフラストラクチャの管理を自動化できる部分とラインの管理者がイノベーションに注力できる時間が増加するというメリットがあります。

それと同時に、私たちはいわゆるインテリジェントエッジによってイノベーションが促進される状況を目の当たりにしています。センサーやスマートフォンなどのデバイスが急激に増加したことにより、今ではワークスペース、コンシューマー、そしてさらには天候などの自然現象から収集した情報を伝達および分析することが可能です。このようなインテリジェントエッジには、信頼性が高くセキュアなうえ、オブジェクト自体の近くであるかサーバーの近くであるかどうかにかかわらず、企業がデータソースの近くで分析やアクションのためのデータを収集できるようにするコンピューティング、ストレージ、および接続機能が含まれます。

上記のM1 GTレースチームはその好例であり、HPEは同チームと連携して位置認識機能を備えたモバイルアプリケーションを開発しました。ファンとイベント、およびイベントスポンサーの距離を近づけるこのテクノロジーにより、レースのスケジュール、ドライバーの情報、レース中の天候に関するリアルタイムの最新情報、さらにはファンが追っている車のタイムや位置が示されます。また、以前では不可能だった車内からのライブ映像でドライバーの様子を見たり、お腹が空いた場合は、ポップコーンとレモネードを注文して支払いを済ませてから、座席まで持って来てもらったりすることも可能です。HPEは多くの外部パートナーと連携してこうしたソフトウェアソリューションを統合し、このようなお客様重視のサービスを提供してきましたが、重要なポイントは、じっとしているのではなく継続的なイノベーションを推進する必要があるということです。

ここで説明した新しいテクノロジーの世界は、私たちの手の届くところにあります。柔軟な消費モデル、ハイブリッドIT、インテリジェントエッジ、およびセキュリティインフラストラクチャが実際にどのように役に立つのかについては、こちらの例をご覧ください。SF作家のWilliam Gibson氏が、「未来はすでにここにある。ただ行き渡っていないだけだ」と述べているように、私はどのような規模や業界の企業でもこうした未来を手に入れることができると考えています。重要なのは、スマートで経済的なうえにお客様に重点を置いた、望ましいビジネス成果につながる方法でテクノロジーを活用するということだけです。今すぐ行動を開始しましょう。

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