2019年4月16日

企業の技術変革を推進する鍵は トレーニング

企業の「変革」をこれから始めるならば、影響を受けるユーザーの参加が不可決です。

技術の大改革に苦心しているとしたら、それは間違いなく人に関連する問題です。

皆さんの画期的なアイデアを成功させる方法をご紹介しましょう。まず、「デジタルトランスフォーメーション」と題してプロジェクトをプレゼンテーションし、その後、ユーザーにはプロジェクトの最初から参加してもらうようにします。さらに、製品のリリース日を発表する前に、必要な知識を提供するユーザートレーニングを実施します。

ITプロフェッショナルは、ある種の技術変革でユーザーが達成できることを、技術的な観点から考察します。たとえば、それは、効率化されたワークフローか、それとも改善されたトラッキングシステム、またはシステムのダウンタイムを即座に通知する機能か、といったようなことです。それでも、技術者は、こうした改善による影響を受けたユーザーが、変革後の環境で、運用をやむを得ず行っていることに気付く場合があります。それに対して、ITリーダーは、プロジェクトの進捗が思わしくないときに、いかにしてユーザーの抵抗をなくすかを考えることでしょう。

しかし、それよりもユーザーが変化に直面したときの課題をあらかじめ考慮して、それに対処する方法を最初からプロジェクト計画に組み込むほうが賢明です。つまり、従業員の環境を大きく変える場合には、その時期を前もって知らせ、現時点で何の問題もないその環境を変更する理由と、従業員にとって新しい環境がより快適なものとなる理由を、確実に伝える必要があるのです。

大規模なITトランスフォーメーションはどれも、従業員や協力者に影響を与えます  (そうでなければ、さほど重要な変革とは言えません)。変化が大きければ大きいほど、ユーザーが知る必要のあるプロセス、役割、ツールなどが増えます。新しいシステムがユーザーにもたらす利点を説明しなければ、期待した成果は得られません。

デジタルトランスフォーメーションが、設計プロセスの初期段階で従業員に与える影響を考えてみましょう。アプリケーションの新しいユーザーエクスペリエンスに対応する従業員や、問題が発生したときに顧客対応を行う従業員のニーズに応えることができなければ、組織の目標を達成することはできません。

 

理解を得る努力

ユーザーが、ツールを理解できない、新しいビジネスプロセスに困惑する、何が必要かを聞いてもらえない、既知の環境が変わったことで新しい業務を行えない、といった状況が発生すると、プロジェクトが遅延し、大きな利点を得られるはずの改善を行うことはできません。

つまり、新たな技術は、それについての十分な説明、ユーザートレーニング、期待事項の管理を行うことで、効果的に導入できるのです。

従業員の中には、新しい世代の人たちもいます。彼らは、専門技術の習得とキャリア開発のために、新しい方法を求めています。トレーニングはこれまで、受講者の目の前で行われたり、インストラクター主導で、またはコンサルタントによるライブ形式の活動として実施されたりしてきました。そのため、重要なユーザーコミュニティが取り残されることがありました。

組織はもはや、すべての従業員をライブ形式のトレーニングに参加させる費用を負担できません。財務上のコストだけでなく、従業員の外出による影響も受けます。さらに、技術変革が加速し、その対象が拡大すると、膨大な数の人々を、変革のプロセス全体でサポートする必要がでてきます。

HPEは、それらの問題を真摯に受け止めています。HPEの新しいプラットフォームであるHPE Digital Learnerでは、コミュニティへの参加、プロジェクトコミュニケーション、学習情報を統合しています。お客様の技術変革を成功させるアプローチが必要だと認識したのです。従業員が中心となり、変革を率先して計画できるようにお客様を支援します。ぜひこのサービスの詳細をご確認ください。

この記事/コンテンツは、記載されている個人の著者が執筆したものであり、必ずしもヒューレット・パッカード エンタープライズの見解を反映しているわけではありません。

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