画像をタップして拡大する

2022年1月14日

ARとVR: 注目のゲーム機能から企業に必須の機能まで

ハードウェア、ソフトウェア、インフラストラクチャなどのテクノロジーが進歩し、仕事でも遊びでも、仮想現実、拡張現実、複合現実の利用が広がっています。これによって、エキスパートがヒューマンエッジと呼ぶ基盤が形成されつつあります。

拡張現実と仮想現実の技術は目新しいものではありませんが、これらのおかげで仕事と遊びの範囲が広がったのはつい最近です。スマートフォンが進化し続け、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークインフラストラクチャなどの技術が進歩する中、ARとVRは転換期を迎えようとしています。ゲームとエンターテインメントでの利用だけでなく、一般的な用途に使われようとしているのです。そればかりか、MR (複合現実) とXR (eXtended Reality) の最新技術が、他の人や社会とつながる方法にさえ、日々変化をもたらす可能性があります。これによって「ヒューマンエッジ」が実質的に形成されます。

今回のTechnology Untangledでは、Michael Birdがゲストとともに、ARとVRの進化、現実世界で今日利用されているアプリケーション、拡張現実技術の今後について、意見を交換します。

VRに今注目すべき理由

HPEのチーフテクノロジスト、Matt Armstrong-Barnesは、VRの導入が進まない理由を2つ挙げています。ヘッドセットなどの機器にかかる費用と、それらのサイズです。しかし、そうした状況が変わろうとしています。

「仮想環境の稼働に必要な機器の価格が大幅に低下しています」とMattは言います。ヘッドセットをいかに小さくするかについては、目での操作が必要なため限界があるものの、VR機器は小型化が進んでいます。そうなると価格も低下することが多いとMattは話します。

5Gネットワークの展開がさらに進めば、レイテンシや帯域幅不足などの障壁がなくなる、とNokiaでエコシステムとスカウトの責任者を務めるLeslie Shannon氏は述べています。

お勧めのポッドキャスト: 5Gが重要視されている理由

同氏はこう続けます。「5Gを利用すると、エンドデバイス上の最小チップと、ネットワークエッジで稼働しているサーバーを連携できます。つまり、コスト、拡張性、発熱といったエンドデバイスの問題を解消すると同時に、無理なく装着できる程度にそれらを軽量化できます。しかも、そうした機器で、今日のデバイスが備えるシングルチップよりもはるかに高性能のコンピューティングを実現できます」。

現在のVR

今日のVRヘッドセットでは、モバイル用のOculus Questや、主に産業用に利用されるMicrosoft HoloLensの他に、Alex Haddock (HPEでハイブリッドIT、小売、MDIを担当するチーフテクノロジスト) が「現在最も優れたVR機器」と評する大型のValve Indexなどを選択できます。Alexによると、そうしたエクスペリエンスをARとMRで得られる強力なデバイスが、すでに存在します。スマートフォンです。

Dimension Studioの戦略的パートナーシップ担当ディレクター、Lauren Dyer氏はこう話します。「Google ARは非常にエキサイティングです。(ソーシャルメディアプラットフォームで没入型エクスペリエンスを得られる今日では) ARに参入障壁を感じられなくなりました。その多くを今ではWebで利用できます。そうした画期的な変化を、この2年間目の当たりにしてきました」。

もちろん、仮想現実技術はゲームやエンターテインメントの分野で今でも発展し続けています。その用途は、ポケモンGOのようなARアプリから、世界中の人を集めてスポーツなどのイベントを行う仮想スタジオまで、多岐にわたります。

Dyer氏はこう話します。「アクションをファンに間近で見てもらえるという理由だけで (仮想スタジオを) 作りたいという要望が、主催者から数多く寄せられています。仮想スタジオなら、見ているファンがその空間をコントロールしやすくなります。何より魅力的なのは、その外見です。非常に素晴らしいと思います」。

ビジネスに目を向けると、マーケターが文字どおり製品を現実のものにするために、VRなどの仮想現実技術をますます活用しています。Dyer氏は、自身が手掛けた、H&Mのマーケティングキャンペーンについて語りました。このキャンペーンでは、世界中の消費者がQRコードをスキャンして、H&Mのファッションを紹介するARキャラクターのショーを自分のデバイスで体験できます。

同氏はこう続けます。「(ARなら) 消費者の参加を非常に効果的に促すことができます。インタラクティブに参加できる機能を追加すれば魅力度が高まります。しかも、そのエンターテインメントによって、単なる販促の仕組みではなく、消費者とブランド企業にとって忘れられない貴重な瞬間をつくるという効果を得られます」。

VRの未来

AR、VR、MRによって、エンターテインメントや製品/サービス販売だけでなく、医療、メンテナンス、修理などの分野でも改善が大幅に進みます。

「チャンスは無限にあります」とAlexは語り、外科手術を例に挙げました。離れた病院にいる一般外科医がMRを導入すれば、特定の手順を知る必要があるときに、何マイルも遠い場所にいる他の外科医の専門知識を活用できます。

メンテナンスと修理の分野についても、Alexはこう予測します。「サイトに出向いた担当者が、望ましい計画図をビジュアル化して、その場で確認できるようになります」。

ハードウェアとインフラストラクチャ以外の改良でも、近い将来進歩が見られます。Alexが指摘しているように、人工知能、ニューロモルフィックコンピューティング、群れ学習によって、AR、VR、MR、XRがさらに高度化し、「ヒューマンエッジ」が実質的に形成されます。

「それは、視覚的な情報を脳に取り込む方法を意味することになります。レンズを介して取り込むか、目に直接当たる光線を使うか、究極的には、脳に直接送り込むような方法を使うか。それは誰にも想像できません。発展をひたすら繰り返すのだと思います」。Alexはそのように述べています。

「どこにでもあるようなものになるでしょう。あえて意識するようなものではありません」。Alexはそう予測します。「どのような形であれ、それを朝から身に付けたり、何かと連携させたりします。コンサートから仕事まで、あらゆる場面で使うことになります」。

その他のお勧めポッドキャスト

ブロックチェーン: ゲームチェンジャーか? ハイプなのか?

量子コンピューター: その本質と、注目すべき理由

IoT: リアルタイムなインサイトがリアルタイムなアクションを可能に

エッジ: あらゆる利用場所でデータを提供

現在そして将来のAIは個人とビジネスに何をもたらすのか

この記事/コンテンツは、記載されている特定の著者によって書かれたものであり、必ずしもヒューレット・パッカード エンタープライズの見解を反映しているわけではありません。

enterprise.nxt

ITプロフェッショナルの皆様へ価値あるインサイトをご提供する Enterprise.nxt へようこそ。

ハイブリッド IT、エッジコンピューティング、データセンター変革、新しいコンピューティングパラダイムに関する分析、リサーチ、実践的アドバイスを業界の第一人者からご提供します。

enterprise.nxt
ニュースレターのご登録

enterprise.nxtから最新のニュースをメールで配信します。