2018年5月28日

CIOおよびITエグゼクティブへのキャリアパス上に存在する7つのマイルストーン

大多数のシニアITリーダーは、その昇進過程で特定のマイルストーンを達成しています。以下では、キャリア目標を達成したリーダーたちの経験に基づくアドバイスをご紹介します。

ITリーダーになるためには、知識、スキル、自信に加えて、少なからぬ野心が必要です。CIO、CTO、またはその他のCレベルのITエグゼクティブとしての適性は誰もが有している訳ではありませんが、リーダーとして成功したいと考える人には重要な資質である向上心が存在します。

「ITプロフェッショナルは、他の分野のプロフェッショナル以上に、明確なキャリア目標を設定し、その目標に向けて積極的に行動することを求められます」と、プロジェクト管理およびアジャイルソフトウェア開発に関するトレーニングサービスの提供を主事業とするProject Management Essentials社の創業者兼プリンシパルであるAlan Zucker氏は述べています。「ITは非常に動的で変化の速い専門分野であり、自ら設定した目標に向けて常に努力し続けなければ、ライバルに取り残されてしまいます」。

IT組織階層の頂点を目指す人は誰でも、その過程において7つの重要なマイルストーンに遭遇します。これらのポイントのいずれかで失敗するか、適切に対応できなければ、有望であったはずの昇進が遅れる、あるいはキャリアパスから外れてしまう恐れがあります。

以下では、すべてのキャリアマイルストーンを確認するとともに、個々の課題にどのように取り組み、トップを目指すべきかについて説明します。

1. あなたは初めて管理職に任命されます。あなたは今や監督者の立場になりましたが、だからと言って、周囲と距離を置き非友好的な態度をとる必要はありません。しかしながら、フレンドリーすぎる態度も好ましくありません。監督者の立場になれば、部下に対する懲戒処分、降格、配置転換などを行う必要が生じることがありますが、その相手と親密な関係にあると、こうした際の対応がより難しく辛いものになります。とりわけ、あなたが「出世の階段を上って」最近までの同僚を監督している場合には、この点に注意が必要です。

重要なのは、自分のスタッフを適正かつ公平に扱うとともに、彼らのフィードバックや意見に耳を傾けることです。自分1人ですべてを把握するのは不可能であり、重要な問題に関して無知を露呈すると、スタッフの不満や反感を招く結果となります。「かつて私は上司の昇進に伴って、その後任に選ばれたことがあります」とZucker氏は振り返ります。管理職に初めて就任する多くの人がそうであるように、Zucker氏も新たな地位への心構えが不十分でした。「初めての役職で私が犯した最大の間違いは、マネージャーに昇進したことで、自分が優れた人間になったように思い込んだことです」。

2. あなたは経営陣に素晴らしいアイデアを提案します。 企業の収益向上やコストの削減に役立つ、入念に練り上げられた計画をアピールすることは、昇進を加速させるうえで間違いのない手段です。提案にあたっては、内容をあらゆる角度から分析することが大切であり、計画に不備があると目的を達成できません。また同じようなアイデアが以前に提案されて、あなたのアイデアでも解決できていない理由により、却下されていないかどうかも確認してください。

タイミングも重要です。最もしてはならないのが、何らかの問題が発生しているときや、経営陣が重要な判断を迫られているようなときに、あなたのアイデアを提案することです。「職場で学習機会が発生した際には、積極的に取り組むことも大切です」と、人員配置、人員最適化、および国内アウトソーシングを専門とするプロフェッショナルテクノロジーサービス企業であるGenesis10社CEOのHarley Lippman氏は助言します。「新たなスキルセットを習得するための時間や労力を惜しんではなりません」。

 

3. あなたは初めてのプレゼンテーションを実施します。キャリアパスを進むにつれて、新しい製品、サービス、業界動向などに関するプレゼンテーションを求められる機会が何度も訪れます。プレゼンテーションにあたっては、PowerPointスライドの作成に着手する前に、そのプレゼンテーションのターゲットが誰であるかを確認することが大切です。少人数の同僚を対象とするプレゼンテーションと、見込みの顧客向けのプレゼンテーション、あるいは業界イベントで実施されるプレゼンテーションとでは、求められる内容が大きく異なります。

ただし、いずれの場合にもプレゼンテーションの目的に焦点を合わせることが重要です。プレゼンテーションの目的は、新しいトピックに関する情報を聴衆に伝えることであるのか、あるいは思考や行動を変えるように聴衆を説得することであるのか、などを明確にしてください。またプレゼンテーションの目的にかかわらず、常に事実のみを拠り所として、目的に向かってまっすぐに前進することが大切であり、重要なメッセージから聴衆の注意をそらすようなユーモアの試みは必要ありません。

4. あなたは大規模プロジェクトのリーダーに任命されます。経営陣から大規模なITプロジェクトのリーダーに任命されたことは、あなたにとって輝かしい出来事です。新しい重要なプラットフォームの展開であれ、ネットワークの再設計や重要な新興テクノロジーの評価であれ、あなたにとって初のビッグプロジェクトは、チームの編成、スケジュールの管理、予算の設定、契約交渉などに関するあなたの能力が試される場となります。

プロジェクトを効果的に管理するうえで最も確かな方法は、実績あるプラクティスに従うことです。こうしたプラクティスには、統制のとれた戦略的プロジェクト管理チームの運営、あるいは要件設計や変更要求を管理するための厳格なプロセスの確立なども含まれます。成功をより確かなものとするために、プロジェクト管理の実績が豊富なメンターとなる人物を探して、その助言に従うことをお勧めします。「今日の組織は技術者が新たな役職に慣れるまで待つ余裕がないため、こうした業務がこれまで以上に難しくなっています」とLippman氏は指摘します。

5. あなたはついに念願であったITリーダーに任命されます。長年にわたる計画と努力が実を結び、あなたはCIO、CTO、またはその他のCレベルのITポストに昇格することが決まりました。

しかしながら、あなたのキャリアプランニングはここで終わりではありません。ここからはリーダーの地位を保持しつつ、業界内における自身の認知度を高めることに注力してください。「現状に満足していると、スキルの陳腐化が始まります」とLippman氏は指摘します。「変化を糧に成長することが大切であり、継続的な成長と学習のための時間や努力を惜しんではなりません」。

6. 他の組織があなたを現在の会社から引き抜こうと試みます。新しい職場への誘いは、電子メール、電話、LinkedInメッセージ、業界イベントにおける偶然の出会いなど、さまざまな形で訪れます。多くの人は最初はうれしく思い、次に迷いが生じます。いずれにしても提案を即座に受け入れてはなりません。相手に謝意を表したうえで、報酬、役職、職責、出張要件、およびその他の業務やキャリアに関する詳細事項を含めて、オファーの内容を書面で提示するよう要請してください。現在所属している組織に対してあなたが負っている可能性がある契約上の義務についても熟考する必要があります。そのうえで最終的に、現在の雇用主に報告します。あなたを引き止めるための提案が示された場合は、その内容を熟考し、現在の会社に留まるか、新しい会社に移るかを判断してください。

7. あなたはリーダーの地位を去る決心をします。あらゆることが、いつかは終わりの時を迎えます。誰もがリーダーの地位に永遠に留まることはできません。しかしながら、退職の日はあなたのキャリアの終点を意味するものではありません。むしろステップアップのための旅立ちであり、新たな組織において、長年の知識と経験を生かして問題の解決に尽力することで、評価と収入をより一層向上させることが可能です。

Zucker氏は自分自身を例に挙げます。「この1年間、私はコンサルティングサービス業務に従事し、指導や助言を行ってきました」と同氏は説明します。Zucker氏はリーダーの立場を懐かしんではいますが、後悔はしていません。「私は長年の経験を生かせる現在の業務に満足しています」と同氏は述べています。

最後に: Lippman氏が助言するように、自分のキャリアは自分で切り拓くことが大切です。「ITは、明確な目標を持たず現状に満足できるタイプの人物に適した専門職ではありません」と同氏は指摘します。「自ら進んで継続的な成長と進化を目指す者が勝者となります」。

この記事/コンテンツは、記載されている特定の著者によって書かれたものであり、必ずしもHewlett Packard Enterpriseの見解を反映しているとは限りません。

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