2020年4月17日
求める仕事に就くためにLinkedInを使いこなす: 6つのアドバイス
ソーシャルメディアについて豊富なスキルがあっても、自分自身を売り込む際には十分ではない場合があります。ここで説明する方法を実践すれば、あなたの持つスキルセットを求めている採用担当者の注目を集めることができます。
条件の良い技術職に就くためには、履歴書と、自分を売り込むための優れたプレゼンテーションが欠かせませんが、ソーシャルメディアの活用も同じくらい重要です。
ソーシャルメディアを上手く活用できるかどうかは、採用担当者の目にとまって雇われるか、見過ごされてしまうかの分かれ目になります。ここでは、ソーシャルメディアでの存在感を高めて求職活動に役立てるための簡単な方法をいくつか説明します。
1. 適切なソーシャルメディアサービスに注力する
第一に、プライベートな目的で使われるソーシャルメディアサービスではなく、ビジネスに特化したソーシャルメディアサービスに専念すべきです。具体的には、LinkedInを活用しましょう。
「会社は、LinkedInで新たな人材を探しているので、社員も将来の勤め先や上司をそこで探すべきです」とJim Johnson氏は言います。彼は、テクノロジー業界の仕事に特化した人材派遣会社であるRobert Half Technology社の上級副社長です。「Facebookは、テクノロジー業界の仕事を探す場所ではありません」
Twitterは、節度を守って正しく使えば、テクノロジーに関する職を探す人にとって役立つ場合があると彼は付け加えます。
「Twitterで技術的な情報を共有したり、そのような情報にコメントしたりすれば、企業があなたを見つけて雇いたいと思うかもしれません」と彼は言います。「ただし、Twitterを使うときは、プライベートと仕事をしっかりと分けておく必要があります」
LinkedInでも、自身のプロフェッショナルとしてのイメージを保ち、プライベートな内容に脱線しないように注意する必要があるとJ.M. Auron氏は指摘します。彼はIT分野のスペシャリストと管理職を対象とする有名な履歴書ライターです。「LinkedInはプロフェッショナルとしての自分をアピールする場所です」と彼は言います。「映画『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネの言葉を借りれば、「そこに個人的な感情はない。完全にビジネスだ」ということです」
2. キャリア全体を通じてソーシャルメディアでの活動を続ける
求職活動を始めるときになってはじめてソーシャルメディアのコンテンツを整えようとすると、不利な状況に陥ります。
「就職し、経験を積み重ね、管理職に昇進するといった、キャリアのあらゆる段階を通じて、ソーシャルメディアでの存在感を示し、そのコンテンツをしっかりと育てていく必要があります」とJohnson氏は言います。「物事が速いスピードで進むテクノロジー業界では、このような取り組みが特に重要です。自分が最新のトレンドについていっていることをアピールする必要があるのです」
具体的には、投稿を通じて最新のテクノロジーや技術的な問題についての知識を披露したり、他人の投稿にコメントしたりします。また、影響力のあるテクノロジー企業をソーシャルメディアでフォローし、自分が興味のあるテクノロジーや領域のインフルエンサーをフォローすることも必要だとJohnson氏は説明します。
「積極的に活動し続けることが大切です」と彼は言います。「たくさん投稿するほど、個人的な交流が増えるので、自分のネットワークを広げて求人情報を見つけやすくなります。投稿に「いいね」をつけることも忘れないでください。他のユーザーとつながると、彼らのネットワーク全体とつながることになり、自分のネットワークを飛躍的に広げることができます。ネットワークが広がるほど連絡先も増えるので、確かな求人情報を得られる可能性が高くなります」
3. プロフィールの項目をすべて埋める
ソーシャルメディアに詳しいプロフィールを記載すれば、会社から連絡をもらう可能性が高まります。さもないと、求職活動で不利な状況に陥ることになるかもしれないとJohnson氏は言います。
「公開プロフィールにはすべてを記入する必要があります。ソーシャルメディアにログインして、プロフィールの75%を記入済み、90%を記入済みなどと表示される場合は、残りの項目をすぐに埋めるべきです。役職だけでなく、自分に関係するキーワード、技術的なスキル、求めている仕事内容を必ず記載してください」
その作業は特にLinkedInで重要です。なぜなら、会社は、プロフィールからスキル、情報、キーワードを抽出するアルゴリズムを作成しているからです。条件にマッチする候補者が見つかると、会社の人事部は、その候補者についての自動アラートを受け取ります。プロフィールに詳しい情報を記入するほど、候補者に選ばれる可能性が高まります。
些細なことでも書き漏らしてはいけません。たとえば、私が知っているある人物 (名前は出さないように言われています) は、LinkedInのプロフィールにサンフランシスコのベイエリアに住んでいることを記載していましたが、そこで働いていることは記載していませんでした。彼女は、わかりきったことだと思ってプロフィールのその分を空白にしていたのですが、実際には、そうではなかったようです。求職活動に備えて、彼女はプロフィールに自分がベイエリアに住んでいるだけでなく、さらにそこで働いていることを記載しました。すると、2週間のうちにFacebookとSalesforceから声がかかったのです。
すべてのフォームを埋めること以外にも重要な点があるとJohnson氏は付け加えます。プロフィールを通じて「自分が何者で、何をしてきたか、そしてどこへ向かっているのかを知らせる」必要があります。特に大切な点は、自分が情熱を注いでいるテクノロジーやビジネスの側面を伝えることと、テクノロジーに関する経験について説得力のある内容を含めることです。
求めている仕事に関係するものなら、自分が書いたコードサンプルへのリンクを含めることも、Johnson氏は勧めています。また、テクノロジーに関する認定資格を記載することも欠かせません。「そのような情報は検索で見つけやすいので、将来の雇用主があなたに連絡してくる可能性が高まります」
4. 画像やビデオを含める
Johnson氏によれば、画像やビデオもアピールの手段として役立つので、忘れずに含めるようにしましょう。LinkedInのページには職業にふさわしい顔写真を使うべきだとAuron氏は付け加えます。「プロフェッショナルな印象を与えるものにして、Facebook向けの写真、気取った写真、おかしな写真を使わないことが重要です」とAuron氏は言います。「あなたがエンジニアなら開襟シャツを着てもいいでしょうが、技術管理職であればスーツ姿が好ましいでしょう。このことはあらゆるレベルの役職で重要ですが、特に役員以上の職では注意を払ってください」
5. パーソナルブランドを築く
Michelle Marian氏は、テクノロジー業界の求人掲示板を提供するDice社の親会社、DHI Groupの最高マーケティング責任者です。彼女は、Auron氏とJohnson氏によるプロフィールについてのアドバイスに加えて、ソーシャルメディアを使ってテクノロジーの分野で独自のパーソナルブランドを築き、磨き上げていくことが重要だと強調します。「ソーシャルメディアを求職活動に役立てる方法を探しているなら、パーソナルブランドに取り組みましょう。自分と同じテクノロジーを追究している人々に接触し、テクノロジーに関するさまざまな機会や素晴らしい取り組みを共有しているオンラインのコミュニケーションを見つけます。そして、何より大切なことは、そのような場で貢献することです。自身の能力やノウハウを適切な場所で生かすことで、将来の雇用主が、テクノロジー業界への貢献を評価し、あなたを雇う可能性が高まります」
6. 隠しておくべきことは隠す
Facebookのようなプライベート向けのソーシャルメディアネットワークではなく、LinkedInのようなプロフェッショナル向けのソーシャルメディアネットワークに集中して取り組んでも、おそらく将来の雇用主は、あなたを雇うことに興味を持ったら、Facebookを含むあらゆるソーシャルメディアでのあなたの活動を確認するでしょう。そのため、求職活動を始まる前に、自分のソーシャルメディアでの活動をすべて調べて、イメージを損なう可能性のある投稿、写真、コメント、その他の活動を削除するか隠すようにしましょう。今こそ、飲み会で羽目を外した写真を削除するときです。
「Facebookのプロフィールが自分のプロフェッショナルなイメージに合わない場合は、すべてを非公開にするか、別の名前に変えておきましょう」とAuron氏は言います。「また、政治的立場が違う人とも一緒に働くつもりであれば、自分のプロフェッショナルとしてのブランドやイメージに影響するような政治に関する意見は投稿しないようにしましょう」
この記事/コンテンツは、記載されている特定の著者によって書かれたものであり、必ずしもヒューレット・パッカード エンタープライズの見解を反映しているわけではありません。

Preston Gralla
フリーの寄稿者、29件の記事
フリーランスのライターであるPreston Gralla氏は、これまでにテクノロジーに関する数千の記事と約50冊の著書を執筆してきました。同氏の著作は、Computerworld、PCWorld、PC Magazine、USA Today、The Dallas Morning News、Los Angeles Times、およびその他多くの出版物で発表されています。また著書の販売部数は全世界で数十万部に達しており、約20の言語に翻訳されています。
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