月間故障時間30分以上で全額返金、業界最高クラスの品質保証への挑戦
株式会社NTTPCコミュニケーションズ 様
所在地:東京都港区西新橋二丁目14番1号
URL:https://www.nttpc.co.jp/
NTTPCコミュニケーションズがハイエンドHPE Primeraストレージを採用し、サービス品質保証付VPSクラウド「WebARENA IndigoPro™」を提供開始
月間故障時間30分以上で全額自動返金――衝撃的なメッセージとともにNTTPCコミュニケーションズが提供を開始した「WebARENA IndigoPro™」は、業界最高クラスのサービス品質保証が組み込まれたクラウドサーバーである。ハイエンドオールフラッシュアレイ「HPE Primera」をサービス基盤の中核に採用。HPE InfoSightによるAI障害予兆検知を活用し、安定的かつ高品質なサービス提供を実現している。中堅・中小企業を中心に、新しい顧客層からの支持を急伸させているWebARENA IndigoPro™の魅力・実力を紹介する。
業種
クラウドサービス
ビジョン
新サービス「WebARENA IndigoPro™」における業界最高クラスのサービス品質保証の実現
戦略
ハイエンドオールフラッシュアレイによりサービス基盤全体の信頼性・可用性を向上
成果
• 4コントローラー搭載のHPE Primeraハイエンドオールフラッシュアレイにより、サービス基盤の信頼性・可用性を向上
• HPE InfoSightのAI障害予兆検知とHPEデータセンターケアによる監視・保守体制を整備
• プロアクティブな保守対応によりサービス影響のある問題発生を未然に防止
• HPE製品とサービスの総合力でWebARENA IndigoPro™のサービス品質を維持・向上
WebARENA IndigoPro™のサービス提供を開始
2021年12月、NTTPCコミュニケーションズが提供を開始した新サービス「WebARENA IndigoPro™」が業界を驚かせた。この中堅・中小企業向けクラウドサーバーにおいて、業界最高クラスのサービス品質保証に基づく「月間故障時間30分以上で全額自動返金」が打ち出されたのである。同社サービスクリエーション本部でビジネスプランニングを担当する金刺啓之氏は次のように話す。
「企業ユーザー様へのヒアリングを通して、『SLAが制定されていること』『コストを抑えつつ、上限が見通せること』に根強いニーズがあることが明らかになっていました。WebARENA IndigoPro™のサービス開発に際しては、品質保証とコストの要求にしっかりとお応えするとともに、リモートワーク/在宅勤務のアプリケーション基盤としてすぐお役立ていただけるようプランを工夫しました」
WebARENA IndigoPro™は、中堅・中小企業をターゲットにしたクラウドサーバーとして開発された。およそ23,000ユーザーを擁するWebARENA Indigo™の上位サービスに位置づけられ、サービス品質の基礎となる性能・安定性・信頼性を大幅に強化するとともに、企業ニーズに応えるオプションサービスを拡充させている。
「業界最高クラスのサービス品質保証制度(SLA)を備え、初期費用無料で、国産クラウド最安値の月額上限3,600円(税別)から手軽に始められることがWebARENA IndigoPro™の大きな魅力です。利用時間に対する従量課金を採用しており、お客様はデータ転送量を意識する必要はありません。月額料金に上限があるため安心してご利用いただけます」とサービスクリエーション本部の寺田亜紀氏は話す。
WebARENA IndigoPro™に対する品質保証制度の適用は、盤石なサービス基盤があってこそ可能になる。プロジェクトは、システム設計から監視・運用・保守体制までサービス基盤全体の最適化を通して、高い信頼性・可用性と安定的なサービスの実現を目指した。
「プロジェクトでは、新しいサービス基盤をいかに設計するか、優れた製品やテクノロジーをいかに見極めるか、適切な監視・運用・保守体制をいかに整えるかを徹底的に議論しました。複数のベンダー製品/サービスの比較検討を経て、私たちが選定したのはHPEの提案です」(金刺氏)
HPEの提案の軸となったのは、ハイエンドオールフラッシュアレイ「HPE Primera」、最先端のAI障害予兆検知を実現する「HPE InfoSight」、専任チームが24/365の監視・保守サービスを提供する「HPEデータセンターケア」だった。
ハイエンドオールフラッシュアレイHPE Primeraを採用
HPE Primeraストレージは、大容量メモリプールを中心に、コントローラーあたり4つの「第6世代HPE ASIC」がクラスターを構成する「オールアクティブアーキテクチャー」を採用したプライマリストレージ製品である。HPE InfoSightによるAIベースの高精度な障害予兆検知と性能分析など、業界最先端を行くテクノロジーとインテリジェンスを搭載している。WebARENA IndigoPro™サービス基盤の設計をリードした、テクノロジー&オペレーション開発本部の萩原正浩氏は次のように話す。
「WebARENA IndigoPro™のようなIaaSの信頼性と安定運用を決めるのは、多数のサーバーからのアクセスを最終的にすべて受け止めるストレージです。ですから、統合ストレージを起点にサービス基盤を設計することが最も合理的と言えます。HPE Primeraストレージは、私たちが提示した性能・可用性・運用管理性・保守性の要件を高い水準でクリアしたことに加え、HPE InfoSightによるAIベースの障害予兆検知を利用できることが採用の決め手となりました」
WebARENA IndigoPro™では、2015年のサービス開始以来99.9836%(2022年2月まで)という稼働率を誇る企業向けVPS「WebARENA SuitePRO V4」のサービス基盤のアーキテクチャーがほぼ継承された。サービス継続に不可欠な仮想マシンのフェイルオーバー機能も実装されている。
「高い信頼性が実証されたアーキテクチャーの中核に、オールフラッシュ構成のHPE Primeraストレージを採用したことが最大の特長です。HPE PrimeraはSuitePRO V4で運用実績のあるHPE 3PARストレージの後継機であり、オールアクティブアーキテクチャーの設計思想、4コントローラーによるクラスター構成には大きな安心感があります。事前に行った実機テストでは、GUIによる簡単な手順でセットアップが行え、ファームウェアのアップデートも自分たちで実行できるなど、新世代ハイエンドストレージとしての進化を実感できました」と萩原氏は話す。
HPEが「Simple, Powerful, 100% Available」とアピールしている通り、HPE Primeraはクラウドのようなシンプルさと俊敏性、ミッションクリティカルなアプリケーションを支える高いパフォーマンスと信頼性を併せ持つ。新開発の「HPE Primera OS」は、4つのコントローラーによる並列処理を最適化してマルチノードパフォーマンスを最大化するとともに、HPE InfoSightと連携した高度な自律的運用を可能にし、インライン重複排除・データ圧縮など実効性の高い機能を提供する。
HPE InfoSightがサービス品質の維持・向上に貢献
HPE Primeraストレージの選定の決め手ともなった「HPE InfoSight」は、実際にWebARENA IndigoPro™へどれだけの価値をもたらしたのか。萩原氏は次のように話す。
「日常的には、稼働状況、リソース使用率、パフォーマンスなどの監視にHPE InfoSightを活用しています。ダッシュボードから様々なメトリクスを直感的に把握できるだけでなく、ストレージの使用量予測をかなり正確に示してくれるので、過剰な先行投資を抑制しつつ計画的な容量増設が可能です。HPE 3PARで利用してきたHPE InfoSightをHPE Primeraまで拡張し、統合的なモニタリングを行っています」
NTTPCコミュニケーションズでは、HPE Primeraの導入に際して「HPEデータセンターケア」による包括的な保守サービスも採用している。
「HPE InfoSightの最大の特長はAIベースの障害予兆検知です。そして、HPE InfoSightの情報を共有するHPEデータセンターケアの専任チームによって、プロアクティブに対応する体制が万全に整えられています。ストレージに問題が顕在化する前に確実に対処できることは、WebARENA IndigoPro™にサービス品質保証制度を適用するうえで不可欠な条件でした」と萩原氏は話す。
「サービス基盤では、重複排除・データ圧縮、シンプロビジョニングなど、容量効率を高めるHPE Primeraの標準機能をフルに活用しています。容量効率を高めてコストを抑制できる見通しが得られたことは、WebARENA IndigoPro™の戦略的な価格設定に寄与しています」と寺田氏も話す。
事業継続のためのサービス全体のデータバックアップ、ユーザーオプションによるユーザーデータのバックアップ環境も万全に整えられた。
「事業者バックアップとして、HPE Primeraのスナップショットを日次でHPE StoreOnceにコピーする環境を新たに整備しました。これとは切り離された形で、お客様向けの3世代のデータバックアップ環境として、より高性能なHPE Nimble Storageを使用しています。これらのバックアップ環境でも、重複排除・データ圧縮が大きな投資対効果をもたらしました」(萩原氏)
新しいビジネスチャレンジを支えるテクノロジー
WebARENA IndigoPro™のビジネスの出足は好調だ。実績に裏づけられた高信頼のシステムアーキテクチャー、これを構成するHPE Primeraストレージ、HPE InfoSight、HPEデータセンターケアが一体となって、WebARENA IndigoPro™の高品質なサービスと、業界最高クラスのサービス品質保証制度を支えている。
「WebARENA IndigoPro™のビジネス目標として挑戦的な数値を掲げたのですが、Web広告への反応やお客様の問い合わせなどから、目標達成に向けた確かな手応えを感じています。サービス品質に対する自信に裏づけられた『月間故障時間30分以上で全額自動返金』というメッセージが、お客様に強くアピールしていることは間違いありません」と金刺氏は自信を示す。
NTTPCコミュニケーションズは、ネットワークビジネスを軸に事業を成長させてきたが、新しいビジネススタイルの提案や顧客課題の解決支援など、より顧客価値の高いビジネス領域へのシフトを加速させている。この方針に沿って、WebARENAビジネスもアプリケーションサービス(SaaS)を拡充させていく計画だ。金刺氏は次のように話して締めくくった。
「WebARENAビジネスで培ってきた高品質なサービスを支える技術とノウハウは、SaaSを展開していくための基礎であり重要な資産です。そして、高品質と優れたコストパフォーマンスを両立させたWebARENA IndigoPro™のサービス基盤は、私たちの新しいチャレンジを支える理想的なモデルになると考えています。HPE PrimeraストレージがWebARENA IndigoPro™に採用されていることは、お客様に向けたメッセージにも組み込まれており、HPEのブランドがお客様の信頼と安心を高めてくれるものと確信しています。これからも、優れたテクノロジー製品と技術力でサポートしてもらえることを期待します」
(写真左より)
株式会社NTTPCコミュニケーションズ サービスクリエーション本部 第二サービスクリエーション部 サービスクリエーション担当 寺田亜紀氏、 担当課長 金刺啓之氏 / テクノロジー&オペレーション開発本部 プロダクトサービス部 プロダクトサービス部開発運用担当 主査 萩原正浩氏
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