先進デジタルサービスを加速する大容量ファイルストレージ基盤を実現

合同会社DMM.com 様

所在地:東京都港区六本木三丁目2番1号 住友不動産六本木グランドタワー24階
URL:https://dmm-corp.com/

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デジタルコンテンツの効率的な利活用にHPE Apollo + Qumuloが貢献

エンターテインメントから金融、教育、地方創生に至るまで、幅広い領域でビジネスを展開するDMM.com。最先端のデジタルサービスを追求する同社では、大量の大容量コンテンツを効率的に利活用できる環境が欠かせない。そこで今回、新たに構築されたのが、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサーを搭載する大容量ストレージサーバー「HPE Apollo 4200」と、膨大なファイルをサポートする高度なファイルシステム「Qumulo」による大容量ファイルストレージ基盤である。これにより、日々刻々と増え続けるデータやコンテンツを余裕で格納することが可能に。また、社内向けファイルストレージサービスの基盤としても活用していく考えだ。

ビジョン

大量の大容量コンテンツを有効に活用できるストレージ基盤の確立

 

戦略

高性能サーバー+Software Defined Storage製品を用いて先進的なスケールアウトNAS環境を実現

 

成果

• 増え続ける大容量データを確実に収容できる環境を実現

• 高い性能・信頼性を活かしユーザーの業務生産性を向上

• 現場部門の多様なストレージニーズにも柔軟な対応が可能に

ご導入製品

HPE Apollo 4200

Qumulo


先端テクノロジーを駆使して幅広い領域のサービスを展開


日本を代表する総合エンターテインメントサイトとして、領域を問わず幅広い分野でビジネスを展開するDMM.com。動画配信やゲーム、電子書籍といったエンターテインメント関連のサービスはもとより、株/FXなどの金融サービスや教育・コミュニティサービス、さらには農業や地方創生といった分野にまで、同社のビジネスフィールドは大きく拡がっている。

「当社の事業は非常に動きが速いため、サービスを支える各種システムにも高い俊敏性と柔軟性が求められます。インフラ分野を担当する我々としても、パブリッククラウドや社内仮想化基盤を最適な形で組み合わせ、多種多様なユーザーニーズに即応するよう努めています」と説明するのは、DMM.com ITインフラ本部 インフラ部 IaaS開発グループ Team Leader 高橋 尚史氏。インフラの安定性・可用性を最大限に追求すると同時に、コンテナ技術やマイクロサービスなどの先進テクノロジー活用も進めていると続ける。

合同会社DMM.com

ITインフラ本部 インフラ部
IaaS開発グループ Team Leader
高橋 尚史 氏

社内向けサービスへの適用も見据えつつ新たなファイルストレージの導入に着手


その同社において、今回実施されたのが、大容量ファイルストレージ基盤の導入プロジェクトである。高橋氏は取り組みの背景を「そもそものきっかけは、社内のある事業部門で利用されているストレージの環境改善でした。この事業部門では、外部クリエイターが制作したコンテンツの販売を行っていますが、納品されたデータが商品として提供されるまでには、内容の審査やパッケージ化などいくつものプロセスを踏む必要があります。従来は、各プロセスの担当者がそれぞれ異なるシステムやストレージで業務を行っており、その間をデータが旅していくようなイメージでした。これをもっとシンプルな形に改めることで、より効率よく業務を進められるようにしたいと考えました」と説明する。

加えて、今回の取り組みには、もう一つ大きな狙いがあった。それは新たな社内向けファイルストレージサービスの構築である。「各事業部門からストレージの要望があった場合、これまでは社内仮想化基盤内のボリュームを切り出して提供してきました。しかし最近では、『ペタバイト級の容量がすぐに欲しい』といった要望が寄せられるケースも少なくありません。インフラを担当する我々としても、こうしたニーズに応えるためには、社内向けのファイルストレージサービスを提供すべきではないかと感じていました」と高橋氏は語る。大容量という観点では、オブジェクトストレージを利用する手もある。しかし、ユーザー側の使い勝手を考えると、やはりNFSなりSMBなりでアクセスできるファイルストレージの方が望ましい。「そこで、今回のストレージについては、将来的なファイルストレージサービスの提供も見据えた形で導入検討を進めていくこととしました」と高橋氏は続ける。

HPE Apollo + Qumuloでペタバイト級のスケールアウトNAS環境を実現


新ストレージの選定に際しては、まず大容量と柔軟なスケーラビリティを兼ね備えていることが要件となった。前述の事業部門では、容量500MB~1GB程度のコンテンツデータを大量に取り扱う。これを確実に収容できるだけでなく、今後の容量増加にも余裕で応えられるものでなくてはならなかったのだ。「ペタバイト級、ファイルストレージ、それにスケールアウトの3点が、今回のキーワードですね」と高橋氏は語る。また、もう一つのポイントが、パブリッククラウドとの連携だ。「一度商品化された作品に改修を加えるケースもあるため、事業部からは作品データのアーカイブを行いたいとの要望もありました。とはいえ、テープなどに落としたのでは後で探すのが大変ですし、かといってローカルにずっと置いておくのも非効率です。そこで、こうしたデータに関しては、クラウド上にアーカイブできればと考えました」と高橋氏は語る。

こうしたニーズに応えられるプロダクトとして、新たに導入されたのが、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)のクラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサーを搭載する大容量ストレージサーバー「HPE Apollo 4200」と米Qumulo社のSoftware Defined Storage(以下、SDS)製品「Qumulo」を組み合わせたスケールアウトNASソリューションである。

システムの中核を担うQumuloは、従来型スケールアウトNASの制約を克服すべくゼロから開発されたSDS製品だ。その特長としては、まずオブジェクトストレージ並みの拡張性が挙げられる。これにより、実に最大9ZB(理論値)もの大容量ストレージを構築することが可能。また、SSDとHDDを組み合わせたハイブリッド構成でも、独自の予測機能により、アクセスが集中するデータをメモリやSSDに自動移動。実績値で約94%のデータをメモリやSSDから読み込みを実現。こうしたメリットが評価され、2012年のリリース以来、メディア&エンターテイメント業界などを中心に急速に市場を拡大している。もちろん、SDS製品である以上、そのプラットフォームとなるサーバーが別途必要だ。そこでHPEでは、HPE Apollo 4200を用いた認証済みアプライアンス・ソリューションを提供している。

高橋氏はApollo + Qumuloを選んだ理由を「基本的にはNFSのボリュームを切り出して提供するだけなので、サービス自体は従来型のストレージ製品でも行えます。しかし、後々の拡張を行う際に、コントローラやシェルフの増設作業が必要になるのは少々厳しい。事業部門が要求するスピードやスケーラビリティを満たす上では、やはりSDSをベースとしたスケールアウトNASソリューションの方がフィットします」と語る。また、コスト面での利点も大きかったと高橋氏。「いくらペタバイト級を見据えるといっても、いきなり多額の投資を行うのは困難です。その点、Apollo + Qumuloなら、最初はスモールスタートで始めて、徐々に環境を拡張することができます」と続ける。ハードウェア型のスケールアウトNAS製品との比較も行ったが、運用面での教育コストが嵩む点がネックとなり、採用を見送ったとのことだ。

評価版での機能検証を実施パフォーマンスにも問題なし


加えて、もう一つの決め手となったのが、Qumuloが提供するクラウド連携機能「Qumulo Shift for AWS S3」だ。これを利用すれば、AWS S3へのデータ転送を容易に行うことができる。「市場には複雑なクラウド連携機能を装備した製品もありますが、当社の開発部門ではあまりそうした機能に対するニーズがありません。極端に言えば、バックアップ/アーカイブ用のデータを定期的にクラウドに転送できれば十分なのです。これを簡単に実現できる機能が用意されているのは、非常に良いと感じました」と高橋氏は続ける。

導入検討の過程では、他のSDS製品も含めた事前検証も実施したが、ここでもQumuloの優位性は大きかったとのこと。高橋氏は「Qumuloでは検証作業用の仮想アプライアンスを配布していますが、その中身はほぼ製品版と同じです。おかげで、実際の業務フローを想定した機能検証をしっかりと行うことができました。自分で実環境にデプロイしてすぐに使えるシンプルさは、他のSDS製品には無いものでしたね」と語る。

ちなみに機能検証では、パフォーマンスも重要な確認事項の一つとなった。旧環境では、オフィス内に設置したサーバーで行われていた業務もあったが、Apollo + Qumuloはデータセンターへ設置されることになる。WAN越しのアクセスでもローカルのサーバーと同等のレスポンスが得られないと、業務に支障を来すことになるからだ。「しかし、この点についても、検証の結果問題ないことが確認できました」と高橋氏は語る。

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将来の容量増加にも余裕で対応ユーザーの業務生産性向上にも貢献


Apollo + Qumuloによる新ファイルストレージ基盤は、2021年4月より本番稼働を開始。これにより、様々な業務改善効果が生まれている。「たとえば、旧環境では販売用のコンテンツデータをWindowsサーバーに保存していましたが、容量が一杯になるとその都度ディスク交換を行う必要がありました。その点、現在では、空き容量を気にすることなく、どんどんApollo + Qumuloに保存していけます。ストレージそのものの信頼性・可用性も飛躍的に向上しましたので、データロストへの対策や事業継続性確保という面でも大きな成果がありました」と高橋氏は満足げに語る。今後もアーカイブデータを含め、数多くの大容量データが蓄積されていくことになるが、拡張性に関しての不安も全く無いとのことだ。

また、ユーザーの業務生産性向上にも大きく貢献。前述の通り、外部クリエイターが制作したコンテンツが商品化されるまでには、数多くのプロセスを踏む必要がある。以前の環境においては、もしそのどこかで修正や手戻りが発生すると、最悪の場合オリジナルの元データにまで遡って作業をやり直す必要があった。「その点Qumuloには、強力なスナップショット機能が備わっていますので、修正が必要な時点のスナップショットに戻るだけで済みます。しかも、こうした作業を管理者が介在することなく行えますので、かなり効率的に業務が行えるようになりました」と高橋氏は語る。

これまで各担当者が個別に利用していたストレージやサーバーをApollo + Qumuloに集約したことから、システムに対する負荷も相当重くなっている。しかし、十分なパフォーマンスが確保されているため、ユーザーからクレームが来るようなことも無いとのことだ。高橋氏は「Qumuloの管理ツールには、性能ボトルネックの原因や容量消費状況などをグラフィカルに可視化する機能も備わっています。今後さらに負荷が高まったとしても、これを利用することで迅速・的確に対処できることと考えています」と語る。

大容量ファイルストレージがデータドリブンなビジネスを加速


導入時の要件であったクラウド連携機能についても、今後積極的に活用を進めていく予定だ。「特に社内向けのファイルストレージサービスを展開する際には、クラウド連携機能があることが大きなアピールポイントになります。できれば簡易的なスケジューラなども追加して、簡単に、かつ自動的にクラウド側にデータを送れるようなメニューを用意したい」と高橋氏は説明する。ちなみにQumuloは、こうしたシンプルなデータ転送だけでなく、Qumuloそのものをクラウド上にデプロイしてオンプレミスのQumulo環境と連携することも可能である。こうした使い方についても、今後必要に応じて検討していくとのことだ。

サービス・サポート体制の充実度にも、大いに満足しているとのこと。高橋氏は「特に気に入っているのが、Slackを利用して直接Qumuloへの要望や問い合わせなどが行える点です。外資系の製品では間にベンダーが入ることも多く、どうしてもやりとりにタイムラグが生じがちです。その点、Slackで直接コンタクトできるとなれば、我々もストレスを感じず済みます。カジュアルに問い合わせしたい場合はSlackで、しっかりとした保守サポートが必要な場合はHPEにと、必要に応じて使い分けられるのは大変ありがたい」と語る。

ペタバイト級のファイルストレージサービスが社内に存在することは、同社がデータドリブンなビジネスを推進していく上でも非常に強力な武器となるはずだ。高橋氏は「こうした取り組みを通して、新たなビジネス/サービスの創出に貢献していきたいですね」と抱負を語った。

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第3世代インテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサー


今回のHPEサーバーを支える心臓部にはインテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサーを採用。さまざまな種類のワークロードに高い性能を提供し、内蔵のAIアクセラレーションと高度なセキュリティ機能も備え、エッジからクラウドまで最高のパフォーマンスを発揮します。

2021年春には第3世代インテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサーに進化。最大40コアを提供し、メモリーやI/O帯域幅が強化されています。また、インテル®ディープラーニング・ブースト、インテル®アドバンスト・ベクトル・エクステンション512(AVX512)、インテル®スピード・セレクト・テクノロジーといったワークロード・アクセラレーション機能をサポートします。パフォーマンスやスループットが前世代製品から大きく向上しています。

※ Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Ultrabook、Xeon、XeonInside、Intel Xeon Phi は、アメリカ合衆国および /またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。


ご導入製品情報

HPE Apollo 4000システム

構造化されていないデータ、ビッグデータ分析、バックアップとアーカイブ、およびその他のデータストレージを多用するワークロード専用のインテリジェントなデータストレージプラットフォームです。


本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス

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導入ハードウェア

HPE Apollo 4200

導入ソフトウェア

Qumulo