お客様導入事例

滝川市 様

行政DXを牽引する、先進情報インフラを確立

滝川市 様

所在地:北海道滝川市大町1−2−15
URL:https://www.city.takikawa.hokkaido.jp/

統合システム仮想化基盤にHPE Alletraを採用、大幅な性能向上と運用効率化に成功

北海道・滝川市では、業務効率化や市民サービスの向上を図るべく庁内情報インフラの整備・拡充を進めている。しかし、従来のLG-WAN、インターネット系等のシステムは複数の仮想化基盤で構成されており、運用管理業務や契約管理の煩雑化が生じていた。こうした点を解消すべく、同市では仮想化基盤の統合・集約化に着手。日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)のオールフラッシュ・ストレージ「HPE Alletra 6010」を採用することで、今後のDX推進にも対応できる先進的なインフラ環境を実現している。

業種

自治体

 

ビジョン

今後の行政DXを下支えする、先進的なインフラ環境の実現

 

戦略

統合仮想化基盤のストレージとして「HPE Alletra」を採用

 

成果

• 3つに分かれていた仮想化基盤の集約・統合を実現

• SBCのレスポンス向上と運用管理負荷軽減に成功

• 圧縮・重複排除機能によりストレージ容量を260%削減


豊かな自然環境と都市部の、利便性を兼ね備えた「ちょうどいい田舎」

 

北海道のほぼ中央部。北海道遺産の石狩川と空知川にはさまれた平野部に位置するのが、約3万8000人の人口を有する滝川市である。豊かな自然環境に恵まれた同市には、他にない独自の特長が数多く備わっている。たとえば、市面積の約6割が森林や農地で占められており、緑の田園都市と呼ぶにふさわしい景観を創り出している。特に、5月中旬~6月中旬に掛けては、日本有数の作付面積を誇る菜の花が一斉に開花。畑一面広がる「黄色のじゅうたん」はまさに圧巻であり、この時期に開かれる「たきかわ菜の花まつり」にも国内外から数多くの観光客が訪れる。

また、自然環境を活かした数々のレジャー/レクリエーション施設も大きな魅力だ。上昇気流が発生しやすく航空管制の制約も少ない同市は、スカイスポーツにも最適。市内の「たきかわスカイパーク」には、全国からグライダー愛好家が集まるほか、グライダーの体験搭乗なども行われている。加えて、注目されるのが、「病気とたたかう子どもたちのための自然体験施設」を目指して設置された「そらぷちキッズキャンプ」だ。ここではツリーハウスや宿泊棟、食堂&浴室棟といったキャンプ施設に加えて、医療施設も完備。難病を抱えた子供たちが、安心して楽しく自然を体験できる環境を提供しているのだ。

その一方で、同市は商業施設や医療機関、福祉施設などのサービスも充実。札幌市と旭川市のちょうど中間部に位置することから、鉄道・バス・高速道路などによる移動も極めて容易である。滝川市総合計画で掲げられている「心が育ち 人を紡ぐ いつまでも住み続けたい“ちょうどいい田舎”」という将来像は、まさに豊かな自然と都市部の利便性を兼ね備えた同市の姿を表すものと言えるだろう。

LG-WAN、インターネット接続系等のシステムを構成する、仮想化基盤の統合に着手

 

こうした同市の行政活動を、IT面から下支えしているのがデジタル推進室である。滝川市 総務部 総務課 デジタル推進室 室長 安田健二氏は「現在、当市では、『滝川市DX推進計画』に基づき、庁内業務のデジタル化を進めています。当部門においても、従前から行っている基幹システム/ネットワークの運用管理や事務環境の整備に加えて、DX実現に向けた様々な取り組みを進めています」と説明する。

このDX推進計画においては、「便利さと寄り添いのある市民サービス」「デジタル活用によるゆたかな暮らし」「行政のデジタルシフトと働き方改革」の3点を軸とする14の施策を設定。「その中でも窓口改革やキャッシュレス対応、コンビニ交付などの施策については展開を開始しており、他の施策についても順次対応を進めています」と安田氏は続ける。DXは変革のための取り組みだけに、既存の業務プロセスや運用の変更を伴うケースも多い。それだけに現場の担当課とのコミュケーションにも力を注いでいるとのことだ。

もっとも、こうした活動を支える庁内情報インフラについては、改善すべき課題もあった。特にネックとなっていたのが、各種の自治体業務を司るLG-WAN系システムのインフラである。滝川市 総務部 総務課 デジタル推進室 主任主事 宮本季政氏は「これまで当市では、制度変更への対応などを行うために順次サーバーを追加してきました。インフラ自体は仮想化していたものの、そのリソースも次第に逼迫。その結果、各種の業務システムが3つの仮想化基盤に分かれてしまっていました」と振り返る。これにより日常的な運用管理作業が煩雑になっていたほか、契約管理なども個別に行う必要があった。「この状況のまま更新を繰り返していくのは、コスト面でも運用面でもあまり好ましいこととは言えません」と宮本氏。そこで同市では、LG-WAN、インターネット接続系等のシステムを統合・集約化できる新たな仮想化基盤の導入に取り組むこととなった。

優れたパフォーマンスを評価し「HPE Alletra 6010」を採用

 

新LG-WAN、インターネット接続系等の仮想化基盤の導入にあたっては、運用管理の効率化やインフラ環境のシンプル化、IT投資の最適化などの点が要件として掲げられた。もちろん、自治体システムである以上、高い性能・信頼性・可用性を備えていることは大前提だ。これらを実現するためのプロダクトとして新たに導入されたのが、HPEの高性能オールフラッシュ・ストレージ「HPE Alletra 6000シリーズ」(以下、Alletra)である。

本プロジェクトを支援したネットワンシステムズ東日本第1事業本部 第3営業部 第2チーム シニアスタッフの大畠宏介氏は、Alletraを提案した理由を「今回の仮想化基盤統合では、仮想デスクトップシステム(以下、SBC)も稼働していますが、大量のアクセスが集中した際などにややレスポンスが落ちるケースがあると伺っていました。フルNVMe SSD構成のオールフラッシュ・ストレージであるAlletraであれば、このような場面においても十分なパフォーマンスを発揮できます。また、99.9999%の高い可用性を備えている上に、障害の予兆監視/アラート通知などの機能も装備。高効率な圧縮・重複排除機能を備えているため、ストレージリソースをより有効に活用することもできます。その一方で、他社オールフラッシュ・ストレージと比較して、価格がリーズナブルな点も高く評価しました」と説明する。

さらにAlletraは、フルクラウド運用を実現する管理コンソール「Data Services Cloud Console」(以下、DSCC)にも対応。ボリュームの割り当てやデータ移行、スナップショットといった各種のストレージ管理作業を、クラウドから一元的に行うことができる。DSCCからストレージの間の通信はアウトバウンド方向のみであり、DSCCがアレイ内のユーザーデータにアクセスすることはできない。このため、高いセキュリティが要求される自治体システムにおいても、安心して利用することが可能だ。

シンプルな操作性とわかりやすいGUIが、短期導入に大きく貢献

 

Alletraをベースとする新LG-WAN系仮想化基盤は、2023年3月より本番稼働を開始。ちなみに物理サーバーにも、HPEの高性能サーバー「HPE ProLiant DL360 Gen10」(以下、ProLiant)が採用されている。これにより、従来は3つに分かれていた仮想化基盤を、無事1つに統合することができた。

実際の導入作業もスムーズに進んだとのこと。ネットワンシステムズ セールスエンジニアリング本部 東日本パブリック第3技術部 第5チーム シニアスタッフの秋山尚寛氏は「Alletraは設定項目がシンプルな上に、GUIも非常に分かりやすい。他社ストレージと比較しても、大変ユーザーフレンドリーで扱いやすい製品という印象です。今回の構築作業においても、特段苦労するような場面はありませんでした」と語る。また、大畠氏も「パフォーマンスが非常に高いため、データ移行等に要する時間も大幅に短縮できました。お客様にスピーディにシステムをお納めできたのは、我々構築ベンダーとしても大変良かったと感じています」と続ける。

今回の統合仮想化基盤では、前述のSBCに加えて財務会計や人事給与、グループウェア、メールサーバーなど、庁内業務に欠かせない様々な業務システム群が稼働している。行政活動を安定的に継続していく上では、これらをきちんと保護することも極めて重要なポイントだ。そこで、HPEのリムーバブルディスクバックアップシステム「HPE RDX」も併せて導入し、業務上重要な仮想サーバー群を丸ごとバックアップしている。従来は3つの仮想化基盤それぞれでバックアップを行う必要があったが、現在ではそうした面倒な手間も不要になった。これも基盤統合を行った大きなメリットの一つと言える。

運用管理の効率化に成功、圧縮・重複排除機能によるリソース有効活用も実現

 

Alletraの優れたパフォーマンスも、快適な業務環境の実現に大きく貢献している。宮本氏は「特にその効果が顕著に現れているのがSBCです。始業時などには150~200名の職員が一斉にシステムにアクセスしてきますが、遅さを指摘するような声はまったく上がってきません。高速なオールフラッシュ・ストレージを導入した甲斐がありました」とにこやかに語る。

また、日常的な運用管理作業についても、大幅な効率化が図れたとのこと。宮本氏は「旧環境では3つの仮想基盤それぞれで作業を行う必要がありましたが、現在は1つのコンソールで環境全体を一元的に管理できます。複数の管理画面を使い分けなくとも済むのは、大変ありがたいですね」と続ける。中でも大きいのが、トラブル対応をよりプロアクティブに行えるようになった点だ。ハードウェアの障害をいち早く察知するために、以前はステータスランプのチェック作業などを毎日目視で行っていた。その点、Alletraは、障害の予兆が検知された段階で自動的にアラートが通知されるため、こうした面倒な手間を掛けることなく安定稼働を維持することができる。

インフラ環境そのものも、以前と比較して飛躍的にシンプルになった。仮想化基盤を構成する機器の台数は、物理サーバー6台+共有ストレージ2台からProLiant3台+Alletra1台へと半減。大幅な省スペース/省電力化に成功している。その一方で、システムが使用できるストレージリソースは大きく増加。大畠氏は「Alletraの圧縮・重複排除機能が非常に有効に働いており、実際の容量の約260%に容量を削減できています。ストレージの物理容量自体も以前の約1.5倍程度に増えていますので、今後のシステム追加にも余裕で対応できると見込んでいます」と語る。

行政DXの実現を目指して、今後も様々な取り組みを展開

 

「ITインフラの更改作業に関しては、その成果がなかなか目に見えないようなケースも多い。その点、今回の統合仮想化基盤については、性能・容量の強化や運用管理の効率化など、具体的な改善効果を得ることができました。我々としても、非常に満足のいくプロジェクトだったと評価しています」と力強く語る安田氏。さらに、その先に見据えているのは、今後の行政DXへのさらなる貢献だ。

たとえば、滝川市DX推進計画では、14の施策の一つとして「業務プロセスのデジタル化」を掲げている。ここでは業務プロセスを根本から見直し、デジタル活用を前提とした整理・最適化を行うことで、事務処理の迅速化・効率化や行政サービスの向上を目指すとしている。当然、この施策を具現化していく上では、新たなシステムの導入や既存システムの更新が不可欠である。統合仮想化基盤は、まさにその土台を担うことになるのだ。

少子高齢化や人口減少が進む中、多くの地方自治体が、持続可能な行政サービスを目指して難しい舵取りを迫られている。デジタル技術の活用が、これを打開する切り札の一つであることは間違いない。滝川市の今後の取り組みは、DXを推進する他の自治体にとっても大いに参考になることだろう。「庁内業務の効率化や職員の負担軽減を図ることで、市民サービス向上により注力できるようにしていきたい」と安田氏、宮本氏は口を揃える。HPEとネットワンシステムズも、その取り組みをしっかりと支えていくのである。


ご導入製品情報

HPE Alletra

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HPE ProLiant DL360 Gen10

マルチワークロード環境に対応できるきわめて高い柔軟性と他にはない拡張性を備えた、2P/1Uの高密度コンピュートの標準です。


ソリューションパートナー

ネットワンシステムズ株式会社 様


所在地:東京都千代田区丸の内 2-7-2 JPタワー

URL:https://www.netone.co.jp/


本件でご紹介の日本ヒューレット・パッカード製品・サービス

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