地域を支える社会インフラサービスのさらなる安心・安全を追求



長野都市ガス株式会社 様

 

長野都市ガスが、事業継続性を強化した新仮想化基盤の構築にハイパーコンバージドインフラ製品HPE SimpliVity 380 Gen10を採用


長野市を中心に8市3町へ都市ガスを供給する長野都市ガス株式会社が、基幹系・業務系・情報系の全システムを運用する仮想化基盤を最新化した。インテル® Xeon®スケーラブル・プロセッサーを搭載するハイパーコンバージドインフラ製品「HPE SimpliVity 380 Gen10」を採用し、既存の3Tier環境を一新。およそ70km離れた拠点間で高速にデータを多重化し事業継続性を強化している。富士フイルムビジネスイノベーションジャパンが、BCP/DR環境を含むHPE SimpliVityの導入を全面的にサポートした。

業種

エネルギー

 

ビジョン

仮想化基盤の最新化に際して事業継続性を強化、社会インフラサービスとしての信頼性を向上

 

戦略

メインサイトでのバックアップ取得とリモートサイトへのコピー、サービス復旧までを迅速化

 

成果

・HPE SimpliVityに既存の3Tier環境を統合し、省スペース化と運用負荷軽減を実現

・リモートサイトへのデータコピーを12時間から1時間以内に、サービス復旧を1時間以内で可能に

・データ圧縮・重複排除により、実データ容量比で90%以上削減

社会インフラサービスを支える仮想化基盤の最新化


長野都市ガス株式会社は、長野県企業局のガス事業を引き継ぐ形で2005年に設立された。

「もっと、ながのを、ホットに」をスローガンに、地域を支える安心・安全な社会インフラサービスの提供を担っている。同社が都市ガスを供給するエリアは、長野市を中心に、千曲川沿いに北は中野市、南は小諸市・佐久市まで、11行政区95,000件に及ぶ。経営企画部部長の鈴木徹氏は次のように紹介する。

「長野都市ガスは、長野県民と企業の皆様へ広く都市ガスをお届けしています。近年は、『都市ガスでんき』をはじめとする新サービス、東京ガスグループと連携した法人様向けエネルギーサービス等を拡充させており、社会インフラサービス事業者として、総合エネルギー企業としての役割はいっそう重要度を増しています。私たちは、地域の皆様の豊かな暮らしと産業の発展にこれからも貢献してまいります」

長野都市ガスが供給する天然ガスは、CO2排出量が化石燃料の中で最も少ないクリーンエネルギーとして知られる。同社は「長野県SDGs推進企業」に登録され、環境にやさしい都市ガスの普及促進に取り組んでいる。

長野都市ガスでは、基幹系・各種業務系・情報系などの全社システムを稼働させている仮想化基盤を5年周期で最新化している。2020年度の計画更新においては、社会インフラサービスを支え続ける「事業継続性」を重視したリニューアルが行われた。経営企画部の小宮山 也真人氏は次のように話す。

「およそ30あるシステムの中で、ミッションクリティカルな要求度の最も高い『導管網情報管理システム』を基準に、新しい仮想化基盤の要件を検討しました。システムの信頼性向上とデータ保護を軸に事業継続性の強化について徹底的に議論した結果、メインサイトでのバックアップ取得、リモートサイトでのデータ保護とサービス再起動までをそれぞれ迅速化することを重点方針として掲げました」

同時に、今後5年間の運用を見通した性能と容量の確保、バックアップを含む運用管理負荷の軽減が要件として定義され、パブリッククラウドを活用するデータ保護も検討事項に加えられた。こうしたテーマに優れた技術力で応えたのが、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下、富士フイルムBIジャパン)である。2021年4月に富士ゼロックス販売会社31社の統合により設立された同社の提案の軸に据えられたのは、ハイパーコンバージドインフラ製品「HPE SimpliVity 380 Gen10」だった。

秒速バックアップ&リストアが可能なHPE SimpliVityを採用


HPE SimpliVity 380 Gen10は、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon®スケーラブル・プロセッサー搭載のハイパーコンバージドインフラ製品として国内外で豊富な導入実績を誇る。複雑なIT環境を統合し、シンプルで扱いやすい仮想化基盤を容易に構築できることが人気の理由だ。優れたデータ圧縮・重複排除機能、「秒速」を謳う超高速バックアップ&リストアなど、他のHCI製品にない特長を備えている。富士フイルムBIジャパンSE統括部の武内光氏は次のように話す。

「弊社では主要なHCI製品を扱っていますが、『事業継続性の強化』という長野都市ガス様の要件に最適なのはHPE SimpliVityと確信していました。本製品が備える『秒速バックアップ&リストア』機能を使えば、メインサイトでのバックアップ取得とリモートサイトへのコピーを高速化でき、リモートサイトでのサービス復旧も迅速に行えます。また、仮想化基盤全体のバックアップ運用を自動化できること、サーバー・ストレージ・仮想化環境用に複数ある管理ツールをVMware vCenterひとつに統合できることも、お客様の運用負荷の軽減に寄与すると考えました」

HPE SimpliVityの導入実績を持つ武内氏らは「秒速バックアップ&リストア」の威力を実際の現場で体感しており、提案内容には強い説得力があった。一方、長野都市ガスのプロジェクトチームも複数のHCI製品を検討していたが、早い段階で「すべての要件を満たせるのはHPE SimpliVityだけ」(小宮山氏)という結論に至ったという。

「HCI製品は複数のシステムをシンプルに統合できることが特長ですが、別途バックアップサーバーを構築して運用しなければならない製品ではメリットが半減してしまいます。HPE SimpliVityなら、私たちが求めていたバックアップ&リストアの機能がオールインワンのソリューションとして手に入ります」(小宮山氏)

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リモートサイトでのサービス再開を1時間以内で可能に


2020年8月、長野都市ガスの仮想化基盤がHPE SimpliVity 380 Gen10により刷新された。サービス提供用のメインサイトにHPE SimpliVity 380 Gen10(Medium)を2ノード、バックアップ&災害対策用のリモートサイトには同Largeを1ノードというシンプルな構成に、旧環境からおよそ30システムが移行された。富士フイルムBIジャパンSE統括部の島田淳氏は、システム設計と構築時の工夫を次のように話す。

「メインサイトはノード障害とディスク障害に耐える最も可用性の高いRAIN+RAID構成とし、リモートサイトはシングルノードで30システムを再稼働できるリソースを確保していることがポイントです。システム構築時は、別に用意した『作業用サーバー』にメインサイトのHPE SimpliVityのクローンを作成し、この作業用サーバーをリモートサイトに持ち込んでHPE SimpliVityにクローンをインポートしました。

あとは、メインサイトからリモートサイトへ、HPE SimpliVityならではの重複排除の効いたバックアップで差分を同期させるだけです」

長野都市ガスの旧環境では、仮想化基盤の差分バックアップを日次でリモートサイトに転送する運用を行ってきた。18時にメインサイトでバックアップを取得して、22時から翌朝にかけてリモートサイトにコピーしていたが、同時に実行できるジョブが4つに限られていることもあり始業時間近くにやっと終了する状況だったという。

「フルバックアップを行うときは、翌日の営業時間帯もバックアップジョブを実行し続けなければなりませんでした。HPE SimpliVityの運用を開始してからは、スナップショットを瞬時に取得でき、リモートコピーの所要時間は1時間以内になりました。さらに、差分バックアップにもかかわらずリモートサイトでのリストアが数分で行えます」(小宮山氏)

供給部で導管管理グループマネージャーを務める土屋充裕氏は次のように話す。

「地中にあるガス導管マップを管理する『導管網情報管理システム』は、災害発生時にいち早くサービスを再開しなければならない重要なシステムです。旧環境ではリモートサイトへの切り替えに丸一日を要していました。新システムへの移行に際し、これを『半日に短縮して欲しい』という要望を出しましたが、現在はデータ復旧からネットワークの切り替えなどの作業を含め『1時間以内でのサービス再開』が可能になっています」

HPE Cloud Storageによるクラウドバックアップも視野に


手間のかからないバックアップ運用、1時間以内でのリモートコピー、1時間以内のサービス再開――HPE SimpliVityは、長野都市ガスが目指していたシステムの信頼性向上とデータ保護を軸とする「事業継続性の強化」を実現した。

「HPE SimpliVityではデータ圧縮・重複排除の効果も大きく、データ量の削減効果は90%台という高い水準を達成しています。ここで生まれたストレージ容量の余力を活かして、10世代のバックアップデータ管理、半年に1度のバックアップ×2世代の管理を行えるようになりました。万一のときには1年前の状態に戻すこともできるわけです」(小宮山氏)

さらに小宮山氏は、「社会インフラサービスのさらなる安心・安全を追求するために、パブリッククラウド上でのデータ保護も視野に入れている」と話す。日本ヒューレット・パッカード主催のセミナーで、HPE SimpliVityと連携してパブリッククラウド上でのデータ保護が可能な「HPE Cloud Bank」を知ったことがきっかけになったという。

経営企画部経営企画グループマネージャーの塚崎勇人氏は、「長野県全域におよぶ大規模災害に備えるために、遠からずクラウドバックアップを検討すべきタイミングがやってくるでしょう。そのときに、HPE Cloud Bankが選択肢のひとつになればと思っています。投資対効果を慎重に見極めながら、自社に最良な選択をしていく考えです」と話す。

仮想化基盤の運用が大きく効率化されたことで、長野都市ガス経営企画部は「攻めのIT活用」へと舵を切った。鈴木氏が次のように話して締めくくった。

「今後は、新しい仮想化基盤上で管理しているデータを活用し、新しいビジネス価値の創造にチャレンジしていく考えです。経営企画部として、より経営に貢献できるITとデータの活用を推進していきます。富士フイルムBIジャパンとHPEには、最新のテクノロジーとソリューションで、私たちのデジタル変革への取り組みを支えてもらえることを期待しています」

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長野都市ガス株式会社

(写真左より)
経営企画部 経営企画グループマネージャー 兼 新規事業推進グループマネージャー 塚崎 勇人 氏
供給部 導管管理グループマネージャー 兼 託送グループマネージャー 土屋 充裕 氏
経営企画部 経営企画グループ 兼 新規事業推進グループ 兼 総務部 人事開発グループ 小宮山 也真人 氏
経営企画部 部長 鈴木 徹 氏

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社

長野支社 東北信営業部 ソリューション営業グループ グループ長 小澤 文昭 氏
長野支社 東北信営業部 ソリューション営業グループ 島田 智弘 氏
SE統括部 東日本第四技術部 技術三グループ グループ長 武内 光 氏
SE統括部 東日本第四技術部 技術三グループ 島田 淳 氏

ソリューションパートナー

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 様

 

所在地:東京都江東区豊洲2丁目2番1号

URL:https://www.fujifilm.com/fb/

ご導入企業様

長野都市ガス株式会社 様

 

所在地:長野県長野市鶴賀1017

URL:https://www.nagano-toshi-gas.co.jp/